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投稿者 ダイナモ 日時 2015 年 1 月 27 日 15:44:26: mY9T/8MdR98ug
 

きょう、1月27日は、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」です。とりわけ今年はアウシュビッツ強制収容所の解放70周年を迎え、国連総会が、アウシュビッツ強制収容所が解放された1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と制定してから10周年にあたります。そうしたなか戦後70年における日本社会の劣化の一端を示す動きです。

朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦問題の報道で「日本の国際的評価が低下し、国民の名誉を傷つけられた」として、渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人が26日、同社に1人1万円の慰謝料と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴状によると、原告らは朝日の報道について、「『日本軍に組織的に強制連行された慰安婦』というねじ曲げられた歴史を国際社会に広め、日本が激しい非難を浴びる原因になった」と主張している。原告はインターネットなどで募り、2月にも追加提訴する予定で、最終的に1万人を超える見通し。

出典:読売新聞1月26日付 朝日新聞の「慰安婦」報道巡り、8749人提訴

朝日新聞の従軍慰安婦問題の報道については、すでに「吉田証言など一切関係なく安倍首相や櫻井よしこ氏の慰安婦ヘイトスピーチと二枚舌が国際的に批判されている」で全面展開していますので繰り返しません。上記報道の朝日新聞提訴についても同様で、「吉田証言など一切関係なく渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人の慰安婦ヘイトスピーチが国際的に批判される」ことにならざるをえません。

朝日新聞の誤報そのものをどう見るかについては、ジャーナリストの青木理さんが、「日本社会が戦後70年経って歪んだ変質を遂げつつある中で起きた歴史的事件だ」として次のように語っています。

メディアに誤報はつきものであり、それに気づいたら速やかに訂正するのは大原則ですが、もっと悪質な誤報に頬かぶりしているケースなんて山のようにある。例えばイラク戦争。当時のブッシュ政権は「大量破壊兵器の脅威」をあおって侵略戦を繰り広げたけれど、そんなものはなかった。つまりブッシュ政権の言い分を垂れ流した報道はすべて誤報です。いくつかの欧米メディアは後に検証したけれど、日本の新聞は知らんぷり。数々発覚する冤罪事件だって、捜査当局の情報を垂れ流した記事は誤報だらけですが、きちんと検証したり訂正したなんて話、ほとんど聞かない。それは僕だって例外じゃないし、この仕事をしていたらみんな似たようなものなのに、素知らぬ顔で朝日の誤報をことさら叩く。異常です。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなっている。異常が常態化している。

出典:日刊ゲンダイ2015年1月26日付 注目の人 直撃インタビュー 青木理氏「朝日叩きは社会が変質する中で起きた歴史的事件」

街角でヘイトスピーチをがなり立てている在特会やネトウヨといわれている連中など、さほど大きな力を持っていると僕は思いません。むしろ深刻に捉えるべきは、一般の人々の間にそうした空気がうっすらと積み重なるように醸成されているらしき現状です。嫌韓本や嫌中本があふれ、週刊誌が嫌韓や嫌中をあおる。テレビだって隣国の事件をことさら大きく扱い、「日本では考えられませんね」みたいなことを平気で語る。こういう状況が続くと、隣国を嫌悪し、自国を優越視する不健全な空気が拡散します。そういう「下部」構造が、安倍政権のような「上部」構造を支える。安倍政権なんて今後どうなるか分からないけれど、人々の間に広がる排他と不寛容の風潮は、一度蔓延すると容易に消せない深刻な病です。戦後70年を迎えて歴史修正主義や排他、不寛容のうごめきが強まっている現状は、心底憂鬱です。

出典:日刊ゲンダイ2015年1月26日付 注目の人 直撃インタビュー 青木理氏「朝日叩きは社会が変質する中で起きた歴史的事件」

上記のように、青木理さんが指摘しているように、「朝日叩き」をするメディアは、メディアとして「異常」であり、この「異常」を許し続ける今の日本社会も「異常な状態」になりつつあるのではないかと危惧します。そして、「朝日叩き」に乗じて提訴までした「渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人」は「深刻な病」に陥っている方たちだと思います。

