中国ＧＤＰ成長率は偽装同然　実体経済示す各種データ、党の指令沿い過剰生産（SankeiBiz）赤かぶ

中国ＧＤＰ成長率は偽装同然　実体経済示す各種データ、党の指令沿い過剰生産（SankeiBiz）
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/654.html
投稿者赤かぶ日時 2015 年 10 月 20 日 12:13:15: igsppGRN/E9PQ

中国ＧＤＰ成長率は偽装同然　実体経済示す各種データ、党の指令沿い過剰生産
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151019-00000002-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/10/20 08:15

　中国政府が１９日発表した７～９月期の実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）の成長率は６．９％だった。経済教科書からすれば、この成長率水準は好景気そのものだが、実体経済を示す各種のデータはマイナス成長を示しており、世界の専門家の大半が信用していない。米国に次ぐ経済規模を裏付けるはずの数値が偽装同然というのだ。

　実は、中国のＧＤＰ統計は党幹部ですら信用していなかった。李克強首相は遼寧省の党書記時代の２００７年、米国の駐中国大使に向かって「ＧＤＰは人為的操作が加えられるが、鉄道貨物輸送量は運賃収入を基にしているので、ごまかしが利かない」と打ち明けたことが、内部告発サイト「ウィキリークス」によって暴露されている。

　李氏は鉄道貨物のほか銀行融資、電力使用量も参考にしていると語ったことから、英国のシンクタンクがこれら３つの経済指標を基に「李克強指数」を作成し、中国の経済成長率を推計している。グラフは、鉄道貨物輸送量と輸入動向をＧＤＰの伸び率と対比。１２年後半以降、鉄道貨物と輸入は共に伸びが鈍化し続け、１４年初めから急激に落ち込んでいる。

　中国では、党中央が翌年の経済成長率を決めて政府に提示し、全国人民代表大会が政府案を採択する。全国各地の党書記は目標値通りの成長率を党中央に報告する。達成できないと出世に関わるので、「人為的」な成長率が生まれやすい。

　もちろん、党中央は成長目標達成のプログラムを考える。手っ取り早いのはＧＤＰの最大項目である固定資産投資で、０８年９月のリーマン・ショック後は不動産開発投資に資金を集中投入させて２桁成長を実現したが、１２年には不動産バブルが崩壊して、投資主導型成長モデルはついえた。個人消費を増やそうと、習近平政権は株式ブームを演出したが、この６月に上海市場が暴落した。

　現実には需要が減退しているのに、国有企業などが党指令通り生産を増やすなら、過剰生産、過剰在庫が膨れ上がる。その多くは投棄され、燃やされる。工場爆発や環境破壊が止まらないはずである。

　党中央が高い成長率を決め、需要を無視して投資、生産の増加を指令する。民間主導の市場経済とは似て非なる中国式経済が異様に巨大化する。世界の市場を混乱させ、地球環境問題を深刻化させている。実体経済から大きく乖離（かいり）した虚偽の成長率が今や世界にとってのリスクなのだ。（田村秀男）

