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日米は、北朝鮮への圧力を最大限に高めることに合意しつつも、北朝鮮との外交交渉が失敗した場合に、最悪の事態への準備、すなわち軍事オプションの選択の必要性についても言及しました［１］。
米国のトランプ大統領は、アジア歴訪の日程を発表し、１１月５日からの来日を予定しています［２］。
一方の北朝鮮は、トランプ大統領のアジア歴訪中の、核たはミサイルの実験を示唆しています［３］。
残念ながら、早ければ、トランプ大統領がアジア歴訪を終える１１月中旬にも、米国の北朝鮮への軍事攻撃が予想されます。
今のところ、朝鮮半島有事において日本政府が考えている対策は、米軍に要請されるがままに、日本の自衛隊を展開することだけです。
企業は企業ごとに、個人は個人ごとに、可能な人たちは、早く、帰国や脱出、避難や疎開の準備を始めた方が良いと思います。
政府からの支持を待つことなく、韓国に進出している、良識ある日本の企業は、直ちにトランプ大統領がアジア歴訪を終える１１月１３日までには、韓国滞在中の全ての日本人および在日朝鮮人の従業員を、日本に引き揚げさせる準備を開始することが望ましいと考えられます。
朝鮮半島が有事になってから、自衛隊が韓国に侵入して日本人を救出し輸送する場合には、韓国側との連絡が円滑に進まない可能性があり、また、自衛隊が日本人だけを選別して、救出し輸送するのか、韓国滞在中の在日朝鮮人を含めて救出し輸送するのか、現場での判断が混乱して、救出や日本への輸送が困難になるおそれがあります。
自衛隊が韓国内に侵入して日本人を救出し輸送している最中に、北朝鮮からの攻撃を受けた場合、日本は、北朝鮮に対して個別的自衛権を発動せざるを得なくなり、日本に暮らす全ての人を巻き込んで、北朝鮮との戦争に突入せざるを得ない状況が発生します。
また、政府の対策をあてにせず、原発の周辺に暮らす人、米軍・自衛隊基地の周辺に暮らす人、大都市に暮らす人で、経済的・体力的にゆとりのある人は、今年の１１月１５日までには、安全な地域への避難・疎開をおこなった方が良いと思います。
戦争は、弱い人から命を奪い去ります。
戦闘に弱い人は戦場で死に、原発周辺や、基地周辺、大都市に住む人であって、経済的や体力的に弱いために避難ができない人も、そこで死にます。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
【参考文献】
［１］"US, Japan agree to maximize diplomatic pressure on N. Korea", By MARI YAMAGUCHI
(Associated Press, Oct. 17, 2017)
『日米は北朝鮮に対する外交的圧力を最大限に高めることに合意』（ＡＰ通信）
マリ・ヤマグチ
２０１７年１０月１７日
東京（ＡＰ通信）─ 日米の外交筋は、火曜日に北朝鮮の核開発計画をめぐる緊張を解消するために、北朝鮮への圧力を最大限に高めることに合意しつつも、外交が失敗した場合の最悪の事態への準備の必要性についても言及した。
米国のジョン・サリバン国務副長官は、日本側の交渉相手である杉山晋輔との会談の後に、米国国務省においては、この問題の解決のためと、最終的には朝鮮半島の非核化のために、引き続き外交を続けることに集中していると、報道陣に話した。
「しかし、我々は、日本や韓国その他の同盟国と共に、外交が失敗した最悪の事態に備えて準備しなければならない」と彼は話した。彼は、米国は米国自身と同盟国を守るための準備をしなければならないと話した。
杉山は、報道陣に対してブリーフィングをおこない、全ての選択肢を保持するというドナルド・トランプ大統領の政策を、日本は支持すると再表明したが、日本と米国と韓国の協力、さらには中国とロシアも同様の協力を増強することによる外交的解決のための必要性を強調した。
この二人の外交官は、水曜日にソウルで開かれる北朝鮮についてさらに話し合うため、韓国側の交渉相手と合流する。
この会合は、今週の米韓海軍合同軍事演習に合わせておこなわれる。米韓は定期的に合同軍事演習を実施しているが、北朝鮮は合同軍事演習は侵略のリハーサルであると非難している。
月曜日に、北朝鮮の国連駐在次席大使は、朝鮮半島の状況は「一触即発の地点に達しており、核戦争がいつでも起こり得る」と警告している。
キム・インリョンは、国連総会の軍縮委員会で、北朝鮮は米国からの直接の核の脅威にさらされてきており、自衛のための核兵器を保有する権利を持っていると述べた。
彼は、軍事演習は、所謂、「我々の最高指導者の除去を目的とした秘密の作戦」を実施するための米国の計画であると指摘した。
キムの演説は、厳しさが強まる国連の制裁に続くものである。ロシア大統領のウラジーミル・プーチンは、国連の制裁や、同様にＥＵが発表した新しい制裁にも沿って、ロシアは北朝鮮との経済、科学、その他の結びつきを弱めていると述べた。
（新共産主義クラブ 訳）
https://www.apnews.com/d0eed83853274abb86c11263aeb33e74/US,-Japan-agree-to-maximize-diplomatic-pressure-on-N.-Korea
［２］米大統領、来月５日から来日＝６日首脳会談、拉致家族と面会−アジア歴訪日程発表
（時事通信，2017/10/17）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101601184&g=pol
［３］北朝鮮、核かミサイル実験示唆 米大統領アジア歴訪中か（ワシントン＝峯村健司）
（朝日新聞，2017年10月17日）
http://www.asahi.com/articles/ASKBK3Q6MKBKUHBI00X.html
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