フォルクスワーゲンは、2兆1600億円の費用を調達するために、これまで手に入れた自動車ブランドを次々と売却する状況に追い込まれるのは必至で、これが世界の自動車メーカーの業界再編成につながるだろう。

●すぐ売りそうなブランド。(当方の予想です。)

スカニア…スウェーデンの商用車メーカー。サーブが分割された際に、フォルクスワーゲン傘下に移った。ボルボかダイムラーが買いそうだが、欧州委員会が認めるかどうか。中国大陸が買収する可能性が高いと見ている。

MAN…ドイツの商用車で、機関車や船舶用ディーゼルエンジンなど製造。中国大陸が買いそうな予感。

●そのうち売りそうなブランド。

セアト…スペインの自動車メーカーで、かつてフィアット傘下だった。同社が売却し、スペイン政府所有になり、フォルクスワーゲンに移った。フィアットがクライスラーに忙しいので、買わないだろう。ブランド力がないため、消滅する可能性もある。

シュコダ…チェコの自動車メーカー。コメコン内で小型車担当。東西冷戦終了後、ルノーとの買収合戦に勝って支配下に入れた。日本では信じられないが、チェコは中欧の工業国であり、ブランド力もある。ルノーが買うべき。

●売れるか分からないブランド。

ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ。
この中でブガッティだが、戦後フランス臨時政府が、大排気量車に対して法外な課税をしたため、イスパノ・イスザと合併して、原発関連メーカーになっていた。休眠していたブランドを復活させたのは、拡大路線を進めていたピエヒ会長。彼も引退したので、それに取り掛かっている相場ではない。

ベントレーとかランボルギーニは、中国大陸が買いそうだね。でも、そうなったら天国の小林彰太郎先生は嘆くだろうな。

●最悪の場合、どうなるか分からないブランド。

アウディ…世界の前輪駆動のパイオニアだが、戦後ダイムラー傘下に入った。同社が放置状態にしていたため、消滅の危機に瀕していたところを、1964年にフォルクスワーゲンが買収。同社の前輪駆動技術をベースにパッサート、ゴルフ、ポロなどを開発。まさか売却することはないと思うが、追い込まれたらどうなるか分からん。

ポルシェ…フォルクスワーゲンを支配する同族企業。スポーツカーばかり有名だが、本当は戦車の開発が資金源。(註　自動車雑誌が、同社のイメージダウンになるのを避けるため、軍需メーカーであることを書かないことから、知らない人が多い。)
フォルクスワーゲンの経営が悪化したら、株式売却する可能性がある。この場合、中国大陸の上海汽車がフォルクスワーゲンの株式を買い取り、完全支配下に入れる公算が大きい。
既に前例として、フランスのプジョー･シトロエンが、中国大陸の東風汽車の資本参加を受けている。

誤…イスパノ・イスザ。
正…イスパノ・スイザ。

謹んで訂正させていただきます。

スズキの件から、胡散臭い会社であることは、感じていたが、、、。

アメリカ政府は金がないのでしょう？
賠償金営業で、財政の穴を埋めています。

とんでもない政府ですよね。
世界の保安官？、世界の悪代官です。

最も、嘘をついた会社がいけないのでしょうが、、、