来る総選挙で野党に勝たせたいとか安倍与党の議席数を１議席でも減らしたいと思っているのなら、安倍首相を“愛国保守”の政治家と信じて支持している人たちに、政治家安倍の実像を広めなければならない。

●　０７年の第一次安倍政権の終焉が、「政治資金相続脱税疑惑」追及からの遁走という二重三重の醜態によってもたらされたこと。

（こんな政治家が保守主義だの愛国だのを口にする醜悪を許している日本は詐欺師の天国といえる。脱税疑惑の政治家が再び首相になり増税を推進している姿は、戯画漫画の類である）

●　安倍氏は、米国はむろんだが、中国や北朝鮮に対しても日本の立場を貫く外交ができない政治的傷を負っていること。

（従米政策は国民多数派が同じ精神構造なのでそれほど文句を言われないが、対中・対北朝鮮での甘い対応は大ブーイングを浴びることになるため、安倍氏は、その傷を国民に感づかれないよう、タカ派を気取り武張った言動を行ったり、ガチガチの保守・愛国政治家であるふりをすることで、右派から邪魔立てされない環境で外交課題をやり遂げようとしている）

　アベノミクスもそうだが、他の政党もまともな経済政策を打ち出せていない。というより、公共事業のＧＤＰ成長寄与度が低下したように、高度成長期と違い政府の経済政策がＧＤＰ成長に貢献できる度合いも低下している。経済成長を推し進める力を有しているのは、唯一、企業という経済主体だが、自由主義経済体制を標榜している日本の政府は、成長に寄与していないからといって、企業の考え方や振る舞いを強制的に変えることはできない。

　従来的発想の政策や新自由主義的規制緩和論は、政党や政府も一所懸命で経済の立て直しに邁進していると思わせるだけの口先政策論でしかなく、やらないほうがいいものか、毒にはならないからやってみればという類のものでしかない。

　消費税問題も、共産党と社民党を除けば、税率をどのタイミングで上げるのか、低所得者対策をどうやって行うか、国税中心か地方税かといった違いがあるだけで、安倍与党の消費税増税路線と対立しているわけではない。

　あり得ないことだが、現状で民主党や維新の党が中心になった野党が政権を奪っても、日本経済が軌道修正されるわけでも、消費税制度が廃止されたり抑制されたりするわけではない。
　民主党政権末期に“無能の空き菅”だ“公約破りのノブタ”だの罵倒がはびこり、今は“ファシスト安倍”という非難の声が起きているが、来る総選挙で野党が勝っても、レッテルが違うだけでおそましい首相が誕生するだけである。

　日本に限らずだが、政治とはそんなものとわかったのが、麻生政権→鳩山政権→菅政権→野田政権→安倍第二次政権という無惨な権力移行の歴史ではなかったのだろうか．．．

　好きな政党に強い思い入れを抱いたり、あの政党が勝てばやってくれるはずなどと思って支持したりするのではなく、気に入らない政策を並べてみて、より気に入らないと思う政策を優先課題としてそれを実現させないことを目標に、様々な政治勢力を利用するしかないのである。

※　参照投稿

「国民の理解も得られず憲法違反の不必要な解散を行ってまで政権の４年間延命を図ろうとする安倍首相が隠したほんとうの目的」
http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/835.html

