★阿修羅♪ > 経世済民100 > 498.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
中国不動産市場の崩壊を象徴するゴーストタウン・鬼城を歩く(SAPIO)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/498.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 11 日 16:13:50: igsppGRN/E9PQ
 

中国不動産市場の崩壊を象徴するゴーストタウン・鬼城を歩く
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150911-00000018-pseven-cn
SAPIO2015年10月号


 これまで供給過多だった中国不動産市場の崩壊を、最も象徴するのが、街のゴーストタウン化である。中国語で「鬼城(グイチェン)」と呼ぶこの現象は、もはや覆い隠すことのできない病症として、中国のそこかしこで見られる。ノンフィクションライター・安田峰俊氏が現地をレポートする。

 * * *
 地平線の果てまで人影ひとつない荒野を貫く、1本の高速道路。やがて小さな丘を越えた先に、場違いな高層建築の群れがいきなり現れた。

 市内に入る。雲ひとつない晴天の下、マンション群が無人の道路に影を伸ばす。居住者の気配はない。シャッターを閉めた店舗も多い。人工物だらけの空間なのに、周囲の草原と変わらない静寂だけが街を支配していた。

 ここは北京の北西300kmに位置する、内モンゴル自治区ウランチャブ市集寧新区。往年は遊牧民の楽園だったこの場所は、近年不名誉な形で注目を集めつつある。すなわち、街の「鬼城」化だ。

 車両もまばらな八車線道路を通り、市政府へ向かう。10階建ての庁舎は敷地面積13万平方m、職員1万2000人を収容可能だ。一昨年秋の完成当初、都市規模に見合わないと批判が殺到した建物である。

 庁舎の南には広大な公園と、三角形を組み合わせた珍妙な形の市営体育館が位置する。「緑化」のつもりか、周囲一面に緑色のソフトマットが敷き詰められていた。

「許可の無い者は入るな!」

 体育館に入ると警備員に怒鳴られた。施設は稼働中のはずだが、市民の利用を想定していないのだろうか? 隣接する真新しい市営博物館も、やはり長期の休業中だ。

 街には大量の「爛尾楼(建築中に放棄された幽霊ビル)」も目につく。鉄骨をむき出しにした数十階建てのマンションや高級ホテルが、無残な姿を晒していた。

「2010年に就任した市のトップ・王学豊氏の責任でしょう。彼は3年間で70万人の人口増を見込み、610万平方kmの宅地造成を計画。農地を1畝(667平方m相当)あたり数千〜1万元(約20万円)の廉価で接収して投資を募り、開発を進めました」

 案内してくれたモンゴル族の企業家、バルス氏(仮名)は話す。だが、田舎町のウランチャブ市は住民流出が激しく、人口は3年間でむしろ減少した。投資熱は去り、建設現場での給料遅配の頻発から労働者も逃亡。現在の光景が出来上がった。

「王学豊氏はオルドス市の幹部から栄転した人物。同市が2000年代に急成長した手法を真似たのです。前政権の胡錦濤時代は、地域のGDP増加が出世の評価基準でしたからね」(同)

 当時、出世目的の公共事業や宅地開発は各地で見られ、「面子工程」と呼ばれた。同市の例のように、地方政府は安価で購入した農地を不動産開発に回す形でその財源を捻出した。

 各地の地価が高騰していた当時、マンションは建てるほどカネになる魔法の箱だった。むろん、その部屋は投資物件となるため、実際に人間が住むことはほとんどない。

 だが、2012年ごろから中国経済は徐々に停滞し、この歪んだ錬金術も崩壊する。結果、地方都市の不動産は塩漬けとなり、幽霊ビルや箱モノ行政施設だけが残った。

 街の鬼城化は内モンゴルで際立って深刻だ。2013年、中国紙が発表した「鬼城12都市」(*注)には、オルドス市、清水河県、バヤンノール市、エレンホト市など4都市が登場。他にもウランチャブ市や区都のフフホト市新城区など、該当する場所は多い。

【*注/*広東省の週刊経済新聞『時代週報』2013年7月18日記事。内モンゴル自治区のほか、「河南省」鄭州市鄭東新区、鶴壁市、信陽市、「遼寧省」営口市、「江蘇省」常州市、鎮江市丹徒区、「湖北省」十堰市、「雲南省」昆明市呈貢区の「鬼城化」が言及されている】

 前出のバルス氏は話す。

「内モンゴルは辺境ゆえに中央政府の目が届きにくい。また、石炭や天然ガス・レアアースなど地下資源が豊富で、中国本土とは比較にならないほど広大な『空き地』もある。投機マネーが集中しやすい環境が揃っていたんです」


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年9月11日 22:05:33 : OO6Zlan35k
アングル:中国の通貨フォワード取引規制、輸入企業に打撃も 
[香港 10日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は10月15日から通貨フォワード取引の規制を強化する。取引コストを高めて投機を牽制するのが狙いだが、輸入業者の収益性にも打撃を与えそうだ。

関係筋によると、規制強化により銀行は顧客のフォワード取引の20%相当を準備金として確保するよう義務付けられる。

人民銀は8月に突然人民元を2%切り下げた後、市場の混乱防止策を矢継ぎ早に打ち出しており、フォワード取引の規制強化はその最新の措置。人民元切り下げ以降に元が一段と下げると予想する取引が増加し、5年ぶりの高水準となった。

中銀は8日、通貨フォワード取引が8月に3倍に増えたのは投機的取引の増加を示すため、対応が必要になったと説明した。

ただ為替ヘッジが必要な企業にとっては、今回の規制強化は将来の支払いに充てるドルをヘッジするコストを増大させる。

香港の金融市場担当の責任者は「為替ヘッジのための企業の実需と投機的な動きに違いはなく、企業にマイナスの影響を与えるのは間違いない」と述べた。

新たな規則では、銀行が顧客との間で新たにドルの売買契約を結んだ時の名目価値に基づいて準備額を算定する。

中国の銀行の1─7月の新規の元/外貨のフォワード約定で顧客が購入したドルは総額1兆1750億元(1840億ドル)。この数字に基づくと、新たに53億ドルが準備金として毎月塩漬けになる計算だ。

中国本土で操業する多国籍企業の香港の財務担当者は「これは純粋な輸入企業にとっては間接税だ。フォワード市場でのドル購入コストは大幅に上昇する」と話した。

中国の格安航空会社(LCC)、春秋航空(601021.SS)の幹部はロイターに対して、同社が複数の銀行と追加発生するコストへの対処方法を相談していると明かした。

人民元安を見込んだ投機であれ、ドルヘッジであれ、いずれにせよ中国本土のフォワード市場を使う手法が好ましい。香港のトレーダーによると、本土のフォワード市場はスポット市場を利用するよりも手続きが簡単で、オフショア市場よりもコストが大幅に低いという。

規制強化で1年物フォワードのコストは1.95%から2.45%程度に上昇する見込みだ。しかしノムラのアナリストチームによると、この水準はオフショアのデリバラブル人民元市場の3.08%や、ノンデリバラブル(NDF)市場の3.9%よりは低い。

先の香港の金融市場担当責任者は「人民銀は外為市場のボラティリティの安定化を望んでおり、今回の措置は私には危機対応のようにみえる。しかしその方法が適切ではない」と話した。

(Michelle Chen記者)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/11/china-currency-import-idJPKCN0RB0PF20150911?sp=true

[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民100掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民100掲示板  
次へ