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学校襲撃、生徒ら130人死亡 マララさん襲った武装勢力:パキスタン、軍運営で報復か
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/672.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 12 月 16 日 23:25:05: Mo7ApAlflbQ6s
 

学校襲撃、生徒ら130人死亡 マララさん襲った武装勢力
パキスタン、軍運営で報復か
2014/12/16 21:57 (2014/12/16 22:20更新)

 【ニューデリー=岩城聡】パキスタン北西部ペシャワルで16日、武装勢力が軍関係の学校を襲撃、教師や生徒を人質に取って立てこもった。地元報道は少なくとも生徒128人を含む132人が死亡したと伝えている。事件発覚直後、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」が日本経済新聞の取材に対し、犯行を認めた。

 パキスタンの治安当局は「武装勢力は完全に制圧された」としているが、校内にはまだ数多くの生徒や職員が残っているとの情報もある。事件現場に向かったシャリフ首相は事件を強く非難するとともに「彼らは私の子どもたち。これは国家の悲劇だ」と犠牲者を悼むコメントを出した。

 パキスタン政府の発表などによると、16日午前11時(日本時間同日午後3時)ごろ、パキスタン軍の制服をまとった武装集団数人が学校に侵入し無差別に発砲を開始した。発砲は30分程度続いたという証言もある。その後、駆け付けた治安部隊との間で銃撃戦が発生。その際、武装勢力は生徒らを立たせ「人間の盾」にしたという。

 事件があった学校は、パキスタン軍が運営する公立学校で、事件当時は教師や生徒ら600人以上が校内にいたとみられる。地元メディアによると132人の死者以外に、245人以上が負傷した。軍当局によると、犯人のうち6人は射殺された。

 TTPの報道担当は日本経済新聞に対し、襲撃に加わったのは6人で、パキスタン軍が行っている北西部の北ワジリスタン地区への大規模掃討作戦への報復だと語った。今年のノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんを2012年10月に襲撃したのもTTPのメンバーだ。

 TTPは「今後も、掃討作戦の停止と、拘束された仲間に対する虐殺をやめない限り、軍関連の施設を引き続き襲撃する」と警告。「襲撃したメンバーには軍人の子弟であろうが、一般市民の子弟であろうが、小さな子どもに被害を及ぼさないように命令していた」と説明している。

 パキスタンの地元テレビは担架で次々と運ばれる生徒の姿や、生徒が巻き添いになったことを知り泣き叫ぶ家族の姿を映している。救出された生徒の1人は「襲撃が始まった時、先生は『外で訓練をしているんだ』と教えてくれた。その後、運動場で生徒が撃たれているのを見た」と答えた。また別の生徒は「少なくとも3カ所撃たれた生徒がたくさんグラウンドにいた」と恐怖を語った。

 パキスタンのシンクタンク、政策研究所のカリッド・レヘマン氏はTTPの狙いについて「掃討作戦を実行する軍に対する仕返しが最大の理由。学校は警備が甘く、いったん侵入してしまえば多くの人質が確保できるという意味で『最適』の場所だ」と指摘する。


 ▼パキスタンのタリバン運動(TTP) パキスタン軍の打倒を目指して、2007年に同国内の武装勢力が連合してできた過激派組織。北西部の部族地域を拠点とする。勢力は3万人以上。アフガンの旧支配勢力タリバンに同調し、イスラム教による国家支配を求めている。11年、国連安全保障理事会は資産凍結や渡航禁止などの制裁対象団体に指定。国際テロ組織アルカイダとのつながりも強いとみられ、様々な国際テロへの関与も指摘されている。今年6月には、南部カラチの国際空港を襲撃し、職員ら18人を殺害した。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H71_W4A211C1FF1000/?dg=1

 

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コメント
 
01. 2014年12月17日 06:21:10 : jXbiWWJBCA

パキスタン:学校で銃乱射141人死亡 タリバン犯行声明
毎日新聞 2014年12月16日 19時04分(最終更新 12月17日 01時35分)

