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日本輸出の台湾新幹線、「破綻」は必然だった 誕生と同時に動き出した
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/231.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 24 日 08:53:15: igsppGRN/E9PQ
 

台湾新幹線は危機的状況にある(写真:Bloomberg / ゲッティー)


日本輸出の台湾新幹線、「破綻」は必然だった 誕生と同時に動き出した"時限爆弾"
http://toyokeizai.net/articles/-/58750
2015年01月24日 野嶋 剛:ジャーナリスト 東洋経済


台湾に行って新幹線に乗るたびに、感心してきた。スケジュールは遅れない、車内もきれいにされている、お客さんも多い。日本の新幹線技術が台湾に定着したことをつくづく実感するのである。車内において携帯電話で堂々と話す人がいる以外は、日本の新幹線とまったく同じ風景だ。

また携帯電話については、これはマナーの善し悪しではなく、それを許容する文化の有無に尽きる。日本のように話すことが厳密によくないと認識される国は、アジアではむしろ少数派であるので、気にしても仕方がない。

■台湾の交通環境を一変させたが……

この日本初の新幹線輸出の「成功例」と喧伝されている台湾新幹線が、いま経営危機に瀕しており、3月にも経営破綻し、政府による接収が不可避ではないかと言われている。乗客でいっぱいになった台湾新幹線の座席に腰を沈めても、この新幹線が破綻寸前であるという事態がどうしても素直に飲み込めない。いったい、何が台湾新幹線をダメにしたのだろうか。

台湾新幹線の運営会社は「台湾高鉄」という名称で、2007年に運行が始まった。システムは欧州、車両と技術は日本という変則の方法での輸出だった。最初は欧州のみの落札だったが、土壇場で日本が李登輝総統とのパイプを使って政治力でひっくり返したとされている。

首都台北と南部の主要都市・高雄との345キロメートルを1時間半で結び、従来4時間かかった移動を大幅に短縮した。台湾の交通環境、ライフスタイルは台湾新幹線の登場の前後で一変した、と言ってもいい。

順調であるかのように見える台湾新幹線だが、財務の悪化はかねて公知の事実だった。日常的には稼いでいるが、借金の返済に追いつかないのだ。

累積赤字は470億台湾ドル(1台湾ドル=3.75円)に達する。約400億台湾ドル分の優先株のうち、一部の株主が配当金の支払いと株の買い戻しを求めて提訴しており、3月にも判決が出る。高鉄には手元の資金が18億台湾ドルしかないため、判決で払い戻しが確定すれば、破産するしかない。

さらに1月7日、国民党の立法委員たちが同党の議員総会で18人の全員一致で、台湾の交通部と台湾高鉄が提出した財務改善計画を否決した。これで破綻の可能性は一段と高まった。

財務改善計画を推し進めた葉匡時交通部長(大臣)は責任を取って辞任。3月に迫った「期限」に対し、打つ手はなくなったとも見られている。「商売はうまくいっている。正月の切符は売り切れている。その高鉄がなぜ破産をしなきゃいけないのか。破産が高鉄の唯一の運命なのか」――。台湾で最も影響力のある経済誌の一つ「天下雑誌」は記事のなかでこう問いかけた。それは私を含め、多くの人が感じる疑問だろう。

■「高望み」すぎた利用者予測

その答えを知るためには、台湾新幹線の誕生と同時に、その体内に仕掛けられた「時限爆弾」とも呼べる「負の遺産」について理解しないといけない。台湾新幹線は民間が建設と運営を担い、35年後という異例の短期間のうちに資産を当局に移管するBOT方式で整備された。

つまり、短期間で大きな利益を上げられるという皮算用のもとに想定された償還期間なのである。借りた資金も市中レートよりもはるかに高く設定されていた。すべてが楽観論にもとづいて考えられていたのである。

具体的に言えば、台湾新幹線の発足時、6%の経済成長を台湾が続け、30万人の利用客が毎日乗ってくれるという前提ではじき出した利用者予測が響いた。今の利用者は1日平均13万人で、年々伸びてはいるが、想定の半分にも達していない。

