ガスプロム社、アレクセイ・ミラー社長

http://en.ria.ru/world/20141007/193783648/Ukraine-Will-Not-Have-Enough-Stored-Gas-to-Sustain-Winter.html
2014.10.07 リア・ノーボスチ記事

ウクライナが、安定したガスの流通を維持しながらこの冬を乗り切るためには、180から200億㎥の天然ガスが必要であるが、それだけの量を地下貯蔵施設に備蓄することは不可能であろうと、火曜日ガスプロムCEOのアレクセイ・ミラー氏は述べた。

「この冬の消費期間が始まるまでの残された時間を考えると、最低でも180億㎥、200億㎥あればベターだが、ウクライナがそれだけの量の天然ガスを地価貯蔵施設へ備蓄することは不可能です。」とミラーCEOは記者に述べた。

火曜日より前、アレクサンダー・ノバク露エネルギー相はロシア−ウクライナ−EUの三者によるガス会議の次の開催は、一両日中になるだろうと発言していた。

９月２６日にベルリンで行われた閣僚級ガス会議の中でロシア政府と欧州委員会によって提案された冬季契約案をウクライナ政府は受け入れなかったので、この数日間、次回会議の開催日を、ロシアとウクライナ間で調整してきた。

その冬季契約案によると、ウクラナはロシアへ未払いのガス代の一部31億ドルを返済した上で、1000㎥当たり385ドルの値引き額で６ヶ月間50億㎥の出荷のための「前払い」をしなければならない。

しかし、ウクライナ政府は輸出税免除を条件にした値引きを拒否し、代わりに（輸出税は負担するから）更なるガス単価の値引きをして欲しいと言って来ている。

ウクライナはまた、未払い分のガス代の返済スケジュールについても調整を希望している。そしてウクライナは欧州からのロシア産ガスの逆送を公式に認めるように、現在のロシアとのガス契約の見直しを主張しています。

６月、ロシア大手ガス会社ガスプロムは、現時点で53億ドルに及ぶウクライナのガス未払いのため、仕方なくウクライナへのガス出荷の支払い条件を「前払い」に切り替えた。

EUは、ガス問題で（露、ウクライナ、EU）の三者による話し合いの重要性を繰り返し訴えてきた。それは、ウクライナ経由の（EU向け）ガス輸送で（ウクライナによるガスの抜き盗りなど）今後問題が生じることを恐れている

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ウクライナは、ロシアにガス栓を止められて、スロバキアとかハンガリーからロシア産ガスの逆送をさせていましたが、やっぱり追いつかないみたいです。米国からも先日、ガスの供給までには5-6年かかると断られ、先日ウクライナｘＥＵｘロシア３国のガス会議に米国も加わるという報道があり、アメリカが中に入ったら「ろくなこと無い」のが世の常でｗ、いったいどうなるのでしょうか？ちなみに、ウクライナは何年か前にもガス代不払いでロシアにガスを止められて大変な冬を経験しているようです。東ウクライナのドネツクなどは、キエフをバイパスしてガスの輸送を確保するとかしないとかの相談をロシアとしていたみたいですし、今年の冬は凍死者続出ってことになりかねないようです。（本記事も、ロシア-ウクライナ-EUのガス問題は米国を巻き込んでウクライナ危機の解決に大きく影響するかもしれないんじゃないか！？ということで戦争板にアップしました。どうぞご理解を。）
　

