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イスラエルとサウジの軍事協力の可能性ーイスラエル元駐米大使と元CIAアナリストの見方ー
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/870.html
投稿者 DOMOTO 日時 2015 年 2 月 03 日 21:20:33: VRQtq/0DZtRLQ
 

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      イスラエルとサウジの軍事協力の可能性

        ーイスラエル元駐米大使と元CIAアナリストの見方ー


DOMOTO
http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735


【◆◆以下の記事は1月8日に発信した記事の一部です】


【目次】(※ 一部)

【1】 イスラエルとサウジの軍事協力の可能性

  【付】 終わらない米国の5つの戦争


    【1】 イスラエルとサウジの軍事協力の可能性


サウジをはじめとする湾岸諸国が、米国のオバマ政権に非常な懐疑心や不満をもっていることは、昨年12月25日の記事でお伝えしました。

とくにサウジは、中東での米国の軍事力とそのプレゼンスが弱まることからくる、イランや「イスラム国」に対しての非常な脅威を持っています。

イランに対してはイスラエルも核兵器開発への脅威を持っていますが、イスラエルは、サウジとイランが起こすペルシャ湾岸地帯の軍事的リスクの高まりを非常に注視しています。

昨年12月2日に行われたワシントン中東政策研究所のディスカッションで、イスラエルのイタマ−ル・ラビノビチ元駐米大使が、次のように言っています。

『イスラエルにとっての前向きな、先を見越した選択肢の一つは、湾岸諸国をふくむスンニ派の国々と戦略的なパートナーシップを築くことかもしれない』

ラビノビチ元駐米大使は、「サウジとカタールは、とくにイスラエルとの協力に前向きである」という意見を述べています。

Rabinovich, … One proactive option for Israel moving forward may be to form strategic partnerships with Sunni Muslim states, including those in the Gulf. Rabinovich expressed his belief that the Saudis and Qataris, in particular, would be willing to cooperate with Israel.

Israel's Geostrategic Position at a Time of Regional Instability (12/2-2014 ワシントン中東政策研究所)  
http://www.washingtoninstitute.org/policy-analysis/view/2014-scholar-statesman-award-dinner

ラビノビチ元駐米大使が提示したイスラエルのこの戦略的オプションは、サウジなどスンニ派諸国がもつ、米国に対する信頼感の低下から生まれるニーズを戦略に活用しようとするものです。
この記事の中では、その報告者がこう述べています。

『ISIS、イラン、そしてムスリム同胞団という共通の脅威を考えると、イスラエルと湾岸諸国は、これまでにかなりの目立たない協力をしてきた。しかし、これを率直で継続していくパートナーシップに変えることができるかどうかは現時点では不明である』

このイスラエルとサウジを軸とした協力体制の構想は2013年にはもうあったそうで、ブルッキングス研究所のブルース・リーデル氏が、2013年11月の記事で取り上げています。リーデル氏は、CIAや国家安全保障会議(NSC)のスタッフを長年務めた中東と南アジアの専門家です。

An Israeli-Saudi Axis? Not Likely (2013/11/29 ブルッキングス研究所)
http://www.brookings.edu/research/opinions/2013/11/29-israeli-saudi-axis-not-likely-riedel?rssid=saudi+arabia&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+BrookingsRSS%2Ftopics%2Fsaudiarabia+%28Brookings+Topics+-+Saudi+Arabia%29

リーデル氏によると、イスラエルとサウジには、お互いの敵に対して暗黙に内密な協力をしてきた長い歴史があるそうです。しかし、2013年11月時点ではサウジは、それ以上のどんな関心も持っていないと彼は見ていました。

リーデル氏の結論はこうでした。

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・・・しかし、両国(イスラエルとサウジ)がもつイランへの嫌悪と米国への苛立たしさは、ユダヤ人の国とサウド王国のあいだの、より接近した関係の前兆にはおそらくならない。イスラエルはより接近した関係を歓迎する。しかしサウジアラビア人はイスラエルを信用していない。サウジアラビア人はパレスチナ人の権利を支持し、イスラエルの核プログラムが取り除かれるのを見るのを望んでいる。

