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異次元金融緩和、弊害続出で異常事態、インフレ目標も未達成 銀行の逆ざやの隠れた要因(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/182.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 22 日 06:57:15: igsppGRN/E9PQ
 

                 出所:日本銀行および内閣府「国民経済計算」から筆者作成


異次元金融緩和、弊害続出で異常事態、インフレ目標も未達成 銀行の逆ざやの隠れた要因
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150122-00010003-bjournal-bus_all
Business Journal 1月22日(木)6時1分配信


 今年4月は、日銀が異次元金融緩和を導入した2013年4月からちょうど2年となる節目だ。残り数カ月で、2%インフレ目標を達成するメドとされた期限が到来する。

 最近の原油価格下落もあり、総務省が昨年12月下旬に発表した11月のコアCPI(生鮮食品を除く消費者物価指数)は、昨年4月の消費増税の影響(約2%)を除き、前年同月比で約0.7%でしかなかった。もはや2%インフレ目標が今年4月に達成不可能なことは明らかだが、異次元緩和の弊害も徐々に出てきている。例えば、以下の記事だ。

「銀行の稼ぐ力が落ちている。国内での収益力の目安である「総資金利ざや」は2014年9月中間期で全国112行のうち11行が逆ざやになった。資金需要が伸び悩むなか、日銀の異次元金融緩和で貸出金利や国債利回りが急低下し、住宅ローンなどの顧客獲得競争も薄利に拍車をかける」(14年12月22日付日本経済新聞より)

「逆ざや」とは、銀行の収益につながる貸出金や国債等の資金運用利回りよりも、コストである預金金利や経費等の資金調達原価が上回る状態をいう。預金金利はすでに十分低いので、放置すれば銀行の自己資本は減少していき、いずれ破綻する。

 銀行の資金運用利回りが低迷している理由の一つが、「地方消滅」という言葉にも代表されるように、人口減少に伴う企業等への融資の低迷にあることはいうまでもないが、それ以外にも2つの理由がある。

 まず一つは、国債の運用利回りの低下であり、その最大の理由は日銀が異次元緩和等で大量の国債買いオペをしているからだ。実際、10年に1%超であった長期金利(10年物国債の金利)は現在(1月20日時点)、0.215%まで低下した。

●低利回りの日銀当座預金が急増

 しかし、もう一つの理由として、あまり注目されない要因がある。それは、長期金利よりもはるかに低利回りの日銀当座預金の急増だ。日銀当座預金とは、銀行等の金融機関が日銀の中に保有する当座預金をいう。

 例えば、異次元緩和で日銀の国債の買いオペに応じた金融機関は、国債の売却代としてその代金が日銀当座預金に振り込まれる。かつて日銀当座預金には金利が付かなかったが、08年10月以降は金利が付くようになった。これを「付利」というが、付利は前述の長期金利よりも低い利回りである0.1%しかない(08年12月以降)。もちろん、銀行等の金融機関が日銀の買いオペに応じるのは、国債の売却で一時的な利益を得ることができるからだが、その結果、このような低利回りの日銀当座預金が急増しているのだ。

 日銀当座預金が急増している姿は、以下の「準備預金(対GDP)」の推移から確認できる。日銀当座預金と準備預金は概ね同じと見なすことも可能だが、厳密には異なる用語のため、簡単に概念を説明しておこう(本文冒頭の図表「準備預金<対GDP>の推移」参照)。

 もし景気が好転し始めると、銀行等は日銀当座預金から紙幣(日銀券)を引き出し、企業等に対する融資に使う誘因をもつが、制度上すべてを引き出すことはできない。理由は単純であり、銀行等は「準備預金制度に関する法律」(昭和32年法律第135 号)に基づき、その保有する預金などの一定比率以上の金額を日銀に預けることが義務付けられているためである。これを「法定準備預金」といい、準備預金制度の対象となる銀行等の日銀当座預金を「準備預金」という。なお、必要な準備額を超える日銀当座預金を「超過準備」といい、14年12月末で日銀当座預金の残高は約178 兆円、このうち超過準備は約170兆円となっている。

