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日本政治最大の問題は民意と議席配分の「ねじれ」(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/573.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 12 月 18 日 09:37:22: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-7274.html
2014年12月18日

安倍政権が仕組んだ大義なき解散総選挙の狙いは見事に的中した。

安倍首相は次の構図を狙った。

1.選挙の投票率が限りなく低くなること

2.野党の戦闘体制が整わないこと

3.衆院多数勢力を確保して、主権者の過半数が反対する施策を強行すること

この狙いが見事に的中したのである。

投票率は戦後最低記録を大幅に塗り替える52.66%になった。

狙い通りの低投票率になった。

低投票率がもたらされた理由は三つある。

第一に、寒波の襲来。日本海側の多数の県で投票率が5割を下回った。

暴風雪が襲うことは、総選挙への棄権強要である。

この効果を期待して、見事に期待通りの現実が生じた。

第二に、メディアが自公圧勝予想を流布して、自公政権に反対の主張を有する主権者が「あきらめの棄権」の行動を取った。

第三は、多数の主権者にとって投票したい候補者が不在である選挙区が多数発生したことである。

潜在的には投票意思を持つ主権者であっても、選挙区に自分が一票を投じたいと思う候補者が立候補していなければ、投票所に行くこと自体をやめてしまうことが考えられる。

この三つ目の事情については、野党の選挙準備が整わぬうちに選挙を打てば打つほど、より色濃い状況になる。


かつて、森喜朗首相は、選挙演説で

「無党派層は寝ていてくれればいい」

と発言したが、これは森氏が正直に本心を吐露したものである。

安倍氏は口には出さないが、本音はまったく同じであると推察される。

このことを考えて、あえて、投票率が最も低下すると予測される時期を選んで選挙を仕掛けたのだろう。

選挙結果に最大の影響を与えた事情は、野党の戦闘体制が整わない時期に選挙を打ったことである。

いわゆる「逆桶狭間」と呼ばれている奇襲作戦だ。

しかし、解散総選挙は首相の権利ではない。

私利私欲のために解散総選挙を行うのは権力の濫用であり、本物のリーダーなら決して実行しないだろう。

しかし、権力者の多数は私利私欲、個利個略が勝るから、こうした解散総選挙が挙行されることになる。


自公が全面協力して候補者を擁立し、共産党が候補を立てたら、他の野党が勝利するのは至難の業だ。

非自公、非共産の候補者が一本化されれば、まだ勝利の可能性が生まれるが、このなかで複数候補が立候補すれば、野党候補に勝ち目はほとんどなくなる。

選挙前の共同通信社世論調査で安倍内閣支持率が不支持率を下回った。

安倍政権は実は国民多数に支持されていないのである。

それでも、共産党がほぼ全選挙区に候補を擁立し、非自公および非共産の野党が多数の選挙区で複数候補を擁立するなら、安倍政権が支持されていなくても、自公が圧勝してしまうのだ。

この状況を呼んで安倍氏は選挙に突き進んだ。

ここで選挙をやってしまえば、2016年夏までの1年半、選挙の呪縛から離れて政策を運営できる。

主権者過半数が反対する政策を、容易に強行突破できることになる。

この構図を構築するために解散総選挙が強行された。

だが、懸念要因がないわけではなかった。

円高、株安が加速すれば、選挙で思わぬ苦戦をする可能性があった。

この事情を背景に、10月31日、日銀が追加金融緩和を決定し、GPIFの株式資金配分が拡大されたのである。


選挙結果を見ると、かねてより説明している図式がそのまま現実化した。

その図式とは、

投票率が5割で、選挙に行った者のうち、5割が自公に入れると、議席の7割を自公が占有する、というものだ。


今回の選挙の投票率は52.66%。

比例代表での得票率は、自民が33.1%で、公明が13.7%。

自公合わせて46.8%だった。

その自公の議席占有率は325/475で、68.4%だった。

しかし、全有権者のなかで自公に投票した者の比率は、

0.5266*0.468=0.246

25%なのだ。25%の民意が日本政治を支配する。

この状況が続く。

主権者の意思と国会議席配分が「ねじれ」ている。

この「ねじれ」こそ、日本の議会制民主主義の最大の問題点である。

この「ねじれ」を是正するには、「自公」と真正面から対決する政治勢力が出現する必要がある。

「主権者の党」を創設して、これが共産党と連携する。

「自公」に対して「主共」が対決する。

こうなると、常に政権交代が生じる状況が生まれる。

これを実現するべきだ。


 

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コメント
 
01. 2014年12月18日 09:58:46 : b5JdkWvGxs
小沢が野党潰しの為に小選挙区制を導入したのが大成功だったという話だろ

02. 2014年12月18日 10:01:51 : 0OBDIOpadM
植草さんは、ダマスゴミと同一ですね。

阿修羅の人達は、今回の投票率も信じていません。

共産党は間違っています、嫌いです。

しかし、野合よりましと思っている人達が多いいことも確かです。
    


03. 2014年12月18日 10:11:11 : qSc0zm83A6
>自公が全面協力して候補者を擁立し、共産党が候補を立てたら、他の野党が勝利するのは至難の業だ。
    