コメント
01. 2014年10月08日 21:06:06 : LBtbDXFoS6 そもそもガスどうするか考えないでロシアとケンカしたってのがよくわからない。 それで、けしかけた方は知らん顔って？そりゃひどいだろう。 一人だけ、ウクライナ人にちょっとした知り合いがいるんだが、どうなるんだか心配。
02. 2014年10月08日 21:12:34 : anttuFBhyw 何年か前のやつは原油高騰の狂乱が収束し、ロシアの経済にモロに影響が出てウクライナの焦げ付きを見過ごす余裕がなくなったという切羽詰った理由もあったが、そのときもウクライナはロシアの提案を今回と同じようにゴネ回って結局それまでの未払い分は据え置きで新たな購入分1000㎥当たりを今回の価格に近い値段設定で支払うことで供給再開が成ったんじゃなかったか。 つまりは今回も前回とほぼ似たような経過を見せるだろう。 ただし、前払いというノルマが課せられているので今冬ウクライナは国民も含めて厳冬を乗り越えるのはほぼ不可能ということになる。 ウクライナは米EUから100億ドルの融資を受けているので53億ドルなら今すぐ支払えるはずだが、ビタ一文そこからは引き出す気はないようだ。 虎の子に手をつけたくないのかどうなのか知らないが、ロシアはウクライナに大甘ともいえる譲歩を飲む形で交渉に応じつつもウクライナの恥を知らない守銭奴ぶりが欧州の輸送に支障をきたして今冬は覚悟していただきますよとウクライナに払わせろと圧力をかけているように見える。 チェコの大統領はこうした経済制裁が及ぼす欧州全体、とくに東欧に対する影響を懸念しロシアへの馬鹿げた制裁はやめるべきだと声明を出している。 欧州の誰が見てもウクライナ政権は常軌を逸している。 欧州全体が振り回されている。
03. 2014年10月08日 21:23:01 : LBtbDXFoS6 >>02 ＞ウクライナは米EUから100億ドルの融資を受けているので53億ドルなら今すぐ支払えるはずだが、ビタ一文そこからは引き出す気はないようだ。 そうだったんですか。そりゃあ、相当な「困ったちゃん」ですね。 自国民が凍死してもいいのか？そこまで行かないうちに相手が折れるか、誰かが何とかしてくれるとでもタカを括ってるのか・・・ どっちにしても、そんなのが相手では付き合いきれんだろうな。
04. 2014年10月09日 03:18:24 : Ptmi8gm10c アメリカからの融資なんて撃ち捲った大砲やミサイルの代金として全額米軍産共同体に回収されているに決まっている、キエフ政府は地球温暖化で冬なんて来ないと思っているに違いない。
05. 2014年10月09日 08:12:32 : I1dXExxYp2 ほっとけばいい。底抜けにバカな民族だということはわかるが、ソ連時代にすこしは進化しているものと思っていた。買い被りのようだな。女が最も競争力のある輸出商品だという事実のジョークもむべなるかな。
06. 2014年10月09日 09:03:52 : 4ddgevGXiA そもそも100億ドルの真相。 前政権のヤヌコビッチがロシアからの150億ドルの融資を受けることが決まって、ウクライナのデフォルトが回避できる見通しがついたというときに突如起きたのがユーロマイダンの民衆デモ。 そしてあれよあれよという間に膨れ上がり、デモがネオナチ右派に換骨堕胎され治安警察を引き揚げさせ話し合いをしようというときに大統領官邸に右派勢力が強引に押し込んでヤヌコビッチは大統領座を追われ、ロシアの150億ドルは宙に浮いたままになった。 代わりに米国とEUがクーデター政権を支援するため100億ドルの融資を提供することを、右派勢力側と事前に取り決めていたようだ。 ということは100億ドルは右派政権成立と引き換えの御祝儀であり、敵であるロシアに何故払う必要があるんだというキエフ政権の開き直りは100億ドル程度ではどうにもならない現実より大事なのかもしれない。 コメントにいくつも指摘があるけど、この政権はウクライナ国民のことをこれっぽっちも考えていない。
07. 母系社会 2014年10月09日 21:43:14 : Xfgr7Fh//h.LU : cfiPIljtXw ●ロシアのプーチンも東部の親ロシア派も、ウクライナ民族と戦っているの ではなく、ウクライナのネオ・ナチ勢力と戦っているという立場なので、 最後はキエフ政権に妥協して、凍死者が出ないようにガスを供給するだろう。 この妥協は、ロシア民族の半数がロシア民族とウクライナ民族とは同じ民族 で、兄弟の関係と考えていることからも行われる。 ●また西側には親ＥＵ派でも、キエフ政権を新興財閥の腐敗した政権と考え、 冷ややかな目線で見ているウクライナ民族や、その他の少数民族も多数いる。 それで、そのようなキエフ政権から距離を置いている人々から凍死者が出た 場合、ウクライナとの関係修復は益々困難になるので、プーチンもこのような、 やや中立的立場の西側民衆を敵にしないように配慮しなければならない。 ●また、キエフ政権側がどんなに理不尽な政権であれ、ロシアがガスを止めて ウクライナの貧困層から凍死者が大量に出たら、西欧や旧ソ連諸国も、キエフ 政権だけでなく、ロシアも非難するのは間違いない。 だから、ロシアは妥協するしかないだろう。
08. 2014年10月11日 14:26:55 : KweIEmysQQ 正当な事をして非難されるよりは、多少不当であっても貧困層のためにも妥協する方が良い。 ････こう言う事ですね、分かります。
09. 2014年10月13日 02:40:36 : yM1GOy6Pz6 ロシアの対ウクライナガス価格交渉は、サウスストリームとノボロシアの国際的な認知の二つが絡んでいる。 割引価格の故にウクライナ東部住民への砲撃が可能であったとも云いえる、そのような観点にたてば、更にもう一点が追加される。人の道に反する行動をが中心となって究明すべしという根の深い要請であろう。 ガス価格は、の有する、巧妙な二重規範への猜疑心が緩和しない限りは、兄弟価格で売るとしても、過去の債務が返済されない限りは期限付きの契約が続く、そのように予想している。返済はウクライナの軍縮を意味する。 世界的な株価の下落が激しいが、ウクライナ危機を仕掛けた国際仕手筋はもうそろそろ手仕舞いに入るだろう。従順な日本国の三井住友と三菱ですら、対ロシアビジネスの復活で動きだそうとしている。 手仕舞いが始まれば、表面的ではない、ウクライナとノボロシアの交渉が進行してゆくだろう。しかし、US高官のウクライナ訪問と停戦の後には必ずやウクライナは無鉄砲をしでかしている。困った事に、愚か者は、そそのかされなくても惰性で同じことをしてしまいがちだ。 休戦順守の担保としての期間限定の契約になる。

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