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利上げ機会を逃した? 米FRBは「ハムレット」(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/547.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 13 日 15:50:00: igsppGRN/E9PQ
 

利上げ機会を逃した? 米FRBは「ハムレット」
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150913-00000501-biz_san-nb&ref=rank
SankeiBiz 2015/9/13 11:29


 米連邦準備制度理事会(FRB)が16、17両日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)に合わせて、ニューヨーク金融記者会が3人のエコノミストを招いた討論会を先週催した。議題は「2006年以来となる利上げのタイミングはいつなのか?」。

 FRBが8月19日に公表した7月のFOMC議事録では、利上げの根拠となる経済見通しに対する見解がバラバラだった。FRBのためらいを象徴するかのように、イエレン議長はこの1カ月ほど公の場から姿を消している。

 そもそも、合議制で運営されるFOMCの思考経路は読みにくい。用いられる経済データの軽重は分からない。議事録は編集されているうえ、理事個人の実名が出ない。FOMC後の記者会見も、質問者がたいがい事前に決まっている事実上の「やらせ」だ。

 だからこそ、市井の市場関係者は、競馬の予想屋のような「政策判断の当てっこ」を好むのだが、討論会では見方が割れてしまった。各エコノミストの言い分はこうだ。

 ファクト・アンド・オピニオン・エコノミクスの主任エコノミスト、ロバート・ブルスカ氏は「年内の利上げは無理」とみる。米ドル高や原油安によるディス・インフレ現象に加えて、「米国が構造的に低成長時代に入っており、慎重になるべきだ」という。

 「12月説」を支持するのは、スタンダード・アンド・プアーズの米国主任エコノミスト、ベス・アン・ボビーノ氏。「市場の混乱と成長鈍化への懸念が高まっているのは事実だが、低金利が続いて(投資家が)過度にリスクを取り始めるのは問題だ」

 ハイフリークエンシー・エコノミクスで主任米国エコノミストを務めるジム・オサリバン氏は、「10月説」を唱える。記者会見がない10月は大きな政策変更がないとされているが、「10月になればFRBが気にする市場混乱は収まるだろうし、経済データを見る限りは利上げには『青信号』がともっている」とする。

 FRBが注目する労働市場の需給や鉱工業生産は改善、失業率も低下したが、今夏の市場混乱はいわゆる「1994年危機」を想起させた。

 94年は、FRBが利上げに踏み切ると新興国から資金が流出し、海外市場の混乱が米国に跳ね返った。94年の“新興国”はメキシコだったが、今回は中国である。

 「利上げの機は熟した」と大筋合意しても、具体的な時期については市場関係者の見方が異なるわけで、これはFRB内部でも同じだろう。

 今年に入り、FOMCが近づくたびに「利上げ近し」との観測が出て、結果的に「先送り」が決まるのが毎度のことになっている。なぜか。

 FRBが念頭にあるのは、日銀とスウェーデン中央銀行の失敗だとされる。日銀は2000年、スウェーデン中銀は10年に金融引き締めに転じたが、景気が後退し、政策を反転せざるを得なかった。

 米ウォール街では神格視されるFRBも「人の子」なのだ。「利上げした後に読み間違えて(景気が後退して)、再び利下げに動くのだけは避けたい」(ボビーノ氏)。失敗が怖いのである。

 ただでさえ、FRBは米議会から情報漏洩(ろうえい)問題などで突き上げをくらっており、人事面で抜本的な制度改革を求められている。本業のミスが政治化するのだけは避けたいはずだ。

 債券運用で知られるビル・グロス氏は長らく、早期の利上げを提唱していた。著名投資家のスタンリー・ドラッケンミラー氏も年初の講演で、「ゼロ金利の長期化で負債が積み上がり始めており、利上げすべきだ」としている。

 稼いだ純利益の何倍まで株式が買われているかを示す株価収益率と米長期金利の動き=グラフ=を比較すると、両氏の言い分も納得できる。

 13年までは、長期金利が上昇して景況感が改善すると株価収益率も上げた(成長期待が高まる)。一方で、長期金利が低下して景況感が悪化すると株価収益率も下げる(成長期待が薄まる)という、相関関係が存在した。

 だが、14年初めからは関係が崩れる。長期金利が低下しても株価収益率が高まった。「FRBは利上げできないだろう」とマーケットが高をくくった「ミニ・バブル」が発生したわけだ。

 利上げすべきか、否か。

 シェークスピア作の悲劇に登場する王子ハムレットの名せりふではないが、迷っているうちに中国バブルの源泉となった過剰流動性を看過してしまったFRB。グロス氏が言うように、「FRBは15年初めに到来した利上げの機会を逃した」のかもしれない。(ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇)

 

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コメント
 
1. 2015年9月13日 18:14:40 : NPf7I3ZZ6U

米国の景気を失速させるのを遅らせたという点では、
利上げ機会を逃したのではなく、しなくて正解だった。

中国バブルは完全に中国自身の問題。


2. 2015年9月15日 07:27:37 : pgtjGg2sJc
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