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しかしながら、リーデル氏のこの見解は2013年11月のもので、それから1年余りたった現在、イランにしてもISISにしても、サウジにとって脅威の状況は少しも改善されていません。とくに昨年11月以降の戦略国際問題研究所(CSIS)は、イランによるスンニ派湾岸諸国への脅威が、よりいっそう増大していることをいくつかの報告書で伝えています。


    ■ 終わらない米国の5つの戦争


現在アメリカは、アフガニスタン、ISIS、イラク、シリア、イエメンと「アラビア半島のアルカイダ」というように『5つの進化している戦争』に参加しています。

戦略国際問題研究所の幹部であり、広範な軍事問題の研究と地域的には中東と中国の専門家として知られるアンソニー・コーデスマン氏は、これら5つの戦争について次のように述べています。

『米国が撤退し負けることを選ばない限り、これら5つの戦争のどれもが、次の米国の大統領が就任する時までに、終わっている見込みはほとんどない』

The Obama Administration: From Ending Two Wars to Engagement in Five – with the Risk of a Sixth (12/03-2014 戦略国際問題研究所)
http://csis.org/publication/obama-administration-ending-two-wars-engagement-five-risk-sixth


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コメント
 
01. 2015年2月04日 09:52:27 : asz8BWqNNM
これについてはあるどころか、イスラエルはより積極的に寄っていくだろうと思う。
サウジにとってアラブで許せないのは世俗主義、とにかくイスラムの法に従わないイスラム教徒の国があることだ。
そしてシーア派とペルシャの伸張。

一方、イスラム急進派が許せないのは上述二つと、カリフのいるイスラム共同体と王政(湾岸首長国も含む)打倒である。
なのでサウジ、カタールとイスラム急進派は上述二つでは組めるが、カリフのいるイスラム共同体と王政打倒では組めないし敵同士になる。

イスラエルはユダヤ人の国だから、上述のいずれの理由もお互い同士かってに潰しあえばいいと思っているし実際工作もしてきた。
だが、それがまったく通じない国と宗派がある。そうイランとシーア派だ。
イスラエルが苦杯を舐めてきたのはこの二つだけである。

そしてオバマはどうやらイランと話し合うという方行性を決めた模様。
ということはイスラエルにとって死活問題になりかねないことを意味する。
イランはロシアとも通じており、イスラエルにはユダヤ系ロシア人が多いこともあり、ロシアの出方が今後の中東問題にアメリカとは異なったモメントを与えることを意識せざるを得ない。
まして、そのようなアクションに対していままでならアメリカが庇ってきた歴史と経緯があるがオバマはイスラエルに冷淡であり、欧州もイスラエルがパレスチナ人にしていることを不快に思っている。
イスラエルにとって、好ましい状況ではなくなってきわけだ。
であるなら、サウジもまたイスラエル同様アメリカに不信感をあらわにし、原油売値を薄利多売で他産油国が苦境に陥ろうがアメリカのシェール革命をぶっ叩いてやれとケンカを吹っかけている今なら利害を見出せるだろうと思うのは当然のことだろう。

