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視点:女性活躍・消費増税・TPPが日本に必要な訳=アダム・ポーゼン氏
http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/234.html
投稿者 蟲 日時 2014 年 12 月 29 日 20:40:06: VXoEun45fU5tI
 

視点:女性活躍・消費増税・TPPが日本に必要な訳=アダム・ポーゼン氏
2014年 12月 29日 18:12 JST
アダム・ポーゼン 米ピーターソン国際経済研究所所長

[東京 29日] - 米ピーターソン国際経済研究所のアダム・ポーゼン所長(元イングランド銀行金融政策委員)は、日本経済の課題として、女性の労働市場参加の促進、20%超への消費増税、環太平洋連携協定(TPP)交渉妥結に向けた農業改革の重要性を説く。

消費税は税率20%超を目指し半年ごとに0.5%ずつ引き上げることを検討すべきだとする一方、農業改革は食費引き下げを通じて平均的な世帯の実質所得を1%超増加させる効果があると述べる。

同氏の見解は以下の通り。

●女性の労働市場参加を一段と促進する

短期的な成長や平均生産性の向上という点から、日本にとって(より自由な社会にとっても)これが最も重要かつ有益な改革であることに変わりはない。

女性の労働参加率を引き上げるという点では、これまで大きな成功を収めている。たとえ労働参加率が今までの上昇ペースを維持できなくても、今後も推進していく価値がある。

安倍政権は、子供や保育所への公的補助を増やし、共働き世帯が不公平を被らないよう税制を改正するとともに、アファーマティブアクション(差別是正措置)の目標を拡大し、現職(男性の年配者)の労働者を過度に優遇している規制の緩和を行うべきだ。

●消費税率の引き上げを緩やかだが着実に再開する

(2015年10月に予定されていた8%から10%への)消費再増税を2017年4月まで延期したことは、日本の財政安定化には妨げとなる。ギリシャとは異なり、日本が大混乱に陥ることはない。しかし、利払い負担によって良い政府支出までもが抑制されることなしに、あるいは思い切った支出削減が行われることなしに、財政収支を均衡させるのが一段と難しくなったことは確かだ。

財政を安定化させるための最善の選択は、消費税率を20%以上に引き上げることだ。インフレ率と成長率がそれぞれ平均で2%、1.25%と妥当な数字に落ち着けば、支出削減や税金面における残りの調整がやりやすくなるだろう。

したがって、国会は消費税を(数年ごとに2─3%引き上げるのではなく)6カ月ごとに0.5%ずつ上げ続けることにコミットすべきだ。

●TPP日米協議合意に向けて農業改革を迅速に行う

環太平洋連携協定(TPP)は日本にとって、経済的(国民所得が年間2%増加)にも、戦略的(アジア諸国と米国との同盟強化)にも、非常に大きな利益となるだろう。

米国と日本が、農業分野において日本への市場アクセス協議で二国間合意に達しない限り、TPP交渉は進展できない。日米は、両国が望む(知的所有権や投資家保護、国有企業への補助金削減などの)事柄について、より経済規模の小さな他のTPP交渉参加国と合意に持ち込むために、この市場アクセスを使えるだろう。

障害となっているのは、日本の牛肉と豚肉に対する輸入関税だ。安倍政権が現在申し出ている以上にこれらの関税率を下げることで、上記のような恩恵が得られるようになる。

また、平均的な日本の世帯において、食費を年間15万─20万円減らすことにつながる。これは実質所得で1%超の増加に値する。

*アダム・ポーゼン氏は、米ワシントンに本拠を置くシンクタンク、ピーターソン国際経済研究所所長。2009年9月から2012年8月までイングランド銀行(英中銀、BOE)金融政策委員会(MPC)委員。米連邦議会予算事務局経済顧問を務めているほか、米外交問題評議会、日米欧三極委員会などのメンバーでもある。日本経済に関する著作多数。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K708720141229
 

