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川内原発遅すぎる再稼働 安全規制はここがおかしい 「世界一」の厳格規制がもたらすリスク WEDGE (ウェッジ)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/616.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2015 年 8 月 13 日 06:39:56: 8rnauVNerwl2s
 


石井孝明
‏@ishiitakaaki
10万枚の書類、奇妙なお上意識、非科学審査 「責任逃れ」などの特徴。3年後に事故リスクが高まっている指摘
RT川内原発遅すぎる再稼働 安全規制はここがおかしい 「世界一」の厳格規制がもたらすリスク WEDGE (ウェッジ) http://bit.ly/1DJ7Fdj
 
 
 

10万枚の書類、奇妙なお上意識、非科学審査 「責任逃れ」などの特徴。。。

「ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」を読みましたが、原子力規制庁の「高給官僚」と高野さんの努力を邪魔する役人の姿がダブって見えました。

新国立競技場と同じ民主党政権の負の遺産。

WEDGE (ウェッジ)から
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5256

8月11日、九州電力の川内原子力発電所1号機(鹿児島県)が実に4年3カ月振りに再稼動した。午前10時30分に原子炉内の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜き、原子炉を起動させると、午後11時に核分裂が安定して続く「臨界」に到達した。同社は「これまで以上に緊張感をもって、安全確保を最優先に今後の工程を慎重に進めてまいります」とコメントし、9月上旬の営業運転開始を目指す。

 再稼動に先立つ7月8日、記者は同発電所で原子炉に燃料を装荷する作業を見学した。すると、原発構内では不思議な光景があった。


九州電力川内原発1号機の原子炉容器に装荷される燃料集合体
 プラント設備に新しいワイヤーなどが取り付けられていた。そして巨大な金属製の檻(おり)があった。これは何か。別の機会に現地を視察した東京工業大学の澤田哲生原子炉工学研究所助教に聞くと「竜巻対策、地震対策の設備。おそらく邪魔になるだけだろう」と解説してくれた。

 原子力規制委員会が求めた新規制基準では天災への対応が強化された。ワイヤーや檻は地震や竜巻で主要設備が壊れないようにするためのものだ。同原発では国内で観測された最大規模の風速毎秒100メートルの竜巻に耐える対策を行ったが、発生確率は極めて低い。

 公開された審査資料を読むと、規制委の事務局である原子力規制庁の担当者は、対策を九電に「やれ」とは明示していない。また法律の規定もあいまいだ。どこまで対策が必要か具体的な範囲を設定すると事故時に責任問題になるために、原子力事業者側が「自発的に」対策したことになっている。

 他の原発でも、規制委は明確な指示を出さないことがある。中部電力浜岡原発(静岡県)では津波対策として巨大な防波壁を作った。規制委側の指示はなかったが、自主的に決めた。高さは14〜16メートル、海抜22メートルで「万里の長城」を連想させるほど壮観だ。この対策を規制委側は高く評価したが、同社内部からは「やりすぎ」(営業幹部)との声が聞こえる。この費用は約3000億円以上という。

10万ページの申請書類

 福島原発事故の反省から、原子力規制委員会は2012年9月に発足。政治の介入を受けない「独立行政委員会」となった。そして規制をめぐる約180もの法改正、政令、省令、規則の改正を行った。これらは総称「新規制基準」と呼ばれ、従来規定になかった重大事故や天災への対応などの規制も整備された。

 新基準に基づく審査は遅れ、混乱している。規制委の田中俊一委員長は、「審査は原子炉1基、半年で終わる」と当初述べたが、2年経過して終わったのは1基のみ。法令上は稼働しながら審査することが原則だが、規制委は法的根拠のないまま、基準に合格した原子炉から再稼動を認めると表明した。

 再稼動の遅れで電力各社の経営は悪化し、電力料金は2〜3割上昇した。震災以降、火力発電の燃料代は14年度で余分に約4兆円かかったと推計される。また10電力の新基準の対応費用は推計2兆5000億円だ。一連の巨額負担によって得られる安全と支出のバランスを、負担者である私たち電力消費者は検討する必要がある。

