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(フェアトレード) って本当に信用できる?〜バレンタインには “苦くない” チョコを (ぼちぼち ごった日記)
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/371.html
投稿者 こーるてん 日時 2015 年 11 月 08 日 14:37:33: hndh7vd2.ZV/2
 


(こーるてんによる転載開始)
http://ameblo.jp/sizen-ikuji-damehaha/entry-11458551958.html

【フェアトレード】 って本当に信用できる?〜バレンタインには “苦くない” チョコを

2013年01月29日
テーマ:フェアトレード・エコロジー


あなたが買った フェアトレード商品は、ほんとうに信用できますか!?

フェアトレードについては何度もお知らせ・引用しているのですが
バレンタインが近いというのと、フェアトレードのサイトやメルマガが読めなくなったため
転載しました。


ここ数年わたしは、
バレンタインデーには、お世話になった方や親戚などに「フェアトレードのチョコレート」を贈るようになりました。

愛する人へ贈るのならはあと
本当に愛ある物を贈りたいchocolate*

なーんてね〜♪

$自然と人が大好き☆天然母ちゃんの日々


フェアトレードとは、

途上国の労働者の過酷な労働…奴隷状態でほとんど無報酬で働かされている労働者、「児童労働」をなくし、貧困をなくすための 搾取のない公正な取引のこと。

ところが、
フェアトレードラベルの認証団体が認証した農園の産品でも、
認証団体だけが儲かり、労働者に入るべきお金が行かない、
また、労働者が「フェアトレードが何であるかを知らない」という事もあるのだそうです。

何のための「フェアトレード」なのか?

もともと関心はありましたが、フェアトレードについては斉木隆男さんのメルマガやサイトで詳しく知るようになりました。

『貧困のない世界を作る!〜フェアトレードの話』は、日本で最初のフェアトレードのメルマガで、2600名以上の読者登録がありました。

他では書かれていないこともかなり深く追及されていて どこよりも詳しく学べたので、わたしは二年半ほど購読していました。

斉木さんは昨年亡くなられ、今は バックナンバーも読めなくなっています。

フェアトレード商品やエコ商品を扱っていたショップ「ふぇあうぃんず」も現在は閉店。

ほんとうに残念です!


彼は一昨年のメルマガで、「認証型フェアトレードについての疑問点」をいくつか挙げていました。
認証型フェアトレードは、「フェアトレードラベルジャパン」が有名です。
http://www.fairtrade-jp.org/
http://ameblo.jp/sizen-ikuji-damehaha/image-11458551958-12395456751.html(フェアトレードマーク)

$自然と人が大好き☆天然母ちゃんの日々

このマーク、見られたことがあるのでは?と思います。
http://ameblo.jp/sizen-ikuji-damehaha/image-11458551958-12395456751.html

たまにスーパーでも扱っており、最近ではイオンで、コーヒーやチョコレートをよく見かけます。


でも、認証型のフェアトレードについては疑問だらけだと知ってからは、このマークのフェアトレード商品はほとんど買っていません。

こんな問題があるのなら、安心できません。
フェアトレードと宣伝をしていないものを買ったほうがまだマシなのでは??
とも思うくらいです。

そのことについては、
この記事信じて良い?このフェアトレードマーク〜ネパールのバッグ&タンポポライオンバッジhttp://ameblo.jp/sizen-ikuji-damehaha/entry-11446806900.htmlでも少しだけ触れたのですが自分で検証したわけでもなく、わたしではうまくお伝えすることができません。


そこで、保存していたメルマガを見つけましたので転載いたします。

フェアトレードタウンの問題点も書かれています。

ご本人に無断で転載することは本来するべきではないのですが、故人に確認するのは不可能であり、
また、生前に何度か、「○○さん(わたし)なら大丈夫ですよ。ありがとう」と言って許可くださっていましたので
きっと許してくれるのでは?と思い、勝手ながら紹介いたしました。

斉木隆男さん、ごめんなさい。

ありがとうございます。


現在は事情が変わってきている可能性もありますが、少し調べてみてもよく分かりませんでした。
ご了承ください。

また、もし何かご存知の方がおられましたら、お知らせいただけるとたいへん嬉しいです。

以下、メルマガの一部を転載。
文字の強調はわたしです。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」メールマガジン