パキスタン軍運営の学校付近に非常線を張るパキスタン軍部隊=AP 

【犠牲者は多くの子供たち】犯行目的は「やつらにも同じ痛みを…」
【写真付き】マララさん血染めの制服公開
<パキスタン内に反感>マララさん受賞は「西洋の価値観押し付け」
<教育を最優先に>マララさん講演(要旨・その1)
<誰もいない教室…私たちで最後に>マララさん講演(要旨・その2)
<タリバンの攻勢警戒か>アフガンの米兵、来年は1000人増 
<NATO特別代表>タリバン情勢「有利な交渉狙い、拡大」

 【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルにあるパキスタン軍運営の学校で16日、侵入した武装集団が銃を乱射し、一部が自爆した。生徒と教師ら約500人がいたとみられ、地元英字紙ドーン(電子版)などによると、生徒132人を含む少なくとも141人が死亡、121人が負傷した。国内最大の武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。ロイター通信によると、軍部隊が武装集団と交戦し9人全員を殺害した。

 狙われたのは、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設。パキスタン政府・軍を敵視するタリバンは、陸軍参謀本部など軍関連施設を度々襲撃し、先月には印パ間のワガ国境で、国境警備隊を見学に来た観光客らに自爆攻撃をしかけ、約60人を死亡させていた。だが子供たちが通う教育施設を直接狙うのは異例で、内外に大きな衝撃を与えた。

 パキスタンのタリバンは2012年に、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんを銃撃した集団。

 今回の攻撃の理由について、TTPの報道官はAFP通信に対し、アフガン国境地帯の北ワジリスタン管区でパキスタン軍が実施しているタリバン掃討作戦への「報復」と語った。この報道官は、「子供ではなく、大人の兵士を殺害するよう指示してある」と話したが、実際には多数の子供たちが銃撃や爆発に巻き込まれて死亡した模様だ。

 逃げ出した教員の話では、襲撃後30分ほどしてから軍が到着し、学校を封鎖。教室に突入して武装集団の捜索に当たった。ペシャワルでは過去に自爆などの攻撃が相次いだことから市内の政府や軍関連の施設は厳しい警備体制が敷かれている。今回侵入した武装勢力は、軍服を着て学校への検問所をすり抜けた模様だ。
http://mainichi.jp/select/news/20141217k0000m030038000c.html

 

 
パキスタン:犠牲は子供 襲撃のタリバン、マララさん銃撃
毎日新聞 2014年12月16日 20時36分(最終更新 12月17日 00時48分)

武装勢力「パキスタン・タリバン運動」による学校襲撃でけがをした子供を病院で慰める男性=パキスタン北西部ペシャワルで2014年12月16日、AP

 ◇タリバンの報道官、政府の掃討作戦に報復

 【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルで起きた学校襲撃事件で犯行声明を出した武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は今年、パキスタン軍の集中攻撃を受けてきたが、反撃能力を維持している。アフガニスタンと同様、パキスタンの「テロとの戦争」も出口がまったく見えない。

 タリバンのコラサニ報道官は、ロイター通信に、「我々が軍(運営)の学校を標的にしたのは、政府(軍)が我々の家族を狙っているからだ。やつらにも同じ痛みを味わわせたい」と語った。

 2013年の下院選挙に勝利し、首相に返り咲いたシャリフ氏は、「タリバンとの和平」の実現のため、今年2月には代表団による協議にこぎ着けた。だがその後もタリバン側が攻撃をやめなかったことから、6月にはタリバンなどが潜伏する北ワジリスタン管区に軍を投入し、掃討作戦を開始した。タリバンは、政府の作戦への報復として今回、学校を襲撃した。

 北ワジリスタン管区などアフガン国境地帯では、米国の無人機による空爆作戦も続けられている。タリバンの歴代指導者や司令官も米無人機によって殺害されてきた。タリバンに12年に銃撃されたパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)は、今月10日のノーベル平和賞授賞式で「平和」と「教育」の重要性を改めて訴え、世界に感動を与えた。

