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【ワシントン和田浩明】ロシア軍の侵入が続くとされるウクライナ東部の情勢に関し、米国務省のサキ報道官は２７日の定例会見で「ロシアの指示による親露派の反攻が行われているようだ」と述べ、ロシア政府を批判した。ケリー米国務長官は同日、ロシアのラブロフ外相と電話協議したという。
サキ報道官は▽ウクライナ南東部にロシアの戦車や多連装ロケット発射機、装甲車などが新たに侵入▽東部ドネツク付近で親露武装勢力の激しい戦闘や砲撃が発生▽ウクライナ南部の黒海沿岸地域で親露派が民間人居住区を攻撃−−などの新たな展開に言及。背景にロシアの指示があるとの見方を示した。
ウクライナ南東部でのロシアの動きについては、３月に編入したクリミアへの連絡路確保との見方がある。サキ氏はこれについて分析は示さなかったが「（ロシア側の）動きは詳細に見ている」と警告した。
サキ氏はまた、ロシア政府が自軍兵士らにウクライナ領への侵入を伝えないなど「真実を語っていない」と主張、情報隠蔽（いんぺい）を図っていると非難した。
今後の対応については明言を避けたが、欧州諸国と対応を協議し、９月上旬の北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会合でもウクライナ問題を協議することになる、と述べた。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140828dde007030005000c.html
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