 前出図表をみれば一目瞭然だが、通常は景気の変動によらず、準備預金は法定準備預金に相当する部分のみを残し、あとは企業等に対する融資や投資などに利用される。しかし、量的緩和を行った01−06年度もそうだったが、異次元緩和がスタートした13年度以降では超過準備(=準備預金−法定準備預金)が急増中であり、それが銀行の資金運用利回りを低下させる要因の一つになっている。

●日銀の総資産、異常な規模に

 以上の通り、銀行の「逆ざや」など、異次元緩和の弊害が徐々に出始めている。中央銀行の総資産の多くは国債であることが普通だが、1月13日付「日経ビジネスオンライン」記事『出口が遠い時こそ、真剣に議論するべき 異次元緩和の出口戦略を考える(3)』でも明らかにしたように、日銀の総資産は16年末にGDP(国内総生産)比80%超に達することが見込まれる。米国のFRB(連邦準備制度理事会)や欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE)の総資産(GDP比)が20%台の範囲にあることを考えると、これは明らかに異常な規模だ。

 異次元緩和のスタートからちょうど2年目の15年4月を節目に、異次元緩和の検証や見直しを進めることが望まれる。

小黒一正/法政大学准教授

 

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コメント
 
01. 2015年1月22日 07:24:07 : jXbiWWJBCA

原油安理由に緩和、不必要 伊藤隆敏・コロンビア大教授
聞き手・福田直之2015年1月22日07時02分

伊藤隆敏・米コロンビア大国際・公共政策大学院教授=福田直之撮影

■金融政策 私の視点

 ――物価目標を早くから提唱されていました。日本銀行の物価目標はデフレ脱却に効果が出ていますか。

 「効果は出ている。物価は2013年3月のマイナス0・5%から昨年5月には1・4%まで上がったのは相当な成功だった。原油安の影響がなければ、今でも物価上昇率は1〜1・5%の範囲にあると思う」

 ――それでは、日銀の目標通り13年春から2年程度で物価目標を達成することは可能でしょうか。

 「2%に近づいていくとは思う。だが、そもそも2・0という数字をヒットする必要はない。一番重要なのは人々に毎年2%物価が上がると思ってもらうことだ。人々の予想が2%で安定することが重要だ」

 「日銀も2年の期限は気にしていないと思う。2年が2年半になっても3年になっても、物価が順調に上がれば責任問題や約束を破ったとはならないだろう」

 ――著書では資源高の要因で目標を外した場合に中央銀行は責任を逃れられると書いています。原油安による物価下落に直面した日銀にも言える話ですか。

 「全くその通りだ。エネルギー価格が上がっている場合には、一瞬インフレ率が3%になっても金融を引き締める必要はない。なぜなら、エネルギー価格は一時的で永久に上がらないからだ。高止まりしても1年で落ちるし、バブルもいつかは崩れる。同じことを今の日銀に当てはめれば、原油価格が1バレル=40ドル台まで下がっても長続きしない」

 「原油価格が下がったというのは想定外だし、永久に続くものでもない。2年で2%が達成できなかったとしても、政策の失敗にはあたらないと説明できる」

 ――目標達成を追い求めてきた日銀には難しい選択になりそうです。

 「時間こそかかるが、原油安は経済が活発になって雇用が改善して、賃金が上がる。実は日銀は原油価格が下がることによる物価下押し圧力はそんなに心配していないと思う」

 「日銀は生鮮食品を除いた消費者物価指数で物価の傾向を見ている。だが、本当は価格変動の激しいものを外してトレンドを見るなら、生鮮食品だけでなく、エネルギーも除いた基準を見るべきで、この基準を使ってうまく説明することが必要かもしれない」

