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”ヒトラー時代の教訓”を伝えた「サンデーモーニング」/水島宏明・法政大学教授
http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/464.html
投稿者 gataro 日時 2015 年 1 月 04 日 17:20:49: KbIx4LOvH6Ccw
 

<参照映像>



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 ”ヒトラー時代の教訓”を伝えた「サンデーモーニング」
 水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター

2015年1月4日 15時32分

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20150104-00042010/

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20150104-00042010/

新聞社もそうだが、テレビ、とりわけ報道番組や情報番組でも新年第1回目の放送はその番組がその年、力を入れるテーマが見えてくる。


テレビ局は今日(1月4日)あたりから”正月モード”を少しずつ離れて”通常モード”に戻ってレギュラー番組の放送が再開されつつある。

どんなテーマに力を入れていくのか、注目したい。


日曜日の番組で報道的な切り口に定評があるのが、TBSの「サンデーモーニング」。

日本国内や周辺で起きている出来事を「国際的な視野」と「歴史的な視点」で切り取るアプローチが大人向けの番組だ。

新春スペシャルでいつもより1時間半拡大して放送した初回は、年末年始の時期にあまり放送されなかったニュースを一挙に伝えた後、北朝鮮、中国、ロシアなどのそれぞれの国の「新年」をたっぷり伝えた。日本の現状もこれらの国々の状況とは無縁でないことがわかる。毎回のことだが、この番組が示す「世界の中の日本」という広い視点は、狭い島国気質が多い他のテレビ番組に比べて視聴していて気づかされることが多い。


2015年の最初の回、TBS「サンデーモーニング」が大きく取り上げたのは「ヒトラー」だった。



ヒトラーの話に行く前に、この日、司会の関口宏が「ここからは特番です」と前置きして、伝えたのは特集「”群衆”と戦後70年」だ。

世界各地で続く、民主化運動、民族独立の運動、地域紛争、台頭する「イスラム国」、移民排斥の動き、日本のヘイトスピーチなどの動きをひっくるめて、”群衆”のうねりとして紹介した。

「あちこちで頻発する群衆の動きは、こうした行き詰まりとどこかでつながっているのでしょうか? 今、世界で起きている群衆の動きを通して、戦後70年の日本と世界を考えます」

「イスラム国」に参加する若者たちを送り出しているインドネシアの団体を取材したのは、TBSの独自取材。

世界中では戦闘員が増えている背景がよくわかった。

この特番のユニークなところは、フランスの心理学者ル・ボンの「群衆」についての分析を示しながら進行していく。


ル・ボンによる「群衆」の特徴は・・・

(1)感染する (2)過激に走りやすい (3)衝動的である (4)暗示に弱い (5)時に高い徳性を示す


だという。

それらをチュニジアやエジプト革命などの「中東の春」や日本の米騒動、中国での反日デモ、関東大震災語のデマによる朝鮮人虐殺、ルーマニア革命、オイルショック、サリン事件などの映像を使って振り返っていった。

さらに番組では、その他の特徴も紹介していく。


(6)国民も群衆化する (7)反復・断言に弱い


ここの(6)と(7)で登場するのがヒトラーだ。

TBSはベルリンでヒトラー政権下を体験した人々を新たに取材した。


ヒトラーの「反復・断言」が多い演説や多くのドイツ国民が熱狂的に支持して、国民が「群衆」と化した歴史を伝えていた。

私自身も2003年まで5年間、ベルリンには駐在しで、ネオナチのデモや外国人への迫害行為などは何度か取材しているだけに映像をリアルに感じることができた。

私がいた頃、ベルリンの象徴といえるブランデンブルク門の脇では政府主導でホロコースト記念碑が建設されていた。

そんな国でもネオナチのデモが繰り返されている。

スタジオでVTRを受けた寺島実郎氏はコメントは、


「耳あたりのいい、この人こそ問題を解決してくれる、という”笑顔のファシズム”がどんな時代にもあると見るべき」


姜尚中氏のコメントは、


「ヒトラーは『わが闘争』で書いている。『大衆は馬鹿で女性的だ。1000回ウソを言うと、それは真実になる』と」


さらに番組は最後に2つ、群衆の特徴を紹介している。


(8)群衆は同一化する (9)群衆は服従する


心理学の実験を通じて、いわゆる「同調圧力」の存在を示し、ふだんは平凡な市民も「命令に従う」ことで、いくらでも残酷になりうることを番組のなかで示した。

番組は「現在の私たちの問題」として提示した。

コメンテーターの岸井成格氏のコメントは・・・


「ドイツのネオナチ、右傾化も他人事ではない。外国人特派員協会に行っても『日本はどうして急速に右傾化したの?』と最近よく聞かれる。でも、そういう状況というのはまた生まれるのかなと」