コメント
01. 2014年11月23日 16:20:49 : b5JdkWvGxs 共産党以外はまともな政党がないんだから仕方ないだろ
02. 2014年11月23日 16:43:39 : AGPMC1hFtg まだ間に合います。山本太郎さん、三宅洋平さん、大きなうねり起こして下さい。 国民の受け皿が共産党だけになってしまいました。　どうか、共産党と連携して日本を守って下さい。
03. 2014年11月23日 17:08:58 : AGPMC1hFtg 投稿者　あっしらさん、 社民党は、野合連立・民主党・維新・生活と選挙区調整に応じました。ということは、政策も合意したことになります。 今後社民党が、自民とさほど変わらない、消費税増税・集団的自衛権行使・カジノ・憲法・他にも反対できなくなりました。 　　　 社民党への支持者をなくすことが、一番の狙いだったのでしょう・・・
04. 2014年11月23日 18:45:08 : KmCDNFn4Xw >>02 お前、ずいぶん前からそればっかりだが 共産党支持者が、ポストの爺さんのところにまで、わざわざ来る訳ないので 成りすまし糞カルト確定ｗ 本当に、成りすましが好きな奴らだと、つくづく思う ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 俺もコメントで、同じようなことは散々書いているが コメントで終わらせる理由は、ズボラな性格というのが一番の理由だが そんなもの人の自由だからだ。どういう理由でどの政党を応援しようとな 一応、忠告程度の事はしておくべきではあるが ＞好きな政党に強い思い入れを抱いたり、あの政党が勝てばやってくれるはずなどと思って支持したりするのではなく 少なくとも、このようなことは誰も思っちゃいないだろうよ。共産党員以外はな みんな分かりきってるのさ。でも何とかしなければと思ってる そこに、冷や水をかけたいとは俺は思わない 小泉・細川のときも、俺は全く信用してなかったが それを臭わせるコメントだけにしておいた わざわざ投稿して何か生まれると思うなら、次もそうしたらいいがね
05. 晴れ間 2014年11月23日 18:58:42 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k あっしらさんは、シニシズムに陥っています。 日本には、議会制民主主義のまともな政党がないのです。それを作るところから始めねばなりません。 しかし、政治家は自己の言辞に責任を持たねばなりません。 安倍は、その言動によって評価すべきです。安倍がリベラルで、自分の政治目的のために右翼の仮面を被っているなどというのは、単なる妄想です。あっしらさんの頭のなかにしか存在しません。 安倍は、国民の前にも、諸外国の前でも、同一の言動を取るべきなのです。安倍の極右としての言動が全てなのです。 表面的な言動と真意が乖離していることを認めれば、議会制民主主義は成り立ちません。議会での議論も、政権も、公約も、虚偽になります。 嘘つき政党は、民主党も自民党も、有権者により罰されねばなりません。 「おぞましい首相」の輩出は、日本の政治が米国と官僚に支配されているからだということが、明らかになったではないですか。 まず批判すべきはそのシステムであり、その産物たる「おぞましい首相」そのものではありません。システムを変えるしかないのです。
06. 手紙 2014年11月23日 19:38:44 : ycTIENrc3gkSo : ADhx9Txozv >>好きな政党に強い思い入れを抱いたり、あの政党が勝てばやってくれるはずなどと思って支持したりするのではなく、気に入らない政策を並べてみて、より気に入らないと思う政策を優先課題としてそれを実現させないことを目標に、様々な政治勢力を利用するしかないのである。 あっしらさんの言うように、その時々の都合で政治勢力を利用して、例えば人間の尊厳を深く強く自覚し守らせる政治政策を志向させるようにできればいいのですが… 団塊の世代のようにイデオロギーの洗礼を全くと言っていいほど受けていない20代30代のデジタルな無党派層は、政治勢力を利用するというような巧みな政治感覚も経験も免疫も持ち合わせていないから、右であれ左であれ反対に利用され捨てられてしまう結果に終わってしまうのではないか。 かつて思想幻想の中に逃げ込み、その後けじめをつけずに大衆に紛れ込んで責任を回避してきた団塊世代にも問題があるけれども、それを見て育った世代は先輩たち（遊戯左翼）の衣鉢を継いで、弱いものが強いものに利用され食われる昆虫社会の完璧な構築を目指して邁進しているように見える。 私も含めて20代30代からの先輩たちへの切なるお願いは、かつてのように戦争特需で景気回復を期待するような妄想を膨らませないで欲しいな、という事です。 "成功"体験は、なかなか忘れられないから…
07. 2014年11月23日 20:06:33 : EtoIQIX41Q >>04 の言う通り共産党に言ってあげたらどうだ（笑） ＞ 政党は支持する対象ではなく利用するモノ そんなことはみんな分かってるよ少なくとも ここに投稿、コメントする大部分の人はね。 だから投票するんだよ。 あっしら氏はなんか怪しいね
08. 2014年11月23日 20:25:08 : 6lEL0QePhA 　 　生活の党候補・中村てつじ氏　奈良２区　がんばれ〜〜 　 　野党共闘といっても・・・ 　 　１人に絞り込んでいたのに…野党調整で擁立見送り　民主、奈良２区で苦渋のすみ分け .　民主党奈良県連は２２日、常任幹事会を開き、奈良２区での候補者擁立を見送る方針を決めた。民主党本部の岡田克也代表代行と生活の党の小沢一郎代表の会談で決定、２１日に前川清成県連代表に連絡があったという。２区には生活の党から元職１人が立候補予定で、野党間の「すみ分け」が成立した形だが、県連では候補者の絞り込みを終えて最終調整に入っていただけに、県連内部からは複雑な声も上がった。 　「本部決定なので仕方ないが、有権者に『民主』の受け皿を示せず、残念」。ある県連幹部はこの日の常任幹事会後、苦渋の表情でこう語った。県連では奈良１区で前職、４区で元職がそれぞれ立候補予定。空白区となっていた２、３区についても、自民党「１強」に対抗しようと公認候補擁立に向けた調整が続いていた。 　２区については、複数の候補者から１人に絞り込む段階まで進み、本人も突然の選挙戦にも意欲を示していたという。だが、党本部決定で事態は急変。この日、常任幹事会では党の決定を了承し「２区には党公認候補を出さない」との結論に至った。 　ただ、県連としては生活の党の立候補予定者に推薦や支持は行わない予定。藤野良次幹事長は「民主の公認候補を出したいという思いはあったが、全国的に野党調整が進む中で、致し方ないという思い」。ある幹部は「党本部にも擁立作業をしていることは伝わっていたはずなのに…」とぼやいた。 　３区については引き続き、候補者擁立作業を続けるとしている。
09. 2014年11月23日 23:38:35 : 5tNXDcuiIk 誰がなっても同じ、どの政党が政権を取っても同じ。 この考え方は最悪、最低。 安倍が首相でなければ、また自民党政権でなければ特定秘密保護法案も集団的自衛権行使容認もできなかった可能性が高い。安倍を首相にしたのは考えられる限り「最悪の選択」だった。 現時点ではこの安倍をみじめに退陣されることが唯一のまともな選択肢。
10. 2014年11月24日 17:47:03 : ampML0oBBc >>09 安倍の代わりに橋下とかじゃ最悪。

11. 2014年11月24日 18:05:30 : wzBBhQRm26 >>10さんに強く同意。 橋下は安倍以上の超、超危険人物。 今の状況は、水たまりを避けたはよいが、崖から落ちる、 という結果を招き兼ねない、難しい局面。 それにしても、私のとこの選挙区は、自民・維新・共産と いう顔ぶれになるようだ。 これでは投票できるところがないな・・・

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