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コメント
 
01. 2014年12月29日 20:40:47 : oA9GE6uXgc

視点:アベノミクス加速の鍵は生産性向上とTPP=大田弘子氏
2014年 12月 29日 17:17 JST
大田弘子 政策研究大学院大学教授

[東京 29日] - 総選挙で安定多数を改めて確保した安倍政権にまず求められるのは、アベノミクスの加速だと大田弘子・政策研究大学院大学教授(元経済財政担当相)は指摘する。具体的な優先課題としては、サービス産業の生産性向上、地域の活性化、働き方改革、そして環太平洋連携協定(TPP)の実現などを挙げる。

同氏の見解は以下の通り。

<3本の矢の結節点は賃金>

アベノミクス始動から2年、金融緩和、財政出動そして成長戦略とさまざまな政策が放たれてきたが、それら「3本の矢」の結節点は、賃金だ。日銀がインフレ2%目標を達成しても、それを上回る賃上げがなければ、アベノミクスは成功しない。アベノミクスとは「どうすれば賃金は上がるのか」と言い換えられるほどに、この点は重要である。

賃上げは、政府・経済界・労働界の代表者が参加する「政労使会議」の主要テーマであり、今後も上げられる企業は上げていくのだろう。ただ問題は、日本全体で見て、実質賃金はそう簡単には改善していきそうにない点だ。

この問題は突き詰めれば、働く人の7割以上が属するサービス産業の労働生産性(就業者1人当たり付加価値)が他の先進国に比べて非常に低く、平均給与も低いという日本経済の長年の課題に行き着く。

特に飲食、宿泊、卸売・小売などの流通、タクシー・トラック輸送などの運輸といった分野の労働生産性は米国の半分以下である。小規模事業者が多く、経営のイノベーションも進まない中、産業の新陳代謝は滞っており、縮小均衡に陥っているのが実情だ。しかも、サービス産業は地域経済の要(かなめ)であることから、地域経済の活性化も進まないという悪循環が続いている。

こうした観点から考えると、2015年も日本経済の課題は引き続き次の3つのキーワードに集約できる。生産性向上、地域の活性化、そして働き方改革だ。

サービス産業の生産性向上はおのずと後者の2点と深く関わってくる。地域経済との関連性の高さは既述のとおりだ。若干補足すれば、従来型のサービス産業は、売り手と買い手が同じ地域にいる業種が多い。そうした特性を生かして、人々が集まる魅力的な空間をつくっていくのは街づくりの基本でもある。これは、地方創生の大きなテーマとなる。

加えて、働く人が生産性を高めたり、成長の見込みがある分野へと移りやすくするためには、労働市場改革、すなわち働き方改革が必要となる。むろん、これはサービス産業や地域創生だけに限った話ではないが、転職しても不利にならないルールの整備拡充を急ぐとともに、日本にすでに存在する職務限定社員などにとどまらない、多様な働き方を法制度できちんと担保していかねばならない。それに合わせて、農業・医療・介護など有望分野での規制改革の加速はもちろんのこと、中小企業に対する転業・廃業支援策なども拡充する必要があろう。

サービス産業の生産性を上げる一方で、規制改革によって農業・医療・介護などで新たな成長分野をつくる、そして働く人が成長分野に移りやすくする労働市場改革を行う。2015年は、こうした政策パッケージを、経済財政諮問会議や産業競争力会議、私が議長代理を務める規制改革会議、国家戦略特区諮問会議、まち・ひと・しごと創生会議という5つの政府の会議体が連携して取り組んでいけるかどうかがきわめて重要だ。

それ以前に、6月に閣議決定された成長戦略に盛り込まれた医療・農業などの改革をきちんと実行に移すことが重要であるのは言うまでもない。現在は法制化が進められている段階だが、法律や制度に落とし込む段階で骨抜きにされたり、実行段階で機能不全に陥ったりすることがないよう、きちんとフォローアップしていく必要がある。2015年はアベノミクス加速を目指す年でなければならない。

働き方改革は、「職務限定正社員」や「新たな労働時間制度」がこれまで2回の成長戦略に盛り込まれ、具体的な制度設計の議論が今、行われている。

労働時間ではなく成果に対して給与を支払う新たな労働時間制度は、第1次安倍内閣で「ホワイトカラーエグゼンプション制度」として法案提出され、失敗したものだ。今回も「残業代ゼロ」といった批判を受けたが、労働時間の長さと成果がリンクしない仕事は増えている。今回は、年収1000万円以上などの限定付きで導入が議論されている。生産性向上と長時間労働是正を両立させる制度として実現させるべきだ。

