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ロシアがウクライナで目指すこと 「ウクライナをロシアの緩衝国にする」  ロシアNOW
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/182.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 9 月 05 日 19:33:16: mY9T/8MdR98ug
 

2014年9月5日 ゲヴォルグ・ミルザヤン

ロシア政府が関心を持っているのは、統一されたウクライナの維持と、親ロシア的な南東部の意見のウクライナ政府による尊重である。それに向けた努力の主な目的とは、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を許容せず、非同盟的地位を守ること。

 ウクライナ政府は南東部の意見を聞くべきであると、ロシア政府は正式に示唆した。南東部の住人はロシア語で会話し、伝統的にロシアに近い。そのためロシア政府は、ウクライナの将来的な国家機構の原則を定めるための、ウクライナ政府と南東部の人民共和国の政府の直接対話を促している。

ウクライナ南東部の主張

 ウラジーミル・プーチン大統領はこう述べている。「技術的な問題だけでなく、ウクライナ南東部に暮らす住人の法的利益を無条件に保障するための、ウクライナ南東部の社会および国家機構の政治組織の問題について、本質的かつ内容のある協議を速やかに始める必要がある」

 このような協議の結果、ウクライナは「邦連」になるかもしれない。ベラルーシの首都ミンスクで9月1日に行われた協議で、南東部の代表はこれについて話した。人民共和国独自の軍備組織および司法制度が認められる特別な地位を与えること、関税同盟への加盟権までの対外経済活動の特別な権利を与えることなどを求めた(関税同盟に加盟した場合、ウクライナの地方の間で内部通関が発生するため、邦連制では異例となる)。南東部の代表は一方で、「ウクライナの平和維持のため、また統一された経済的、文化的、政治的範囲維持のため、最大限の努力を払う」と約束した。

 ロシア政府は、ウクライナ崩壊には反対している。プーチン大統領が南東部の幹部に宛てた要請には、ウクライナの領土の一体性維持が含まれている。

「ウクライナをロシアの緩衝国にする」

 ロシア国立人文大学のセルゲイ・マルケドノフ助教授によると、ウクライナ政府と南東部の平和協定がいかに結ばれるかに、ロシアはさほど関心を抱いていないという。「地位的な問題は二の次であって、重要なのはこのプロセスが連邦化なのか、邦連化なのかということである。プロセスは目的達成の道のりにすぎない。目的とはウクライナが緩衝国であって、ロシア抑制の道具に変わらないこと」。これを可能にするのは、ウクライナ内に西部の反ロシア・エリートとのバランスをとるロシア語地域を維持し、その地域を国家の外交、経済、また教育の分野の政策の管理ツールにすることだけである。

 ロシア大統領の声明と、ドネツィク人民共和国、ルハンシク人民共和国の分離独立派支持は一致するのか、との疑問を外国のオブザーバーが持つかもしれない。ドネツィク人民共和国、ルハンシク人民共和国が降伏した場合、ウクライナ全体が対ロシアの前哨地になるため、クレムリンは南東部の軍事的敗北を嫌がっている。

 ウクライナ自体の重要性というよりも、ロシアと欧米の関係である。ウクライナの中立的立場はロシア政府にとって極めて重要であり、関係者もそれを指摘している。「ウクライナ政府が中立をやめた場合、非常に大きな影響を与える。NATOが自分たちのインフラをロシア国境まで広げようと計画しているのだから、中立撤廃はロシアを震撼させる」と、ロシア外務省の消息筋はコメルサント紙に話した。ウクライナ政府の中立撤廃は、安定への望みを断ちかねない。

南東部の協議を長引かせてはいけない

 ロシアの政治学者の一部は、協議のプロセスの長期化が、ウクライナ国家を崩壊させかねないと警告する。その事態が起こった場合、南東部の独立の要求を支持する以外の選択肢が、ロシア政府に残らなくなる。「1〜2ヶ月で、ドネツィク人民共和国、ルハンシク人民共和国をめぐる軍事衝突が、経済、社会、公共の分野の崩壊に発展し、新たな政治危機を発生させる可能性がある。このような状況になれば、ロシアはもはや譲歩などに関心を持たなくなり、完全に反ロシア的な、半崩壊、敗戦したウクライナと、自国の領土の間に、緩衝を設けることを考えるようになる。この緩衝になり得るのが、オデッサからハルキウまでの南東部全域。沿ドニエストル型、ロシア保護下の一部承認国家に変わることになるであろう地域」と、ロシアの独立政治学者であるアンドレイ・エピファンツェフ氏はロシアNOWに説明した。

 欧米での憶測とは裏腹に、ロシアはこのシナリオを回避したがっている。まず、ウクライナ西部には、ロシアからヨーロッパに送られるガスの通過パイプラインがあるため。このシナリオが発生すれば、パイプラインの安全性が脅かされる。次に、ロシア政府が南東部を管理し、復興させなくてはいけなくなるため。しかもその領域は、国際的に未承認の国家となる。


http://jp.rbth.com/politics/2014/09/05/50053.html

---
記事中に「邦連」という日本語が出てくるが意味不明。「連邦」の間違いか ?