  『貧困のない世界を作る!〜フェアトレードの話 264号』

発行者:斉木隆男

■■■■■■■■■■■■■■■■■■2011年5月25日発行■■■■


----中略-----------------


-------------------------
近頃のフェアトレード事情
-------------------------

ファッションばかりを重視するフェアトレードとか、ラベルのフェアトレード、それを推進するためのフェアトレードタウンみたいなものばかりが、最近のフェアトレードでは目立つようになってきました。

私はどれも好きになれないのですが、感じ方は人それぞれ。「フェアトレードラベル大好き♪」という方がいたとしても別に悪いとは思いません。

しかし、ぜひ正しくフェアトレードについて理解していただいたうえで、好きなるなり、商品を買うなり何なりしていただきたいと思います。

1年くらい前にも書いたことがありましたが、再度フェアトレードラベルやフェアトレードタウンのことをご説明したいと思います。


●フェアトレードラベルの仕組み


フェアトレードラベルの付いた商品をよくコンビニやスーパーで見るようになりました。主に食品に付けられて、店頭で販売されています。陰陽マークのよ
うな形のマークで、それが付いている商品は、フェアトレードであることの証明になります。

見たことがない方、こちらのページの写真をご覧ください。

フェアトレードラベル〜「"苦い"紅茶」でわかったその問題点
  (現在は閉鎖・上の画像を参照/たんぽぽ)

最初、陰陽のマークを真似たものなのかと思っていたのですが、ぜんぜん違って、これは「人が手を振っているところ」をイメージしたデザインなのだそうです。

さて、このフェアトレードラベルですが、商品に付けられているため、フェアトレードであることがわかりやすいという消費者にとってのメリットのような
ものはあるにはあります。しかし、その仕組みを正しく理解している消費者は、ほとんどいないのが現状です。

国際的にはこちらのラベルのフェアトレードの方が主流で、日本の小さな団体・ NPOがやっているような産直のようなフェアトレードは、少数派です。

フェアトレードとは、途上国の生産者から適切な価格で商品を買い取ることで、貧困をなくしていくための活動であると、一般には考えられています。

大筋では、これは正しい理解です。

では、生産者とは一体誰なのか?とか、

買い取るのは誰?

といったことを深く追求していくと、こちらのラベルの方のフェアトレードは、一般の人たちがイメージするフェアトレードとは、かなり趣の異なるものであることがわかります。

「生産者」といえば、それは実際に商品を作る人、栽培する人というのが一般的な見方です。そんな人たちから品物を普通よりもフェアトレード組織が高く買い取り、日本などで販売するのがフェアトレードであると。

確かに、日本で以前から行われているフェアトレードはそうです。第3世界ショップとかネパリバザーロなどが行っているフェアトレードは、そうした形の活動・事業を行っています。

しかし、ラベルのフェアトレードでは、生産者とは一般に、多数の労働者を雇用している大規模な農園のことを指します。しかも、買い取るのはフェアトレードラベルの認証をしている団体ではありません。

では買い取りは誰がするのでしょうか?

企業です。

輸入などを行う企業が買い取りを行うのです。

そしてその買取りをするときの価格が、一般よりも高いと言われるフェアトレードの価格になっています。

何百人もの労働者を使っている大規模な農園から、企業が買い取りを行うときに、フェアトレードラベルの認証団体が決めた価格を払っているのが、フェアトレードラベルの方のフェアトレードです。

日本にはフェアトレードラベルを発行しているフェアトレード・ラベル・ジャパンという団体があります。
商品のパッケージにもこの名前が書いてあるし、目立つので、何となくこの団体が商品を仕入れているように感じるのですが、実はそうではなく、輸入などを行う企業が買い取りを行っているのです。


●生産者のためになるのか?

前述のようにフェアトレードラベルの場合、生産者とは、多数の労働者を使う大規模な農園のことを指します。

でも、支援の対象と考えているのは、働いている労働者の人たちです。

では、それは彼らの生活の向上に役立っているのでしょうか?

実はこれが良くわからないのです。

何とも言えない。

もちろん、役に立っている部分もあるはずですが、そうでもないことがある。
農園で働いている人たちは、なんと、フェアトレードが何かを知らないこともあるのです。

農園で働く労働者たちが、フェアトレードの存在を知らないとか、知っていたとしても理解していないような農園が存在します。そしてそんな農園からフェアトレードの価格でコーヒーや紅茶などの商品が買い取られたとしても、そのお金は必ずしも働いている人たちには還元されません。

なぜか?