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1. 2015年10月20日 12:18:35 : OO6Zlan35k 中国GDPの信ぴょう性、エコノミストは疑問視 ENLARGE 安徽省淮北市の被服工場 PHOTO: ZHENGYI XIE/ZUMA PRESS By MARK MAGNIER 2015 年 10 月 20 日 11:38 JST 　【北京】中国国家統計局が19日に発表した7-9月期の国内総生産（GDP）は前年同期比6.9％増と予想を上回ったが、エコノミストの間では発表直後からその信ぴょう性を疑問視する声が上がった。　疑念の矛先は、GDP成長率が基礎データと明らかに食い違っている点などに向かった。7-9月期には輸出と輸入がいずれも減少した。鉱工業生産は予想に届かなかった。生産者物価指数（PPI）は3年7カ月連続で低下している。また、政府がインフラ支出を拡大したにもかかわらず、固定資産投資は9月に減速した。　小売売上高とサービス業は底堅く、9月の新規融資統計は需要の改善を示しているが、これだけの悪材料を打ち消すには不十分だとエコノミストらは述べた。ソシエテ・ジェネラルのクラウス・バーダー氏は、各種統計を踏まえた上で「GDP成長率がどうやってこれだけ持ちこたえられたかを見極めるのはそれほど容易ではない」と語った。　19日のGDP発表にかけて弱い統計が続いたことで、中国は7％程度としている2015年の成長率目標の達成に向けてますます厳しい状況に追い込まれたという印象が強まった。もっとも、この目標を達成した場合でも25年ぶりの低水準となる。 ENLARGE 中国の公式統計（左から）GDP成長率、鉱工業生産、固定資産投資、輸出【いずれも前年比】　エコノミストらは世界第2位の中国経済が崩壊するわけではないと指摘しているが、実際の成長率は公式統計を1、2ポイント下回るとみる向きは多い。　中国の公式GDP統計の信ぴょう性は何年も前から疑問視されてきた。GDPの統計方法は1958年〜61年の大躍進政策期（当時は共産党幹部が毛沢東から高い評価を受けるため統計を水増しする事例が横行）以降に飛躍的に改善したが、基礎的な条件が変わった場合でも、あらかじめ設定された数字の達成になお主眼が置かれている、との指摘は多い。　今のところ中国人民銀行（中央銀行）、財政省および国家統計局からコメントは得られていない。国家発展改革委員会（NDRC）は先月、今年前半の成長率が7％だったことに懐疑的な見方が出ていることについて、「あまりにも恣意（しい）的」だと一蹴した。人民銀は10月初め、「国内統計の透明性や信頼性、比較可能性をさらに改善」するため、より厳格な国際通貨基金（IMF）の特別データ公表基準（SDDS）を採用したと発表した。　李克強首相は遼寧省共産党委員会書記時代の2010年に、中国のGDP統計は「人為的」で、経済成長の実態をつかむ上では鉄道貨物輸送量、電力消費量、銀行融資残高の3指標の方が優れていると米外交官に漏らしたとされる。この発言をきっかけに、代替指標でGDPを推計する動きが広がった。代替指標の大半は、実際の成長率は4〜5％の間と結論づけている。　こうした代替指標のうち、発電量は7-9月期に前年同月比1.3％減となり、港湾貨物量は1.4％増となった。一方、国内貨物輸送量は7月と8月に平均で5.8％伸びた。　中国企業が苦境にあえいでいる兆候は他にもある。中国鉄鋼貿易最大手の中国中鋼集団（サイノスチール）は先週、中央政府が所有する国営企業の初めてのデフォルト（債務不履行）へと近づいたが、当局が20億元（約375億円）の社債についてさらに1カ月の返済猶予を認めるという救済策に出た。米格付け会社スタンダード＆プアーズ（S＆P）は19日、こうした政府による明らかな介入は、中国経済における市場の役割を高めるという公約に疑問を投げかけると述べた。　中国経済の実際の成長率は4.5％程度とみているキャピタル・エコノミクスは、2012年より前は成長率目標が中国の高い成長率を総じて下回っていたため、目標が未達に終わるリスクはほぼなかったと述べた。足元では成長が減速しているため、統計担当者に対して目標達成を求める政治的な圧力は強まっていると言う。　キャピタル・エコノミクスによると、どの国の統計制度にも不十分な点があり誤差は生じるが、多くの国ではそうした誤差は相殺される場合が多い。一方、中国では誤差が一方向に向かいやすいという。同社は「中国では、成長率は誇張されやすい」とし、「最近では、中国のGDP統計を額面通り受け入れても問題ないと考える人は希少だ」と述べた。 