 審査の状況も、おかしさを感じるものだ。「事業者と私たちは対等ではない。こちらの決定を受け止めるべきだ」。規制庁の定年間際のノンキャリアの管理官(課長補佐クラス)が、記者説明で感情的に吐き捨てた。活断層をめぐり、事業者の反論を受けた後の言葉だ。

 「人員も予算も限りがある。審査を続けられない」。規制部長がこう述べて、「もっと話を聞き、慎重に判断してほしい」と要請する事業者との会合を打ち切る場面が頻繁にある。許認可権を持つ当局側がコミュニケーションを拒否し自分の意見を押しつける。上から下まで規制庁には、奇妙な「お意識」があるようだ。

 日本の官僚機構の宿痾(しゅくあ)は、書類好きの形式主義とされる。規制委・規制庁も同じだ。事業者が規制委に提出する書類は正式なもので8〜10万ページになる。扱う書類はその数倍になり、それを各社社員がトラックを連ね運ぶ。規制庁の役人は書式の間違い、誤字脱字があると、書き直しを求める。どの会社でも社員が総出で、書類の読み直しをしている。

 書類は電子化すればいいし、他国ではそうだが、日本は紙にこだわる。「書類で原子炉が安全になるとは思えない。ばかばかしくなる」と、ある電力会社の社員はつぶやいた。

非科学的な審査の実態

 事業者と規制当局は、立場は違えど「原子力の安全」という目指す方向は同じであるはずだ。ところが両者は不幸な対立関係に陥っている。


東日本大震災から原発再稼動までの道のり

 規制庁と事業者のやりとりは、非科学的なものが多い。当局が事業者に何をすればいいのか明確に言わないことが頻繁にある。そこで業を煮やした事業者が自ら災害レベルの想定を引き上げ、過剰対策をすると、規制庁は認めることがある。

 特に基準地震動の設定が長引いている。これは原発やその周辺で想定される地震の最大の揺れだ。規制委はこの問題で、過剰な安全性を求める。

 関西電力は7月、美浜原発3号機(福井県)の安全審査で、基準地震動の前提となる震源断層の深さを「4キロより深い」から「3キロより深い」に見直した。深度が浅いと、地震の想定振動は大きくなる。

 関電は同社の3つの発電所共通の手法で震源断層を推定。美浜だけは「4キロより深い」と導いたが、規制委は「他と同じ深さになるべき」と主張。科学的な根拠は示されなかったが、関電は結局、規制委の意向に従った。九電川内原発の審査でも同様に基準地震動の引き上げを求め、同社が応じたところ、ここが優先審査の対象とされた。

 意図を明確にしない規制行為は、細かな事でも存在する。ある原発では火災対策で、重要な場所に火災報知器を設置している。すると規制庁は「この場所につけない理由は何だ」と聞いてきた。そこは安全に関わる重要な設備が置かれていない場所だった。しかし、電力会社は言外に「ここに置け」と命じられたと推量し、設置場所を増やしたという。

「責任逃れ」と「朝礼暮改」

 原子炉は現代の工業技術の粋を集めた設備だ。原子炉、地震、配管、発電設備、防災・防火などの専門が細分化し、審査も各分野ごとに行われる。ところが審査担当官の能力差が著しい。優れた担当者もいれば、「素人で一からこちらが原発の構造を教えなければならなかった。規制庁は寄り合い所帯で、初めて審査を担当する役人もいる」(ある電力会社)という例もある。


注水ポンプ車は竜巻に備えてワイヤーで固縛されている
 そして事業者が規制庁の審査の特徴として挙げるのは「責任逃れ」だ。上司の言うことに過剰に反応し、責任を事業者側に押しつけ「朝令暮改」が繰り返されるという。福島事故の後に規制当局は「規制の虜(とりこ)」、つまり専門性のある事業者に取り込まれたと批判された。それゆえに今は事業者に厳しい態度を示しているのだろうが、その審査には安全性を合理的に追求したとは言い切れないものも多い。判断が審査官の裁量で左右されて行政が権力を振り回しているように見える。