 
植草一秀さんは、日本共産党の綱領が「維新八策」に書き換えられる日を心待ちにしているのよ。


04. 2014年12月18日 10:40:50 : YxpFguEt7k
「「主権者の党」を創設して、これが共産党と連携する。」

賛成です。公約を守る党と言ってもよいかもしれません。
自民党と違って公約を守りますよ、という党が欲しいです。

山井和則氏
「安倍政権が選挙で圧勝した直後の福祉切り捨てに、私は怒りが収まりません。それなら先週、選挙中に、正直に安倍総理は、介護報酬や障害福祉報酬はカットする。と言うべきでなかったのか?
介護職員の処遇を改善します!と選挙中は言っていながら、選挙が終われば、真逆の報酬カットとはひどすぎる」
https://twitter.com/yamanoikazunori/status/545193753036607488

こういうデタラメをさせない政治家を結集しましょう。

植草氏、がんばってください。応援しております。


05. 2014年12月18日 12:00:58 : ZfrjXEifJE
選挙が終わった途端に原発新設、子育て手当廃止、たばこ税増税と
矢継ぎ早に出てきたのは当然のことだ

「ひどすぎます」とかおぼこ娘のようなことは言わないでほしい
そんなことはわかっていたことじゃないか

福島でも自民が勝って、福島県民はこれからは国の原発政策に一切文句を
言う資格がない

信じたけど騙されました、とか言って善良な市民を装い被害者づらしたがるが、
加害者と共犯だということを自覚しろ


06. 2014年12月18日 14:40:49 : kEuN9MbJp2

≫この「ねじれ」こそ、日本の議会制民主主義の最大の問題点である。
その通りだと思います。

≫日本政治最大の問題は
アメリ・財界・富裕層政治=自民党政治を打ち倒す政治勢力が全く弱いことです。
そういう政治を造ってきた年寄りは自業自得であろうが、
若い人たちは実に不幸です
しかし、それもまた若い人たちの課題です
老いも若きも、平和を壊し庶民を不幸にする自民党政治をやっつけましょう


07. 2014年12月18日 16:43:17 : YxpFguEt7k
あべともこ氏
「選挙期間中にも川内原発再稼働のプロセスが進み、選挙が終われば途端に建設中の大間原発の安全審査が申請された。川内原発周辺自治体の懸念や大間対岸の函館の差し止め訴訟等、歯牙にもかけない。住民の不安や危険に関して全く考えることをしない政府に対し、対峙できる政治の流れを全力で創りたい。」
https://twitter.com/abe_tomoko/status/545001364091199488

「主権者の党」+共産党でお願いします。


08. 2014年12月18日 16:49:17 : YxpFguEt7k
民主主義が機能すれば、強引な行政などできません。

伊波洋一氏
「政府が辺野古沿岸の埋め立てに向けた年内の海上作業を見送る方針を固めたことが16日分かった。年末年始で作業効率が悪くなることと10日に就任した翁長雄志知事が新基地建設に反対していることに配慮する意味合いもあると見られている。いい事だ。」
https://twitter.com/ihayoichi/status/545381924357693440

原発も増税も同じです。


09. 2014年12月18日 21:07:22 : 43OnJh5Wgo
今一番大切なことは、戦後の日本の政治の基盤構造はどのようになっているか、われわれ主権者国民はしっかりと認識すべきである。
・米は米の代理政権を存在させ維持し続けている。それは好都合な体制と立法を維持するためと推察される。
・米は米隷従の悪徳財界を飼いならしている。何はともあれ稼がし、富を蓄積させる。米金融資本に貢がすそのものがなければお話にならないからだと推察される。
・米は米隷従のシロアリ官僚を飼いならしている。富や国民の血税を貢がし、米軍基地の恒久的な維持温存&拡張を目論んでいると推察される。
代理政権を存在させ維持させるための戦略は、かなり狡猾だと思える。
それは補完勢力としての政権を担おうともしない政党を配置し、リベラルの分断化を図っている。更には代理政権と対抗する政権を担った政党の中にも補完勢力としての政治屋をしっかりと配置している。近年政権交代を果たした政党の崩落ぶりを見ると明らかと思える。
また、代理政権を保護支援するための好都合な世論を形成させるためにマスゴミを飼いならしている。
こうした狡猾な戦略は、民主政治制度の1ツールとも錯覚させられている「選挙」を意識して、構築されているのではなかろうか!?政治の始まりは選挙である。物事の本質は発生にあり。米はそのことをよくわきまえているのではなかろうか。
戦後の日本の政治の基盤構造の骨子はこのようなものであると推察するなら、このことを主権者国民がしっかり認識しない限り、選挙を繰り返してもあまり意味はないと思う。過激な言い方をすれば、日本の場合、選挙によって民意反映なんて幻想なのかもしれない。日本の民主化を前進させるためには、戦後の日本の政治の基盤構造を破壊するしかない。
もともと選挙を意識して構築されている戦略であるから、選挙を廃止してしまうのが最も有効と思われる。
今は政権交代は選挙でしかできない。だからと言って、これからも相も変わらず選挙にこだわることもないと思う。選挙にとって代わる政権交代をさせるもっと民主的な政治制度を主権者国民が考えだしていくべきだと思う。
選挙がなくなれば、何よりも米が、米の代理政権が、米の隷従シロアリ官僚が震えあがる。
選挙がなくなれば、マスゴミもつけ上がれず大きな顔ができなくなる。
選挙がなくなれば、全然民意を反映しないくだらない選挙で国民の莫大な血税の無駄遣いもなくなる。
選挙がなくなれば、補完勢力としての政党や政治屋の存在意義もなくなる。こいつらがどれだけ国民の民意反映を邪魔してきたことか。
選挙がなくなれば強欲拝金談合の連立政権の手口も通用しなくなる。
選挙がなくなれば、某宗教団体の存在意義もなくなる。
選挙を廃止してしまえば、こんなにいいことがいっぱいだ。日本の民主化は大いに前進するのは明白だ。選挙にとって代わる政権交代をさせるもっと民主的な政治制度を今こそ主権者国民が考えだしていくべきだと思う。