China’s economy decelerated to its slowest pace since the global financial crisis, adding to concerns about the global economic outlook. The WSJ's Alex Frangos talks about three things you need to know. Photo: Getty Images 　エコノミストらが警戒しているのは、中国の成長率が前期比では横ばいとなっていることだ。ウエストパック銀行のエコノミスト、ヒュー・マッケイ氏によれば、統計上の異常値を検出するデジタル分析手法「ベンフォードの法則」を中国のGDPに適用すると、「平準化」が強く示唆される。学者らは2011年にこの法則をギリシャの統計に適用し、統計に著しい修正があったとする欧州委員会の調査結果を裏付けた。　中国の名目成長率は信頼できる場合が多いが、実質成長率は、物価の変動分を調整する「デフレーター」を使用していることなどが原因で、より疑わしい数字になることがある、というのがエコノミストらの見方だ。ウエストパックは、中国の成長率推計は「弾力性が高い」とし、公式インフレ統計と大きく乖離（かいり）したデフレーターを使うケースがよくあると述べた。　エコノミストらは、中国には統計の発表を何の説明もなく取りやめ、統計の一貫性と透明性を損ねた過去もあると述べた。中国は貧富の差が拡大しているように見えると、社会の所得格差を測るジニ係数の発表を中断した。中断は10年続き、2012年に突然発表が再開された。汚染による「経済損失」を測るものなど環境統計の多くは2010年まで発表されていたが、急激な経済成長が環境に及ぼす影響を中間層が強く意識するようになると発表を取りやめたとエコノミストらは言う。　エコノミストらによると、中国の統計手法の背景には、共産党の中央計画経済体制が持つDNAの名残や信頼性を高めたいという意欲がある。　中国の株式市場急落後に発表された4-6月期のGDP成長率は7％だった。ウエストパックのマッケイ氏は、これが個人消費や起業家の投資継続を促した可能性があるとし、「指導部はいくらか時間を稼ぐことができた」と述べた。　だがアナリストらによると、統計が不正確なため、中国指導部は不完全な情報を得る恐れがある。水増しされた目標は成長支援政策に拍車を掛け、中国経済における債務の圧縮や、製造業の過剰生産能力の抑制を妨げるという。　中国は経済統計手法を発展させ、改善している途上であり、サービス業と消費主導の経済成長への移行という難題に取り組んでいる最中でもあるとエコノミストらは指摘する。サービス業と消費の実態は、製造業や政府投資よりも正確に補足することが難しい。　中国の潜在成長率が必ずしも強くは見えなくても、2015年に7％程度の成長率目標を達成すると予想するエコノミストは多い。　HSBCのエコノミスト、フレデリック・ニューマン氏は、中国は手品のように7％の成長率目標を達成するとの見方を示し、「中国には自らが適切と考える数字を実現できる能力が間違いなくある」と述べた。関連記事 • 中国政府、デフレーターでGDP成長率水増しか • 中国政府、9月も財政支出強化－景気減速で • 中国のGDP、7-9月期は前年比6.9％増に減速 http://si.wsj.net/public/resources/images/OJ-AB343_CNUMBE_16U_20151019054211.jpg
2. 2015年10月21日 13:27:38 : OO6Zlan35k 中国中銀が50億元の１年債発行、人民元取引でロンドンの存在感高まる 2015/10/21 12:28 JST　　　　　（ブルームバーグ）：中国人民銀行（中央銀行）は、ロンドンで海外初の人民元建て短期債を発行した。習近平国家主席の英国訪問の中、ロンドンが人民元取引の欧州拠点としての地位を固めるのを後押しした。人民銀は20日、50億元（約940億円）の１年債を発行。その半分近くを欧州や米国の投資家が購入した。１年債への応募総額は300億元余りに達していた。中国はこの後、同じくロンドンで本土と香港以外では初となる人民元建て国債の発行を計画している。習主席が今週の訪英で投資をめぐる合意を目指す中、ロンドンは欧州の人民元取引拠点を目指す争いでパリやフランクフルトへのリードを広げている。中国指導部は国際通貨基金（ＩＭＦ）の特別引き出し権（ＳＤＲ）構成通貨への人民元採用に向け、元の国際的な利用の推進に取り組んでいる。ＩＭＦは来月、ＳＤＲ通貨バスケットの見直しを行う。