 結果、事業者に規制当局への不信感が広がる。「基準を示してほしい。それに合わせる」。ある電力会社の担当者は不満を訴えた。しかし、これは危険な考えだ。原子力の運営で、規制に合わせることが目的になってしまうと、安全を向上させる意識が薄れてしまう。

 事業者側にも問題がある。規制委・規制庁のおかしな主張に対し、現場の実態を理解してもらう取り組みを尽くしていない。米国では1979年のスリーマイル島の原発事故の後で事業者が業界団体をつくり、技術情報の共有、規制当局との交渉、原発の安全性評価など国民への情報公開を行った。それがきっかけで規制内容は修正されていった。しかし、日本の事業者の動きは鈍い。規制側に主張するという発想が現場にも経営陣にもないのだろう。

 規制庁をマネジメントするのが規制委、つまり5人の規制委員の役割だ。民主党政権の人事で田中委員長が任期5年で選ばれた。炉の安全性審査は更田豊志委員長代理、地震関係は石渡明委員が担当する。彼ら3人は研究者で民間の原子炉を運営、管理したことはない。各委員は事務局の行動を追認、そして規制の混乱を放置している。

 田中委員長は、審査の遅れと混乱について、政治家やメディア、事業者から批判を受けているが、具体的な改善に動かない。彼は「原子炉の安全性のみを考える」「判定は安全について保守的に行う」と繰り返す。

 規制委側も状況のおかしさは認識しているようだ。退任した元幹部に非公開の勉強会で話を聞いた。この人は「素人が多く審査に慣れていない」「法律上の根拠がない規制が行われている」「審査の遅れは深刻だ」と、現状を正確に分析した。「では、なぜあなたは問題を正さなかったのか」と聞くと「自分の担当ではないし、スタッフがいなかった」などの弁解をした。高級官僚によくある責任逃れの体質を持つ幹部が、規制委の運営にかかわっていた。

 日本の規制の混乱は国際的に連携する原子力専門家の世界でも不思議がられている。福島事故前から日本の規制行政は、米国の追随が多く、科学的な分析が足りず、国際的な評価は低かった。今回の長期停止も「動かしながら新基準の工事をすればいいのに」と不思議がられているそうだ。長期停止によって事業者は損害を受けるし、運転員の技量低下や動かしてわかるプラントの不具合の見落としなど安全に関わる問題が発生しかねないためだ。

 日本の規制をめぐる国際的な評価の低さを示す例がある。日本原子力発電の敦賀発電所2号機の下に活断層があるとした規制委の判定に、同社は猛反発し、地質学の世界的権威である英国シェフィールド大学のニールチャップマン教授に審査を依頼した。同教授は「原電の主張が正しい」「日本では専門家と事業者と行政の対話が必要だ」とした上で、世界の地震研究の中心的な学会誌である米国地球物理学連合学会誌「EOS」(14年1月発行)に論文を掲載した。

 ところが規制委はこれを無視した。ある地震学者は「一流の学者におかしいと言われたのに日本というガラパゴスにいる規制委と周辺の学者は自分の姿に気づかないのだろう」と嘆いた。

安全文化を醸成するには

 「過剰に設備をつける」「リスクゼロを求める」。規制委が行う取り組みは一見良く見えるが、専門家が見ると安全性は必ずしも高まっていないそうだ。

 ある研究者は「稼働3年後に事故が起こるかもしれない」と警告した。新規制基準によって監視の必要な設備が増えた。しかし長期に亘りすべての管理などできないはずで、監視の緩くなった機器が壊れるかもしれない。そして「ゴテゴテプラント」が緊急時の対応を混乱させる可能性があるという。

 一つのリスクを減らす行為が別のリスクを発生させる。また「想定外」は常に起こり得る。規制委の新規制基準には、こうした当たり前の発想がない。
・・・

(つづきはリンク元で。。。)
 

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コメント
 
1. 2015年8月13日 07:29:02 : YHhTCKCUCw
原発再稼働はヤレヤレ詐欺だ。

安全です!OK〜!って再稼働して爆発したら誰一人責任を取らず食べて応援!風評払拭!燃やして拡散!20ミリシーベルト帰還で被曝を強要させられるんだから再稼働は詐欺と言うか、殺人行為だ。

4153は日本人かどうかわからんが、爆発したらあなたも被曝は逃れられないよ。

庶民はもれなく見殺しにさせられるが、それわかって推進応援してるのか?


