当方が自動車のシトロエンの愛好家なので、よく引き合いに出すロータリーエンジンにしても、巨額の開発費と製造のための設備投資につぎ込んだものの、あまりの燃費の悪さを克服できず、第一次石油危機を迎えて巨額投資が全部債務になってシトロエンは倒産し、1974年6月にプジョーの傘下に押し込められる結末を迎えた。

原発にしても、フランス独自の核武装とセットで、国力の多くをつぎ込んだものの、その立役者となったドゴール大統領の後継者ポンピドー大統領が、白血病で1974年4月に亡くなってしまった。運命のいたずらか、前述のシトロエンの倒産と、ほぼ同じ時期である。

ジョルジュ・ポンピドゥー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC

●1973年10月に、パリ・サロンのシトロエンのブースを訪問された時の写真です。白血病で、顔がむくんでいます。
http://www.citronpaper.it/Echoes/DC34%20hiv73/04.JPG

さて話題はフランスのアレヴァだが、この巨大原子力企業の清算に、本気で取り組まなくてはならない時代を迎えていると言える。ここは原子力に見切りをつけたドイツのシーメンスの原子力部門を買収しているのだから、以前より規模は巨大化しているのだ。しかも半官半民の企業なので、フランス国民の支払う税金を食いつぶしている。フランスは言うまでもなく、付加価値税が高いことで有名だ。

フランスは、これまで築き上げてきた原子力産業を全部清算しないと、未来はない状態に追い込まれている。ただでさえも、南太平洋で核実験を繰り返してニュージーランドやオーストラリア、南太平洋の島しょ諸国から物凄い批判を浴びてきた。当方はフランスびいきなので、軽い気持ちでフランスを擁護する発言をして、妻と大喧嘩になり、離婚寸前まで追い込まれた苦い経験があります。(妻は環境保護運動家です。)

フランスは、原子力産業からの撤退を決断する時に来ていると思います。

http://www.asn.fr/annual_report/2014fr/#II（ｐｄｆでもダウンロードできる。５００ページを超えるので重い。）

日本の原子力寄生委員会とは、真逆の存在だと言う気がする。

日本の軽水炉も「マンガン、モリブデン、ニッケルをそれぞれ１％前後含む低合金鋼である。」

ＥＰＲも合金の配合に問題があって脆弱性が出て来た。

その脆弱性とは、冷温停止の際に圧力容器が脆性破壊を起こす危険性だ。

圧力容器が、割れて壊れる可能性だ。

ＥＰＲは、マカオの近くの台山市にも、２基建設が予定されている。

ＥＰＲは、ＭＯＸ１００％での運転も可能である。（３０年以内に、過酷事故が再び起きることは確実だ。）

日本に関して言えば、日立、東芝に続いて、三菱あたりがＡｒｅｖａ買収に動きそうな感じがする。

日本の支配層は、皆、売国奴ばかりだ。

　　フランス本国で稼動しているのと同じものを作るだけなのになぜ出来ない？

　　出来ないのではない、やらないのだ。

　　日本はアレバに騙されているのだ、フクイチの汚染水処理施設もアレバ製が役立たずで、東芝？が作りかえたのだ。