原題：PBOC Raises 5 Billion Yuan as London Debt Debut Lifts Hub Status（抜粋）記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先：上海 Helen Sun hsun30@bloomberg.net;ﾛﾝﾄﾞﾝ Lyubov Pronina lpronina@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先： James Regan jregan19@bloomberg.net Molly Wei, Neha D'silva 更新日時: 2015/10/21 12:28 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWJUW26S972M01.html 　中国株：もみ合い－ヘルスケア株高い、エネルギー株は下落 2015/10/21 11:49 JST　　　　　（ブルームバーグ）：21日の中国株式市場で上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合いの展開。投資家は景気支援に向けた追加刺激策の見通しについて慎重に見極めようとしている。香港株式市場は祝日のため休場。上海総合指数は現地時間午前10時11分（日本時間同11時11分）現在、前日比0.3％高の3435.62。楽普（北京）医療器械（300003 CH）を中心にヘルスケア銘柄が高い。ペトロチャイナ（中国石油、601857 CH）などエネルギー株は値下がりしている。原題：Chinese Stocks Fluctuate as Traders Weigh Prospects for Stimulus（抜粋）記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先：上海 Zhang Shidong szhang5@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先： Allen Wan awan3@bloomberg.net 更新日時: 2015/10/21 11:49 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWJU516S972E01.html 「さあＬＩＢＯＲの時間だ」－ラボバンクの操作は日常と元トレーダー 2015/10/21 08:41 JST 　　　　（ブルームバーグ）：「さあＬＩＢＯＲの時間だ」と呼ぶ声がまた聞こえた。オランダの銀行ラボバンク・グループがロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）の数字を毎日午前中に申告する数分前のことだ。こうした声が上がる中で、もうけのために金利操作を行う目的で行員らが集合する。元同僚のアンソニー・アレン、アンソニー・コンティ両被告の米国での公判で、元トレーダーが証言した。アレン、コンティ両被告は、銀行が申告するＬＩＢＯＲの数字を操作するスキームに４年にわたり関与した刑事責任を問われており、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁で、ポール・ロブソン被告がラボバンクの２人目の元トレーダーとして証言台に立った。ＬＩＢＯＲ操作をめぐり米国で公判が開かれるのは、これが初めてのケースだ。ラボバンクの他の行員と共に金利を操作するスキームに関わった罪を認める有罪答弁を過去に行ったロブソン被告は、ロンドンでアレン、コンティ両被告と同じトレーディングデスクで勤務していた。円建てＬＩＢＯＲの数字を英国銀行協会（ＢＢＡ）に申告する担当だったロブソン被告は、行員のトレーディングポジションにとってプラスになるよう金利を設定することは、当たり前の慣行だったと語った。ＬＩＢＯＲの申告を銀行が行う数分前にトレーダーが申告担当者に金利スワップのテナー（満期・期間）をめぐり頼み事を行っていたと被告は説明。「午前11時近くになると『ＬＩＢＯＲの時間だ』とか『きょうはＬＩＢＯＲをどうする？』と大声が上がり、関係者全員が集まってポジションのテナーについて話し合い『これが欲しい』とか『あれが必要だ』とか言ったものだ」と振り返った。ロブソン被告は、自分とコンティ両被告を監督する立場にあったアレン被告について、これらの会話を内々に承知していたが、慣行を黙認していただけでなく、同行のアジアのトレーダーからの要請を聞き入れることの重要性を自分に説いたと主張した。原題：Ex-Rabobank Trader Says ‘Libor Time’ Was Call to Fix Rates (2)（抜粋）記事に関する記者への問い合わせ先： Federal Court in Manhattan Patricia Hurtado pathurtado@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先： David Glovin dglovin@bloomberg.net 更新日時: 2015/10/21 08:41 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWITIB6KLVSB01.html

