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イスラム国:国家的統治 フセイン政権残党が組織  毎日新聞
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/250.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 9 月 15 日 10:39:04: mY9T/8MdR98ug
 

 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム教過激派組織「イスラム国」が、イラクの旧フセイン政権の残党を取り込み、単なる過激派集団の枠を超え国家同様の統治を行っていることが14日、複数の対立組織のメンバーや研究者の証言で分かった。イスラム国のバグダディ指導者をトップに集団指導体制を敷き、評議会や支配地区を区分けして知事も任命し、イラク・シリアで次々と支配地域を拡大している。

 複数の対立組織のメンバーや研究者によると、バグダディ指導者は2003年のイラク戦争前後までイスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、イスラム国の前身組織に加わる前は政治や軍事の経験はなかった。その経験不足をフセイン政権時代の政府軍の元将校らが補っているという。

 イスラム国の最高指導部はバグダディ指導者と2人の元将校で構成され、イラクとシリアに分けて戦闘や支配地域の統治などを総括。最高指導部の下には10人前後からなる評議会を設置し、集団指導体制を敷く。

 評議会メンバーは戦闘や戦闘員の勧誘、広報など部門別の責任者を兼ね「内閣」のような役割を持つ。全てイラク人で、元将校のほか政治・行政の経験を持つフセイン政権与党バース党の元党員もいる。さらに支配地域を区分けして十数人の「知事」を置く。

 フセイン政権の残党がイスラム国と結びついたのは、イラク戦争後に政府軍が解体され、バース党幹部が公職から追放されたためだ。フセイン元大統領は自身と同じイスラム教スンニ派を重用していたが、新政権への移行は人口の約6割を占めるシーア派が主導。不満を募らせた元政権幹部が、スンニ派のイスラム国に流れる土壌ができた。

 その一人が、バグダディ指導者の「右腕」だった元将校のハッジ・バクル氏だ。バグダディ指導者は10年に前指導者が米軍に殺害された後、イスラム国の前身組織を率いた。この時、バグダディ氏を推挙したのが、軍事・情報部門を率いていたバクル氏で、組織内のライバルを暗殺し、バグダディ指導者が権力基盤を固めるのに貢献した。

 「ナンバー2」の地位を獲得すると、12年に本格化したシリア内戦への介入や、新国家建設計画を主導した。対立組織にスパイを送り、戦闘員の取り込みを図るなど組織拡大のキーパーソンだった。バクル氏は今年1月の戦闘で死亡し、現在は側近で同じ元将校のアブ・アリ・アンバリ氏が後を継いでいる。さらにシリアとイラクの管轄を分担するため、別の元将校が指導部に加わった。

 イスラム国は一連の侵攻で、油田や交通の要衝、ダムなど重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さが際立っている。政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知しており、米国などとの戦闘経験が豊富な元将校が指揮しているため、「洗練されたこれまで見たことがない組織」(ヘーゲル米国防長官)となっている。

 過激派に詳しいイラク人の安全保障専門家のヒシャム・ハシミ氏は「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」と指摘する。


 【ことば】イスラム国

 イラクとシリアにまたがる地域で勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織。国際テロ組織アルカイダ系組織などから派生し、2013年にシリア内戦に本格参戦した「イラク・レバント・イスラム国」(ISIL)が14年6月に「イスラム国」に改称、イスラム教教義に厳格に従った国家樹立を宣言した。アルカイダは2月に関係を断絶する声明を発表している。


http://mainichi.jp/select/news/20140915k0000m030093000c.html
 

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コメント
 
01. 2014年9月15日 11:43:36 : nJF6kGWndY

戦後処理の失敗だな

昔の米国の日本統治のように官僚や軍人も、もっと積極的に使えば、こんなことにはならなかったろうな

欧米は変に人権や法治主義にこだわり、シーア派は権力を独占し過去の復讐をしたがったから、こういうバカなことになる



02. 2014年9月15日 14:57:30 : aQq0UGoaxY
http://www.contrainjerencia.com/?p=91701
バグダディ指導者はコイツ。

【カイロ秋山信一】の記事はガセネタ。
カネはモサド-CIA経由でサウジから出ている。
サウジと米国はシリアとイラクの油田を支配したいだけ。


03. 2014年9月15日 15:55:55 : o3CharCOD6
いやいやいやw
さすがのダボハゼダイナモ、なんにでも食いつくw

100%世俗政党だったバース党を、どういう理由があるにせよ取り込むってことは
ISが、「自分たちは偽者です」と白状してるようなものだ
常識的にあってはならないことだ。ISの立場から見ればね