農園主に経済的なうま味がないからです。

???

農園で採れた産品の全部をフェアトレードの価格で買ってもらえるなら、農園主は儲かるのでそのお金を労働者に還元できます。しかし、買い取りを行っているのは、民間の企業であり、当然販売量に応じた買取りしか行いません。

フェアトレードラベルの基準では、買い取り単価は決められていても、買取量を企業に義務付ける規定はありません。

だから中には全体の8パーセントとか、ごく一部しかフェアトレードの価格で買ってもらえない農園も存在するといいます。

当然、そうした農園の場合は、「(働いている人たちに)目に見えるような変化をもたらすことは困難」とフェアトレードラベルの認証団体も認めています。
つまり、労働者には、メリットがあまりないということです。

実際、そのような農園の中には、労働者に過酷な労働をさせているところも存在します。

消費者としては当然、自分が購入した商品のお金の一部は、労働者・農民のところに行くと考えてフェアトレードラベルの商品を購入するわけです。が、実際には、必ずしもそうではないのです。

ラベルを見ただけでは、労働者に適切な労働環境と賃金を保障している農園の商品であるのかどうかは、わからない。

これがフェアトレードラベルの商品の事実です。


●ラベルの認証団体は何をしているのか?

商品を買い取らないのであれば、フェアトレードラベルの認証団体は、一体何をしているのか?と思い、調べてみると、いろいろ面白い事実が見つかります。

「認証」という言葉がよくラベルのフェアトレードでは使われます。

認証とは、予め定められたフェアトレードの基準に従って生産なり、流通が行われた商品であることを証明するためのものです。

「生産者の認証」がまずあり、買い取りを行う輸出入業者・加工業者の認証といった業者も認証を受けなければなりません。

フェアトレードラベルの認証団体から認証を受けた生産者(農園)から、認証を受けた業者が買い取り、輸出入を行い、認証を受けた業者が加工を行うことで、消費者向けの最終製品になったところで、「フェアトレードラベル」をその商品に付けることができるようになります。

それぞれの認証のところで、農園や業者から、ラベルの認証団体は認証料金を徴収します。

だからラベルの認証団体は、生産者から買い取るどころか、お金を取っているわけですね。

こんな制度になっているために、高い認証料金を払う割には一部しかフェアトレードの価格で買ってもらいない農園は、経済的メリットがない。だから労働者に適切な賃金を払わないということが起きるわけです。

認証料金のほか、「ライセンス料」というものもあります。

これも認証団体の大きな収入源になっています。ライセンス料とは、フェアトレードラベルの使用権を得るためのお金です。これを払うことにより、製造業者はフェアトレードラベルを商品に付けることができるようになります。

流通の各段階で認証を行い、お金を取る。

最後にライセンス料も取る。

フェアトレードラベルは、たいへん良く考えられたライセンスビジネスです。

きっとものすごく頭の良い人が、お考えになったのでしょう。


●フェアトレードタウン

このフェアトレードラベルのフェアトレードをさらに推進しようと、ヨーロッパを中心に行われているのが、「フェアトレードタウン」と呼ばれる運動です。

市町村などの自治体全体を、「フェアトレードタウン」として認定し、フェアトレードを推進するものです。こちらにもやはり認証というものがあり、発祥の地のイギリスでは、フェアトレード財団というところが認証を行っています。

フェアトレードタウンの認証を行うための条件として、簡単に言うと、次の5つの基準が定められています。

 *議会の議決
 *店やカフェに多くの種類のフェアトレード製品を置く
 *職場にフェアトレード製品を置く
 *住民の支援を得る
 *フェアトレードシティ活動を推進する運営委員会(を設置)

フェアトレード・シティになると、自治体の庁舎では、会議、事務所、食堂などでフェアトレードのコーヒーや紅茶を出さなければならない。店やカフェに云々というのは、それぞれの人口規模に応じて、財団が基準を作ることになっています。

職場でもフェアトレードの商品を使わなければならない、教会や学校でもそうだということです。

そしてこのフェアトレードタウンをいま、日本に作ろうとしている人たちがいます。

でも、何をしようとしているのか、良くわかりません。

もともとのフェアトレードタウンの基準では、上記の基準は必ず守らなければならないものであり、増やすのは良くても、減らすのはダメ。

みたいな基準が定められています。

それに元もとはフェアトレードタウンは、フェアトレードラベルのフェアトレードを推進するためのもの。でも、現在はそうではないフェアトレードも認めるフェアトレードタウンも世界にはできているということで、日本もそうしようということになりつつあるようです。