2. 2015年8月13日 08:34:15 : YnrmiF0yYc
世界一の厳格規制?、、、アホですか?

日本の基準はもっとも低いの知ってる?

しかも川内原発の原子炉は三菱重工が作っており欠陥だという事知らないの?

貴方、、、アホですね!


3. 2015年8月13日 08:43:07 : afLcw5wwVy
(正)川内原発軽率すぎる再稼働 安全神話はここがおかしい 「世界一」の安全軽視がもたらすリスク EDGE (エッジ)

=> よおし〜 とんでもない雑誌WEDGE (ウェッジ)とそれを発行しているJRグループの「不買運動」開始だ〜

=> 大都市なら私鉄へ、農村部ならお車へ


4. 2015年8月13日 10:14:56 : afLcw5wwVy
【ネトウヨ会員番号4153】遅すぎる反省 彼の安全神話はここがおかしい 「世界一」の原発推進デマがもたらすリスク WE (ウェッ)

5. 2015年8月13日 11:41:01 : L7N7W2WKWY
ワイヤーや檻で地震を防げるわけもない。
むしろ免震重要棟がまず第一に必要なのは、福島事故の教訓で分かっている。
ワイヤーや檻でごまかさないで、まずは免震重要棟をなぜ作らないのか?

6. 2015年8月13日 13:23:17 : vqcslzQUns
世界一厳しい基準にしたら、日本の原発など何倍もの建設費、補強費がかかる。
実際は金の限度を決めてごまかしているだけ。

日本の原子力村のうそつきはとどまるところを知らず。


7. 2015年8月13日 13:50:32 : YxpFguEt7k
「地震・断層の研究はおろか、地学部自体が25年前に閉鎖されたシェフィールド大学の客員教授で核廃棄物処理専門家のチャップマンさん」
http://kmiura.hatenablog.com/entry/2013/05/22/031904

へぇー… 大した専門家だね。
澤田哲生氏も推して知るべしだね。WEDGEもクソ雑誌だね。


8. 2015年8月13日 18:56:11 : FxRgF9tC7o
私は2年程前までこのWEDGEをなんと定期購読(約10年も!!)しておりました。
誠にお恥ずかしい限りです。
当時はB層でこの右翼系雑誌のいう事を鵜呑みにし、テレビ・新聞の伝える事も信じ切っておりました。
今思うと自分は無知だったんだなと強く思います。
本当に反省しております。
WEDGEはJR東海の子会社であり、あのJR東海名誉会長の葛西の薫陶を受けているものと思われます。
東海道新幹線のグリーン車には座席のポケットにこの雑誌が入っており無料で持ち帰れるようになっております。
この雑誌は福島原発事故後も「原発は必要だ」「早く再稼働しろ!!」「日本は原発がなければやっていけない」等々原子力推進を声高に叫んでいます。
それ以外にもTPP賛成といっていますし。
もう二度と読むことはないでしょう。

9. 2015年8月13日 21:37:10 : FH2MXByv6A
「安全規制はここがおかしい」
「非科学的な審査の実態」
とくさすのは判るのだけれど、代案がない。事業者の意見を聞いていると、津波リスクへの対応を先送りし続けた事故前の東電のようになる。

10. 2015年8月13日 21:54:04 : vqcslzQUns
9さん

原発を再稼動させるのに原発を再稼動させる前提の代案が必要ですか?
頭、大丈夫ですか?


11. 2015年8月14日 08:51:41 : wuTgFF1a8H
>9の
原発を再稼動させるのに原発を再稼動させる前提の代案が必要ですか?