以前、産経新聞社長と中曽根元首相が慰安所づくり自慢「女の耐久度、どこの女がいい悪い、3千人のための慰安所」というエントリーをアップして、日本軍が公的に慰安所づくりをしていたことを紹介しました。これはウソだとサンケイ出版などを相手取った提訴などを産経新聞社長と中曽根元首相は起こしていませんし、「渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人」もサンケイ出版などによって「日本の国際的評価が低下し、国民の名誉を傷つけられた」とし提訴もしていないのでウソではないと確定できるでしょう。いやいや日本軍が公的に慰安所づくりをしてたのは認めるけど、「日本軍に組織的に強制連行された慰安婦かどうかが問題の本質なのだ」から産経新聞社長と中曽根元首相の慰安所づくり自慢などまったく問題ではないのだ、「渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人」はとにかく「強制連行された慰安婦かどうかが問題の本質」で提訴しているのだ、と歴史修正主義者はここで言うのでしょう。ところが、この歴史修正主義者の理屈が正しいとするなら北朝鮮の拉致問題もなかったことになってしまうことは、「吉田証言など一切関係なく安倍首相や櫻井よしこ氏の慰安婦ヘイトスピーチと二枚舌が国際的に批判されている」で書いておきましたのでここでは繰り返しません。「渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人」も国際的に批判される二枚舌はやめるべきです。

問題の本質が「強制連行」ではないことについて、元外交官だった東郷和彦氏やブッシュ政権時に国家安全保障会議上級アジア部長を務めたマイケル・グリーン氏が次のように指摘しています。

日本人の中で、〈強制連行〉があったか、なかったかについて繰り広げられている議論は、この問題の本質にとって、まったく無意味である。世界の大勢は誰も関心を持っていない。性、ジェンダー、女性の権利の問題について、アメリカ人はかってとは全く違った考えになっている。慰安婦の話を聞いた時彼等が考えるのは、自分の娘が慰安婦にされていたらどう考えるか、と言う一点のみである。そしてゾっとする。これが問題の本質である。ましてや、慰安婦が〈甘言をもって〉つまり騙されて来たと言う事例があっただけで、完全にアウトである。〈強制連行〉と、〈甘言で騙されて、気がついた時には逃げられない〉のと、何処が違うのか? もしもそういう制度を、〈昔は仕方がなかった〉と言って肯定しようものなら、女性の権利の“否定者”(denier)となり、同盟国の担い手として受け入れることなど問題外の国と言うことになる。

出典:元外交官・東郷和彦氏 『世界』2012年12月号(岩波書店)

永田町の政治家達は、次の事を忘れている。〈慰安婦〉とされた女性達が、強制されたかどうかは関係ない。日本以外では誰もその点に関心がない。問題は、慰安婦たちが悲惨な目に遭ったと言うことだ。

出典:ブッシュ政権時に国家安全保障会議上級アジア部長を務めたマイケル・グリーン氏「朝日新聞」2007年3月10日付

そもそも「強制連行」についても、加害国である日本の司法によってさえすでに事実認定されています。たとえば、「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求訴訟」の東京高裁判決(2003年7月22日)では、「軍隊慰安婦の募集は、旧日本軍当局の要請を受けた経営者の依頼により、斡旋業者がこれに当たっていたが、戦争の拡大とともに軍隊慰安婦の確保の必要性が高まり、業者らは甘言を弄し、あるいは詐欺脅迫により本人たちの意思に反して集めることが多く、さらに、官憲がこれに加担するなどの事例も見られた」「軍隊慰安婦は、戦地では常時旧日本軍の管理下に置かれ、旧日本軍とともに行動させられた」と明記されていますし、オランダ人女性を強制的に慰安婦にした事実認定として、「スマラン事件」の公文書があります。そこには、「慰安所で女性を脅して売春を強制」「女性らに対し、売春をさせる目的で上記慰安所に連行し、宿泊させ、脅すなどして売春を強要するなどした」と明記されています。そして、日本軍の「強制連行」によって慰安婦にされたオランダ人女性8人の体験談を集めた『折られた花』(新教出版社)が昨年11月に出版されています。この『折られた花』の中で、性経験のなかった少女たちが日本軍に「強制連行」されて、毎日20人ほどの日本軍兵士たちに犯されたことなどが綴られています。