10. 2014年12月19日 09:20:07 : Vri26V85pM
私は日本最大の問題は、次の2点だと思います。
正しく公正な選挙、それと正しく公正な情報。

政治的な問題も含め、全ての問題はこの2点に集約されると私は考えます。

ですので、遠回りに見えるかもしれませんが、本来やるべき事は、政治云々ではなく、正しく公正な情報が伝わる仕組みを国民自身で作ること。
それと、正しく公正な選挙が行われるように国民自身で知恵を出し合うこと。

この2点にこそ最も注力すべきだと私は思います。

何故なら、この2点が改善されない限り根本的な解決とは言えず殆どの事が不毛に終わり、結果として失望せざるを得ないから。

極端な具体例を言えば、選挙で不正が行われたら民意は実現不可能ということ。
国民が正しい情報を知り得ない状況下では法制度を正しく改善する政治家を後押しする事が出来ないから。

既存メディアを変えるには政治を変える必要があり、政治を変えるには既存メディアを変える必要があるという堂々巡りを繰り返していても、同じ過程からは同じ結果しか生まれない。

要はアプローチ、または答えを導き出す計算式自体を変える必要があるという事。

メディアは第4の権力であり、権力を監視する役目があると言われていますが、個人的にはその解釈や前提に疑問を持たざるを得ません。

何故なら、権力が最も恐れるのは国民の覚醒であり、第4の権力といわれるマスコミの役目はその恐れを回避する事と個人的には認識しているからです。

要は国民を眠らせておく事こそが、メディアの役目だと思うから。

そもそも、メディアは第4の権力、権力を監視するチェック機関という前提条件は誰が言ったのでしょう?

国民はそろそろこういった前提条件そのものに疑問を持たなければならない時期なのかもしれません。

何故なら我々の生活の問題やそれを実現するべき政治の問題も、結局はこの2点が改善されない限り真の解決に至る事が難しいといずれは気付くから。

政治家には国民の後押しが必要不可欠であり、その為には国民が正しい情報を「知る」ことこそが最も必要と思われる。

何故なら知らなければ変われないから。
変われなければ正しい政治家を後押しする事が出来ないから。

幸い気付きというものは後戻り出来ないものであるから、かつての陸山会事件のような事例が多々あれば国民は疑問を持って自発的に正しい情報を得ようと試みる。

この自発的の行動というものはその人を変え、一度変われば戻らない。
なので、気付きは増えこそすれ絶対に減る事はないのだが、社会を変える為にはこの気付きが臨界点に達する必要があり、その流れをメディアが止める役割を担っている。

なので、この点を変える事に注力すべいであり、極論を言えばそれまでは政治の問題は置き去りにしても良いのかもしれない。

その証拠に現実として政治の場において民意は何一つ実現されていない。
しかも、それは今後も続く可能性が高い。

極端な話、ここが解決できなければどんな政策を掲げてみてもその殆どが実現は難しいという事である。

それは、鏡に映った自分自身に例えてみることも出来ますが、鏡に映った自分を変えようとどんなに頑張ってみたところで国民自身が変わらない限り、どんなに頑張ってみたところで、鏡に映った代弁者である政治家を変える事は出来ないから。

ならば、本当に目標を達成するためには国民自身が自ら変わる事こそを優先すべきで、国民自身が笑顔になるならば鏡に映る政治家という代弁者も自動的に笑顔になるものと考える。

その為に必要なのは大手メディアに取って変わる新しい仕組み。

何故なら、変われない理由は一つしかなく、何かと言えばそれは単に「知らない」から。


都民


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