は意味不明の日本語だけど,原発を再稼働させる代案は何もしないことですよ。
原発稼働無くても電気足りていますから。

電力会社はコストに一定のマージン比率で電気代徴収しているのですから本当は何も困らないんですよ。

原発は安全に運転されても必ず作業員の被曝を伴うんですよ。


12. 2015年8月14日 10:31:38 : LY52bYZiZQ
Business | 2015年 08月 14日 09:55 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス

九電・川内1号機が送電開始、9月上旬営業運転へ
http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150814&t=2&i=1071740260&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&r=LYNXNPEB7D010
 8月14日、九州電力は川内原発1号機(出力89万キロワット)が午前9時に発電と送電を始めたと発表した。7月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 14日 ロイター] - 九州電力(9508.T)は14日、川内原発1号機(出力89万キロワット)が午前9時に発電と送電を始めたと発表した。1週間から10日程度で出力を100%に引き上げ、すべての検査を終えて9月上旬に営業運転を開始する予定だ。

九電は川内2号機(同89万キロワット)を10月中旬に再稼働させたい考え。川内原発の2基が稼働すると月に150億円の収支改善効果があるという。

(浜田健太郎)

http://jp.reuters.com/article/2015/08/14/sendai-idJPKCN0QJ02120150814


13. 2015年8月14日 10:41:24 : LY52bYZiZQ
川内原子力発電所1号機の発電再開について
平成27年8月14日
九州電力株式会社
代表取締役社長 瓜生道明
川内原子力発電所1号機の発電再開について
 川内原子力発電所1号機は、本日9時00分に発電を再開しました。

 今後は、発電機出力を徐々に増加させ、出力毎のプラント状態を確認してまいります。
 引き続き、国の検査に真摯に取り組むとともに、緊張感をもって、安全確保を最優先に今後の工程を慎重に進めてまいります。

 当社は、福島第一原子力発電所のような事故は決して起こさないという固い決意のもと、今後とも地域をはじめ社会の皆さまに安心いただけるよう、原子力発電所の自主的・継続的な安全性向上に取り組んでいくとともに、積極的な情報公開と丁寧なコミュニケーション活動に努めてまいります。

以上

http://www.kyuden.co.jp/notice_150814.html
http://www.kyuden.co.jp/company_recruitment_saiyou_appli.html#tyuto


14. 2015年8月14日 10:55:53 : LY52bYZiZQ
2015/08/09〖鹿児島〗問題だらけの川内原発が再稼働「免震重要棟も土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。これが原子力社会、核社会の本質だ」2000人超が抗議

※8月11日テキストを追加しました!

 「再稼働を承認したのは地元の薩摩仙台市だけ。原発30キロ圏内では住民説明会を要求している自治体も多い。姶良市市議会は、再稼働反対、廃炉の決議をした。県民の6〜7割が反対する中、強引に再稼働を進める九州電力の手口は、政治家、官僚を抱き込み、住民を騙すマフィア企業と同じだ」――。

 住民の不安をよそに、九州電力は2015年8月11日、川内原発1号機を再稼働した。新規制基準のもとで適合審査に合格し、稼働した原発はこれが初となる。2013年9月に大飯原発3、4号機が停止し、国内で稼働する原発がゼロになっていたが、今回約2年ぶりにそれが解消された。


 再稼働予定日が近づいていた8月9日、鹿児島県薩摩川内市の久見崎海岸では、「川内原発再稼働阻止!ゲート前大行動・起動日前集会」が行われ、ストップ再稼働 3.11鹿児島集会実行委員会のメンバーは冒頭のように語り、九州電力を批判した。集会後は、主催者発表で2000人を超える人々が、再稼働阻止を訴えながら、川内原発ゲート前までデモ行進をした。会場には、広瀬隆氏、元宇宙飛行士の秋山豊寛氏、田村貴昭衆議院議員の姿もあった。

 ジャーナリストの鎌田慧氏は、「(川内原発では)免震重要棟もまだ土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。さらに、鹿児島県は今回の集会を許可しなかった。表現の自由を奪おうとしている。これが原子力社会、核社会の本質。脱原発運動は自由を守る、命を守るための行動だ」と声を上げた。