1. 2015年10月20日 12:18:35 : OO6Zlan35k
中国GDPの信ぴょう性、エコノミストは疑問視
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安徽省淮北市の被服工場 PHOTO: ZHENGYI XIE/ZUMA PRESS
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MARK MAGNIER
2015 年 10 月 20 日 11:38 JST
　【北京】中国国家統計局が19日に発表した7-9月期の国内総生産（GDP）は前年同期比6.9％増と予想を上回ったが、エコノミストの間では発表直後からその信ぴょう性を疑問視する声が上がった。
　疑念の矛先は、GDP成長率が基礎データと明らかに食い違っている点などに向かった。7-9月期には輸出と輸入がいずれも減少した。鉱工業生産は予想に届かなかった。生産者物価指数（PPI）は3年7カ月連続で低下している。また、政府がインフラ支出を拡大したにもかかわらず、固定資産投資は9月に減速した。
　小売売上高とサービス業は底堅く、9月の新規融資統計は需要の改善を示しているが、これだけの悪材料を打ち消すには不十分だとエコノミストらは述べた。ソシエテ・ジェネラルのクラウス・バーダー氏は、各種統計を踏まえた上で「GDP成長率がどうやってこれだけ持ちこたえられたかを見極めるのはそれほど容易ではない」と語った。
　19日のGDP発表にかけて弱い統計が続いたことで、中国は7％程度としている2015年の成長率目標の達成に向けてますます厳しい状況に追い込まれたという印象が強まった。もっとも、この目標を達成した場合でも25年ぶりの低水準となる。
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中国の公式統計（左から）GDP成長率、鉱工業生産、固定資産投資、輸出【いずれも前年比】
　エコノミストらは世界第2位の中国経済が崩壊するわけではないと指摘しているが、実際の成長率は公式統計を1、2ポイント下回るとみる向きは多い。
　中国の公式GDP統計の信ぴょう性は何年も前から疑問視されてきた。GDPの統計方法は1958年〜61年の大躍進政策期（当時は共産党幹部が毛沢東から高い評価を受けるため統計を水増しする事例が横行）以降に飛躍的に改善したが、基礎的な条件が変わった場合でも、あらかじめ設定された数字の達成になお主眼が置かれている、との指摘は多い。
　今のところ中国人民銀行（中央銀行）、財政省および国家統計局からコメントは得られていない。国家発展改革委員会（NDRC）は先月、今年前半の成長率が7％だったことに懐疑的な見方が出ていることについて、「あまりにも恣意（しい）的」だと一蹴した。人民銀は10月初め、「国内統計の透明性や信頼性、比較可能性をさらに改善」するため、より厳格な国際通貨基金（IMF）の特別データ公表基準（SDDS）を採用したと発表した。
　李克強首相は遼寧省共産党委員会書記時代の2010年に、中国のGDP統計は「人為的」で、経済成長の実態をつかむ上では鉄道貨物輸送量、電力消費量、銀行融資残高の3指標の方が優れていると米外交官に漏らしたとされる。この発言をきっかけに、代替指標でGDPを推計する動きが広がった。代替指標の大半は、実際の成長率は4〜5％の間と結論づけている。
　こうした代替指標のうち、発電量は7-9月期に前年同月比1.3％減となり、港湾貨物量は1.4％増となった。一方、国内貨物輸送量は7月と8月に平均で5.8％伸びた。
　中国企業が苦境にあえいでいる兆候は他にもある。中国鉄鋼貿易最大手の中国中鋼集団（サイノスチール）は先週、中央政府が所有する国営企業の初めてのデフォルト（債務不履行）へと近づいたが、当局が20億元（約375億円）の社債についてさらに1カ月の返済猶予を認めるという救済策に出た。米格付け会社スタンダード＆プアーズ（S＆P）は19日、こうした政府による明らかな介入は、中国経済における市場の役割を高めるという公約に疑問を投げかけると述べた。
　中国経済の実際の成長率は4.5％程度とみているキャピタル・エコノミクスは、2012年より前は成長率目標が中国の高い成長率を総じて下回っていたため、目標が未達に終わるリスクはほぼなかったと述べた。足元では成長が減速しているため、統計担当者に対して目標達成を求める政治的な圧力は強まっていると言う。
　キャピタル・エコノミクスによると、どの国の統計制度にも不十分な点があり誤差は生じるが、多くの国ではそうした誤差は相殺される場合が多い。一方、中国では誤差が一方向に向かいやすいという。同社は「中国では、成長率は誇張されやすい」とし、「最近では、中国のGDP統計を額面通り受け入れても問題ないと考える人は希少だ」と述べた。
China’s economy decelerated to its slowest pace since the global financial crisis, adding to concerns about the global economic outlook. The WSJ's Alex Frangos talks about three things you need to know. Photo: Getty Images
　エコノミストらが警戒しているのは、中国の成長率が前期比では横ばいとなっていることだ。ウエストパック銀行のエコノミスト、ヒュー・マッケイ氏によれば、統計上の異常値を検出するデジタル分析手法「ベンフォードの法則」を中国のGDPに適用すると、「平準化」が強く示唆される。学者らは2011年にこの法則をギリシャの統計に適用し、統計に著しい修正があったとする欧州委員会の調査結果を裏付けた。
　中国の名目成長率は信頼できる場合が多いが、実質成長率は、物価の変動分を調整する「デフレーター」を使用していることなどが原因で、より疑わしい数字になることがある、というのがエコノミストらの見方だ。ウエストパックは、中国の成長率推計は「弾力性が高い」とし、公式インフレ統計と大きく乖離（かいり）したデフレーターを使うケースがよくあると述べた。
　エコノミストらは、中国には統計の発表を何の説明もなく取りやめ、統計の一貫性と透明性を損ねた過去もあると述べた。中国は貧富の差が拡大しているように見えると、社会の所得格差を測るジニ係数の発表を中断した。中断は10年続き、2012年に突然発表が再開された。汚染による「経済損失」を測るものなど環境統計の多くは2010年まで発表されていたが、急激な経済成長が環境に及ぼす影響を中間層が強く意識するようになると発表を取りやめたとエコノミストらは言う。
　エコノミストらによると、中国の統計手法の背景には、共産党の中央計画経済体制が持つDNAの名残や信頼性を高めたいという意欲がある。
　中国の株式市場急落後に発表された4-6月期のGDP成長率は7％だった。ウエストパックのマッケイ氏は、これが個人消費や起業家の投資継続を促した可能性があるとし、「指導部はいくらか時間を稼ぐことができた」と述べた。
　だがアナリストらによると、統計が不正確なため、中国指導部は不完全な情報を得る恐れがある。水増しされた目標は成長支援政策に拍車を掛け、中国経済における債務の圧縮や、製造業の過剰生産能力の抑制を妨げるという。
　中国は経済統計手法を発展させ、改善している途上であり、サービス業と消費主導の経済成長への移行という難題に取り組んでいる最中でもあるとエコノミストらは指摘する。サービス業と消費の実態は、製造業や政府投資よりも正確に補足することが難しい。
　中国の潜在成長率が必ずしも強くは見えなくても、2015年に7％程度の成長率目標を達成すると予想するエコノミストは多い。
　HSBCのエコノミスト、フレデリック・ニューマン氏は、中国は手品のように7％の成長率目標を達成するとの見方を示し、「中国には自らが適切と考える数字を実現できる能力が間違いなくある」と述べた。
関連記事
• 中国政府、デフレーターでGDP成長率水増しか
• 中国政府、9月も財政支出強化－景気減速で
• 中国のGDP、7-9月期は前年比6.9％増に減速
http://si.wsj.net/public/resources/images/OJ-AB343_CNUMBE_16U_20151019054211.jpg　