こんな糞みたいな記事をよく書けると思うね
騙せると思ってるのがね。。。情けない奴らだ


04. 2014年9月15日 16:03:19 : o3CharCOD6
これが事実ってんなら
イスラム国なるものに正当性など全くなく(もともとそんなもの無いのは分かって言ってるが)
用意周到に計画され組織された詐欺師集団であり
ジャーナリストを気取るならば、そこを炙り出し、多くの人に喧伝しないといけない
それができないなら、害にしかならんので、プロパガンダ用に首でも切られて来い

05. ダイナモ 2014年9月15日 16:28:04 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
>>03

>100%世俗政党だったバース党を、どういう理由があるにせよ取り込むってことは
>ISが、「自分たちは偽者です」と白状してるようなものだ
>常識的にあってはならないことだ。ISの立場から見ればね

ずいぶん昔のことを今ごろ言ってもしょうがないよ。
マリキが露骨な宗派政治をやったものだからイスラム国がのし上がってきた。
そこのところを理解しないから「偽物」だとか突拍子もないことを言い出すのだ。

偽物も何もイスラム国はイスラム国だ。


06. 2014年9月15日 18:19:38 : o3CharCOD6
>>05
だからお前は馬鹿だというんだ

この記事は、マリキを排除したことに正当性を持たせるためだけに書かれたものだということに気づかない

この記事が事実だとしたら
実は、本当にイスラム国を潰そうというのなら好都合な内容
イスラム国など呉越同舟の烏合の衆ということだから

長年、経済制裁があったとはいえ、バース党の幹部であれば、その立場でおいしい思いをしてきた
人間、そうそう変われるものではない。お前の馬鹿が一向に直らないのと同じだ
とすれば、そいつらの目の前に餌をつるしてやるだけで、イスラム国など瓦解する

もしくは、旧バース党の連中がIS中枢に食い込めば食い込むほど
本来のもの(実際はそんなものは無い。偽者だから)からは遠のく
つまり「イスラム国」としての求心力は弱まる「はず」なんだ

そういう分析「も」あってしかるべきだが
早々と、バース党連中が宗旨替えをしたこと前提で書かれている

そのことにまず疑問を持たないなんて、どういう頭ん中している?ダイナモ


07. 2014年9月15日 18:40:07 : o3CharCOD6
それとバース党を戦後統治に使わず排除したのは、ネオコンだから
この記事が事実というなら、まず責任を取らせないといけないのはネオコンな
おそらくイラク・イラン戦争あたりの時の繋がりを暴露されるのを嫌ったんだろうが

ジャーナリストなら、せめてそういう事に言及するべきだ
正義感というか、そういうものがあるなら
一矢報いる、チクリとやってやればいい
それすら出来ない。本当に情けない


08. ダイナモ 2014年9月15日 18:53:07 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og

>>06

バグダティには、イスラム国建国に当たって政治や軍事のノウハウはなかった。そこで旧バース党将校クラスのメンバー取り込みに動いた。今では地域ごとに知事を置いて国家統治を行なっている。

バグダティと旧バース党将校とは利害が一致している。米国はスンニ派との和解を進めてイスラム国の孤立化を図ろうとしている。

既に排除されたマリキは無力化された。今さらマリキ排除を正当化する必要などどこにもない。一体いつの話しをしているのかね。


09. 2014年9月15日 19:28:06 : dDXzaiyOpg
マリキ(今は同党のアバディが首相)のアッダワ党はサダム政権時代非合法化された。
なのでアッダワ党の人たちは米国に亡命していた。
アッダワ党はサダムなき後の米国にとって、傀儡政権のひとつとして米国から資金援助を受けていた。
一口にシーア派といっても親イランのイラク・イスラーム最高評議会から後ろ盾米国のアッダワ党、どちらにも属さないサドルのマフディー軍等、いろいろな宗派があり現在イラク、シーア派最高のイマームであるアリ=シスターニ(出自はイラン)は国民融合を説くがイランの影が強いなどと簡単には言えない状況にある。
サダム政権をはじめとして支配政党バアス党は、長い間、世俗主義政策を採りイスラム教はあくまで国教としてイラク国民統合のひとつとして用いられてきた。
したがい、イラクには確実に宗派主義に対して世俗主義の寛容の趣が根付いている。
マリキは政権から降りたが、アメリカはアッダワ党を見捨てたわけではない。
依然としてアッダワ党が政権を握っていることに変わりはない。
現在のイラクの権力基盤は、アメリカの後見なくしては続かない。
マリキがイスラム国の大波に恐れおののき、米国に軍の出動要請を懇願したのはそのような事態が出てきたからではない。
そもそもオバマが約束した米軍のイラク撤退を渋り続け、米軍駐留を懇願し続けたのはマリキであったのだから。



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