政労使会議でも、賃金の話だけでなく、旧来型の「年功序列・終身雇用」に代わる日本型雇用システムのあり方について、真正面から議論してほしい。就業モデルは実態的にはどんどん多様化している。転職が不利にならない労働市場の柔軟性と、働く人の保護を両立させる新たな働き方のルール整備拡充は急務だ。

さらに、女性や高齢者の労働力活用を目指すと言っている以上、今働いていない人の声も政労使会議に反映される必要がある。働き方は国民全体の問題だ。社会にこれから出てくる若者の声にも、もっと耳を傾けるべきだ。

<アジアの一員であるメリットを極大化する>

一方で、財政健全化の観点から語れば、大事なアクションポイントは、成長戦略に加えて、社会保障改革、財政再建プログラムの2つだ。アベノミクスはいままでこの2つが弱かったが、2015年夏までに具体的な財政健全化計画を提示するとしている。それに合わせて社会保障改革についても、少子高齢化の現実を踏まえて、持続性を高めるための方向性と具体策が示されることを期待したい。

もちろん、財政健全化は、歳出抑制と増税だけでは実現しない。成長との両輪で実現していく必要がある。その点、最大の問題は日本の潜在成長率が0%台後半しかないことだ。つまり成長戦略は、言葉を変えれば、潜在成長率をいかに上げていくかということになる。

潜在成長率を上げるためには、日本経済が抱える3つの弱みを克服しなければならない。そのうち2つは先述したサービス産業の生産性の低さと労働市場の硬直性だが、もう1点はグローバル化への取り組みの遅れだ。ここで特に重要なのは自由貿易協定(FTA)と環太平洋連携協定(TPP)を加速させることだ。

TPPは、引き続き最重要課題として取り組むべきだ。日本は世界最大の成長センターであるアジアに位置しながら、そのメリットを十分に生かし切れていない。TPPをテコにして、日中韓FTAを結び、そして日中韓がコアになる東アジア地域包括的経済連携(RCEP)をなるべく自由度の高いものにしていくことが、日本の役割であり、日本の国益にもかなう。東アジアにはすでに国境を越えて重層的にサプライチェーンが張り巡らされている。ボーダーレス取引がなるべくデメリットを受けないようにする必要がある。

しかし現実には、中韓FTAがすでに実質的にスタートしており、状況はかなり厳しくなっている。中韓FTAが進むと、両国にとって日本とのFTAの必要性は薄らいでしまう。TPPが漂流した場合、困るのは日本だ。なんとしても実現させる心構えで戦略的に交渉を進める必要がある。2015年末には東南アジア諸国連合(ASEAN)が経済共同体に移行する。通商戦略上、非常に大事な年となろう。

最後に補足すれば、安倍首相には、今回の総選挙で絶対安定多数を改めて確保できたことを、痛みを伴う構造改革の好機として生かしてもらいたい。参考になるのは、ドイツのシュレーダー前政権の功績だ。かつて「欧州の病人」と揶揄(やゆ)されていたドイツ経済の復活はシュレーダー前政権の時代に、社会保障から税制、労働市場にわたる幅広い分野で抜本的な構造改革が進められた結果である。

問題は、シュレーダー政権は成果を見る前に選挙で敗れ、退陣に追い込まれたことだ。中長期に必要な改革は足元では不人気になることがある。そこが一番の難しさだ。5年先、10年先の日本経済のために避けて通れない改革に耐えるだけの時間軸を、安倍政権だけでなく、われわれ国民もマスコミも持てるかどうか、そのために危機感を共有できるかが問われている。

*大田弘子氏は、政策研究大学院大学教授。内閣府規制改革会議議長代理、税制調査会委員などを務める。2006―08年、安倍・福田両内閣で内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)。2014年6月から、みずほフィナンシャルグループ取締役会議長。

*本稿は、大田弘子氏へのインタビューをもとに、同氏の個人的見解に基づいて書かれています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K704E20141229


