【参考消息網】　米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」電子版の１１月１８日付記事では、米財務省の集計によれば、中国は米国債保有高を７ヶ月の低水準の１兆２５８０億ドルに、日本は２年来の低水準の１兆１７００億ドルに減らしている。中国は世界最大の米国債保有国だ。

報道によると、中日両国は世界最大の米国債買い手だったが、利回りの高い米ドル建て資産移転の世界的動向を無視し、米国債を大規模放出している。ここ数ヶ月、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利上げ観測は、資金が新興国市場から流出する不安、リスクの高い資産が流出する不安をあおっている。ＦＲＢ関係者の否定と米国の経済データの好転や、１０月の消費者物価指数（ＣＰＩ）の上昇が重なって、投資家は、ＦＲＢが早ければ１２月に利上げを実施すると判断している。

日本の米国債放出の情況は分からない。世界最大の米国債保有国になって数ヶ月後、日本は２年来の高水準の米国債放出を見せた。

（翻訳　金慧）

http://www.xinhuaxia.jp/social/84908

　米財務省が１７日発表したデータによると、米国債保有が外国勢首位の中国は９月の保有残高が１兆２５８０億ドル（約１５５兆３０００億円）と前月比１２５億ドルの減少で、２月以来の低水準に落ち込んだ。中国では人民元相場を下支えするため外貨準備の縮小が続いている。中国に次いで２位の日本も同約１９９億ドル減の１兆１８００億ドルと、２０１３年１０月以来の低水準となった。

　外国勢の米国債保有上位５位までに並ぶ中国と日本、カリブ諸国、石油輸出諸国、ブラジルは軒並み保有が減った。一方でスイスやベルギーなどの国は保有が増えたため、外国勢の総保有残高は９月に３０億ドル増加し６兆１０２０億ドルに達した。

　米財務省統計には国際資本フローのデータも含まれており、９月の外国勢による米長期証券投資は３３６億ドルの買い越しだった。財務省短期証券（Ｔビル）や株式スワップなどの短期証券を含む全体では１７５１億ドルの流出となった。（ブルームバーグ　Ｂｒｅｎｄａｎ　Ｍｕｒｒａｙ）

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151119/mcb1511190500022-n1.htm

　　　　（ブルームバーグ）：中国による９月の米国債保有は２月以来の低水準に落ち込んだ。中国では人民元相場を下支えするため外貨準備の縮小が続いている。

米財務省が17日発表したデータによると、米国債保有が外国勢で首位の中国は９月の保有残高が１兆2580億ドル（約155兆円）と、前月比で125億ドル減少。中国に次いで２位の日本も約199億ドル減って１兆1800億ドルと、2013年10月以来の低水準となった。

外国勢の米国債保有上位５位までに並ぶ中国と日本、カリブ諸国、石油輸出諸国、ブラジルは軒並み保有が減った。一方でスイスやベルギーなどの国は保有が増えたため、外国勢の総保有残高は９月に30億ドル増加し６兆1020億ドルに達した。

米財務省の統計には国際資本フローのデータも含まれており、９月の外国勢による米長期証券投資は336億ドルの買い越しだった。財務省短期証券（Ｔビル）や株式スワップなどの短期証券を含む全体では1751億ドルの流出となった。

原題：China’s Holdings of U.S. Treasuries Drop to Seven-Month Low（抜粋）

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXZ9E26TTDS701.html