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アレバ、仏政府が救済へ 4期連続の最終赤字、原発専業モデルが岐路に:「電力公社傘下」が有力 原子炉事業、建設と運転を一体
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/741.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 5 月 08 日 04:14:39: Mo7ApAlflbQ6s
 


アレバ、仏政府が救済へ
4期連続の最終赤字、原発専業モデルが岐路に

 原子力大手の仏アレバが経営不振にあえいでいる。鳴り物入りで登場した最新鋭の原子炉に相次ぎ問題が発生し、引当金の計上などで2014年まで4期連続の最終赤字に落ち込んだ。日本の原子力発電所の再稼働も遅れ、事業機会は大きく縮小している。仏政府はアレバの救済に乗り出す方針で、原発専業の事業モデルは岐路を迎えている。


建設中のオルキルオト原発3号機。周囲は資材が積み上げられ、人影もまばらだ
(フィンランド南西部)


 北欧ボスニア湾にのぞむフィンランド南西部のオルキルオト島。強い海風が吹く4月下旬、ドーム屋根のオルキルオト原発3号機の周りは、建設資材が積み上げられていた。「以前はもっと作業員がいて活気があったのだが……」。現場を知る関係者はこう話すが、今は人影もまばらだ。

 同原発はアレバが開発した欧州加圧水型炉(EPR)の初号機だ。出力160万キロワットの大型炉で、民間航空機の衝突にも耐えられる強固さと、事故で電源が失われても原子炉が自動停止する安全性を売りに05年に建設が始まった。だが設計ミスや部品の強度不足など相次ぐトラブルで完成時期は遅れ、当初計画の09年が18年にずれ込んだ。建設費は当初の3倍近くの90億ユーロに膨れあがった。

相次ぐトラブル

 運営主体の現地電力会社TVOのサルパランタ・シニアアドバイザーは「18年に稼働すると信じているが、見通せない部分もある」と自信なさげだ。工期の遅れやコストの膨らみの責任を巡ってアレバと、タービンを受注したシーメンス連合と、TVOの訴訟合戦になっているからだ。

 2番目に建設が始まったEPRの仏北西部フラマンビル原発3号機にも問題が浮上した。4月半ば、仏原子力安全局(ASN)がEPRの圧力容器の強度に「重大な懸念がある」との見解を表明したのだ。同機はただでさえ部品の落下や死亡事故などのトラブルが続き、完成予定が12年から17年にずれ込んでいた。

 アレバは専門家らによる調査団をつくり、真相究明に乗り出したが、圧力容器を交換すれば数億ユーロの負担が生じる恐れがあり、完成時期がさらに後ずれする可能性がある。同じ圧力容器を使いEPRを建設中の中国は安全上の問題が解決するまで台山原発1、2号機への燃料搬入を延期するようアレバに求めたという。

商機逃す懸念も

 建設中のEPR4基が問題を抱え、アレバは頭を抱える。受注が固まった英国のヒンクリーポイントC原発への悪影響が出る懸念があるほか、インドなど原発建設に関心を示す新興国へのEPR離れが起きかねないからだ。

 アレバの14年の最終損益は48億ユーロの赤字で過去最大。4期連続の最終赤字だ。潮目が変わったのは、11年の東京電力福島第1原発の事故だ。ドイツなど欧州の一部の国が脱原発を決め、日本の原発の再稼働が大幅に遅れ、アレバはビジネス機会を失った。

 アレバのフィリップ・クノル最高経営責任者(CEO)は「中長期的に原発市場は回復する」と訴える。アジアや中東などの新興国は、自国の経済成長に見合う電力をまかなうため原発導入意欲が旺盛だからだ。三菱重工業とはトルコで中型炉「アトメア1」の受注に成功した。だが受注には激しい競争を勝ち抜く必要がある。問題続きのアレバの先行きは明るくない。
(オルキルオトで、竹内康雄)

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「電力公社傘下」が有力 原子炉事業、建設と運転を一体に

 アレバを巡って足元で関心を集めているのは、フランス政府主導で進むアレバ救済策の行方だ。仏政府は仏電力公社(EDF)にアレバを救済させる方向で詳細を詰めている。雇用や産業競争力を維持したいオランド政権の方針が色濃くにじむ形で決着しそうだ。

 アレバとEDFは国が大株主の実質的な国有企業。軍事、民生を含めると、フランスの原子力分野での雇用は約40万人とされる。アレバの経営不振が長引けば人員整理は避けられず、雇用問題に敏感な仏政府は「原子力産業を立て直す」(オランド大統領)として、救済を主導する。

 仏紙によると、有力案はアレバの原子炉事業をEDFが買収か一部出資する内容だ。EDFは約60の仏国内の原発を運転するが、このところは国外進出を強化。原子炉の製造部門を傘下に置けば、建設と運転を一体的に手掛ける企業になれる。