 「原発なくそう!九州川内訴訟弁護団」団長の森雅美弁護士は、「国民の6〜7割は再稼働反対を表明している。それでも再稼働するのは、九電は赤字経営を避けるため、政府は利権を守るため。集団的自衛権と同根だ」と批判。基準地震動について、「この10年の間に、全国で基準地震動を超える地震が5回起こっている。基準が、基準になっていない」と指摘した。

 久見崎海岸の集会ののち、200人ずつ10梯団(グループ)に分かれて、川内原発の正面ゲートへ向かった。ゲート前では、各グループごとに抗議スピーチを行った。

 地元で反対運動をする青年は、IWJの取材に、「川内原発が再稼働すれば、全国の再稼働を控える原発がドミノ倒しのように動き出してしまう。だから、鹿児島だけの問題ではない。県の内外関係なく、反対運動に参加してほしい」と訴えた。

再稼働阻止は、憲法で保障された生存権を懸けた闘い

 川内原発から800メートルほど離れた久見崎海岸の集会会場。IWJの柏原亮資記者が、「この集会について、鹿児島県が開催を不許可としたとの報道が流れているにもかかわらず、取り締まりもない上、警察官も機動隊も見かけない。地元での衝突は極力避けつつ、『(許可されていない場所で)わがままに集会を強行する反対派』というネガティブな印象を拡げようという意図が感じられる」と報告した。

 仮設ステージでは、ミュージシャンの三宅洋平氏のライブ、デモコール『川内原発再稼働反対』の練習に続いて、主催者が次のようにあいさつした。

 「川内原発は(老朽化で)ボロボロなことがわかった。火山、活断層、地震などで過酷事故が起きた場合、どうするのか。多くの専門家がそれらの問題点を指摘し、法律違反とも言う。また、原発から10キロ以上の避難計画は作っていない。そして、使用済み燃料は溜まり続ける。30年稼働した原発の場合は再検査が必要だが、それもやっておらず、先日、あわてて検査を実施した。

 また、再稼働を承認したのは地元の薩摩仙台市だけ。原発30キロ圏内で、住民説明会を要求している自治体も多い。姶良市市議会は、再稼働反対、廃炉の決議をした。県民の6〜7割が反対する中、強引に再稼働を進める九州電力の手口は、政治家、官僚を抱き込み、住民を騙すマフィア企業と同じだ。

 昨年(2014年)、鹿児島県知事が再稼働を受け入れたため、住民に説明をして同意を得るように要請する署名活動を開始。たった1ヵ月で11万5000筆が集まった。今でも10の自治体が、住民説明会を要求している。私たちは、事なかれ主義者でも、権力の脅しに簡単に屈服するような臆病者でもない。明日、明後日、再稼働をするなら、徹底的に闘いを繰り広げよう。これは、憲法で保障された生存権を懸けた闘いだ。私たちのうしろには、何千、何百万人の再稼働を望まない国民がいる」

2015/08/04 市民 vs. 規制庁、川内原発「老朽対応ルール」をめぐり激しい応酬 〜規制庁の答弁に「これで事故が起きれば犯罪だ」と怒りの言葉も
2015/07/29 緊急時作業被曝限度を100ミリから250ミリシーベルトに引き上げへ/川内原発では大規模避難訓練より防災への基本理解の向上を重視〜田中俊一原子力規制委員長定
例記者会見
鎌田慧氏「自由、希望、行動を抑圧するのが原子力社会」

 リレートークに移り、まず、鎌田慧氏が登壇し、「8月は終戦の年、鎮魂と平和を噛みしめる月だ」と切り出すと、このように続けた。

 「私たちはさらに平和を求める。原発が安い、安全、安定しているというのは、すべてウソだった。金儲けのためだけに原発をやる、アンチモラル。福島では故郷や仕事が奪われ、家庭が破壊され、未来もどうなるかわからない。にもかかわらず、誰も罰せられていない。

 (川内原発では)免震重要棟も、まだ土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。さらに、鹿児島県は、今回の集会を許可しなかった。命を守る集会を、なぜ禁止するのか。表現の自由を奪おうとしている。これが原子力社会、核社会の本質だ。自由、希望、行動すべてを抑圧する。脱原発運動は自由を守る、命を守るための行動だ」
〖IWJテキストスタッフ・関根〗