さらに、上の5つの基準は尊重はするがこれは絶対ではなく、日本に合わせた独自基準が必要みたいなことも言っています。

明確な原理原則を定めず、現状追認というところが、日本的な感じがします。

確か東京に一つ、名古屋市に2つ、熊本市に1つ、フェアトレードタウンの推進協議会みたいなものがあります。

あなたの街がフェアトレードタウンになったら、フェアトレードラベルの商品を一定量、公共施設などで扱わなければならなくなるはずです。しかし、そのフェアトレードラベルというものは、今回ご説明したような、非常にわかりづらい、そして消費者の意識・常識からかけ離れたものです。

はたして議会・市民の理解が得られるのでしょうか?

まさか、こうした説明を何もせずにフェアトレードタウンを作ろうなどとはしていないと思いますが。

どうなのでしょう?

いろんな資料を見ても、この件が話し合われた形跡がありません。


       ●○発行者について○●

このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃん
ず」は、フェアトレードで輸入された商品と、髪やお肌に優しいシャンプー、
水を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱う通販専門店です。

本当に良い商品、生産者にとっても、お客様にとっても幸せにつながる商品
を、厳選してご紹介しています。合わせて、貧困・環境問題などに関する情報
発信も積極的に行っています。

店主は元フェアトレード団体スタッフ。自身の経験も交えながらこのメルマガ
を書いています。

----中略-----------------

※本メールマガジンの著作権は、発行人にあります。無断転載、配布、
商用利用等を禁止します。


━━━━━━━━━[編集後記]━━━━━━━━━━━━━━

このメルマガは、フェアトレードのメールマガジンでありながら、フェアトレードに文句を言うような記事をときどき書いたりしています。

にもかかわらず、現在2600名以上もの人たちが購読していただいているというのは、現状のフェアトレードに疑問を持っている方が多いからでしょうか?

よくわかりませんが、このメルマガは、いつも最後の方に書いているとおり、特定の企業・団体の利益を代表するようなことを書くつもりはありません。

今回もそんな感じで書いた記事です。

また怒られるかも。

でも、大部分の読者の方には楽しんで?いただいているようなので、大丈夫でしょう。

ウソは書いていません。フェアトレードタウンのところは何となく自身なさげな感じの書き方をしていますが、どうも明確なことが決定していないようで、
よくわからないのです。

関わるつもりもありませんが。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*このメルマガについて
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、フェアトレードと貧困問題の背景についてお伝えするものです。

作者は元フェアトレード組織のスタッフで、現在フェアトレード商品を扱う店を経営していますが、このメールマガジンは、特定の組織や業界の利益を代表するものではありません。


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フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」メールマガジン

  『貧困のない世界を作る!〜フェアトレードの話 228号』

発行者:斉木隆男

■■■■■■■■■■■■■■■■2010年7月1日発行■■■■■

----中略-----------------

今回の記事
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フェアトレードのカカオ農園で児童労働が!
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児童労働や強制労働、労働者の搾取などがないということで、それがある意味付加価値となって消費者から支持を得ているのが、フェアトレードのチョコレートです。しかし、それがかなり疑わしいというか、宣伝とは全く違う現実があることが、最近明らかになりました。

イギリスのBBCテレビに「パノラマ」という報道番組があります。この番組の記者が現地に潜入取材を行なうなどしたことから問題が明らかになりました。
フェアトレードのマークが付いているチョコレートでも、ILO(国際労働機関)が禁止している児童労働が行なわれていないとは言い切れないということです。

このメールマガジンでは、昨年の秋、認証型のフェアトレード、つまりフェアトレードラベルの方のフェアトレードの紅茶農園で、労働者が搾取的な条件で働かされている事実があることをお伝えしました。

193号「フェアトレードの紅茶」はウソ!?