「ウクライナをロシアの緩衝国にする」ことがロシアの狙いだと主張しているが、ウクライナはロシアに奉仕するために存在しているわけではない。ウクライナのことを決めるのはウクライナ国民であってロシア国民ではない。ロシアはウクライナへの不当な軍事介入をやめ、この動かしがたい現実を直視すべきである。
 

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コメント
 
01. 2014年9月05日 21:10:56 : iiYOcqwoxI
ダイナモさんは読解力がありませんね。アメリカをはじめとするNATO諸国は、ウクライナを「対ロシアの前哨地」にしようとしているのですから、ロシアがこれに反発するのは当然であり、ウクライナが親ロシアでないまでも、少なくともNATOに対する「緩衝国」であるべきだと考えるのも当然でしょう。まともに現在の国際情勢を憂える人なら、「ウクライナのことを決めるはウクライナ国民」だというような単純な見方は、もはやできないと考えるのではないでしょうか?

02. Silverfox 2014年9月05日 21:21:44 : DiI5lSKh.N61A : lbZtosniAg
> 記事中に「邦連」という日本語が出てくるが意味不明。「連邦」の間違いか ?

ちょっと調べれば分かるのに。
EU のような国家連合ですよ。


03. ダイナモ 2014年9月05日 21:26:51 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
>>01

「ウクライナのことを決めるはウクライナ国民」でないとすると、ウクライナ国民以外の誰がウクライナのことを決めるのですか ?


04. ダイナモ 2014年9月05日 21:31:35 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
>>02

EU のような国家連合 ? ユーモアがありますね。


05. 2014年9月05日 23:03:17 : iiYOcqwoxI
ダイナモさんへ。あなたは頭が悪いですね。あなたが引用した、ウクライナをめぐる欧米とロシアの対立に関する論説を読んで、あなたのような原則論が出てくるとは誰も思わないでしょう。
ウクライナが軍事面や経済面その他でどの国や陣営と協力するかについて、ウクライナ国民は一枚岩ではありません。ダイナモさんもご承知の通り、現に政府軍と東部2州の間で軍事的対立(「動かしがたい現実」)が起こっています。このような状況で、「ウクライナのことはウクライナ国民が決めるべきだ」という原則論を述べても、意味がないと私は述べているのです。
あなたの文面からはあなたが引用した論説の内容が全く把握されていないと考えざるを得ません。この論説の内容は、「ウクライナのことはウクライナ国民が決めるべきだ」というあなたの主張を支えません。むしろ、そういう主張は何も主張していないことに等しいのだ、とこの論説は伝えているのです。
ということで、これ以上あなたとやり取りするのは時間の無駄なので、おしまいにします。

06. ダイナモ 2014年9月05日 23:19:51 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
>>05

お疲れさまでした。


07. 2014年9月05日 23:58:19 : no31X615y2
やっぱ、ダイナモはバカでした、ということか。w

08. 2014年9月06日 00:28:53 : g3uWpAmXaM
ウクライナ大統領が停戦命令、5日1500GMTから
2014年 09月 5日 23:39 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0H01IF20140905&channelName=topNews#a=1
1 of 1[Full Size]
[キエフ 5日 ロイター] - ウクライナのポロシェンコ大統領は、東部地域での親ロシア派との戦闘について、5日1500GMT(日本時間6日午前零時)以降、停止するよう命じた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0H01IF20140905


09. 2014年9月06日 02:51:53 : brbTx91E66
スターリンの膨張主義は歴史の闇だが
プーチンの膨張主義は平和の礎
までは読んだ

10. 母系社会 2014年9月06日 10:45:30 : Xfgr7Fh//h.LU : Y1vBBtI1Lw
●ダイナモさんは、ウクライナが日本のような「国民国家」という架空の前提
で、この事態を見ているが、われわれは、ウクライナは「国民国家」では無く、
いわば「モザイク国家」という前提で、この事態を見ているのです。

「国民国家」であれば、選挙で気に入らない政権が出来ても、誰も分離独立
しようとは思いません。通常は、望まない政権でも認めて、次の選挙で勝とう
と思います。

ですから、反政府側も、敵対する勢力が運営する政府であっても、政府は
「国民国家」を代表する唯一の最高権力であることを認め、対外的には守ろうと
します。

ところが、アフリカなどの人工国家の場合、国民の国家への帰属意識が弱い
ので、選挙で気に入らない政権ができると、時と場合によっては不正選挙とかの
理由で政権を認めず、分離独立しようとする勢力が出現する場合もあります。

