［上海　１４日　ロイター］ - 中国株式市場は大幅に反落して取引を終えた。肥大化した国有企業の改革を加速するとの政府による週末の発表に市場は反応薄だった。長引く中国経済の先行き懸念が上回った。

上海総合指数.SSECの終値は８５．４３５７ポイント（２．６７％）安の３１１４．７９８０。１日の下落率は８月後半以来の大きさとなった。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業３００銘柄で構成するＣＳＩ３００指数.CSI300は６６．０５６ポイント（１．９７％）安の３２８１．１３２。

先週の薄商いから取引高が回復したものの、取引の大方は売りが優勢だった。唯一明るかったのは、時価総額の大きい銀行株の上昇。トレーダーらは、市場全体の下げ幅を縮めようと政府系機関からの買いが入ったのではと推測している。

２つの主要な上場国有企業指数.CSICSOE.CSICSOE100は一時的に市場全体をアウトパフォームしたが、結局２．５％安と１．０％安で引けた。

指数先物市場は軒並み下落。小型株のＣＳＩ５００指数先物が値幅制限いっぱいの１０％安まで下落。ＣＳＩ３００指数先物も軒並み下落し、一部の限月は７％安をつけた。

香港株式市場は反発して取引を終えた。ただ、ＦＯＭＣを控えて様子見ムードが強まった中国本土市場の大幅調整を受け、上値は抑えられた。

ハンセン指数.HSIの終値は５７．５３ポイント（０．２７％）高の２万１５６１．９０。

ハンセン中国企業株指数（Ｈ株指数）.HSCEは１０．４４ポイント（０．１１％）高の９７２８．７２。

中国中投証券（香港）のアナリスト、Alex Kwok氏によれば、週末に政府が発表した国有企業改革により地合いは上向いたものの、その楽観的心理も中国の８月の経済指標の悪化ときょうの本土株の下落により抑制された。

同氏は「今週のＦＲＢによる利上げをめぐる決定事項に注目している投資家の多くは、依然として警戒姿勢を崩していない」と述べたうえで、利上げ（の決定）が投資家の抱える最大の不透明要因の１つを解消することになるとしても、その影響は１日か２日相場の変動を引き起こす程度だとの見方を示した。

幅広いセクターで売られたが、金融株.HSCIFと不動産株.HSCIPCは上昇した。

中国の靴生産・販売最大手、百麗国際(1880.HK)が７％安。１日の下落率で２０１４年３月以来の大きさとなった。第２四半期の既存店売上高が前年同期比７．７％減少したとの１１日の発表が嫌気された。

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http://jp.reuters.com/article/2015/09/14/china-stock-idJPKCN0RE0PW20150914?sp=true