 だが、その声はタリバンには届かない。パキスタンではタリバンの報復を恐れマララさんへの称賛をためらう住民が多い。また、マララさんを「反イスラム的な西洋思想にかぶれた人物」ととらえる、欧米的価値観への根深い反発もある。今回、タリバンが軍運営の学校を標的にしたのには、マララさんを積極的に支持しない住民感情につけこみ、タリバンへの支持拡大を図ろうとする狙いもある。

 パキスタンでテロ攻撃が盛んになったのは、01年のアフガン戦争開戦以降だ。米国の「テロとの戦争」に協力したムシャラフ政権(当時)への反発からだ。米軍の誤爆などで多数のアフガン住民が犠牲になったことから反米感情が高まった。

 オバマ米大統領は16日、「生徒や先生を狙う凶悪な犯罪によって、テロリストたちは彼らがいかに下劣であるかを示した」と強く非難する声明を出した。

 米軍などアフガン駐留軍は今月末で任務を終了し、アフガン戦争は大きな区切りを迎える。だが、アフガニスタン、パキスタン共に治安回復のめどはなく、今後もタリバンなど武装勢力による攻撃は続きそうだ。

 狙われたのは、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設。パキスタン政府・軍を敵視するタリバンは、陸軍参謀本部など軍関連施設を度々襲撃し、先月には印パ間のワガ国境で、国境警備隊を見学に来た観光客らに自爆攻撃をしかけ、約60人を死亡させていた。だが子供たちが通う教育施設を直接狙うのは異例で、内外に大きな衝撃を与えた。

 パキスタンのタリバンは2012年に、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんを銃撃した集団。

 今回の攻撃の理由について、TTPの報道官はAFP通信に対し、アフガン国境地帯の北ワジリスタン管区でパキスタン軍が実施しているタリバン掃討作戦への「報復」と語った。この報道官は、「子供ではなく、大人の兵士を殺害するよう指示してある」と話したが、実際には多数の子供たちが銃撃や爆発に巻き込まれて死亡した模様だ。

 逃げ出した教員の話では、襲撃後30分ほどしてから軍が到着し、学校を封鎖。教室に突入して武装集団の捜索に当たった。ペシャワルでは過去に自爆などの攻撃が相次いだことから市内の政府や軍関連の施設は厳しい警備体制が敷かれている。今回侵入した武装勢力は、軍服を着て学校への検問所をすり抜けた模様だ。

 ◇パキスタン・タリバン運動(TTP)

 パキスタン北西部を拠点とする同国最大の武装組織連合体。勢力は3万人以上。2007年夏ごろ、反米強硬派のベイトラ・メスード司令官(09年に米無人機の攻撃で死亡)を指導者として組織された。パキスタンのシャリフ政権は和解路線を模索したが、米国は反対し、昨年ベイトラ氏の後任ハキムラ・メスード司令官も無人機で殺害した。パキスタン政府は6月、和解路線を放棄し、北西部に軍を展開、TTPなどの掃討を続けている。現在の指導者はノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの出身地北西部スワート渓谷をかつて恐怖政治で支配したファズルラ師。
http://mainichi.jp/select/news/20141217k0000m030074000c.html
 

タリバンがパキスタンの学校襲撃、141人死亡−ほとんどが子供 

  (ブルームバーグ):パキスタン軍は同国北西部の都市ペシャワルで軍が運営する学校からイスラム過激派「タリバン」の武装組織を排除し、襲撃事件を収束した。襲撃により141人が死亡したが、そのほとんどが子供だった。同国で起きたテロとして、少なくとも2007年以降最悪の事件となった。
軍のバジュワ報道官によるとテロリスト7人は全員死亡。121人余りがけがをし、約960人が救出された。
パキスタン軍は今年、アフガニスタンとの国境付近でタリバン掃討作戦を開始。これに対する報復としてタリバンは軍と関係のある民間施設を攻撃しようとしていると、IHSのアジア太平洋カントリーリスク責任者のオマル・ハミッド氏が指摘した。襲撃された「学校に通う子供の多くの親は軍人で、この作戦に参加しているだろう」と同氏は述べた。
バジュワ報道官によれば、犠牲者は132人の生徒と9人の職員だった。兵士7人もけがをしたという。病院に掲示されたリストによれば、犠牲者の大半は14歳だった。
エクスプレス・トリビューンによれば、武装組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」がこの襲撃について犯行を認めた。襲撃は北ワジリスタン地区とカイバル族機関への軍の作戦に対する報復だとしている。
原題:Taliban Attack on Pakistani School Ends Leaving 141 People Dead(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:カラチ Faseeh Mangi fmangi@bloomberg.net;イスラマバード Kamran Haider khaider2@bloomberg.net;カラチ Khurrum Anis kkhan14@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Daniel Ten Kate dtenkate@bloomberg.net Dick Schumacher
更新日時: 2014/12/17 03:22 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGOO716K50XV01.html