再稼働はカネのため「集団的自衛権と同根だ」

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http://iwj.co.jp/wj/open/archives/257111


15. 2015年8月14日 11:11:12 : LY52bYZiZQ
2015年8月14日(金)
「原発動かすな」

東京で 政府・九電に抗議行動

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-14/2015081401_04_1.jpg
(写真)九州電力東京支社前で川内原発再稼働に抗議する人たち=13日、東京・有楽町
 首都圏反原発連合(反原連)、原発をなくす全国連絡会、さようなら原発1000万人アクションは13日、九州電力川(せん)内(だい)原発の再稼働に抗議する「ノー・ニュークス・デイ 反原発統一行動」を東京都千代田区の九電東京支社前で行いました。700人(主催者発表)が参加して、「川内原発再稼働反対」「九州電力、原発やめろ」の声をオフィス街に響かせました。

 3グループの代表があいさつ。反原連のミサオ・レッドウルフさんは「国民や社会に取り返しのつかない原発を動かすなど許されない」と再稼働に抗議。全国連絡会の小田川義和さん(全労連議長)は「福島原発事故被害者の思いを踏みにじるものだ」と指摘し、1000万人アクションの藤本泰成さんは「国民の命より電力会社の利益を優先するやり方だ」と批判しました。

 東京都八王子市から参加した男性(74)は「安倍政権には福島第1原発事故の反省がまったくない。原発問題に限らず、政府の主張はむちゃくちゃだ。一日も早く辞めてもらいたい」と語りました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-14/2015081401_04_1.html


16. 2015年8月14日 11:53:59 : wyktbFxvLM
-----震災以降、火力発電の燃料代は14年度で余分に約4兆円かかったと推計される。

これがまずウソ。数字はどんぶり勘定だ。また1970年代に作られた老朽化した
効率のわるい石油火力を使い続けている。高効率のガスとか石炭の火力発電所
を整備した東電は大儲けしている。他社もそうする以外ない。

------新基準の対応費用は推計2兆5000億円だ。一連の巨額負担によって得られる安全と支出のバランスを、

原発で大事故が起これば国が滅ぶ。国も世界最高水準の安全対策をすると言っている。実際は
コア・キャッチャーもないし、川内では免震重要棟も完成していないまま見切り発車だ。
避難訓練、対策もほとんどない。

------ 一つのリスクを減らす行為が別のリスクを発生させる。

いまどき誰でも知っている。得々と語ることではない。原発のリスクはイギリスロイズの保険組合
も引き受けない。計算しようがないし、被害が天文学的額になるおそれがあるからだ。
原発をいい加減な線で運転すれば必ず事故は起こる。リスクはできるかぎり減らさなくてはなら
ない。数十万年に一回以下が求められる線だろう。弾の6発入る弾装に弾を一発いれて子供の頭を
うつわけにはいかない。


17. 2015年8月14日 12:46:33 : jXbiWWJBCA
大前研一ニュースの視点〜
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三菱重工業・ベトナム原発建設・福島第一原発事故〜何をもって「事故原因」と定めるべきか?

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三菱重工業 米サンオノフレ原発
ベトナム原発建設 三菱重工−仏アレバ連合の新型炉を推奨
福島第一原発事故 東電旧経営陣3人を「起訴すべき」

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▼三菱重工の受けた損害賠償9300億円はあまりにも痛い
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三菱重工業は先月28日、米カリフォルニア州のサンオノフレ原子力発電所で、
三菱重工業製の主要装置が破損し廃炉になった問題で、
納入先のサザンカリフォルニアエジソン社などから75億7000万ドル(約9300億円)の
損害賠償を請求されたと発表しました。

