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四季報のこの銘柄を見れば世界景気はすぐわかる!(会社四季報オンライン)
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/564.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 16 日 21:07:20: igsppGRN/E9PQ
 

『会社四季報』2016年1集(新春号)で完全読破は73冊目に。しかしいつものことながら過酷な作業だ


四季報のこの銘柄を見れば世界景気はすぐわかる!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151216-00096866-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 12月16日(水)20時46分配信


 分厚い2016年新春号を読み終わり、これで四季報読破は19年目、73冊となった。

 まずは最新号の全体観からだが、巻頭3ページにある「市場別決算業績集計表」によると、3196社合計の今期予想は売上高が2.0%増収、営業利益16.3%増益、純利益15.8%と、3カ月前の秋号からそれぞれ0.6%、0.1%、0.5%と伸び率は低下したものの、秋号とほぼ同水準であった。

 また業績トレンドを巻頭2ページの「【見出し】ランキング」で確認すると、1位:最高益、2位:独自増額、3位:続伸となっていて、企業業績は堅調であることがうかがえる。中間決算発表後、日本経済新聞が集計した業績予想は、四季報新春号に比べもう少し保守的な数字だったが、四季報記者は取材を通じて何かを感じ取ったのか、四季報予想は「独自増額」して今回の結果になったようだ。

 しかしながら、ここ3カ月の出来事を振り返ると、8月の世界的な株価急落から始まり、東芝の不適切会計や第一中央汽船の破たん、独フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れなど企業の不祥事が相次ぎ、ロシア航空機の墜落やトルコの首都アンカラやフランスの首都パリでの大規模テロ、南シナ海人工島の問題やトルコによるロシア機撃墜など国際情勢も緊迫した状況で、必ずしもマクロ環境は良好ではなかった。

■ 四季報版「李克強」指数

 では実際、足元の世界景気はどのような感じなのか。

 中国には李克強首相の名前をとって「李克強指数」なる指標がある。これは具体的に、1.鉄道貨物輸送量、2.電力消費量、3.銀行の融資残高、の三つの指標で、これさえ見ておけば中国経済の実態がわかるとされている。

 実は四季報にも同じようなものがある。私は四季報のあるセクターを見ることで、1.の鉄道貨物輸送量にあたる「世界の荷動き=世界景気」と、3.の銀行の融資残高にもつながる「金融機関の貸し出し状況」を確認している。

 まず「世界の荷動き」は、四季報の【倉庫・運輸】セクターの銘柄コメントをチェックすることでわかるが、中でも海運大手の商船三井 <9104> のコメントは特に重要視している。なぜなら【特色】欄に「船隊規模世界一」とコメントされるように、当社は世界一の船隊を通じて海上の荷物の動きをリアルタイムに把握し、その状況を見ることで世界の動向を知る立場にあるからだ。つまり当社のコメント欄には、おおまかな世界情勢が書かれているといってもよい。

 商船三井のコメントは「【停 滞】コンテナ船は南米、欧州航路の低迷が想定以上」となっているが、同じセクターの日本コンセプト <9386> のコメント「輸出好調。輸入減。三国間は欧州とアジア低調でも北米増」を補足してまとめると、現在の世界景気は北米好調、日本は輸出好調、輸入減少、欧州・南米・アジア(中国)は低調ということのようだ。

 日本は相対的優位にあるものの、世界景気は北米に牽引される「北米一強」の形に近く、よいところと悪いところがはっきり分かれる状況にある。米国では今月にも2006年以来初となる利上げが予想されているが、それは利上げするほど景気がよいということであって、決して利上げによって景気が腰折れすることがないよう期待したい。

 次に「金融機関の貸し出し状況」は【銀行】セクターの地方銀行のコメントを参考にしている。コメントの中から、各地方銀行がどのような分野に積極融資するのかに注目し、その時々のテーマを探るのだ。

 ここ数年は医療・介護、再生エネルギー、環境関連、農林水産関連、復興・インフラなどが積極的に融資する対象となっていて、実際に株式市場でも大きなテーマとなった。ただ今回の新春号では、主に「地銀再編」にどのように対応するかが書かれていて、そのようなテーマはあまり見られなかった。

 しかしその内容が非常に面白かったので、ちょっと脱線するが紹介すると、地方銀行は再編に対する考え方でいくつかのグループに分けられる。
統合に積極的で勢力拡大を志向するグループ(積極派)、自主独立を貫くグループ(自主独立派)、ゆるやかな連携を目指すグループ(連携派)、ひたすら静観するグループ(静観派)、方針は決めていないが情報を収集するグループ(研究派)などである。

 また他行の縄張りである他県に参入するグループも出るなど、今までの地銀ではあまりなかった動きも出始めている。このような動きはさながら戦国時代の勢力争いの様相で、まるで戦国武将の歴史物語でも見ているような錯覚に陥った。

 いくつか具体例を挙げると、積極派はふくおかフィナンシャルグループ <8354> で「【地銀再編】同じ方向を目指す地銀とのさらなる統合はやぶさかではない」とどっしり構えているし、自主独立派は福岡中央銀行 <8540> で「【独立路線】頭取は6代連続福岡銀出身、自主独立路線」とこだわりを見せる。

 連携派は千葉銀行 <8331> で「【連携深化】地銀再編には距離、業務連携を深める方向」と様子をうかがっている感じだし、静観派は北國銀行 <8363> で「地銀再編には静観対応か」、研究派は清水銀行 <8364> で「単独路線だが地銀再編の研究続ける」と沈黙しているようである。

 また富山銀行 <8365> は「【隣 県】金沢事務所は支店などへの昇格を検討、隣県での展開に意欲」と隣国に攻め入っていく感じを受けるし、さらに群馬銀行 <8334> の「【北関東連合】経営統合を公表した足利・常陽銀との合同商談会を今後も継続意向。中長期的に再編も選択肢」は、「北関東連合」で何か秘密の談合でもしているような感じすらある。

■ 12月株主優待取りの注目株は

 さて本題に戻り、12月は上場企業の約10%が決算期を迎えるミニ決算集中月だが、12月決算銘柄はグローバル企業の優良企業が多い。それは海外企業のほとんどが12月決算でグローバルスタンダードに合わせているからで、12月はそのような企業の配当や株主優待の権利確定月という重要な月でもある。

 もっといえば12月から3月にかけて90%以上の企業が決算期を迎えるため、株主優待に注目する方はこのタイミングでしっかり考えておくことが大事だ。

 12月の株主優待銘柄は、サッポロ、キリン、アサヒのビール3社や山崎製パン <2212> など食品、すかいらーく <3197> など外食、資生堂 <4911> などがある。意外なところでは、ヤマハ発動機 <7272> の「ヤマハ発動機ジュビロ」ラグビー観戦ペアチケットというものがあるが、五郎丸選手のラグビー人気でプレミアムチケットになる可能性もある。

 最後にまた余談だが、福井県には「太郎丸」から始まり「次郎丸」「三郎丸」「四郎丸」「五郎丸」の地名があり、さらに福岡県には「六郎丸」「九郎丸」「十郎丸」まで付く地名があるそうだ。ともあれ魅力的な株主優待銘柄はまだまだたくさんあるので、いろいろ探してみてほしい。

 渡部 清二(わたなべ・せいじ):大手証券会社に23年間在籍。中堅企業、個人投資家向けの資産コンサルティング、世界の運用会社向けの日本株セールスに携わる。2014年4月四季リサーチ株式会社設立、代表取締役。
※四季リサーチのフェイスブックを開設しました。

 (隔週水曜掲載)

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

渡部 清二


 

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