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ソフトバンクに"異変"あり! 「国内一人勝ち」から一転、大きな苦境に直面 米国進出の大誤算、国内契約者数の純減
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/266.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 01 日 11:15:00: igsppGRN/E9PQ
 

             8月6日の記者会見でペッパーと並ぶ孫正義社長〔photo〕gettyimages


ソフトバンクに"異変"あり! 「国内一人勝ち」から一転、大きな苦境に直面 米国進出の大誤算、国内契約者数の純減
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45035
2015年09月01日(火) 町田 徹「ニュースの深層」 現代ビジネス


■ソフトバンク「国内一人勝ち」の終わり?

3年前に買収した米携帯電話会社スプリントを通じた米国進出で誤算が続くソフトバンクが、新たなピンチに直面している。

その苦境とは、2016年3月期第1四半期(4〜6月)決算で明らかになった国内の移動通信サービス契約数(累計)の46万件を超す純減だ。この純減は、長年続いてきたソフトバンクの“国内一人勝ち”に終わりを告げた可能性がある。

モバイル市場では、NTTドコモがネットワークを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)各社が安売り攻勢をかけている。航空市場で運賃の安さが売り物だった国内3位のスカイマークが、本格的な格安航空会社(LCC)の参入によって経営破綻したのとよく似た構図が、モバイル市場でも芽吹いたかもしれないのだ。

加えて、社内では、「信賞必罰」のソフトバンクのカルチャーが揺れているという。今年5月に発表され、米国進出の失敗から目をそらす効果をもたらしたニケシュ・アローラ副社長の後継者指名が、内部的には逆効果で、孫社長の後継者に連なって出世を目指していた幹部経営陣たちがモラルダウンを起こしているらしい。

孫正義社長は、この苦境を乗り切る戦略を持ち合わせているのだろうか。ソフトバンクの最新事情を探ってみよう。

■ あの手この手の話題作り

「皆さん、こんにちわ。孫社長から無茶振りされちゃったペッパーです。今日は決算の発表をしなければいけないのでとっても緊張しています」
「途中で止まったら、あまりのプレッシャーに負けたと思って大目に見てください」 

2016年3月期第1四半期(4~6月)決算の内容は表面的には決して悪くなかったが、それでも孫正義社長は自信がもてなかったのだろう。先月6日に行った記者会見で、あの手この手の話題作りを展開した。

その一つが、冒頭から15分余りを、同社が販売を開始したパーソナルロボット「pepper」に任せるという演出だ。長年、折に触れてソフトバンクを取材してきた筆者の目から見れば、記者たちの関心を決算の内容から話題の新商品に移そうという同社の意図は歴然だ。

こうした手法はソフトバンクが得意とするもので、スプリントの立て直し策への厳しい質問が続出すると予想された、ほぼ3ヵ月前の2015年3月期決算で、アローラ副社長を後継者としてクローズアップさせるというサプライズを演出してみせたばかりだ。

■“虚業”と呼ばれたかつての姿に戻った?

実際のところ、ソフトバンクの4~6月期連結決算は悪くないように映る。売上高は前年同期比で1908億円増の2兆1391億円、営業利益は同242億円増の3436億円、そして純利益は同1358億円増の2134億円と、そろって増収増益を達成した。

それでも、あまり内容を吟味されたくないという思いが働くのも理解できる。

まず、1908億円のうち418億円は、経営実態としてドルベースでは減収の米スプリントの売上高が、18.8%という円安に助けられて円ベースで水膨れしたものに過ぎない。

しかも、この期末に、スプリントの契約件数(5770万件)は、孫社長が吸収合併を目論んだものの失敗したライバルTモバイル(同5890万件)に抜かれて、米市場4位に転落した。米国での誤算は拡大する一方なのだ。

セグメント利益を見ると、営業利益が薄氷の増益だったことも明らかだ。というのは、「本業」と言うべき国内の通信事業のセグメント利益が、前年同期比96億円増の2144億円と横ばいにとどまったからだ。

純利益の1358億円の増益を支えたのは、“ファンド部門”とでも呼ぶべき「投資損益」だ。これが前年同期のマイナス634億円から806億円の黒字に転換 (1440億円の改善)したのがけん引役だったのである。

しかも、この投資損益の大幅改善の秘密は、中国のネット販売大手アリババに対する投資損益が、653億円の損失から641億円の利益に転換(1294億円の改善)したことだ。これでは、ソフトバンクは“虚業”と呼ばれたかつての姿に戻ったと批判されかねない。

■カネ食い虫のスプリントが屋台骨を揺るがす

こうして第1四半期(4~6月)決算を見ていくと、ソフトバンクの先行き、つまり2016年3月期第2四半期(7~9月)以降も苦境が見込まれる。

8月下旬に起きた中国発の外国為替相場の混乱や世界同時株安を考えると、今後も引き続き、スプリントが円ベースで大幅な増収になるか、また、アリババの投資利益を計上できるか大きな疑問符が付く。

特にスプリントの場合、3年前に莫大な資金を投入して買収したうえ、脆弱なネットワークの強化のために巨額の設備投資を必要としている。ソフトバンクの有利子負債残高を押し上げるカネ食い虫になっているのだ。

同社の有利子負債残高は1年前に比べて2兆3422億円多い11兆3949億円。日本経済新聞によると、これはトヨタ自動車の19兆6671億円に次ぐ日本企業第2位の高水準だ。