02. 2014年12月29日 23:00:03 : y2TB4crwmQ
>>01

> 安倍首相には、今回の総選挙で絶対安定多数を改めて確保できたことを、
> 痛みを伴う構造改革の好機として生かしてもらいたい。
> 参考になるのは、ドイツのシュレーダー前政権の功績だ。

救いようのない暗愚宰相、かつ幼稚な人格の持ち主である
安倍晋三と、シュレーダー氏を同列に論じるのは、
シュレーダー氏ならびにドイツの皆さんに対して、
たいへん失礼である。

安屁にできることといえば、せいぜい、シュレーダー氏の改革を
引き合いに出して、自らが行う弱い者いじめ、棄民政策を正当化する、
ということぐらいであろう。


03. 2014年12月30日 12:03:29 : Y7DCGUFcdQ
しかし記事があるのに何時もの奴が1に長々と別記事貼って、それに2がコメントするって(笑)
そういうことばっかの今はID:oA9GE6uXgcは自分で記事投稿すりゃいいじゃね。


04. 忍穂耳の垢 2014年12月30日 18:07:05 : 5n2KmwfCW10dU : th3VtcRRNQ

>安倍政権は、子供や保育所への公的補助を増やし、共働き世帯が不公平を被らないよう税制を改正するとともに、アファーマティブアクション(差別是正措置)の目標を拡大し、現職(男性の年配者)の労働者を過度に優遇している規制の緩和を行うべきだ。

申し訳ないが、理由になってはいない。これは要望だよ。

特に気になるのは、互いの国の文化と伝統の違いを無視して、彼らの価値観を述べている無神経さ。
これが、いわゆるグローバリズムなのだろう。

まさに日本を「枯れ」させ、やがて「死滅」させる政策に見えるが。
基督教文化圏が背負うトラウマと価値観を、無神経に異国に持ち込めばどうなるかを、このお方は知らないようだね。


05. 2014年12月31日 16:51:08 : 85urTtkdtA
視点:TPPに勝る日本経済の「活力源」なし=加藤隆俊氏
2014年 12月 31日 14:22 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0K70R420141231&channelName=topNews#a=1
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加藤隆俊 国際金融情報センター理事長/元財務官

[東京 31日] - 足元で景気底入れの兆しがみえるとはいえ、2015年も米金融政策転換に伴う新興国経済混乱の可能性が懸念され、日本経済の先行きを過度に楽観することは禁物だと国際金融情報センターの加藤隆俊理事長(元財務官)は指摘する。

そのうえで、喫緊の課題として、潜在成長率の底上げを目指した成長戦略実行、岩盤規制を崩すテコとなり得る環太平洋連携協定(TPP)実現の重要性を説く。

同氏の見解は以下の通り。

<いまだ脆弱な日本経済の成長基盤>

先進国の中では稀有な存在だった安定政権が2年を経てなお、総選挙によって国民の信任を得た。日本にとって、中長期に必要な政策を実行できる政治的基盤が整ったという意味では良かったと言えるのではないだろうか。

それにしても、安倍首相には運も友となっている。2012年12月の政権発足時は、循環的に景気の谷に位置していた。また、足元では原油安の強い追い風が吹いている。4月の消費増税後、国内総生産(GDP)成長率は2四半期連続でマイナス成長に陥ったが、2015年は次第に回復基調を確認していくと期待される。

実際、秋口以降の経済指標には、底入れの兆しがみえる。例えば、財務省の11月貿易統計速報(通関ベース)では、輸出額は3カ月連続で増加を示した。12月の日銀短観でみた企業の設備投資計画も上方修正されている。10%への消費増税先送りも当面、消費者心理にはプラスとして働こう。こうしたなかで、実質的な減税に等しい原油価格の下落が続くことは明らかに日本経済にプラスだ。

ただ、忘れてはならないのは消費増税の影響が予想以上に大きく、長期化したことである。これは、日本経済の成長基盤が思っていたほど底堅いものではないことを示している。さらには需要面からの景気刺激策の有効性は、労働力や資材不足など供給面のネックのため、大きく削がれることがこのところ強く意識されてきている。2015年は、特に生産労働力人口の下落への対応を軸とした供給面でのファンダメンタルズ強化を目指した諸政策の早期実行を期待したい。