 ――ただ、昨年10月末の追加の金融緩和は原油安が物価見通しに与える悪影響を防ぐための緩和でした。

 「あの時、あえて原油価格を持ち出して緩和する必要はなかった。今回、もっと原油価格が下がったからさらに緩和するのではないかと思われてしまった」

 ――再び追加緩和をして、目標達成にこだわるという選択肢もあります。

 「追加緩和はしたばかりだから、まずは効果がどれくらい出てくるのかを見ないといけない。だから、再度の追加緩和はしばらくはないだろう。そもそも、1年もたてば、物価の前年比で見た場合の原油安の影響はなくなるのだから、原油価格の下落に反応してさらに追加緩和する必要はない」

 「昨年10月末は、昨年4月に1・5%までいった消費者物価が、1%を割りそうになり、手を打たないと日銀の物価目標への信頼がゆらぐ恐れがあった。原油価格が下げ止まったまま推移すれば、物価はいずれ上がる。1%未満から上がって行くときに、上がり方が遅いからといって再び追加緩和をすることはない」

 ――人々が毎年物価が2%上がると思うようになるには何年かかりますか。

 「3、4年かかるかもしれない。人々が長期的には2%に物価上昇率が落ち着くと信じるようになって、数字に表れてくるようになるにはそのくらいかかる」

 ――その間は金融緩和を続ける必要はありますか。

 「米国が決めたように、追加の資産購入はやめるが手持ちの資産の規模は維持する方策がある。その場合は規模は維持するのだから、まだ金融緩和を続けている、というメッセージを打ち出す必要があるだろう」

 ――安倍政権は景気低迷を理由に2度目の消費増税を延期しました。昨年4月の消費増税による景気低迷が大きく影響しました。

 「昨年4月に消費増税をし、駆け込み需要の反動で景気の低迷が起きたことは、想定の範囲内だった。第3四半期の数字が悪すぎた。しかし、こうしたことから、消費税はこれからも上げられないよね、という議論に結びついくと、どんどん増税が遅れて、その帰結は財政破綻(はたん)となる。だから、ある程度の成長率が確保されていれば、予定通り増税したほうがいいと思うのは、今も変わっていない」

 ――消費増税を実施するかどうかの参考に、安倍晋三首相が意見を聞いた有識者には、増税の延期に慎重な人もいました。

 「もし景気が思うように回復しなかったりすれば、延期は意味があったのだろうか、となる」

 ――一方、延期を主張する人もいました。

 「景気がすごく良くなったり、税収が増えたり、年金関係の社会保障支出を抑えるようなことができたり、つまり、少しでも財政赤字が減るなら、延期して良かったと言えるもしれない。良きにせよ、悪きにせよ、どうなるかは2、3年経ってみないとわからない」

 ――日銀の金融緩和で金利が下がり、政府が借金をしやすくなったので、放漫財政につながりませんか。

 「理論的にはそうなる。ただ、政府は財政の規律を守り、日銀は追加緩和で経済成長に貢献するというのが最善のシナリオだ。放漫財政につながる可能性はあるが、そこは政府がきちんとすればいい。放漫財政の恐れがあるから金融緩和をしてはいけないという批判に、私はくみしない」

 ――それだけに、政府は財政健全化に気をつけるべきだということですか。

 「日銀がここまでやっている以上、責任転嫁はできない。次は政府の番だ。国会を含めた政府がきちんと全員一致で財政再建に取り組まないといけない」

 「このままでは今の世代のツケを先の世代に送り続けることになる。どんどん国債の利払い費や償還のための費用は増え、自由に使えるお金がなくなる。人口も減り、一人あたりのツケも大きくなる。世代間の不公平が大きくなり、政府も簡単に借金ができなくなるかも知れない。最終的には、財政危機を防ぐために大増税が避けられなくなる。それを防ぐために、小さな混乱が起きるにしても、少しずつ財政再建に取り組もうということだ」

    ◇

 いとう・たかとし 1950年生まれ。ハーバード大大学院経済学博士課程修了。大蔵省副財務官、東大大学院経済学研究科教授、政策研究大学院大教授などを経て、2015年から米コロンビア大国際・公共政策大学院教授。(聞き手・福田直之)
http://www.asahi.com/articles/ASH167VJ4H16ULFA04C.html
 


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