残念なことですが、カカオでもさらにひどい子供を使った強制労働が、フェアトレードの農園で行なわれていました。今回もまた、認証型フェアトレードの農園の話です。


●BBCの番組が明らかにした児童労働の事実

英国BBCには「パノラマ」というドキュメンタリー番組があり、今年3月に「The bitter truth of chocolate and child labour /チョコレートと児童労働の苦い真実」という番組が放送されました。その中で、フェアトレードのカ
カオ農園であっても児童労働が行なわれている。それも「最悪の形態の児童労働」と言われる厳しい条件で子供が働かされている事実があるというたいへん衝撃的な内容が放送されました。

この番組は日本では見られないので私は見ていませんが、番組を見たイギリス在住の日本人が、その内容の一部をブログに書いています。

チョコレートをめぐる苦い真実http://ekowarrior.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-7ee2.html
  (現在は閉じられているようです/たんぽぽ)

BBCの記者ポール・ケニヨン氏は、児童労働の事実をつかむため、カカオの取引業者の振りをして西アフリカのガーナとコートジボアールに行きます。この2カ国だけで、世界のカカオの60パーセントを生産しています。

ケニヨン氏は、ガーナで一人の少年と出会います。12歳のオラエ・ファタオ・クワコウ君です。彼は隣国ブルキナファソの貧しい農村出身で、叔父によって人身売買業者に売られ、ガーナの農園でカカオの収穫作業をさせられています。

1年以上働いても、給料は全くもらえません。利益はすべて農園主や彼を売った叔父のところに行ってしまいます。

番組の中では奴隷として働かされ、給料も出ず、学校にも行けない子供たちが、他にも出てきました。彼らはチョコレートなんて食べたことがありません。
上のブログによると、『収穫に携わっている子どもたちがキットカットのチョコビスケットを食べて「チョコレートって、甘いんだ。こんなのを食べられたら働く力もでるなぁ」と語ってい』たということです。

ケニヨン氏は、コートジボアールのサン・ペドロという港町にもココアの取引業者として潜入します。最悪の形態の児童労働(奴隷など)で生産されたカカオを、彼はここで売ります。

この街でカカオを売ると、どんな状況で作られたカカオなのかを知ることができるトレーサビリティがなくなってしまいます。世界のチョコレートメーカー
に売られ、その後はそれがどんなカカオだったのかということは、わからなく
なってしまいます。。

ケニヨン氏が売った児童労働のカカオは、最終的に世界でもっとも大きな商社によって買い取られ、街でよく見かける有名なチョコレートの原料として売られました。


●フェアトレード農場でも児童労働

ガーナに「クアパ・ココ(Kuapa Kokoo)」というフェアトレードのカカオの組合として、日本でも知名度のある組合があります。キャドバリーとかディバインにもカカオを販売している組合です。ここでも児童労働が見つかりました。
正確に言うと、組合が買い取りをしている生産者のコミュニティのいくつかが、最悪の形態の児童労働をさせていたことが明らかになったのです。

番組が入手した資料によると、2009年にクアパ・ココは、52の主要生産地域の33のココア生産コミュニティのうち、7のコミュニティを、児童労働を理由に取引停止にしました。

クアパ・ココは、45,000名の農民からなる1200のココアの生産コミュニティから買取を行なっています。

同組合では、フェアトレードの生産者として15年にわたって活動をしているが、児童労働についての農民への監査が失敗したのは、唯一この件だけだとしています。

イギリスのフェアトレード財団の専務理事ハリエット・ラム氏は、児童労働をさせた疑いのある生産者への取引停止のような事態が起こるのは、フェアトレードのシステムが機能しているからこそだと言っています。

つまり、他のカカオの場合と違って、フェアトレードのココアは生産した農場が追跡可能で、悪いことをしていれば、クアパ・ココの場合のように、それがわかった段階で、行動が取れるようになっているという意味です。

Tracing the bitter truth of chocolate and child labour http://news.bbc.co.uk/panorama/hi/front_page/newsid_8583000/8583499.st
m

イギリスで売られている別々の会社の10の銘柄のチョコレートバーに、フェアトレードのラベルが付けられています。チョコ好きの人たちは、それを違法に子供を働かせて作られたものではないことを証明するものだと考えています。

しかし、BBCのポール・ケニヨン氏が現地に行くなどして調査した結果、フェアトレードのカカオの原料の供給者(サプライヤー)の認証を受けている者が、実は児童労働のカカオを扱っていたという例が複数ありました。

