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週末に田舎の激安御殿を往復して半年になりますが、屋根無し段ボール物件に帰る時に辛うじて高級住宅街の体裁を保ってる成金部落を通ると、昔の憧れはなく心底馬鹿じゃねと思う自分がおり、道々見掛けるタワマンを見ると背の高い都営住宅みたいのに億も出して超馬鹿じゃんと思う自分がおり、やっぱ平屋御殿が一番の贅沢だと実感しますが、逃げ切り世代も取っ捕まりたくなければ、息子や孫の住宅観をよくヒヤリングする事です。
前にも書いたように、ネットカフェが憧れの重役の椅子を一時間４００円で提供した事により、牛久や海老名や横須賀の課長御殿の書斎も机も皮張りも無価値になり、もう少し東京寄りでもバス停前はブーで、そもそもスマホと激安喫茶店がモバイル書斎を実現してしまい、憧れの一戸建てが意味を成さなくなり、高級長屋マンションも同様で、刑務所サイズが一番快適という逆転現象が起きた訳で、もっと言えば定住時代が終焉を迎えつつある訳です。
最近、馬鹿が目立つホリエモンですが、お金ってただの数字じゃんとローンで家買う奴馬鹿じゃねは、思い上がりを割り引いても名言で、引換券とウサギ小屋の本質を突いており、空き家が少子化だけが原因でない事に気がつかなければいけません。
今、思い出の詰まったマイホームに執着するのは、昔やくざが使ってたショルダー式の携帯やデスクトップの大画面モニターとでかくて重たいハードディスクに拘ったり、ケンとメリーのスカイラインのハードトップに拘って後部座席の者が犠牲になる車に執着するのと同じで、ホストとキャバ孃を立派に育て終わって役割を終えた脱け殻にしがみつくようなもので、自分もテニスやゴルフを卒業してゲートボールになり、老人ホームに入学する訳ですから、住居もモデルチェンジが必要で、ローンで買ったワシの縦穴式住居が下落する訳がないとかいざという時不動産はダイヤのようにお金にできるとかいう幻想は捨てるべきで、今やダイヤはただの石ころです。
以前の不動産は寿司屋の時価みたいな所がありましたが、今やネットでランキングされ、安い順古い順に似たような物件が百万件単位で検索される訳で、買い手借り手が選り取りみどりな訳ですから、自分の家も苗場や伊豆の物件みたいになる事を覚悟する事です。
サラリーマン時代に酔っぱらって一緒に家路についたご近所さんも介護施設やメモリアルホールから赤紙が来て次々に出征している事と思いますが、戦友みたいになりたくなければ田舎で自給自足のヘルシーな生活をして長生きする事で、そうすれば激安御殿の畳の上でポックリ死ねます。
い家だけが決め手ではありませんが、学生の就活に合わせて終活を解禁し、どういう晩年と死に方をしたいか、現役時代に思い描いて果たせなかったキャリアアッププランと同じように、終活プランを立てて、若者と張り合って東京にへばりつく意味があるかどうか考える事です。
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