姜尚中氏が語ったのは、


「(大勢のユダヤ人を収容所に送った)アイヒマンについて、ある女性哲学者が『悪の凡庸さ』と表現したが、大切なのは群衆がいくら過激であっても私たちの日常とは切れていないということ。アイヒマンはたぶん朝起きて食事をした後で妻とねんごろに挨拶した上で、所長として虐殺のボタンを押すなり、命令を下した。日常と連続していた」


「だから・・・」と姜尚中氏が続けた言葉は私たち自身に向けられていた。


「『日本は民主主義社会だ。先進国だ。だからそんなものと完全に切れている』とは思わないで。ドイツでもアメリカでもどんな社会もそうした『悪の凡庸さ』に陥りやすいということ。(中略)それからドイツのような悪によって迫っていく社会は突然現れたわけじゃない。日常の平凡な積み重ねの中からああいう状況が出てきた」


群衆というくくりで、強引なくくり方だった面もあるが、テレビが視聴者と向き合って、考察を求めるという実験的な番組だったともいえる。 

正月に続く日曜日の午前中、しかも民放のテレビ。

反知性主義といわれる言動が跋扈する時代に、知的な刺激にあふれる番組をみせてもらった。


新春から、「ファシズム」について考えさせられる番組だった。


ちなみにこの正月はNHKのBSでも「BS世界のドキュメンタリー」で「ヒトラー 権力掌握の道」(前編・後編)や「迫害に立ち向かったユダヤ人教師」など、ヒトラーやナチの時代について考えさせられるドキュメンタリーの再放送が相次いだ。特に「ヒトラー 権力掌握の道」は最新のデジタル技術でモノクロ映像をカラー化させたことで、過去の歴史的な出来事がつい先日起きた出来事であるかのようにリアルに視聴することができた。


良質な番組をみて、今、自分たちがいる時代について考えてみるのも悪くない。


 

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コメント
 
01. 2015年1月04日 17:36:46 : b5JdkWvGxs
群衆 = 小沢信者

とするとわかり易いね


まあ、ヒトラーは愛国者、安倍・小沢は売国奴だから

安倍=ヒトラー は見当外れだけど


02. 2015年1月04日 17:58:52 : NbJFForHgg
<群衆=小沢信者とするとわかり易いね>

そうかな?見方が矮小すぎる。むしろその小沢を嵌めるような体質の民主党になだれ込んだ者たちこそ、群衆ではないか。

この記事は、そんな小沢信者=群衆というような、そんな小さな視点で群衆を論じているのではないだろう。


03. 2015年1月04日 19:25:27 : b5JdkWvGxs
民主党は小沢・鳩山にずたずたにされてもう官僚の言いなりになるしかなくなったんだろ

それがわからないのが群集 Quality の小沢信者なのさ


04. 2015年1月04日 19:41:03 : Ft5PhGZaus
 思い返せば、民主党がどんでん返しを食らわせた前々回の選挙のあたりでも、夜盗ージミンの「扇動の技術」といものについての議論が阿修羅あたりでは活発であった。
 「寝た子を起こさないように」を徹底した今回の選挙では、戦後最低の投票率でも「接戦区」が数多くあったということ、菅ー野田と続く民主政権で呆れ返った国民が、下痢便晋三政権へのアンチテーゼとして共産党を倍増させ、「立ち枯れ老人党」たるオムツーシンタロたちのウヨ政党をたった二人にした。国民の中に「意識ある核」が出来つつあるということだ。
 ジミンー公明党ー創価学会政権内部の中に「ねじれ」が生じつつあるのも、紅白のサザン、このTBS番組など、ナチス宣伝相ー世耕の統制の効かない動きが、国民のマスゴミ不信の拡大の動きに合わせて生じてきているということだ。駅売店のコンビニ化に伴うコンビニの厳しい収益戦略の中で、ウジさんけぇーの駅売部数もどこに置いてあるかわからなくなっているのも事実だ。
 下痢便政権のプロパガンダを担うゴミ週刊誌もなんでこんなに薄っぺらくて内容も希薄で値段が高いのかで、必死の展マージンバックをしても消滅の未来は固い。



05. 2015年1月04日 19:42:36 : 7lBfEmbLfE

 安倍晋三は,群衆の一人に過ぎない。

 ヒットラーは,戦前の権力独裁を信奉する超国家主義者達だ。


06. 佐助 2015年1月04日 22:02:18 : YZ1JBFFO77mpI : 439YTZK3Rc
ドイツも日本もフランスも
マスコミと政治・経済の指導者と17%の国民が受け入れる「ルール破壊期」の革命期の現象

大正デモクラシーと右翼原理主義のクーデターと暗殺に明け暮れた時代も,「古い政治概念の破壊」の革命期の現象なのだ,この時代注目すべきことは,大正デモクラシーと平行して,右翼原理主義者の言動が,マスコミ・軍人・財界。政治の指導者にされ,国民の多くが許容し受け入れたことである。

今回2020年までは,「古い政治概念の破壊」の20年間は,左右の原理主義とイスラム原理主義からキリスト教原理主義までを活性化させる。そして次の「新しい政治概念の遵守」の20年間で収束する。そのためにヒットラーを支持する言動が活性化する。事例にイスラム国がある。