BBCだけでなく、フェアトレードの監査でもそれが見つかっています。

フェアトレード財団のラム氏は、次のように語っています。「私たちは、BBCの調査内容に大きな関心を持っています。第一にしなければならないのは、子供たちが適切に扱われるようにすること、そして彼らの安全と将来の面倒を
見る必要があります」。
キャドバリーは番組へのコメントとして、問題となっている7ヵ所のコミュニティからは、取引停止の前もその間も、カカオ豆の供給は受けていないと述べ、また「児童労働の問題が発覚したということは・・・フェアトレードの認証のプロセスが機能している証拠だ」とも語っています。

このメルマガでもご紹介したネスレ社のフェアトレードのラベル付のキットカット。日本では売られていないと思いますが、イギリスではかなり知られている商品のようです。この商品の原料のカカオにも、児童労働のものが使われている事実を、番組はつかみました。

番組スタッフがコートジボアールで出会ったのは、8歳と11歳の少年。2人とも学校に行っていませんでした。彼らが働いている農園のカカオが、フェアトレードのキットカットの原料を供給する組合に行っていたのです。

しかし、ネスレはこの組合から買取を続けています。

現在も、「合法」なココアの中に、児童労働のカカオが混ざっている可能性があります。またココアの取引の際、どのように作られたものなのかというチェックは、ほとんど行なわれないか、簡単にしか行なわれない。
だから、あなたが今日食べたチョコレートには、自由と未来を奪われた子供たちが作ったカカオが入っているかもしれません。

と、下の記事にありました。

Four Corners - 03/05/2010
http://www.abc.net.au/4corners/content/2010/s2885745.htm


●母親と再会

先ほど述べたBBCの記者がガーナで出会った12歳の少年、ファタオ君。記者のケニヨン氏は、彼を母親と再会させるのに成功しました。ファタオ君は、医者になるために勉強したいと言っているそうです。

ブルキナファソは、ガーナとコートジボワールへの違法な人身売買の子供の供給地になっています。子供たちは多くの場合、男の家族に売られ、カカオ農園で働くために連れていかれます。

子供たちは高い木に登らされたり、大きなカカオの実を割るようなきつい仕事をさせられます。学校に行かせてもらえる子はいません。

そんな子たちを減らすことを期待して、ヨーロッパの消費者はフェアトレードのチョコを購入していたのだと思いますが、現実は、必ずしも子供たちを救うことにはつながっていなかったようです。

----中略---------------


       ●○発行者について○●

このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」は、フェアトレードで輸入された商品と、髪やお肌に優しいシャンプー、水を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱う通販専門店です。

本当に良い商品、生産者にとっても、お客様にとっても幸せにつながる商品を、厳選してご紹介しています。合わせて、貧困・環問題などに関する情報発信も積極的に行っています。

店主は元フェアトレード団体スタッフ。自身の経験も交えながらこのメルマガを書いています。

----中略-----------------

※本メールマガジンの著作権は、発行人にあります。無断転載、配布、商用利用等を禁止します。


━━━━━━━━━━[編集後記]━━━━━━━━━━━━━

今回の記事は、BBCのドキュメンタリー番組「パノラマ」の内容を紹介する
記事を参考に書きました。番組を実際に見ていないので、その内容について、コメントすることはできません。なのであまりそういうものはなしで書きました。

こういう番組は、ぜひ日本でも放送してほしいです。といっても私はテレビを持っていないので、NHKのBSドキュメンタリーのようにネットで見られるようにしてもらえるとありがたいです。

認証の方、ラベルの方のフェアトレードは、次から次にこういう問題が出てきます。全部がウソということはないですが、あまりにも不誠実で、国内外の中小のフェアトレード商品販売業者は、一体何のために高い費用と面倒な書類を書いて、時間と手間を使って認証やライセンスを受けているのかわかりません。

消費者も、何のために高いお金を払っているのか?という気持ちになるでしょう。

フェアトレードの紅茶の生産現場で、労働者が搾取的な条件で働かされているという番組が、昨年秋にNHKで放送されました。フェアトレードラベル・ジャパンは、「問題にされた紅茶農園は、生産量の8パーセントしかフェアトレードの価格で買い取ってもらっていない。だからそういうこともあり得る」みたいな反論を、そのサイトに掲載していました。

8パーセントしか高いフェアトレードの値段で買い取ってもらっていないと、農園主としては経済的なうまみがなく、労働者へ還元するというインセンティブが働かない。という事情があるのです。

BBCの番組で問題にされていたクワパ・ココーという組合も、7パーセント程度しか、フェアトレードとして出荷していないらしいです。そのあたりも、子供を奴隷のように働かせた原因になっているのかもしれません

