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銀行再編の裏、勘定系システムめぐるITベンダの死闘 みずほ大障害呼んだ富士通のエゴ(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/254.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 26 日 07:54:05: igsppGRN/E9PQ
 

銀行再編の裏、勘定系システムめぐるITベンダの死闘 みずほ大障害呼んだ富士通のエゴ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150126-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 1月26日(月)6時0分配信


 金融庁の畑中龍太郎長官(当時)は昨年1月15日に全国地方銀行協会、翌16日には第二地方銀行協会に出席。居並ぶ銀行トップに向かって「業務提携、経営統合を経営課題として考えていただきたい」と異例の発言をした。金融業界関係者の間では「今年は答えを出す年にしてほしい」と強い口調で迫ったと伝わっている。昨年7月に長官を退任した畑中氏が仕掛け、同年10月に就任した後任の細溝清史氏がダメ押しの口先介入をしたことで、地銀再編にようやく道筋がついた。地銀トップは今年、その本気度が試されることになった。

 すでに関東では、地銀首位の横浜銀行(横浜市)が第2地銀の東日本銀行(東京都)と2016年4月に経営統合することで合意。横浜銀が口火を切るかたちで、関東で「玉突き」再編が始まった。

 生き残りを懸けた地銀の再編は、預金データを管理する勘定系システムの優劣が問われる闘いでもある。全国に105(上場しているグループ・銀行は84)ある地銀・第2地銀からの受注をITベンダー(ハードウェア・ソフトウェア販売およびシステム開発会社)が競い合う。

 国内地銀・第2地銀105行の勘定系システムのシェアは、NTTデータが35行とトップで、以下、日本IBMの25行、日立製作所の17行、日本ユニシスの11行、富士通の11行、NECの5行、日本総合研究所の1行と続く。システムが異なる地銀が経営統合すれば、ITベンダは1社に絞られることになる。横浜銀行と東日本銀行の経営統合では、規模が大きい横浜銀行(NTTデータ)のシステムに片寄せされ、東日本銀行の富士通が脱落する。

 一方、経営規模が近いと判断は難しい。肥後銀行と鹿児島銀行は預金量ではほぼ同じ。勘定系システムは肥後銀行が日立、鹿児島銀行はユニシスだが、統合比率、本店所在地、頭取の首脳人事とともに、勘定系システムをどうするかが注目される。両社の場合、勘定系システムの一本化は両行の力関係がはっきり出てしまうので、先送りされる可能性もある。

 東京都民銀行と八千代銀行は昨年10月、経営統合し、東京TYフィナンシャルグループが発足したが、勘定系は東京都民銀行がNTTデータ、八千代銀行はNECのまま。システム統合は17年以降に検討する。

●塗り替わったITベンダー勢力図

 メガバンクの再編によって、ITベンダーの勢力図は大きく塗り替わった。

 再編が始まった1999年当時の主要銀行の勘定系システムは、東京三菱銀行と富士銀行がIBM、住友銀行がNEC、第一勧業銀行とさくら銀行が富士通、三和銀行、東海銀行、日本興業銀行が日立だった(いずれも当時の銀行名称)。

 4大金融グループに再編された際には、力関係でシステムを一方に集約する「片寄せ方式」が取られた。東京三菱銀行がIBM、三井住友銀行がNEC、UFJ銀行が日立となった。だが、第一勧業銀行と富士銀行、日本興業銀行が経営統合し発足したみずほフィナンシャルグループだけは、片寄せされることなく各行のシステムが残った。

 東京銀行の勘定系システムを担っていた富士通は、三菱銀行と東京銀行の合併でそれを失い、さらに三井住友銀行の誕生でさくら銀行のシステムも失った。さらにみずほ銀行の誕生で第一勧業銀行のシステムを失うと、4大金融グループすべてから外されることになり、富士通にとっては死活問題に発展する。追い詰められた富士通は秋草直之社長(当時)が先頭に立ち、すさまじいばかりの営業攻勢をかけたといわれている。

 みずほ銀行の発足では富士銀行(IBM)のシステムへの片寄せが有力視されていたが、第一勧業銀行(富士通)が巻き返した。コンピュータについての知識がなかった3行の頭取は、社内の政治力学で判断した。3行それぞれの勘定系システムを残し、それをリレーコンピュータでつなぐ暫定方式を採用。3行のメンツを立てた妥協の産物だった。そしてこのボタンのかけ違いが、みずほ銀行が02年4月1日の開業初日に大規模なシステム障害を引き起こす伏線となった。

●メガバンクを失った日立

 数度の金融再編を経て、メガバンクは3行に集約された。メガバンクの勘定系システムの争奪戦に敗れたのは日立だった。06年に誕生した三菱東京UFJ銀行の勘定系の争奪戦でIBMに敗れ、旧三和銀行と旧東海銀行の時代から続けてきた都銀の勘定系ビジネスを失った。その数年前には、広島銀行の勘定系をIBMに奪われている。

 メガバンクを失った日立は背水の陣を敷く。地銀では負けるわけにはいかない。日立が巻き返しの柱に据えたのが、NTTデータ、ユニシスとの提携だった。NTTデータから勘定系システムの開発を請け負った。ユニシスとは金融分野で提携関係にあり、ユニシスの勘定系は日立製サーバーを使っている。

 南九州の金融地図を大きく変えるといわれている肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合では、コンピュータシステムはどうなるのか。勘定系は肥後銀行が日立、鹿児島銀行はユニシス。全方位外交を取る日立が挽回できるかどうか、その成果が問われることになる。
(文=編集部)

編集部

 

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