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イラク:過激派、北・西部で勢力を維持 バグダッドでテロも イラクとシリアが対ISILで連携  毎日新聞
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/232.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 6 月 16 日 17:11:53: mY9T/8MdR98ug
 

 【カイロ秋山信一、ワシントン和田浩明】イラクで侵攻を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」は15日、北部タルアファルを制圧した。ロイター通信が報じた。首都バグダッド近郊では進軍のペースが鈍っているが、北部や西部では依然として勢力を維持している。また、シリアのアサド政権は15日、同国北部ラッカなどのISILの拠点を空爆した。イラクのマリキ政権と協調し、ISILの勢力をそぐ狙いがあるとみられる。

 タルアファルは、北部の主要都市モスルの西約65キロで、モスルとシリア東部をつなぐ幹線道路沿いにある。15日に政権側とISILの激しい戦闘があり、夜までにISILが中心部に侵攻した模様だ。郊外の空港もISILが占拠した。

 バグダッドでは15日、シーア派居住地域などで3件の爆発があり、AP通信によると少なくとも15人が死亡。ISILによる連続テロの可能性がある。バグダッドに隣接するディヤラ県では15日、政府軍やシーア派民兵、クルド人治安部隊などが数カ所の拠点をISILから奪還した。

 ISILは15日、北中部ティクリートで捕らえた空軍志願者のうち「1700人を殺害した」とインターネットで主張、殺害の様子を撮影したとする動画も発信している。米国務省報道官は声明で「確認できない」としつつ、「ISILの目的の一つは恐怖で宗派間対立をあおることであり、そうした戦術は最も強く批判する」と指摘した。

 一方、シリア側のISILの支配地域では14日以降、アサド政権の攻撃が強化された。在英のシリア反体制派組織・シリア人権観測所によると、政府軍によるラッカや北東部ハサカ県などへの空爆で、ISILの戦闘員少なくとも2人が死亡した。イラク、シリア両政府はともにシーア派国家イランの支援を受けており、対ISILで連携を深めているとみられる。


http://mainichi.jp/shimen/news/20140616dde007030028000c.html  

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コメント
 
01. 2014年6月16日 17:24:12 : nJF6kGWndY

しかしISILによるスンニ系イスラム国家建設は、どこまで実現するかだが

仮にシーア系と協調できれば、かなりの帝国にはなるが、現実にはほぼ無理だから

シリア的な状況が、中東で広がるのだろう

これで欧米とイランとの関係改善も進み易くはなるか

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140612-00036275/
イラクを襲う「イラク・レバントのイスラム国」の正体

木村 正人 | 在英国際ジャーナリスト
2014年6月12日 2時5分
コメントを見る(0件)
イラク第2の都市モスルなど北部各地を制圧し、首都バグダット北方ティクリートの一部に侵攻したとされるイスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISILまたはISISと表記)」とはいったい何者なのか。

イラクの地図(グーグルマップで作成)
イラクの地図(グーグルマップで作成)
イスラムの過激化プロセスを研究する英キングス・カレッジ・ロンドン大学過激化・政治暴力研究国際センターは、ソーシャルメディアを通じてシリアのISILに加わった西欧の「イスラム戦士」を追跡調査してきた。

同センターの推定では、シリア内戦には74カ国から最大1万1千人の外国人戦士が流入。内訳は北アフリカや湾岸諸国など中東のイスラム教徒が約70%、欧米諸国から約20%に相当する最大2800人が加わっている。

彼らはシリアで実戦を重ね、武器や爆弾の扱い方を習熟。こうした外国人戦士の3分の2以上はISILか、国際テロ組織アルカイダ系のジャブハット・アル・ヌスラ(Jabhat Al-Nusra)に属している。

ISILはシリア国内で市民や対立する反体制派戦闘員に残虐行為を加えていると非難され、アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者がシリアからの撤退を呼びかけた上、ISILとアルカイダの関係を否定する声明を発表している。

「イスラム戦線」や「シリア革命派戦線」などシリア反体制主流3派も、ISILはアサド大統領よりもひどいと、激しい戦闘を繰り広げていた。

ISILの「レバント」は、シリア、レバノン、ヨルダン、イスラエルなどの地域を指す。ISILから見ればイラク、シリア、レバノンの3カ国での戦闘は1つの紛争という位置付けだ。