それから、「強制連行」もない上に「慰安婦は性奴隷でもなかった」のだから国際的に批判される問題ではないなどと主張される方は以下の読売新聞記者の記録を読んでください。

だまされて「慰安婦」にさせられた16歳、17歳の少女の状態が「日本軍性奴隷」であることを読売新聞記者も記録していた

「読売新聞の従軍記者 小俣行男氏の記録」

1942年5月か6月頃 ビルマ(現ミャンマー)

(朝到着した貨物船で、朝鮮の女が四、五十名上陸したと聞き、彼女らの宿舎にのりこんだとき)

私の相手になったのは23、4歳の女だった。日本語は上手かった。公学校で先生をしていたと言った。「学校の先生がどうしてこんなところにやってきたのか」と聞くと、彼女は本当に口惜しそうにこういった。「私たちはだまされたのです。東京の軍需工場へ行くという話しで募集がありました。私は東京に行ってみたかったので、応募しました。仁川沖に泊まっていた船に乗り込んだところ、東京に行かず南へ南へとやってきて、着いたところはシンガポールでした。そこで半分くらいがおろされて、私たちはビルマに連れて来られたのです。歩いて帰るわけに行かず逃げることもできません。私たちはあきらめています。ただ、可哀そうなのは何も知らない娘達です。16、7の娘が8人にいます。この商売は嫌だと泣いています。助ける方法はありませんか」

考えた末に憲兵隊に逃げこんで訴えるという方法を教えたが、憲兵がはたして助けるかどうか自信はなかった。結局、8人の少女は憲兵隊に救いを求めた。憲兵隊は始末に困ったが、将校クラブに勤めるようになったという。しかし、将校クラブ(将校専用の慰安所)がけっして安全なところでないことは戦地の常識である。その後この少女たちはどうなったろうか。

※出典 小俣行男著『戦場と記者 - 日華事変、太平洋戦争従軍記』冬樹社(1967年)より【きっこさんのTwitLongerから転載】

この読売新聞記者の従軍記も朝日新聞の慰安婦報道と同じで、ねじ曲げられた歴史を国際社会に広めるものだと言うのならば、読売新聞に対しても朝日新聞と同じように「日本の国際的評価が低下し、国民の名誉を傷つけられた」として批判し提訴しなければつじつまがあいません。

そうではなくこの読売新聞記者の従軍記を読んでも「慰安婦は性奴隷ではなく国際的に批判される言われはない」と考える方は、当時16歳や17歳の少女であった女性たちの人権を蹂躙し、セカンドレイプし、女性への性暴力容認、戦時性奴隷制肯定を扇動するヘイトスピーチを平気で行える方というほかありません。

朝日新聞の「慰安婦」報道が日本の国際的評価を低下させたのではなく、今回の渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人による性奴隷・戦時性暴力肯定こそが日本の国際的評価を低下させ、国民の名誉を傷つけるのです。

▼あわせてお読みください。

産経新聞社長と中曽根元首相が慰安所づくり自慢「女の耐久度、どこの女がいい悪い、3千人のための慰安所」

吉田証言など一切関係なく安倍首相や櫻井よしこ氏の慰安婦ヘイトスピーチと二枚舌が国際的に批判されている

第2次大戦中「慰安婦」制度があったのは日本とナチスドイツだけ-侵略軍と「慰安婦」制度との密接な関係

性奴隷による人権侵害を今も継続する安倍政権 -慰安婦問題・歴史修正主義は歴史でなく現在の女性差別問題

国際社会から信用失うのはネオナチと親和性高い安倍政権や読売・産経等のヘイトスピーチの方

安倍政権の「女性活躍」は女性もネオナチ・在特会と共にヘイトスピーチ・性暴力・性差別を「取り戻す」こと

 

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