東海道新幹線の東京〜新大阪間でも利用客は1日平均約40万人であるから、この30万人という数字がいかに「高望み」だったかは分かる。台北〜高雄の距離は東京〜名古屋とほぼ同じ。経済規模などの実感からすれば、新大阪〜博多の約17万人あたりが目標としてはギリギリの線であったような気がする。

台湾新幹線が構想された1990年代は、台湾にとって経済成長が最後の輝きを見せた時代であり、楽観論に支配されたのも理解できないではない。だが、甘く見積もった成長予測をはじき出すコンサルタントの口八丁に乗せられ、テーマパークを作って泣かされた日本の地方自治体と似たような構造である。

先にも述べたが、台湾新幹線の運営が悪いかといえばそうではない。利息や税金を払う前の営業利益率は56%で、これは日本の新幹線や香港、シンガポールの地下鉄よりも高い数字だ。ところが、ここから利息や税金、償却費などを引くと、利益率はとたんにマイナスに落ち込む構造なのである。

加えて、切符代も安すぎる。台北から高雄までは約1600台湾ドルで、日本円にすれば6000円ほど。しかも早期購入のときの割引率が大きい。台湾と日本の物価差(だいたい半分ぐらい)を加味しても、もっと高くていいはずだ。だが、利用者の不満や減少を恐れ、最初に設定した「特別価格」の色彩のあった格安料金を上げられないでいる。

■輸出の音頭を取ったJR東海にも影響?

いずれにせよ、台湾新幹線は運行上の問題を抱えていたというよりも、財務構造そのものに無理があったと言わざるを得ず、これは台湾新幹線が誕生した日からいずれ向き合わなければならない問題だったのである。

台湾新幹線は日本にとって初めての海外への新幹線輸出プロジェクトであり、音頭を取ったJR東海にとっても海外展開の中で必ず紹介される成功例となっている。今回の台湾新幹線の経営破綻騒動は日本の輸出と関係するものではないが、むろんいいイメージを与えるものでもない。

台湾ではいま、本当に台湾新幹線を破綻させ、政府移管にしていいのか、最終的な調整が行われている。馬英九政権がいかなる解決策を見いだせるのかが問われているが、昨年11月の統一地方選での大敗を喫した馬政権には、解決にかける意欲がそれほど感じられない。タイムリミットの3月までに妥協案が生まれるのか、破綻に突き進むのか、これから目が離せない。

 

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コメント
 
01. 2015年1月24日 10:33:00 : QISk3Exk6Q
”日本輸出の”と言うところがワザとらしいな。

ソフトも日本のJRが支援すればいい。

国民党のせいじゃないのか?


02. 2015年1月24日 10:55:46 : 9RQWRqU7tg
この問題について、中華民国中央放送局の国際放送部門であるRTI台湾国際放送の日本語放送でも度々取り上げられているので、ご存知の方も多いと思う。そもそも台湾高速鉄道は、中華民国の国鉄とは別組織としてつくられたのである。

中華民国の国鉄は、日本統治時代の台湾総督府鉄道が発祥だ。日本国内の在来線の規格で建設されたため、線路幅は1,067mmである。この1,067mmとは別に、太平洋側は762mmで建設された。この線区は現在は改軌され、しかも台湾を一周するようになっている。

台湾新幹線が当初の乗客見込みを達成できていないのは、在来線を運営する中華民国国鉄が、台湾高速鉄道に乗客を奪われまいとして、猛烈な速度で近代化を進めているからだ。国鉄の列車と言えば、かつてはこのスタイルであった。

[HD] The Taiwan TRA shunting engine GM EMD G22U R100 R118 at Taitung Station
https://www.youtube.com/watch?v=r6tZBnl83c4

●戦後、中共に追われ台湾に亡命した国民党政府は、アメリカとの関係を重視し、同国からディーゼル機関車を購入した。これに日本統治時代からの旧型客車を組み合わせるスタイルであった。旧型客車が老朽化すると、今度は同じアジアの反共国家である南朝鮮(註 当方は韓国と書きません。)から現代ロイム製の客車を購入した。