<米金融政策転換の波及効果に要注意>

一方、海外に目を移すと、2015年は日本経済の回復シナリオを狂わすリスク要因に細心の注意が必要だ。ロシア情勢や中東情勢など地政学リスクはもちろんのこと、特に警戒すべきは米連邦準備理事会(FRB)の金融政策転換に伴う新興国経済の混乱リスクだ。

一部で懸念される米国景気の腰折れや中国経済のハードランディングの可能性については、筆者はさほど心配していないが、東南アジア諸国連合(ASEAN)、あるいはブラジル、メキシコなどの主要新興国から巨額の資金流出が起きて、それらの国々の成長率が目にみえて下がるようなことがあれば、日本の景気を冷え込ませる可能性を十分意識しておく必要がある。

目先で市場の心配は「逆オイルショック」に伴うロシア、イラン、ナイジェリアなどの資源国の経済的混乱にあるようだが、2015年を見通してやはり不安なのは、年央にも始まると予想される米利上げ局面への金融政策転換のスピルオーバー(波及効果)問題だ。例えば1994年と2004年の米利上げ開始前後では先進国でも株価が下げたほか、94年にはメキシコ危機を招くなど新興国経済にも深刻な混乱が広がった。

しかも、今局面は金融緩和の規模がケタ違いだっただけに、スピルオーバーも増幅される恐れがある。2013年5月にバーナンキFRB議長(当時)が量的緩和の段階的縮小(テーパリング)開始の可能性に少し触れただけで、新興国経済にあれほど大きな混乱を招いたのだから、実際に利上げに向かうプロセスで、いかなる動揺の連鎖が起こるかは読みにくい。

加えて、ロシア及びウクライナ情勢が深刻化して、とりわけドイツ経済に飛び火するようなことがあれば、欧州発で国際金融市場全体に再び緊張が走らないとも限らない。その場合、リスクオフの巻き戻しで、一時的に円高方向への修正が入る可能性もあろう。

<岩盤規制の緩和につながるTPPの重要性>

このように2015年の経済情勢は海外要因の不透明性ゆえに非常に見通しにくい。しかし、活況を呈する米国経済、原油価格の大幅な下落といった材料もあり、これまでのように経済の先行きに対するリスクが下方に偏っている、ということでもない。それだけに、安倍政権に対しては、足元の景気動向に注意を払いつつも、目下ゼロ%台といわれる潜在成長率の底上げに向けた施策が着実に実行されていくことを期待したい。特に環太平洋連携協定(TPP)の交渉締結は急務であると考える。

良し悪しは別として、日本は外圧をテコにして痛みを伴う変化を受け入れるところがある。戦略特区を使って岩盤規制を崩すという考え方もあろうが、特区で実施した規制緩和メニューを全国で展開するまでには、もの凄いエネルギーと時間が必要だ。

地域活性化のために特区戦略は大いに進めるべきだと筆者も考えているが、日本経済の成長を促す活力源としてはTPPに勝るものはない。しかも、中韓の自由貿易協定(FTA)が進み始めている現状に鑑みると、一刻の猶予もないように思える。このまま手をこまぬいていれば、競争上不利になりかねない。

むろん、TPPは相手国がある問題であり、特に上下両院を共和党に支配されているオバマ政権の実行力を問う声があるのは承知している。ただ、別の角度からみれば、約2年の任期を残すばかりとなったオバマ大統領も歴史的評価を気にする段階に入っているはずだ。

前回の民主党政権を率いたクリントン大統領の大きな業績の一つは、北米自由貿易協定(NAFTA)だった。その意味で、TPP実現はオバマ大統領にとって教科書に刻まれるレガシー(遺産)となり得る。安倍政権が2015年中にTPP妥結への道筋をつけるチャンスを活かす機会は十分あるはずだ。

*加藤隆俊氏は、元財務官(1995─97年)。米プリンストン大学客員教授などを経て、2004─09年国際通貨基金(IMF)副専務理事。10年から公益財団法人国際金融情報センター理事長。

*本稿は、個人的見解に基づいています。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの特集「2015年の視点」に掲載されたものです。(here)

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K70R420141231?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&sp=true


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