 


02. 2014年12月17日 08:52:03 : G72xzbLnfk
アメリカでCIAの拷問が批判されたら
途端にこんな残虐なテロが
陰謀論的に言うと
アメリカ人に拷問の正当性をアピールする為に
裏でCIAが仕組んだテロって事かな

03. 2014年12月17日 12:31:35 : uC8DKpjnU6
犯人たちの家族が殺された仇討ちだと言ってるのだから事実なら
テロではなく報復だろ。

04. 2014年12月17日 13:41:26 : nJF6kGWndY

かくしてテロの連鎖は広がる

05. 2014年12月17日 22:32:49 : zykh8k1TkQ
犯人を説得する努力はしたのか。 殺すだけならテロリストと同じだ。

06. 2014年12月18日 07:49:54 : jXbiWWJBCA

怯えるパキスタン市民、残忍な襲撃事件で立ち上がるか?
2014年12月18日(Thu) Financial Times
(2014年12月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

イスラム武装勢力が学校を襲撃、生徒ら141人死亡 パキスタン
16日にパキスタン北西部ペシャワルで、イスラム武装勢力による襲撃があった学校で負傷し、病院に運ばれる女子生徒。死者数は141人に上った〔AFPBB News〕

 パキスタンで16日起こった学校襲撃事件で銃を持ったイスラム主義者らに殺害された生徒の数を見聞きした人が、これは同国のナワズ・シャリフ首相の言う「残忍な」犯行グループによる特殊な悪行なのだと考えたとしても、それは仕方のないことだろう。

 だが、パキスタンにとって不幸なことに、タリバンによるペシャワルのアーミー・パブリック・スクール襲撃が特殊なのは、犠牲となった子供たちの多さだけだ。

 この虐殺がどの派閥の手によるものかはまだ明らかでないものの、子供を含む無辜の市民を殺害するという行動は、「パキスタンのタリバン運動(TTP)」や他のイスラム教スンニ派の過激派組織がここ数年取ってきた戦術と完全に一致している。

 「イラクとシリアのイスラム国(ISIS)」が中東で台頭していることと今回の襲撃事件とは恐らく無関係だろうが、ISISの台頭は襲撃にふさわしい、熱に浮かされたような思想的環境をもたらしている。

何度も繰り返されてきた残虐なテロ

 パキスタンでは先月、ワガという町にあるインドとの国境検問所で自爆テロが起き、週末の外出を楽しんでいた家族連れを含む57人が犠牲になったばかりだ。この検問所は、インドとパキスタンの兵士がたそがれ時に繰り広げる華やかな儀式を見ようと観光客が足を運ぶところだ。

 また昨年9月にはタリバンのある派閥がペシャワルの聖公会教会で80人を殺害しており、その1週間後には同じペシャワルの昔ながらの市場(いちば)で自動車爆弾が爆発して42人が命を落とした。銃や爆弾の標的はイスラム教シーア派の人々で、ポリオのワクチン接種で命を救おうとしていた医療関係者らも殺害されている。

マララさん、初めての肉声が公開される
2013年2月、英国の病院で手術を受けた後のマララ・ユスフザイさんさん〔AFPBB News〕

 タリバンで若者を自爆テロや銃での襲撃に導いている反啓蒙主義のムッラー*1たちは、近代的な教育、特に女子の教育に反感を持っていることでも知られている。

 今年のノーベル平和賞の共同受賞者であるマララ・ユスフザイさんが、女子教育を擁護しているとの理由でタリバンに頭部を撃たれたのは、つい2年前のことだ。

*1=イスラム教に深く通じた人々

学校の襲撃、軍の掃討作戦で武装勢力が弱体化した兆候か?