 ただアレバ労組にはEDFの支配下に入ることへの反発が強いほか、EDFにもアレバの財務上のリスクを負うことに慎重な意見もある。

 このほか、仏政府がアレバの増資に応じたり、中国がアレバの持つウラン権益に出資したりする案が取り沙汰される。仏エコロジー・持続的開発・エネルギー相のロワイヤル氏は「できるだけ早めに決着する」と話す。

[日経新聞5月5日朝刊P.4]

 

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コメント
 
01. 2015年5月08日 09:58:38 : YxpFguEt7k
浅井久仁臣氏
「フランスの原子力産業複合企業のアレバ社が深刻な経営危機に陥り、従業員の一割に当たる最大6000人を削減する方針を打ち出し、労働組合との交渉に入った。株式の多くを国が保有する企業だけに税金を投入せざるを得ないだろうが、中国の資本が入って来るのではとの憶測も流れている。」
https://twitter.com/asaikuniomi/status/596467199583211520

救済せずに、潰せばいいのに。どのみち不良債権なのだから。


02. 2015年5月08日 20:17:25 : xgZDdnzKOI
核電力の終わりの始まりです。

03. 2015年5月09日 00:40:46 : 9mxqzsU1Og
オランド大統領も全然ダメじゃん。アレヴァなんて救済不要。当方が勤務していた国鉄も、国鉄清算事業団になってしまった。これは大いなる陰謀であったが、アレヴァの清算事業団送りは正しいのである。これを決断できないオランド大統領は、フランスを立て直せなかった大統領になるだろう。

最も、メーテル似の当方の妻に言わせると、フランスをダメにしたのは、ロスチャイルド財閥と、その手先になったドゴール将軍とのこと。ドゴール将軍はフランスの救済者どころか、今日に至る問題の原因だと言う。核兵器と原子力に使われるウラン利権を握っていたロスチャイルド財閥。フランス第四共和政のコティ大統領が失脚したのは、アルジェリア独立戦争を解決できなかったと言うのが通説だが、彼女に言わせると、そうではなくて、核兵器の実用化を拒否したからだと言う。

フランス核兵器開発は戦前から開始されており、1955年頃には実用化の目前にあった。コティ大統領にフランス核兵器の保有に踏み切るよう圧力をかけたが、首を縦に振らない。そこでロスチャイルド財閥は、アルジェリア独立戦争に火をつけて、コティ大統領失脚を狙ったのだ。その頃、ドゴール将軍は退役軍人として、回想録を書いていたという。

このドゴール将軍を再登場させたのは、ロスチャイルド財閥だ。彼らは、元軍人で、核兵器保有に賛成してくれそうなドゴール「退役将軍」に政界復帰を打診し、核兵器保有と原子力発電進出を条件に支援すると決めたらしい。(註 何も確認していないので、らしいと書きました。こんなこと、どこにも書いていないよ。)

その後はハイペースに物事は運び、1958年のドゴール首相就任と、1959年1月の第五共和政初代大統領就任。同年に核兵器搭載可能なミラージュW爆撃機の初飛行。1960年にはレガーヌ実験場での核実験と進むわけです。お膳立てが最初からできていたような筋書きです。

アルジェリアが独立して同国内での核実験ができなくなると、南太平洋のムルロワ環礁に実験場を移して、太平洋諸国から物凄い非難を浴びることになる訳です。核兵器製造のための原子力発電所の建設も本格化。フランスの原子力発電所は日本と違って内陸にあり、川から取水して冷却していますから、内陸の放射能汚染が誰も報じない中、進みつつあります。これ、みんなアレヴァの前身のフラマトムの原子炉ですよ。

何かもうフランスも終わりつつあるように思います。当方、シトロエンが大好きで、外国に出てから購入して愛用しています。フランスびいきで昔から通してきました。しかし、彼らに原子力発電をやめるように手紙に書いても無駄だった。彼らの国は、エリートが支配しています。政府官庁も民間企業も、エコール・ポリテクニークなど、エリート養成校出身者が経営しています。彼らは自分の誤りを認めない。原発が正しいと思いこんでいるから、決してやめない。当方は失望しました。

当方は大学に行っていませんが、学歴だのエリートとか自慢する連中はダメだと思います。こう言う連中が、この地球を破滅に追いやっているのだ。

参考
イタリアからアフリカ大陸までを汚染した原子力爆弾「青いねずみ」:フランス軍への機密文書公開請求で50年ぶりに明るみに
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/434.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 2 月 18 日 00:29:01

●当方の投稿です。
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/434.html#c2


04. 2015年5月09日 10:27:53 : olXYsmWn2E
各国の規制当局がきっちり仕事をしている。それでアレバも苦境におちいった。

原発では高度の品質が構造物であれ部品であれ求められる。ところがその高度の品質
はいろいろな事情で実現できない。日本では検査がいい加減だったから、まあいい
やで通ってしまった。ヨーロッパではそうはいかない。よいことだ。


05. 2015年5月09日 18:39:06 : LUthMLuH5E

 あれま〜

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