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ミサイルを発射したのは誰だ:BUKのミサイルは標的を通り過ぎて上昇、その後、落下の重力で破壊力を高めて攻撃
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/524.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 7 月 25 日 04:30:05: Mo7ApAlflbQ6s
 


 BUKがMH17便に対する攻撃手段として使われたかどうかが問題であり、発射したのが、親露武装勢力(携帯式対空ミサイルで十分だから供与は考えられない)なのか、それともウクライナ軍なのか、はたまたロシアから来た支援要員なのかといった問題は、現段階ではそれほど重要ではないと考えている。

 いずれのケースもありえる話で、まずは、攻撃手段が何だったかを明確にする必要がある。
 攻撃手段を明確にすることで、意図的な撃墜行為なのか、誤射による墜落なのかがはっきりしてくる。

 見たことも使ったこともないシロモノについてあれこれ書いていながら恥ずかしいことだが、「BUKのミサイルは標的を通り過ぎて上昇し、その後、落下の重力で破壊力を高めてから攻撃」という方式は初めて知った。

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『ニューズウィーク日本版』2014−7・29
P.28


「ミサイルを発射したのは誰だ

兵器:地対空ミサイルBUKの操作には熟練した人員と多くの車両が必要だが

 マレーシア航空17便は、ウクライナの親ロシア派支配地域から発射された地対空ミサイルに撃墜された―緊急会見で、オバマ米大統領はこう述べた。
一方、ロシアのプーチン大統領は自国の関与を否定し、ウクライナに責任があると非難。
 しかしアメリカとウクライナは、今回ロシア製地対空ミサイル「BUK(ブーク)」の使われた可能性が高いとみている。

 となると、寄せ集めの民兵と見なされている親ロシア派武装勢力が、どうやって高度なミサイルで航空機を撃墜できたのか―そんな疑問が湧いてくる。
「10人以上の部隊が必要で、しかも全員が高度に訓練されている必要がある」と、米コンサルティグ会社ティール・グループの上級アナリストで、ロシアの軍事技術に詳しいスティーブ・ザロガは指摘する。
 ザロガによれば、親ロシア派がミサイル発射装置を偶然見つけて、民間機に向けたというシナリオは考えにくい。発射装置を使うには2、3台のレーダー車両や指揮支援システムが必要だ。「これらの車両が一斉に情報のやりとりをしなければならない。だからアメリカ政府は、誰かが支援したと疑っている」

 ロシアやウクライナの報道を総合すると、BUKが親ロシア派の手に渡った経緯について考え得るシナリオの1つはこうだ。ウクライナ東部ドネックのミサイル防衛部隊を親ロシア派が掌握し、こちらに寝返るよう司令官を説得。ミサイル発射を支援させた。「そうでなければ、ロシアが支援したとしか考えられない」と、ザロガは言う。「ロシアなら多くの人員を送り込み、親ロシア派を訓練できる。ただし、その両方のシナリオが混じっていることもあり得る」

 1つのBUK大隊は司令車両1台を含む、最大36台の車両で構成される。大隊は約12の砲兵隊に分かれ、それぞれが目標捕捉レーダーを有する。ミサイルを移送し、発射するのがレーダー車両だ。
 ミサイル発射準備は5分以内で終わり、標的が特定されたら22秒ほどで発射できる。誘導システムにデータを入力するなどの手順は複雑だが、航空機はたいてい一直線に飛んでいるから狙いやすい。

 ザロガの見方では、BUKを操作した者はおそらく、自分たちが何を攻撃しているのか分からなかった。民間機と軍用機を識別する民間航空管制システムに接続していなかったと思われるからだ。
 旧式のBUKの場合、80年代に設計され主にソ連軍の車両を守るために使われたため、民間機のトランスポンダー(応答装置)から送られるデータを読み取れないという問題がある。そのため、航空管制官が持っているような情報が手に入らない。ミサイルの標的が高度1万メートルを飛行中の物体だということしか、彼らには分からない。
 ミサイルはレーダーが自動的に誘導していき、着弾までは1分ほど。「画面には標的が記号のように映る。あとはBUK任せだ」と、ザロガは言う。「ものすごい速度で飛んでいき、人間にはコントロールできない」

 BUKのミサイルは標的の上空に向かい、落下するときの重力で破壊力を高めて撃ち落とす。撃墜されたマレーシア航空17便の乗客はミサイルが近づいてきて、機体を通り過ぎたのを目にしたかもしれない。どれほどの恐怖だったことか。

クリストファー・ハーレス」


 

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コメント
 
01. 2014年7月25日 05:20:19 : CQ9n15woH2
元ロシア空軍最高司令官の見立てではこうだそうだ。

元ロシア空軍最高司令官ウラジーミル・ミハイロフ氏は出演したテレビ番組の中で、「ボーイング機は、(現場空域を管轄する)ドネプロペトロフスク管制室の加担のもとでウクライナのSu-25が攻撃を行ったことによって墜落した」との見解を示している。Su-25が民間国際旅客便の航路に人知れず接近することは不可能であった。だからこそ、管制室が指令を出して、ボーイング機の方をSu-25に接近させたのだ、ということだ。

ボーイング機は高度10kmを時速900kmで飛行する。Su-25にこれほどの速度は出せない。しかし、ごく短時間、攻撃目標に接近できれば、それでよかった。照準を定めてR-60ミサイルを発射、追尾、命中。こうした攻撃のための理想的な距離は3-5kmであるが、ロシアの客観調査によれば、事件当時、ボーイング機とSu-25はまさにこの距離まで接近していた。なお、こうしたデータはロシア国防省からEUの専門家委員会に既に提出済みである。

雑誌「軍事産業クーリエ」編集長ミハイル・ホドリョーノク氏は、事故の真相解明にはブラックボックス解析だけでは不十分で、墜落現場において「実際に攻撃に使われたのはどのようなミサイルだったか」を解明することが不可欠である、と語っている。

「兵器の専門家こそが作業を行うべきだ。ICAO(国際民間航空機関)の最高の専門官といえども、使用された武器がSu-25搭載のR-60ミサイルなのか、地対空誘導弾Bukなのかを判別することは出来ないのだから」(M.ホドリョーノク)
http://japanese.ruvr.ru/2014_07_24/275065478/


02. 2014年7月25日 08:07:24 : mj33gOYMWk
もしミサイルがBUKであれば、それを装備していて、訓練された兵員を擁しているウクライナ正規軍が犯人である可能性が最も高い。 又随伴して飛行していたウクライナ空軍のSu25のR-60のミサイルであれば、ロシアや親ロ派集団である可能性は全くない。 地上発射のBUKであれば、発射後の噴煙が目撃されるはずで、発射位置も特定されるだろう。 ビデオで見る限り、ミサイルの噴煙は見えいないから、ロシア国防省の言うようにSu25が撃墜したものだと思う。 ニュースウイークの記事は、先ず犯人は親ロ派集団かロシア軍かという結論を先に出しておいての議論と言う事になる。 これ以上事態を悪化させないためには、キエフ政府がウクライナ軍を撤退させることが必要だし、同時にアメリカが手を引くべきだろう。 

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