フィリピンと日本が合同訓練、中国の軍事専門家は「捜索救助は言い訳、真の目的は対潜演習」―シンガポール華字紙
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/421826/
2015年06月26日

２５日付のフィリピン華字紙・商報は、海上自衛隊のＰ３Ｃ哨戒機が２１日からフィリピン軍と海上における捜索救助活動を名目とした合同訓練を実施していることについて、「真の目的は対潜演習だ」と指摘した。２６日付で聯合早報網が伝えた。

海上自衛隊とフィリピン軍の合同訓練は、中国が埋め立て作業を進めている南シナ海の南沙（スプラトリー）諸島から東に約１３０キロと近い、同国パラワン島から西北の公海海域。これについて、中国外交部の陸慷報道官は２３日の定例記者会見で、「関係各方面には故意に地域内の緊張を作り出すようなことはせず、地域の平和と安定に役立つ振る舞いをするよう願う」と述べた。

中国の軍事専門家、尹卓氏は「訓練目的は海上における捜索救助活動だと言っているが、実際はそうではない。南シナ海での捜索救助活動に最も適しているのは日本の水陸両用救難飛行艇ＵＳ−２だ」と指摘。中国海軍軍事学術研究所の曹衛東研究員も「Ｐ３Ｃは偵察・監視用だ。中国の島しょに近い場所での訓練は、中国側の兵力や装備に関する情報収集が目的だろう」との見方を示した。

（編集翻訳　小豆沢紀子）

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