By CHELSEY DULANEY
2015 年 10 月 30 日 23:11 JST

　時価総額で米2位の石油会社シェブロンが30日発表した7-9月期（第3四半期）決算は大幅な減収減益となった。来年の設備投資を25％縮小する計画や、従業員6000?7000人を削減する可能性があることも明らかにした。

　7-9月期の純利益は20億4000万ドル（約2470億円）、1株利益は1.09ドル。前年同期はそれぞれ56億ドル、2.95ドルだった。

　設備投資を15％削減し79億7000万ドルに抑えたことが7-9月期の純利益を下支えした。為替差益は3億9400万ドルで、前年同期の3億6600万ドルから増加した。

　売上高は37％減の343億2000万ドル。大幅な減収減益となったが、市場予想ほどは落ち込まなかった。

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　トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想は1株利益が0.76ドル、売上高が297億6000万ドルだった。

　探鉱・生産部門の損益は5900万ドルの黒字に持ち直したが、前年同期の46億5000万ドルの黒字は大幅に下回った。米国部門の損益は6億0300万ドルの赤字。前年同期は9億2900万ドルの黒字だった。

　一方、精製・化学など下流部門の利益は59％増の22億2100万ドルとなった。精製品の利益率改善が寄与した。

　人員削減の実施時期は明らかにしていない。証券当局への届け出によると、2014年12月時点の従業員数は6万4700人だった。

　16年の設備投資は250億?280億ドルと、今期予算から25％縮小する計画を示した。17?18年も約200億?240億ドルに削減する見通しだ。