●1989年に、ウクライナで民族意識を調べた時民族という概念が元々曖昧
であるため、国民は、実に823もの「民族名」を答えたのです。中国でも、
当初、250以上の返答があったが、政治的配慮で55にまとめたように、
ウクライナでは、公式には8つの民族しか認めないので、国民のサブエトノス
とは別に、8分類されるのです。民族の認定は自治体の編成などに関係するし、
その他にも、政治的に非常に重要だからです。

ウクライナの国境地帯には、ウクライナ民族でもロシア民族でもない「文化集団」
が北部に一つ、西部には4つ住んでおり、東部のロシア民族でさえも2系統あり、
南部のオデッサは港街なので、ニューヨークのような多民族混合地域。また、
両親の民族が異なる等の理由で民族意識が曖昧な人も多い。ウクライナの実態は
レバノンやアフガン、中国のような「モザイク国家」です。

ダイナモさんが想定しているような「国民国家」なら、通常、政府は第三者の
立場で国民融和を考えて、対立する勢力の調停者として政策決定するし、国民側
もある程度は我慢するのですが、「モザイク国家」では、現キエフ政権のように、
東部経済を壊滅させるような極端な政策が決定されるので、分離ー独立騒動が
起きるのです。 

●これは、ウクライナには全国民が一致して尊敬できる歴史的人物や、戦前の
日本のような「日本は神国で・・・」という「共通の物語」や、「自由の国
アメリカ」というような「共通の政治的理念」が無いからです。(旧ソ連時代は
「社会主義」(実はスターリン主義)が、一応「共通の政治的理念」だった)

約20年前の独立後、多数派のウクライナ民族が主導して、ソ連時代は否定
されていたバンデラを、国民が国家の英雄と考えるようにする洗脳教育がな
されてきました。しかし、ロシア民族にとってバンデラはロシア民族を浄化
しようとしたファシストですから、バンデラが英雄と称えられれば称えられる
ほど、国家がロシア民族にケンカを売っているような状態となり、ロシア民族の
ウクライナ国家への帰属意識は、益々薄れてゆくわけです。

●このような形式だけの国家の場合、多数派の政府が少数派の国民を虐待する
場合が多いので、国際法でも「人道法」や国家には国民を「保護する責任」ある
として、場合により主権を制限して、政府の代わりに国際機関が国民を保護し
得るとする見直しが行われています。

また、現実の政治・経済のグローバル化や地球規模の環境問題などで、国連など、
様々な国際機関が結成され、事実上、一部の主権をこうした国際機関に委ねる
ようなったので、益々、「主権国家」という概念は弱体化しつつあり、世界は
徐々に、<人類共同体>へと移行しつつあるのです。

★ですから今回の場合、仮にロシア軍の一部が介入しているとしても、「人道法」
や「保護する責任」の理念による「モザイク国家」への緊急避難的処置と見な
せます。(国際法にも、緊急避難という概念はあります)

●ロシア専門家である服部倫卓氏は、様々な謀略が行われていることを認知して
いないため、どちらかと言えば親ロシア派に批判的立場ですが、マイダン革命後
も、現地に行った報告で、ウクライナにはバンデラ派や「右派セクター」の
「赤・黒」の旗が氾濫し、土産物屋にも、彼らのグッズコーナーがあると指摘
しています。

また、早くもマイダンで使われた火炎瓶などが博物館で展示されるなどの異常な
扱いが行われ、マイダンの犠牲者は「天国の百人」と呼ばれて神格化される操作
が行われているのが実態。だから、ロシアの「ウクライナはファシズム化」して
いるというプロパガンダも、全くのウソというわけでもありません。

服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪
「ウクライナにおける民族と言語 」
http://blog.livedoor.jp/httrmchtk/archives/36989321.html

「ユーロマイダン革命の残像を追いかけて」
http://www.hattorimichitaka.com/essay2014.html


11. 2014年9月06日 14:23:38 : TGZjS8iB2r
ロシアや親露派が求めているのは外交権付きの連邦制という事実上の独立だが、ウクライナ国民はクリミアに続き2度までもやられてたまるかとの感情的な反発もあるから、ウクライナ政府もそこまでは認めないだろう。

12. 2014年9月06日 14:28:44 : TGgfYEbPRU
ウクライナが緩衝地帯で有るかどうかはウクライナ国民が選択する事じゃ無くて NATO が決めること・・・。

緩衝地帯で無くなる場合はドネツク・ルガンスクが国家として独立しロシアに併合されるだけ・・・ロシアの軍事施設が今より西に拡大されるってこと・・・。


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