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中国70都市の新築住宅価格、4月は前月比で下落ペースが鈍化
By ESTHER FUNG
2015 年 5 月 18 日 11:57 JST
【上海】中国70都市の新築住宅平均価格は4月も前月比で下落したが、下落率は3月を下回った。市場心理の改善に伴い、主要都市の住宅価格が持ち直した。
中国国家統計局が18日公表した統計に基づき、ウォール・ストリート・ジャーナルが計算したところによると、4月の住宅価格は前月比で0.12％下落し、下落率が3月の0.16％を下回った。ただ、前年同月比の下落率は6.3％で、3月の6.1％を上回った。前年比下落率が前月を上回るのは8カ月連続。
中国の不動産市場の冷え込みは、政策当局の大きな懸念の一つとなっている。国内の経済成長率が20数年ぶりの低さとなる中、当局は一連の緩和策で需要の下支えを図っている。
中国人民銀行（中央銀行）は10日に過去半年で3回目となる利下げに踏み切ったほか、預金準備率の引き下げも実施済みだ。こうした政策が流動性の拡大に寄与し、経済活動を活性化するとみられている。
直近の利下げを受け、期間5年超の住宅ローン金利（実効金利）は現在5.37％となっている。ローン費用の低下が住宅購入活動を促した。しかし、住宅購入意欲の改善が見られるのは、北京、上海、深センといった主要都市に限られる。これらの都市では需給動向の正常化が進む。3級都市や4級都市は大量の在庫を抱え、現在も販売と価格の落ち込みに苦しんでいる。
4月は公営住宅を除く民間住宅の価格が70都市中48都市（3月は50都市）で前月から下落した。前年同月比では、70都市中69都市で住宅価格が値下がりした。3月は70都市全てで下落していた。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB8QqQIwAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10520257288521003311804580647772128596484&ei=CJZZVdGaIoqC8gXXvYLwAg&usg=AFQjCNFD3_ojiOkBe_yJiNmp_zgqOdfIZw&sig2=bZ4UxkqMe8goecP_8zLUZw&bvm=bv.93564037,d.dGc
３月の中国主要７０都市の新築住宅価格は、前年比６．１％下落し、２月の５．７％下落から下げが加速し、７カ月連続の下落となった。
前月比では０．１％下落し、２月の０．４％減から下落ペースは鈍化した。
都市別では、２月に前月比０．２％下落した北京市が、前月比０．３％上昇となった。上海市は前月比横ばい、２月は同０．１％下落だった。
ガベカル・ドラゴノミクス（北京）のエコノミストは「下落ペースの鈍化は予想通りだが、大きな改善はない。３月末に刺激策が講じられたが、住宅市場の底入れを確認するには少なくともあと３カ月必要だ」との見方を示した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0XG00620150419
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