どんな政治体制も経済体制も、個人と企業と国家レベルごとの利己的な行動と思考が不一致になり、矛盾が拡大分裂する。そのため、40 年ごとに改革し、80 年ごとに大革新が必要となる。80 年以上継続した体制は、改革と革新を繰り返し継続してきた。

マルクスが資本論を書いた英国や明治の日本では、女子供の重労働は当たり前だった。そして、参政権は金持ちに限定されていた。だが、女子供の重労働は禁止され、参政権は婦人にまで拡大される。戦後の政治革新は福祉厚生制度の採用だった。三百年以上の長期政権も、40 年ごとに改革され80 年ごとに革新されたが、最後は停滞し自己崩壊する。

キャノン機関が、日本の社会主義国化を防ぐために引き起こした事件は、帝銀集団毒殺から国鉄総裁下山轢死。三鷹三河島列車転覆。鹿地亘等左翼知識人拉致事件と、全部書くことができない。70年後たった今日でも、事件の協力者は口を閉じて消えんとしてる。

国破れても山河と国民は消滅しない。だが、人間集団ごとの自己防衛的な思考と行動は、経済信用のシステムを崩壊させて縮小させ、激痛を発生させる。


07. 2015年1月04日 23:22:44 : Jwnd8WYAhg
>>01
俺は東京は池袋を練り歩いた表裏の区別も知らん寺マニアの連中だと思うな…

08. 2015年1月05日 01:35:50 : j5SY2YN0ng

日本なんか、「天皇は現人神」だと、学校から教えた。
戦前教育を受けた、家の年寄りたちはみんな「天皇をみると目がつぶれる、と教えられた」と言っていた。「神国日本」の教育は、明治の教育から始まったらしい。
北朝鮮どころじゃないよ。
それで、
日本人は、こぞって戦争を行った。しかも、あのヒトラーと同盟した日本。
戦争反対などと言えば、「非国民の罰あたり」で、よくて「村八分」、運悪ければ「投獄」された。――ースグ70年前の話。

最近では、
――「小選挙区制」という制度が実現すれば、政治は変わる、とTVで評論家たちは得意になって評論を繰り返して群衆に宣伝していた、、それで、「少数政党による多数者支配」の政治が実現して、、、今ではこの有様。
――「自民党をぶっ壊してやる」と言って自民党の総裁になった小泉純一郎という人物に熱狂して、多数国民は長期政権を支えつづけ、、、おかげで、「痛みを伴う構造改革」とい宝物をマゾと化した多数国民は頂戴し、若者の半数は正社員の望みを断たれ不安定雇用にさらされるようにもなった。
――放射能「原発安全神話」で54基も日本にあって、それが爆発しても尚も安全なので輸出もするとかで、そんな話をする政権を支持する多数国民のみなさん方です。
――故・田中角栄さんの地元の人の話では、当時、角栄さんの政治を批判した地元の町会議員が演説していたら石が飛んできたとか、で、それで群衆は、そんな議員のそばにはより付きません。だから、田中は獄中からでも国会議員に復活した。地元メディアも著名人も「角栄神話」得意になって話し出す。

こんな話はゴロゴロしている、日本という国です。
ドイツのヒトラー???
同じで〜す。


09. 2015年1月05日 09:17:12 : 0TQkKJo5EU

めずらしく、テレビはタイムリーな話題をとりあげた。

たまには、報道の良心をしめさないと、
誰もテレビを信用しないどころか、見なくなる。


わたしは、正月はもっぱらDVDを見てたが・・・。


10. 2015年1月05日 13:39:19 : uMcHfTnA4o
01よ!
ばかだなぁ!
ヒトラー=安倍しかないだろ?
知っててわざとって
ヒトラー=安倍って認識してる証拠だねぇ

焦りが見えるね
世の中のバカな言葉の繰り返ししか理解できない国民が
ヒトラー=安倍って認識したら困るもんね


11. 2015年1月05日 22:13:06 : WISlVLPzW2
01のb5JdkWvGxs が典型だが、

「ヒトラーは愛国者」と言っている時点で、
ネット右翼というのは、いわば“ネット上で活動しているネオナチ”であるという事実が明らかになっている。

ヒトラーは、国をめちゃめちゃにし、1000万人近い国民を死なせ、多くの国民に塗炭の苦しみを与えた“亡国奴”ですよ。

まあ、アバウトにいえば、それが、ネット右翼以外の国民の評価ですよ。


12. 2015年1月05日 22:36:17 : 8q3qeXT2cg

ヒットラーは正当な選挙で政権を獲得し、国民のための政治も行った。

アベは不正選挙で政権を強奪し、国民を貧困・餓死・自殺に追い込んでいる。

ポチで売国奴のヘタレは、そんなものでしょうなあ。


どこから見てもアホ総理!


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