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おせーて、おせーて。
アホ面をしたネット中毒の陰謀論コンビが蠅のようにうるさく飛び回る。無論、誰も彼らの相手をしないので、おせーて兄弟は仕方なく自分達で勝手な答えを捏造しては信者達に発表する。
スノーデンの言い分を鵜呑みにしてそこからさらに白痴電波で仕上げた二人の説をあわせると
『ISはもともとがモサド・CIAの指導でできた勢力であり、アメリカ・イスラエルに有利なよう中東情勢を運ぶための工作をする傀儡である。バグダディはビン・ラディンの後釜がその正体、ユダヤ人の両親を持つモサドのメンバーである。彼らは中東の動乱を長引かせて米以の軍産複合体に貢献しながら現地政府と闘い、石油をドル販売し、中露に牙をむく。しかし本来アラブ民族主義者にとっての最大の敵、イスラエルに対してはなにもしない。おかしいではないか。この理由こそがIS=米以の下部組織、ということになるだろう。それでは皆さんご一緒に。ビビッてませんがー』
ほんとに低次元な陰謀論である。私がはなからガツンと答えを書いておこう。
イスラエルはな、いろんな敵がいるんだよ。いっぱいいっぱいいるんだよ。でもそのいぱーいいる敵ん中でもイランが一番憎くて潰した敵なんだ。これはハーバード大学政治科学の専門家にきいても、マンハッタンにカバブ屋台だしているムスリムにきいても、五十嵐一助教授・・・・・おっとそれはNG、デビ夫人にきいても、デルヴィッシュにきいても同じだ。いいか、イスラエルにとって一番潰したい敵はイランなんだよ。
イスラエルは一応、中東戦争に決着をつけて最大の敵であったエジプトともなんとか和平にもってきた。アメリカの後ろ盾に国家との争いには決着をつけてきたのだ。しかし、アラブはもともと遊牧民族でありゲリラ戦になってこそ本領を発揮するのだ。PLO（清原・桑田）、ハマス（浜ちゃん）など叩いても消えないモグラどもとの戦いが続いてきた。ヨルダンは偉かった。テロリストを国外追放したのだから。しかしシリア・レバノンに逃げ込んでパレスチナと共同戦線を張るゲリラムスリムどもはイスラエルを悩まし続けた。そんなイスラエルの神経を逆なでするようにイランはあろうことかイスラエルにたてつくゲリラ共に出資し支援を惜しまない。
中東戦争で蚊帳の外であったイランやトルコというのが、これからのイスラエルには大きな意味を示し始める。
イランのアフマディージャネードは大統領時代に渡米したさい、アメリカのメディアに「ホロコーストは捏造」、「９１１は内部犯行」、「ソ連の崩壊と同様にシオニズムは敗退しイスラエルは消滅する」などとの発言を行っており、ビン・ラディン並みの反イスラエル主義者であることを明確に宣言した。ラディンの代弁者といっても過言ではないだろう。
イスラエルの現状では、イランとアサド政権の連帯を打ち破ることが国家にとっての最大の利であり、ISは最近になって尻尾を出す前まではバアスの敵としてシリア政府と戦闘しており、イスラエルとは共通する敵を持つ間柄だったのである。イスラエルがサリン界の新たな救世主ことISの分派筋にあたるヌスラ戦線に貢いだり救助したりしていたことも公にしられた通りである。
そこには何の矛盾もみられない。
ISからした場合のイスラエルは敵国には違いないが、順番の問題があり、排除したがっている米・露・中・イラク政府・シリア政府に比べると、共通の敵を持つイスラエルのほうに差し迫った衝突は見いだせない。
それだけのことである。
どうしてもイスラエルとイスラム国の戦争がなければ気が済まない人間は、ただ単純に中東の最前線の紛争関係がわかっていないだけのことである。
コシミズ、便所民、お前らのことだ。
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