パキスタン軍、部族地域でタリバン一掃作戦
パキスタン軍は今年6月から北ワジリスタン地区で掃討作戦を行っている(写真は同地区ミランシャーで、シャッターが閉められた商店街)〔AFPBB News〕

 タリバンの広報担当者は今回のペシャワルでの残虐行為について、アフガニスタンとの国境地帯にあるイスラム主義者の拠点にパキスタン陸軍が6カ月にわたって掃討作戦を行っていることへの報復だとしている。

 だが今回の襲撃事件については、武装勢力がかなり弱体化しており、最も手近で容易な目標をむやみやたらに攻撃しているのだという解釈もある。

 「私はこれを、自棄になっているしるしだと考えている」。パキスタン情勢の専門家で作家のアナトール・リーベン氏はこう語る。「陸軍が彼らへの攻撃で大きな成果を挙げてきたことを示している」

 パキスタン・イスラム共和国は、ジアウル・ハック陸軍参謀長が軍事独裁を行った1980年代以降、シャリフ氏の政権のような選挙で選ばれた政権が国を名目上治めている時でさえ、インドに対する猜疑心が異常に強い陸軍の将軍たちやイスラム主義者に親近感を持つ治安部隊の幹部らによって概ね支配されてきた。

 実際、パキスタンは隣国のアフガニスタンから神を恐れぬ旧ソビエト連邦を追い出すのを手助けしたが、その際にはサウジアラビアの資金や米国の兵器という助力を得ながらムジャヒディンを支援するという手段を取った。

タリバン勢力の暴力や残忍行為を嫌悪している一般市民

 しかし、何千万人という普通のパキスタン国民――スンニ派の穏健派、スーフィズム(イスラム教神秘主義)の信者、シーア派、世俗派――は、宗教を非常に重視する姿勢や不寛容な空気が自分の暮らす多文化社会で強まっていることを密かに残念に思っており、パキスタンのタリバン勢力による暴力や残酷な行為を嫌悪している。

 マララさんが銃撃された時には、パキスタン国民は街頭に出て女子教育への支持を表明した。短命ではあったが、あれは穏健で近代的なものを支持する抗議行動だった。

 今ようやく、パキスタンの軍人や政治家は、スンニ派過激主義者が自国の存続を脅かしていることをはっきり意識し始めたのかもしれない。そのため今年6月、タリバンがカラチの国際空港を襲撃した直後に、パキスタン軍が北ワジリスタンの過激派の拠点に対する掃討作戦に乗り出したわけだ。

 短期的には、軍人の子供たちの大量虐殺が、タリバンを探し出し、破滅させようとする軍の決意をいっそう強める以外の結果をもたらすとは考えにくい。

「もうたくさんだ!」

学校襲撃の衝撃広がる、パキスタン史上最悪の「テロ攻撃」
パキスタン・イスラマバードで、ペシャワルで起きたイスラム武装勢力による学校襲撃事件の犠牲者をろうそくの光で追悼する人々〔AFPBB News〕

 より重要なのは、これほど大勢の生徒たちの殺害が、平和と教育と寛容さを支持するパキスタンのサイレント・マジョリティーと見なされる人々を目覚めさせる可能性があることだ。

 「これほど野蛮な出来事が実際に、多くの場合ショッキングなほど欠落してきたパキスタンの世論の結集につながることが望まれる」とリーベン氏は言う。

 「もうたくさんだ!」――。ワジリスタンの村やカラチの街頭、ラワルピンディの軍司令部にもはっきり響き渡るような叫び声が国民から上がったら、パキスタン史上最悪の部類に入る暗黒の日々の後に、かすかな光をもたらすことになるだろう。

By Victor Mallet

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42490


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