2. 2015年10月21日 13:27:38 : OO6Zlan35k

中国中銀が50億元の１年債発行、人民元取引でロンドンの存在感高まる
2015/10/21 12:28 JST　
　　　　（ブルームバーグ）：中国人民銀行（中央銀行）は、ロンドンで海外初の人民元建て短期債を発行した。習近平国家主席の英国訪問の中、ロンドンが人民元取引の欧州拠点としての地位を固めるのを後押しした。
人民銀は20日、50億元（約940億円）の１年債を発行。その半分近くを欧州や米国の投資家が購入した。１年債への応募総額は300億元余りに達していた。中国はこの後、同じくロンドンで本土と香港以外では初となる人民元建て国債の発行を計画している。
習主席が今週の訪英で投資をめぐる合意を目指す中、ロンドンは欧州の人民元取引拠点を目指す争いでパリやフランクフルトへのリードを広げている。中国指導部は国際通貨基金（ＩＭＦ）の特別引き出し権（ＳＤＲ）構成通貨への人民元採用に向け、元の国際的な利用の推進に取り組んでいる。ＩＭＦは来月、ＳＤＲ通貨バスケットの見直しを行う。
原題：PBOC Raises 5 Billion Yuan as London Debt Debut Lifts Hub Status（抜粋）
記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先：上海 Helen Sun hsun30@bloomberg.net;ﾛﾝﾄﾞﾝ Lyubov Pronina lpronina@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： James Regan jregan19@bloomberg.net Molly Wei, Neha D'silva
更新日時: 2015/10/21 12:28 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWJUW26S972M01.html