この借金漬けの結果、第1四半期(4~6月)のソフトバンクの財務費用は、前年同期比205億円増の1055億円に膨張した。このうちスプリント分は同138億円増の690億円となっている。このままでは、カネ食い虫のスプリントがソフトバンクの屋台骨を揺るがすのは確実だ。

■国内契約者数が3四半期連続のマイナス

スプリントについて、孫社長は決算発表の席上、「売っ払うかというところまで覚悟した。しかし、自信が蘇ってきた。具体的な戦略が見えた。必ず改善してみせる」と強気の姿勢を見せた。

その戦略とは、Wi-Fiやスモールセル通信など、比較的少額で都市部の通信過密地帯のユーザー収容能力を増強できる投資によって、米携帯電話業界で最弱とされるスプリントの通信網の品質をある程度向上させ、これまでつかなかった買い手を見つけることとみて、まず間違いないだろう。ひそかに、そうした技術を持つ通信・ネットワーク機器メーカーとソフトバンクが商談を重ねていると聞く。

しかし、スプリントの投資・転売戦略が功をするかどうかは、時間との闘いの様相を呈している。

というのも、過去数年間にわたり盤石だったソフトバンクの国内移動体通信事業に異変が起きているからである。同社の第1四半期末の契約者数が、前期末に比べて48万9000件減の4441万7000件と、実に3四半期連続のマイナスとなったのだ。

ソフトバンクは今回の決算で、「4月1日付でワイモバイルなどを合併したのに伴い、主要事業データの開示方法及び定義を変更した」という。

その主な変更点が、移動体通信サービスの累計契約数(総数)とは別に、「主要回線」(通信モジュールやプリペイド携帯などを除く、スマートフォン、従来型携帯電話、タブレットなどの合計)という独自の概念を打ち出したことだ。そして、「経営戦略上、最も重視しているのは主要回線」であり、主要回線では2万回線増の3156万5000回線と増加基調を維持したと強調しているのだ。

ところが、この見直しの結果、初めて明らかになった不都合な真実もある。2015年3月期末までは順調に伸びているとみられていた累計契約数(総数)が、実は2015年3月期第3四半期(10~12月)決算でマイナスに転じており、今回で3四半期連続のマイナスだったという事実である。

わざわざ見直しを行い、独自の概念を持ち出し、一部の事業だけを重視していると言うことで、総数での退潮を容易に挽回できないかもしれないというソフトバンクの自信の無さが浮き彫りになった格好である。

■ドコモの攻勢

長かったソフトバンクの一人勝ちが覆された背景には、NTTドコモが、「フリーテル」のブランド名で端末やSIMカード(通信に必要なID情報が記録されたICカード)の販売を通じて割安通信サービスを提供するプラスワン・マーケティングなどのMVNO事業者に、本格的にネットワークを開放し始めたことがある。

ドコモは自前で販売経費をかけずに済むため、廉価で通信網を卸し売りできる。このため、MVNO各社は工夫次第で既存キャリアより低価格での通信サービスが可能で、ソフトバンクの顧客を切り崩している。

早い話が、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)より安い運賃が売り物だった新興航空会社のスカイマークが、同社より安価を売り物にするLCCの登場で苦境に陥ったのと同じような構図が、モバイル業界で展開されているのだ。

iPhoneの大ヒットがあったとはいえ、依然として、ドコモやauより安いというイメージが強みだっただけに、ソフトバンクは苦しい立場に立たされている。

ソフトバンクは8月6日、同社として過去最大の1200億円を投じて最大2000万株(発行済み株式の1.68%)の自社株買いをすると発表した。さらに同13日には、約108.6億円を投じ、子会社経由でスプリント株(2287万3301株、発行済株式の0.58%)を追加取得し、同社への出資比率を79.99%に高めたと発表した。

ソフトバンクの公式説明はともかく、いずれも低迷する株価にテコ入れし、時間を稼ごうという意図がうかがわれる。

速やかに買い手が付くようにスプリントのネットワーク品質を改善し、キャッシュフローを食い潰されない体制を作りつつ、ソフトバンクを上回る安さを売り物にするMVNO各社への対抗策を打ち出して本業(国内モバイル通信)を死守できるのか。

成長市場と見込んでいた米国への進出戦略が頓挫したソフトバンクが、その幕引きも終わらない段階で、かつてない大きな試練に直面している。

 

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コメント
 
1. 2015年9月01日 11:59:02 : nJF6kGWndY

元々、安さが売りだったから当然だろう

ソフトバンクもUNIQLOも中国も同じということだ


2. 2015年9月01日 18:42:05 : C31aL3EEO2
所詮は、博徒の株屋さんです,孫氏は。

信用してる人は、信用しなさい。
ライブドアのホリエモン、こちらは純粋の日本人ですが、体質がよく似ているのです。
10年も経たないうちに、ソフトバンクは、消滅する??


3. 2015年9月02日 00:40:55 : zFOZ5WQ5RY
今はもう携帯大手の純正携帯を使う時代じゃない。

格安携帯は何の問題なく使えて月々の料金は半額以下!

格安携帯の設定を面倒に思っている人間が携帯会社を儲けさせているのだ。

そんな難しいことじゃないからやってみなさい。


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