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ヤバい話が好きな中年男モーリー・ロバートソン。ニューヨーク生まれ、日本育ち、一般ペーパー入試で東大に入った白人第一号。ハーバード卒。パンクロッカー。柔道黒帯。コーポレート役員風のルックスでサブカル・パーソナリティー。ＤＪ。
ま、いろいろ経験している人間にしかわからないようなことも確かにあるのだが、いろいろ経験したおかげで想像力を殺してしまい、殺伐とした現実感に支配されてしまう危険性もあるわけであり、モーリーの華やかな経歴だけをみてやっかんだり引け目を感じたりするのは愚かなことである。
私はハーフだのバイリンガルだのというコミュには非情に懐疑的である。実際に知り合いも多数いるが、立派な人間はごくわずかでしかない。たいていは人のいいなりになるだけのユルキャラに成長する。宇多田ヒカルの出産にケチをつける気はないが、親があれだけバカであるなら、ハーフの子供はさらに易しくなってしまうだろう。バカの連鎖にストップをかけるためには愛や協調なんかではなく誰かが鬼にならなくてはいけないのだ。
モーリー・ロバートソンは、ずばり陰謀系の言論人である。佐藤優、ベンジャミン・フルフォード、吉田豪などに通ずる「一歩間違えば電波」のカテといってもいいだろう。本当はグローバルエリートだが、サブカルや電波にも理解を持った器のハーフ・・・なんてことではなくこの男の本質とは陰謀系なのであり、なんのことはない。コシミズの賢いバージョンである。
モーリーが陰謀論を定義している文章に出会った。
（転載）
ルールが変わって、順応できない人も増える。したがってスケープゴートや巨悪を叩きたい人も増える。陰謀論で複雑な全体像を簡単なものに置き換えたいという衝動も生まれる。ワイマール時代もそうだったし、発展途上国ではずっと続いている現象。日本社会は先進国で居続けたいのかを選ぶ時が来ている。（／転載）
なんか嬉しくなる日本語だね。私（チベットよわー）も１５年くらいまえまではこんな感じの書き方だったんだよね。で、高卒や三流大卒のパンピーにブーブーいわれるわけ。意味不明とか、論旨が飛躍してるとか。
まあそれはともかく、元東大生とはちょっと思い難い困ったクンの文章をわかりやすくいうと「発展途上国で社会的モビリティーから遠ざけられた民衆は上部構造で権力者と渡り合うだけの知力がないゆえに、やけくそになって単純化された巨悪の図式を盲信してはテロを企てようとするものだ。」それが陰謀論者を生み出す社会の背景にあるといっているわけ。
これって私がコシミズを批判してきたことと見事に一致する。政治や経済を学び識者への道を地道に進むこと、一流大学を出て学者・官僚を目指すこと、をあきらめた知的弱者がアホのコシミズに号令をかけられ「全てはロックフェラー率いるユダヤ金融業界が悪い」という奇天烈なお題目を唱えながら全ての災いの原因をユダヤに転化する集団儀式が独立党の全てであり、彼らにはお題目（ユダヤが全部わるい）を介しないで思考したり推理したりする能力がまるでなく、４歳児並の頭脳への簡易化をすることでカルト党員である資格を得る。そういうことである。
モーリー・ロバートソン。いまのところ、甚だしくズレてはいなさそうである。ユルキャラハーフであることの尻尾はもう出ているので、本質はいずれ露呈するであろうが。
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