ところが南朝鮮が中華民国台湾に何の通告もなく、一方的に中共の支配する中国大陸(註 当方は中華人民共和国と書きません。)と国交を樹立したため、両国の関係は悪化。それに輪をかけるように、南朝鮮製の鉄道車輌の故障が増え、これはたまらんと、日本製の車輌を相当な投資をして購入することにしました。

中華民国では戦後、国民党の独裁体制が続き、日本製を買わなくなっていましたが、戒厳令が解除され、普通選挙が行なわれて政権交代が実現。民進党が政権を担当することになりました。民進党は、国民党と違い、日本との関係を重視しています。

TAROKO Express 台灣鐵路局 太魯閣號 Taiwan Railway TEMU1000系電車
https://www.youtube.com/watch?v=zsX6S0ynQgU

●台湾東海岸線の振り子式特急電車です。JR九州の885系電車を、台湾の交流25,000ボルトに合わせてあります。

JR九州885系特急電車 白いソニック Scene1 踏切通過 885 series passing crossing
https://www.youtube.com/watch?v=gG_q-qWOuGQ

●こちらが本家のJR九州885系電車です。

★台湾の面積は日本の九州とほぼ同じですが、この狭い国土で台湾高速鉄道、国鉄、高速バスが競合しているのですから、明らかに過当競争です。以前も書きましたが、諸悪の根源である汚職政治屋の田中角栄が、在来線で3時間の上野〜新潟間に上越新幹線を建設した頃。当方も国鉄でしたが、部内でも反対意見が強かったですよ。「こんなもん、つくるくらいなら、南方貨物線つくらんかい。」(註 東海道本線の名古屋の複々線化のこと。結局、実現せず。)よく文句言ったものです。

●台湾高速鉄道の経営破たんは、当初から予測されていましたね。中華民国の国鉄も、日本の国鉄が財政投融資で整備新幹線を建設して経営破たんしたのを教訓に、新幹線に手を出さないと決めていましたから。これで葛西の面目丸つぶれですな。この勢いでオーストラリアの新幹線計画も、完全白紙化に大きく前進することになります。

さて経営破たん後の台湾高速鉄道。どうなりますかね。


03. 2015年1月24日 11:01:09 : 9RQWRqU7tg
失礼しました。誤字があるので、訂正します。

正 現代ロテム製

誤 現代ロイム製

参考資料です。

台湾鉄路管理局E1000型電車
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E9%89%84%E8%B7%AF%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%B1%80E1000%E5%9E%8B%E9%9B%BB%E8%BB%8A

●補修問題の項に、深刻な現状が書かれています。これに懲りた中華民国の国鉄は、日本製の鉄道車輌を購入するようになりました。


04. 2015年1月24日 11:53:26 : uCPp8C2zwc
先日台湾新幹線に乗ったがよく出来ており、成功していると感じていた。財務がこのとおりなら金を貸している金融屋が金をぼったくっているということだろう。これだけの施設なら60年以上100年程度で償却をしてもよいはず。地形は台湾の西側はかなり広い平地が連続して広がっており条件もよい。

翻って日本のリニヤ新線。こちらは人口が減少し今でも東海道新幹線があるのだから利用者がもくろみどおりにいくとは思えない。出来たとしても財政破綻は確実だろう。誰が真っ暗な中を通過して東京ー名古屋を何度も乗りたいかね。