モスル制圧やティクリート侵攻をイラクだけの文脈で分析すると問題の本質を見誤ることになる。

同センターの協力研究員シラツ・マハー氏らのグループは約1年かけ、シリア内戦の最前線からフェイスブックやツィッターなどのソーシャルメディアで情報発信する外国人戦士約600人を把握、うち190人とスカイプなどを使って連絡を取ってきた。

どのようなルートでシリアに入り、ISILとどこで接触し、どのような形で武器を提供されたのかリアルタイムで追跡してきた。戦闘に出かけた後、連絡が取れなくなったら、死亡したということだ。

外国人戦士の目を通じてISILを内部から分析してきたマハー氏は連続ツィートでISILの狙いについて解説している。

6月10日
「ISILがモスルを制圧したのは注目に値する。イラクで2番目に大きな都市だ。イラクの治安部隊は武器を捨てて敵前逃亡し、モスルを脱出した疑いが持たれている」

「今、シリアのISILにいる英国の外国人戦士と話したら、モスルは完全にISILの支配下にある」

「もしISILが4億2500万ドル(約433億円)を手に入れたら、イスラム国家の建設は現実になるという見方に同意する。ISILは南太平洋のトンガよりカネ持ちになる」

6月11日
「欧米諸国の政府がISILのことをテロ組織とみなすのは完全な誤解だ。千年至福王国建設の構想を追い求める極めて効果的な反乱だ」

画像
ISIL(地図中ではISISと表記)の行動範囲がイラクからシリアにまたがり、動脈のようにつながっていることがわかる。黒色はISILの支配地域、赤色はISILが攻撃を仕掛けている地域、ピンク色は作戦範囲だ。

「ISILはティクリートの一部を侵攻しているとされる。今、イラクで起きていることは信じ難いことだ」

「ISILをテロ組織と考えるのは間違いだ。これは広範囲の土地を支配し、サービスを提供する能力を有する反乱だ」

「多くの意味でISILが今、制圧している領土を保持できるのなら効率的にカリフ(イスラム社会の最高指導者の称号)国家を建設できる」

「ISILはバグダットの約150キロのところまで近づいた」

イラクでは2011年の米軍撤収後、イスラム教シーア派中心のマリキ政権が少数派のスンニ派を冷遇し始めたため、不満が拡大して治安が悪化している。

ISILはマリキ政権と対立するスニン派に巧妙に浸透し、今年1月には中部の要衝ファルージャなどを占拠していた。

米軍撤収後初となる4月のイラク連邦議会選で、マリキ首相を支える「法治国家連合」は全328議席中、92議席を獲得して第1党になり、マリキ続投を軸に連立交渉を進めていた。

モスルには、イラク戦争で米軍に打倒されたフセイン大統領(スンニ派)時代の高官や元兵士が10万人以上いた。ISILとイラク治安部隊の勢力差は1対15だったにもかかわらず、治安部隊はクモの子を散らすように潰走したとされる。

ISILはモスルの中央刑務所から受刑者1千人を逃がした。街からは人口の4分の1に相当する50万人が脱出した。

ISILは北部バイジにあるイラク最大規模の石油精製施設も掌握したとされる。

マハー氏はISILに参加する外国人戦士を次のようにプロファイルする。

まず、パキスタンなど南アジアに系譜を持つ20代の保守的なイスラム系移民で、高等教育を受け、イスラム系団体で活動していることが多い。

01年の米中枢同時テロのあと、治安当局に目をつけられ、当局に反感を持つテロリスト予備軍と、保守的なイスラム教徒というだけで過激でも何でもないごく普通の若者の2グループに分類できる。

後者は、ソーシャルメディア上で布教活動を行う「喧伝者」に影響され、シリアに向い、気づかないうちにISILに取り込まれていく。「喧伝者」とISILの関係はまだわからないという。

イラクの石油生産量は日量330万〜350万バレル。バグダットが陥落すれば、ISILはイスラム国家建設のための莫大な利権を手に入れることになる。

イラクとアフガニスタンという「2つの戦争」の終結に邁進してきた米国のオバマ政権は、アルカイダでさえ凶悪とみなして絶縁したISILによるイスラム国家建設という、とんでもない問題に直面している。