もちろん許されることではないですが。

紅茶に続いてカカオ。次は一体何の問題が出てくるのでしょうか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*このメルマガについて
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、フェアトレードと貧困問題の背景についてお伝えするものです。

作者は元フェアトレード組織のスタッフで、現在フェアトレード商品を扱う店を経営していますが、このメールマガジンは、特定の組織や業界の利益を代表するものではありません。


★・・・・★転載 ここまで・・★・・・・・★・・・・

そんな歪んだ事実があるのなら、フェアトレードなんて無意味だ!と考えてしまいそうですよね。

現地の人達と直接取引している「提携型」のフェアトレードならば安心だと考えています。


以下は、わたしが信頼しているフェアトレードの団体・会社です。
これらは、ラベルのフェアトレードではありません。

ネパリ・バザーロでは、チョコレートを扱っていませんが、クッキーやケーキなどがあります。

★ネパリ・バザーロの通販ショップ「ベルダ」http://www.verda.bz/

主に、ネパールの女性・農家の支援をされています。
ネパールの人たちが、織りから縫製まで心を込めて作った衣類・雑貨。
コーヒー・紅茶・食品があります。
素敵なサイトです。おススメ♪

ネパリ・バザーロの商品について→http://www.verda.bz/?mode=f3

★ネパリ・バザーロのフェアトレードの直営店「ベルダ」
定休日:祝日を除く月曜日と年末年始 オープン時間:10:00-18:00(土日祝17:00)
JR京浜東北線 本郷台駅下車徒歩1分
〒247-0007 横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1 地球市民かながわプラザ2階 TEL045-890-1447

★第3世界ショップhttp://www.p-alt.co.jp/asante/
 日本でもっとも古くからフェアトレードに関わっている団体。

 東日本大震災へ復興支援の取組を色々されていて素晴らしいです!
 
 「地球食チョコレート」は、とってもおいしいです♪
 原材料は全てフェアトレードでオーガニック。
 また、乳化剤を使わない、ミルクやココアバターなどにもこだわりがあります。
 ビターチョコなら牛乳を取らないベジタリアンの方でもOKです。

 ポラン広場の八百屋さんでも扱っているので、時々買っています。

 ただ、「生産者支援」として、東北関東の野菜を販売する「あさ市」に対しては反論のメールを送りました。
 検査されているならば問題はないのですけれど・・・。
 愛ある活動だけに残念に感じました。


★特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパンhttp://peace-winds.org/(PWJ)
 様々な国際支援を行っている団体です。
 東日本大震災の時も、いち早く被災地に向かい活動しました。
 東ティモールのコーヒー(すごく美味しい♪)をはじめ、フェアトレードの品などを販売。


★ピープル・ツリーhttp://www.peopletree.co.jp/index.html

 おしゃれな衣類・雑貨・日用品・食品など、多数の取り扱いがあります。

 斉木さんは、この会社で働いていたことがあるそうです。
 しかし、生産者や従業員に対する態度や、商品の在庫を多く抱えていることなど、
 色々と疑問を感じることがあり退職したと教えてくれました。

 それを知ってからわたしは、かなり冷めてしまいましたが、
 チョコレートは ふぇあうぃんずさんで扱っていたので買っていました。
 小さくて手ごろな価格のおいしいチョコがあります。


$自然と人が大好き☆天然母ちゃんの日々

ここまで読んでくださった方へ。

ありがとうございます!!(深謝)

こちら↓は気が向いたときにでも読んでいただければ、いっそう有り難いです♪

フェアトレードについて書いた過去記事
取るに足りない記事ですが、精一杯書きました。

これらの記事で紹介している
「ふぇあうぃんず」・「フェアトレード情報室」などは、管理人さんが亡くなられたため、現在は運営されていません。
 

◆追記:ゼンショーグループのフェアトレードコーヒーは、サイトを見たところ、
途上国生産者との直接取引を行っているようですね。
 ゼンショーフェアトレードhttp://www.zensho.co.jp/jp/businessmodel/fairtrade/

先日ジョリーパスタで飲んだフェアトレードコーヒーはとても美味しかったです♪


ゼンショーの取り組みには素晴らしいものが色々ありますが、
「産地応援」で東北の野菜を使っているという話を聞いたので、うちではNGのお店にしているのですが・・・。
会社独自の検査はしているとのことです。

(こーるてんによる転載終了)  

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