05. 2015年1月24日 13:00:05 : FUtnN1arpo
>02

「国鉄」を潰した者が鉄道経営を云々できるのかなあww


06. 2015年1月24日 16:13:04 : DDcEA4HhY2
台湾高鉄の場合、問題は駅の立地にある。一番乗客数を見込めるはずの台北→桃園間路線の乗客が利用する新桃園駅がとてつもなく不便な場所に建ててある。これでは列車や線路をいくら立派に造ってあっても利用客が増えるわけが無い。次のハブ駅である新台中駅もとんでもない場所に建ててあるらしい。まともに利用できるのは台北→高雄間のみというわけだ。この路線は台湾の国鉄である台鉄や高速バスで利用するには長時間になり結構苦痛である。つまり、在来の既得権である台鉄や高速バスと路線を競合できないように変な場所に駅を建てたのである。これでは乗客数が増えないのも当然だ。ちなみに当初新駅の効果を狙って付近の土地を買い占めていた投資家たちは大損して土地を投売りしているらしい。

07. 2015年1月24日 18:00:59 : FUtnN1arpo
新大阪や新横浜・岐阜羽島その他の東海道新幹線の駅ももかなり不便な所に造った。しかし新大阪周辺などは現在では新都心と言ってもよいくらいの発展をしている。
要はその駅をどう生かすか、地元の頑張り次第だろ。鉄道と言うのは鉄道だけの収支で見ても判らない物なんだ。

08. 2015年1月25日 18:55:48 : OdzFIUL63A
>>05
それを言ったら、JR経営者など皆旧国鉄幹部だぞ。

9. 2021年4月06日 20:35:38 : Ev3varG8U6 : eUJabXBZNGhIWEU=[13] 報告
台湾列車事故で「民営化」議論が浮上、「日本のJRに見習え」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%88%97%E8%BB%8A%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%A7-%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96-%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%81%8C%E6%B5%AE%E4%B8%8A-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%EF%BD%8A%EF%BD%92%E3%81%AB%E8%A6%8B%E7%BF%92%E3%81%88/ar-BB1flDZF?ocid=msedgntp

台北=矢板明夫】台湾東部の花蓮県で50人が死亡した2日の列車脱線事故を受け、運行している公営鉄道「台湾鉄路管理局」(台鉄)の管理体制に批判の声が上がっている。3年前にも同じ路線で、速度超過による列車脱線で18人が死亡した事故が起きたにもかかわらず、再発を防げなかった。「台鉄を日本のJRのように民営化すべきだ」との指摘が相次いでいる。

 台湾の中華軌道車両工業発展協会理事長で与党、民主進歩党の元立法委員(国会議員)、蔡煌瑯(さい・こうろう)氏は、民営化について、「台鉄の名誉を挽回するため、民間資金と経営戦略を積極的に受け入れ、台鉄の組織や体質を刷新すべきだ」と地元メディアの取材に答えた。

 また、交通部(国土交通省に相当)次官の王国材氏も事故後の記者会見で「個人的見解だ」と断りながらも、「(台鉄の)民営化に賛成する」と表明した。

 台鉄は、日本統治時代に建設された台湾総督府鉄道を引き継ぎ、1000キロ以上の在来線鉄道網を運行しており、台湾当局の管理下にある公営事業として運営されている。一方で、2007年に開業した台湾高速鉄道(台湾新幹線)は、建設計画の当初から、民営企業が運営を担ってきた。

 高鉄に対して台鉄は「サービスが悪い」「遅延するし危険だ」などと利用者に不評で、硬直した体質もたびたび批判されてきた。

 今回の脱線事故の直接的な原因は、台鉄が発注した土木工事の作業車が斜面から線路上に滑り落ちたことだが、「管理、監督の責任を果たしていない」「民間企業なら落下防止の柵を事前に作ったはずだ」といった指摘も相次いでいる。

 楊合進・文化大学准教授は6日付の台湾紙、聯合報に寄稿し、1980年代の日本の国鉄民営化の事例を紹介。「民営化後、経営体質も遅延率も事故率も改善された」と説明した。その上で「台鉄も民営化を決断する時だ」と主張した。

 しかし、こうした民営化推進論に対し、反対意見も根強い。台湾鉄道労働組合の理事長、王傑氏は「事故対応の時期に民営化論が出ることは職員の士気に影響する」「民営化しても問題は解決されない」と反論した。野党、中国国民党の幹部は、「民営化の議論は民進党による事故の責任逃れだ」とも批判している。

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