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日本のビール業界、巨大海外勢の草刈り場に?(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/597.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 15 日 22:38:30: igsppGRN/E9PQ
 

                     サントリー京都ビール工場(「Wikipedia」より)


日本のビール業界、巨大海外勢の草刈り場に?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151115-00010005-bjournal-soci
Business Journal 11月15日(日)22時31分配信


 ビールメーカー世界最大手のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が、世界2位の英SABミラーを買収することで基本合意した。買収額は750億ポンド(13億7000億円)。

 この合併は「自動車業界だったらトヨタ自動車と独フォルクスワーゲンが一緒になるようなもの」とアナリストは表現した。数字でみると、その大きさがよくわかる。

 2014年の世界シェアはABインベブが20.8%、SABミラー9.7%で合算すると30.5%。世界シェアの3割を握ることになるわけだ。日本勢の世界シェアは、キリンホールディングス(HD)とアサヒグループHDを合わせても4%強にすぎない。

 合併する2社の14年の売上高の単純合計は8兆3000億円で、日本のビール大手4社の合計7兆円を上回る。時価総額はABインベブが23兆円、SABミラーが10兆円で、合わせて33兆円だ。

 コンサルティング会社、英ミルワード・ブラウンが発表する「最も価値があるグローバルブランド上位100」によると、ABインベブとSABミラーは世界のビールブランドの上位10のうち8つを持っている。とてつもない巨大企業が誕生することになるわけだ。

 ABインベブは米国とブラジルが主要市場。アジアと欧州、メキシコがそれに次ぐ。一方、SABミラーは大半がアフリカ市場で、中南米、北米、中国と続く。ABインベブは08年の米国アンハイザー・ブッシュをはじめ、世界各国で買収を繰り返してきた。だが、今後成長が期待できるアフリカやインド市場は手薄だった。SABミラーを手に入れた狙いはアフリカ市場の獲得にある。

●ABインベブ=SABミラー連合が狙うアジア市場

 ビール業界の世界的再編は、日本勢にどんな影響を与えるのか。

 世界第3位のオランダのハイネケンはアジアに強い。キリンHDがミャンマーのビール会社を買収した際、ハイネケンと世界4位のデンマークのカールスバーグが対抗馬として名乗りを上げた。

 キリンHDは8月中旬、ミャンマー最大のビールメーカー、ミャンマー・ブルワリー(MBL)の株式の55%を697億円で取得し子会社にした。MBLはミャンマーのビール市場で8割のシェアを握る。

 キリンHDは世界の大手が手を伸ばしていない市場で存在感を発揮している地場メーカーと連携する戦略を採ってきた。09年にフィリピン最大手のサンミゲールの株式の48%を1300億円で取得。同年には豪ビール2位のライオンネイサン(現ライオン)を2300億円を投じて完全子会社にした。11年にはブラジル2位のビールメーカーのスキンカリオール(現ブラジルキリン)を3000億円で買った。従来の東南アジア・オセアニア重視から一歩踏み出した。だが、ブラジルは世界首位のABインベブの牙城で、完膚なきまでに打ち負かされた。

 キリンHDの業績不振の一因は、ブラジルキリンの低迷にあった。買収は明らかに失敗だった。そこで、再びアジアに回帰してミャンマーのビールメーカーを買収したわけだ。

 アフリカ市場を手に入れたABインベブが次に狙うのは空白地のアジア市場である。だからアジアにネットワークを持つ日系メーカーは標的になり得る。

●外資が狙うサッポロとサントリーのビール事業

 東南アジアが世界大手の空白地になっていたのは、酒類事業で外資の参入規制があり、世界大手といえども単独で開拓するのが難しかったからである。

 日本市場もしかりで、酒税の複雑な仕組みが外資にとって参入障壁となっていた。政府・与党はビール、発泡酒、第3のビールの酒税の一本化に向けて検討を始めた。酒税が改正されれば外資も参入しやすくなる。最も手っ取り早いのは、日本の大手4社のいずれかを買収することだ。

 M&A(買収、合併)候補の一番手は、国内ビール第4位のサッポロHDだ。これは誰もが予想する選択肢だ。大穴は国内ビール3位のサントリーHDのビール事業だろう。サントリーHDは中国のビール2位の青島ビール(山東省)との合弁を解消する。両社は13年、生産と販売を担う合弁会社2社を設立して折半出資した。サントリーHDは2社合計で180億円出資している。青島ビールは156億円で合弁会社の株式を買い戻す。

 なぜ、サントリーHDは中国のビール事業から撤退するのか。サントリーHDは14年、米ウイスキー大手、ビーム(現ビームサントリー)を1兆6500億円で買収して完全子会社にした。その時新浪剛史社長は「2020年にはウイスキーで世界一を目指す」とぶち上げた。世界の蒸留酒市場で首位の英ディアジオに追いつき、追い越すと宣言したのである。ディアジオは「ジョニーウォーカー」「ギネス」などを持っている。

 ディアジオを追撃するためには、ビーム買収で膨れた借金を減らし新たな買収資金をつくらねばならない。ビール事業を売却して借金を減らすと同時に軍資金をつくることも、事業の「選択と集中」の考え方をするなら可能性はゼロではない。

 ABインベブ=SABミラー連合の誕生は、日本勢の海外進出の好機という見方もある。両社の合併には、主要国の独占禁止当局の審査・認可が必要になるからだ。両社のシェアがあまりに高くなるので米国や中国の一部の資産の売却を余儀なくされるという観測がある。やや楽観的な見方だが、海外進出が遅れている日本のビールメーカーには、千載一遇のM&Aのチャンスとなり得る。

 中国には独占禁止法にあたる反独占法がある。1企業グループで市場シェアの50%以上を持つことを認めていないのだ。中国ではSABミラーが49%出資している華潤雪花ビールがある。華潤雪花はトップシェアの23%強を持っている。

 中国のメディアは「SABは株式の保有比率を37%以下にするか、全株を売却することもある」と伝えている。カールスバーグが華潤雪花を手に入れる第1候補で、キリンHDも関心を示している。世紀の大合併は日系メーカーも巻き込んだ大再編に発展する可能性を秘めている。

 キリンHDの磯崎功典社長は「(巨大合併が)全部終わった後、世界地図が変わって日本だけが変わらないということはあり得ない」と語っている。日本のビールメーカー4社は正念場を迎えることになる。

編集部

 

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