イスラエル、サウジの一見ありえなさそうな同盟は対イラン、シーア派をにらんだものになるがそこにはお互いの思惑が渦巻いていることだけは間違いないだろう。


02. 2015年2月04日 10:53:44 : asz8BWqNNM
追記。

サウジもイスラム急進派もイスラエルのパレスチナ人迫害とユダヤ教徒によるアラブ、イスラム地域の奪取建国をもちろん憎んでいる。

ところが第三次中東戦争以降、スン二派の王政国家サウジとしてイスラエルと戦火を交えたことは一度も無い。
他の湾岸諸国は言うに及ばず、イスラエルと戦火を交えてきたのはほとんど世俗主義国家が主であった。
イスラエルとの戦争に敗北し、エジプトでは長らく続いた戦争により国家財政が逼迫し欧米からも締め付けられた。
アラブ民族主義の父、ナセルが死去し、威光は薄れ敗北と無力感、そしてパレスチナ人のためという大儀より自国の大儀が優先され、イスラエルと講和条約を結ぶ。
これに激怒したイスラム急進主義者が軍を動かして起きたのが、有名なサダト暗殺である。
跡目を継いだムバラクはイスラム急進派潰しとそれまでソ連寄りだったエジプトをアメリカ寄り(アメリカからは毎年、助成金の名目で融資が行われた)に急展開させ、アラブで唯一のイスラエルとの国交を持った国になった。
ムバラクのエジプトはとにかくイスラム急進派の温床であり、同時に数多くの急進派が捕まり弾圧され、ときに国外追放となり、これらがアラブ各国に散り各国で新しいイスラム急進主義を起こした。
そうして各国で悩みの種となり、厄払いよろしくソ連に占領されたアフガニスタンにムジャヒディンとしてかり出された。
そのとき橋渡しと現地での調整役を買って出たのがパキスタンであり、当時は冷戦時代だったのでアメリカが金と武器を出していた。

一方、同じ時期にイランではイラン革命が起き、スン二派の危機感は最高潮に達し、サウジをはじめとしてアラブの国々は隣国イラクにイラン退治の任と責を負わせ、自分たちは金を出すことに専念した。
80年代初頭の中東アラブ情勢は、イスラエルの伸張と対レバノン内戦から紛争、アフガン戦争、イラン革命からイラン・イラク戦争というどこをとってもグチャグチャな状況であり、スン二派もシーア派も右派キリスト教徒もなにも無茶苦茶な殺し合いに興じているこの世の地獄であって、まさに仁義なき戦いの最中であった。

この時期、イスラム急進主義の目はイスラエルには向いていない。
多くはソ連に占領されたアフガン解放に力が動いていたのである。
イスラエルではPLOは圧倒的な力の差に対抗できず、それに対して威力を発揮したのはハマスでありエジプトのイスラム同胞団を祖とする急進主義が民衆の前衛となって戦った。
以外だが、イスラエルがイスラム急進主義いわゆる原理主義と対峙したのはハマスが始めてであり、それまではレバノン紛争でもむしろレバノンの宗派を焚き付ける側に居たのである。
イスラエルとイスラム急進主義との対決は、今現在でもハマスやイスラム聖戦といったパレスチナ人自治区内の過激派とレバノンのヒズボラ以外に無いのである。
その理由はイスラエルの厳重な守りを既存のイスラム過激派が潜り抜けることは、ほとんど不可能であるという理由だ。

一方、アフガンから帰ってきた連中が起こしたと言われる911テロに始まるいわゆるアルカイダはサウジやイスラエルは狙わない、アラブで新たな戦争と支配を目論む操り人形に過ぎないといわれるわけだが、俺は半分は同意できるが後の半分は自分たちに牙を向いてこないよう、こうした連中を飼い慣らすための新たな餌場を与えているのではないのかと思っている。
事実、シリア内戦でアサド政権が押し返し反政府武装勢力側がどんどん排除排撃される段になって、内部で対立が起きサウジの王政に対しイスラムの教えに反すると批判が成された。
サウジ側は激怒し、カタールと対立する問題に発展した。
またサウジがアメリカに不信を抱く原因となったのも、サウジの推すグループへのアメリカ側の武器支援が成されなかったことにあるともいわれている。

尚、イスラム国はサウジにとって王政を否定するカリフの統治を主張しているので受け入れられる集団ではないが、現在イスラム国がサウジを攻撃しないのは地図を見れば分るとしか今のところはいえない。
また、サウジには現王政政権に不満を持つ集団もシーア派もいるので必ずしも安泰とは言い切れないし、サウジの南下のイエメンの政情不安はサウジにとって非常に穏やかならざる自体であることは言うまでもない。



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