中国株：もみ合い－ヘルスケア株高い、エネルギー株は下落
2015/10/21 11:49 JST　
　　　　（ブルームバーグ）：21日の中国株式市場で上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合いの展開。投資家は景気支援に向けた追加刺激策の見通しについて慎重に見極めようとしている。香港株式市場は祝日のため休場。
上海総合指数は現地時間午前10時11分（日本時間同11時11分）現在、前日比0.3％高の3435.62。楽普（北京）医療器械（300003 CH）を中心にヘルスケア銘柄が高い。ペトロチャイナ（中国石油、601857 CH）などエネルギー株は値下がりしている。
原題：Chinese Stocks Fluctuate as Traders Weigh Prospects for Stimulus（抜粋）
記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先：上海 Zhang Shidong szhang5@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： Allen Wan awan3@bloomberg.net
更新日時: 2015/10/21 11:49 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWJU516S972E01.html

「さあＬＩＢＯＲの時間だ」－ラボバンクの操作は日常と元トレーダー
2015/10/21 08:41 JST
　　　　（ブルームバーグ）：「さあＬＩＢＯＲの時間だ」と呼ぶ声がまた聞こえた。
オランダの銀行ラボバンク・グループがロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）の数字を毎日午前中に申告する数分前のことだ。こうした声が上がる中で、もうけのために金利操作を行う目的で行員らが集合する。元同僚のアンソニー・アレン、アンソニー・コンティ両被告の米国での公判で、元トレーダーが証言した。
アレン、コンティ両被告は、銀行が申告するＬＩＢＯＲの数字を操作するスキームに４年にわたり関与した刑事責任を問われており、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁で、ポール・ロブソン被告がラボバンクの２人目の元トレーダーとして証言台に立った。ＬＩＢＯＲ操作をめぐり米国で公判が開かれるのは、これが初めてのケースだ。
ラボバンクの他の行員と共に金利を操作するスキームに関わった罪を認める有罪答弁を過去に行ったロブソン被告は、ロンドンでアレン、コンティ両被告と同じトレーディングデスクで勤務していた。円建てＬＩＢＯＲの数字を英国銀行協会（ＢＢＡ）に申告する担当だったロブソン被告は、行員のトレーディングポジションにとってプラスになるよう金利を設定することは、当たり前の慣行だったと語った。
ＬＩＢＯＲの申告を銀行が行う数分前にトレーダーが申告担当者に金利スワップのテナー（満期・期間）をめぐり頼み事を行っていたと被告は説明。「午前11時近くになると『ＬＩＢＯＲの時間だ』とか『きょうはＬＩＢＯＲをどうする？』と大声が上がり、関係者全員が集まってポジションのテナーについて話し合い『これが欲しい』とか『あれが必要だ』とか言ったものだ」と振り返った。
ロブソン被告は、自分とコンティ両被告を監督する立場にあったアレン被告について、これらの会話を内々に承知していたが、慣行を黙認していただけでなく、同行のアジアのトレーダーからの要請を聞き入れることの重要性を自分に説いたと主張した。
原題：Ex-Rabobank Trader Says ‘Libor Time’ Was Call to Fix Rates (2)（抜粋）
記事に関する記者への問い合わせ先： Federal Court in Manhattan Patricia Hurtado pathurtado@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： David Glovin dglovin@bloomberg.net
更新日時: 2015/10/21 08:41 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWITIB6KLVSB01.html

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