(おわり)


木村 正人
在英国際ジャーナリスト
ロンドンを拠点に活動する国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。日本国憲法の改正問題(元慶応大学法科大学院非常勤講師=憲法)や日英両国の政治問題、国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部で大阪府警・司法キャップを務めるなど大阪で16年間、事件記者を務め、東京で政治部や外信部を経験。2002〜2003年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。2012年7月、独立してフリーに。


02. 2014年6月16日 17:44:01 : 88WbZ2BDo2
 あれだけの兵力が飯を食って鉄砲ぶっ放して正規軍を蹴散らして全部銃殺となりゃずいぶんカネがかかる。
 シリヤで暴れていたとなればパトロンはサウジアラビヤだろう。中東で緊張が高まれば原油の値段が上がって何もしなくてもカネが入る。ウハウハだ。
 アメリカの戦争屋もウハウハ。例えばチェイニーが大株主のハリバートン社。石油掘削のエンジニアリング、工作機械の大手だ。その上アメリカ軍が外に出て戦争やるときの後方支援を請負い、兵隊に飯を食わせるサービスも、洗濯のサービスも請け負ってる。
 イスラエルもこれでアメリカを中東に縛り付けてタダ働きの用心棒にできる。

03. 2014年6月16日 19:08:28 : cUchBPexSM
捕虜を処刑したという画像、2種類を見たが1つは大量虐殺ではなくあちこちから死体を集めてきた写真だ。出血のわりに地面に血痕がなく損傷がさまざま、火にさらされた痕跡のある死体もある。もう1つは溝にうつ伏せになった多数の死体と銃を乱射するislfの写真。撃ちまくって殺害したわりに弾痕が無い。宣伝のやらせではないのか。

04. 2014年6月16日 22:48:00 : 5c2kZVkt8k
ISILがイスラム武装勢力としてインチキ(本物ではない)と判断する個人的な理由の一つに、イスラムにとって不倶戴天の敵であるはずの[イスラエル」が目と鼻の先にあるのに、そちらには全く攻撃を加えている形跡がないことだ。

攻撃するのはシーア派にしろスンニ派にしろ同じイスラム教徒ばかり(それも多くは非戦闘員の一般市民)。何故その戦闘力と戦闘意欲を、聖地を占拠しているイスラエルに向けない?これだけでも彼らの背後にイスラエルがいて操っているのは明らかではないか。


05. 2014年6月16日 23:58:46 : pwHubEDUOk
イラクのスンニ派、今こそフセイン時代に隠していた大量破壊兵器(核や毒ガス含む)を
隠し場所から取り出してシーア派政府を攻撃する時が来たんじゃないのか?


06. ダイナモ 2014年6月17日 00:07:32 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
イラク・シリアにスンニ派のイスラム国家を建設することが目標なのに、イスラエルにちょっかいを出す意味がないだろ。返って建国が危うくなるだけだ。しかもアサドと戦闘状態にあるというのに。

07. 2014年6月17日 03:04:26 : YxBiSTpH4s
>>04
ただ単に「物事には優先順位がある」というだけでしょう。
イランだってイラン・イラク戦争ではイスラエルと手を組んでいたわけだし。

08. 2014年6月17日 19:46:49 : 9M2h1wQ1z2
アメリカは巨額な費用と大きな軍事力を使ってイラク、アフガン戦争を起こしたが結局得るものは何もなかった。借金と傷病軍人だけが残った。

ハワイやグアムを取ったときのようにはいかなかった。


09. 2014年6月18日 00:53:59 : DYbLTmiyEY
この混乱で一番得をするのはイランだろう。イラクを解体し、南部のシーア派地域を勢力下に置くことができる。ついでに、米国が苦労して作り上げたイラク軍もそっくり手に入るわけだ。

人口200万のモスルのような都市が、たかだか数千の武装集団に攻略されるのはいかにも不自然だ。間違いなく、占領軍の主体は地下に潜っていた旧バース党の勢力とサダムの権力基盤だったスンニ派部族集団だろう。

この状態では、もはや米国はどうすることもできないだろう。

11年前に米国に虐殺されたサダムの呪いが黄泉から蘇ったということさ。


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