三菱重工が納めた蒸気発生器が壊れ、結局、廃炉になってしまいました。

サンオノフレ原発はロサンゼルスからサンディエゴに向かう海岸にぽつんとある原子炉で、
防波堤もなく地震や津波が襲ってきたら、かなり危険な状態でした。

蒸気発生器のトラブルで損害賠償9300億円ということですが、
保険に加入しているわけでもないでしょうし、さすがにこの金額になると三菱重工にとっても痛いでしょう。

選択と集中を考えるにも大きな制約になると思います。

一部、日立と手を組んでいる分野もありますが、
原子炉ということで考えるのなら仏アレバ社と提携するのもアリでしょう。

先日、日本勢が建設することで政府間合意しているベトナムの原子力発電所の建設計画で、
日本政府がベトナム政府に三菱重工業―仏アレバ連合の新型炉を推奨していることが明らかになりました。

日立-GE、東芝-ウェスティングハウスとなると、
三菱重工は仏アレバと手を組むというのは自然な流れとも言えます。

ベトナムへ納品する原子炉は2基で、総額は1兆円規模になる見込みです。

これ自体は非常に良い話ですが、だからこそ9300億円の損害賠償は返す返す残念です。

トラブルで売上がたたないばかりか、
損害賠償で9300億円を負担するのはあまりにも大きいと言わざるを得ません。

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▼福島第一原発事故の責任を東電のみに押し付けるのはおかしい
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東京電力福島第1原子力発電所事故をめぐり、
東京第5検察審査会は31日、東電の勝俣元会長ら旧経営陣3人を業務上過失致死傷罪で起訴議決を公表しました。

これは非常に難しい問題です。
何をもって「事故原因」と定めるかは色々な見方ができます。

判決としては、津波は「予知可能」だったものとし、
それに対する「備え」を怠ったという理由で勝俣元会長ら旧経営陣を被告としています。

とは言え、同じ論法で言うならば、
他の原子力発電所も「予知と備え」を怠っていることは間違いありません。

福島第一原発を襲ったレベルの津波に他の原子力発電所は耐えうるのか?
と問われれば、答えはノーでしょう。

私に言わせれば、東電のみに責任を負わせるのではなく、
同時に経産省や保安院も対象にすべきだと思います。

米国は9.11テロの後、テロリスト・テロ行為への対処として
ステーション・ブラックアウト(全電源消失)への対応をしてきました。

福島第一原発の例を見ても、全電源消失になっても
非常用電源が1つでも残っていれば何とかなったことは明白です。

9.11テロ後、私は日本政府にも米国と同じように、全電源消失への対応をするべきだと進言しました。
しかし、役所も含め誰も本気で受け止めて対処した人はいません。

東電も対処を怠ったのは確かですが、
東電を指導する立場にある役所である経産省や保安院も、見て見ぬふりをしたのですから同罪でしょう。

福島第一原発事故を感情的に見てしまうと、
当事者である東電に対して厳しくあたってしまうのかも知れません。

しかし、経産省や保安院が「日本という国」として対処すべきことを怠ったという事実を
私は見逃してはいけないと思います。


18. 2015年8月15日 02:33:52 : KRTR8jpzts
規制が厳しかろうが、緩かろうが、一度事故が起こったら対応できないことを証明したのが福島の事故だったのではないか。
いまだに放射能が漏れ続け、何十年経とうが収束させることは不可能だろう。

それでいて新しい規制で事故が起きた時の対処だとか、避難が考えられていないだとか、まったく違う世界の出来事のようだ。
一度事故が起きたら、そこには半永久に土地を放棄しなければならないということが、今現実に起きているという認識ができないのだろうか?


19. 2015年8月15日 19:39:39 : j1lxrQReEU
基準自身は世界的に見て厳しいらしいですよ、ロシアの学者も認めていた。
世界の他の自身のない国々の基準に較べたらね。
ただし、その基準通りにはたして施工されているかどうか、コンクリの中に木片は?

また、基準通りに設計施工されていたとして、万が一またメルトダウン事故を起こし
た場合、強固な基準通りに作られているため(耐震サポート材などなど)、これまで
の施設に比べ格段に配管へ手が届きづらくなってしまっており、福島の事故直後の
対応の様な作業が難しくなってしまってる、という意見もある。

(基準が厳しいから事故など起きないという前提は排除してくれよ?)


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