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QEがもたらす先進国の株価革命 欧州がギリシャの債務減免に応じられない理由
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/299.html
投稿者 蟲 日時 2015 年 1 月 28 日 13:52:41: VXoEun45fU5tI
 

JBpress>ニュース・経営>エコノミストの眼 [エコノミストの眼]

QEがもたらす先進国の株価革命
今や世界標準となったQEはなぜ正当なのか

2015年01月28日(Wed) 武者 陵司

(1)情勢分析の分岐点、空前の世界的金利低下をどう見るか

 今はまさしく天下分け目の関ヶ原である。一点をめぐって雌雄を決する局面に至っている。鍵は空前の金利低下をどう解釈するか。誰もが想像できなかったような著しい金利低下が各国で起こっている。日本の長期金利は、一時0.2%を下回って0.1%台となり、ほぼゼロ金利状態というところまで下がった。欧州ではドイツの長期金利が0.4%台となっている。この世界的な空前の金利低下をどのように解釈するかによって、戦略対応の違いが生まれる。投資家もアナリストも学者も、2つの相反する見解、のいずれかを選択しなければならない。傍観者、中立はあり得ない。

 1つは金利低下が悪いこととする見方である。金利低下は、(1)企業の資本収益力の著しい頽廃、(2)中銀の過剰な金融緩和、人為的債券バブル、というネガティブな要因によってもたらされたもの。これが多数派を占め、米国ではビル・グロス氏、日本では水野和夫氏が代表的論客であろう。多くの投資家やオピニオンリーダーも、この金利低下は悪いことで、暗い将来の予兆ではないかという漠然とした不安を表明している。

 彼らは金利の低下は成長機会が乏しく、投資が抑制されることによって起こっていると見る。また、主要国中央銀行の著しい量的金融緩和が、金利低下の原因であるという見方もある。成長できない経済において、量的金融緩和で無理に金利を下げたところで、それは時間稼ぎに過ぎない。今進行している世界的な量的金融緩和は失敗し、その先はグローバルな経済困難に陥っていくという悲観的展望が導かれ、今はリスク回避を徹底すべきだという結論になる。

 では金利低下は良いことだとすれば、どのような論理が対置されるのだろうか。今の金利低下がポジティブな要因、つまり(1)資本生産性の向上=資金余剰、(2)企業の収益力向上=超過利潤の存在、によってもたらされているとすればそれは明るい将来の前兆であり、積極的にリスクを取るべきだということになる。これは現状では少数派の見方であるが。

コンセンサスの見方、金利低下は悪いこと

 今のところ、2つの仮説のどちらが正しいか、誰にもわからない。2015年以降の景気展開により、論争の決着はつくが、同時に投資パフォーマンスにも決定的な格差をもたらす。前者なら株売り、後者なら株買いである。

 どちらの仮説が正しいか。日本ではオピニオンリーダーやメディアの間では圧倒的に悲観派が優勢だが、需給面では圧倒的に後者が優勢である。日銀は量的金融緩和を推進し、徹底的にリスクテイクを鼓舞しようとしている。日本の金融機関や投資家にとって、長期金利が限りなくゼロに近づいた(イールドカーブが極端にフラット化した)ことにより、従来の預貸利鞘や債券運用益はほとんどなくなっている。金融機関や投資家が利益を獲得しようとすれば、十分なスプレッドがとれる株式や外貨資産、不動産などのリスク資産を大きく積み上げざるを得ない環境にある。理論上の決着を待たずに、投資家は動き出さざるを得ない状況にあると言える。

 余剰資金がますます実物経済や株式市場に押し出されていき、そこで大きな投資のリターンが得られる時代に入ったということは、相当な株高がこれから先待っているという結論になるのではないか。預金金利0%、国債利回りは0.2%、株式の配当利回りは1.7%、そして株式の益回りは6.5%というギャップを見れば、いかに相対的に株式投資の妙味が高まっているかは明らかであり、そちらに資金が誘導されていくのは、今の金融政策が続けられる限り、変わりようのない現実であると考えられる。

(2)金利低下が良いことであるとしたら、それはどんな仮説か

 さて今の金利低下をもたらしているポジティブな要因は何かというと、それは空前の技術革新による生産性、特に資本生産性の上昇である。資本生産性の上昇(つまり設備価格の大幅な下落)により、設備投資や新たな企業を興す際のコストが大幅に削減されている。その結果発生した資金余剰が、世界的に長期金利を押し下げているというのが、筆者の解釈である。

 悲観論者にとって鍵となるコンセプトは

「金利低下=企業の価値創造能力の低下=資本主義の頽廃」

であるが、そうした仮説は企業収益が米日欧先進国で著しく向上している現実を全く説明できない。今の高収益は一過性のもので、いずれ大不況の到来により企業収益の急悪化、配当激減、淘汰は避けられないと主張されてきたが、リーマンショック後の着実な企業収益向上によりそれは説得力を失っている。

 実際、アップルやグーグルなど高い収益を上げている米国の新興企業では、投資コストをそれほど必要としないため、著しく増加した収益は企業買収や自社株買いの原資になり、企業の外に新たな運用対象を見出すという時代に入っている。かつてシリコンバレーのスタートアップ企業にとって、最大の困難はいかに資本を調達するかであったが、今ではクラウドコンピューティング、インターネットなどの技術進化によって、資金問題は著しく容易になっている。収益力向上と資本生産性の上昇(設備など投資コストの下落)による資金余剰は日本企業においてさらに顕著である(図表6参照)。

 このように世界的に技術革新が進行し企業の収益が向上し、資本生産性の上昇によって企業にとって必要な投資コストが大きく低下をしている現実が、長期金利を押し下げているとすれば、この金利低下は良い現象である。図表5、6、7、8に見るように、日米ともに近年、利潤率(企業のもうける力)が上昇を続ける一方、利子率(企業の資本コスト)が急低下し両者のかい離が一段と著しくなっている。悲観論者の仮説とは逆に

「企業の価値創造能力の上昇=資本主義の活力向上=資金余剰と金利低下」

という因果関連になっているのである。

 金利低下はより安いコストで資金が調達でき、それによってより有利な投資が可能になるのだから、将来展望は明るい。そのような環境のもとでは、中央銀行の量的金融緩和は景気拡大、株価上昇、デフレ回避を実現し、成功するだろう。

(3)定着したQE、2%インフレ目標の絶対化、金融政策の相対化

 1月22日、欧州中央銀行(ECB)は2016年9月まで毎月600億ユーロの資産を買い取るというQE(量的金融緩和)を決定した。またドラギ総裁は「2%のインフレ目標の達成が見通せるまで量的金融緩和を続ける」意向を示唆した。

 今や米日欧の中央銀行は、(1)2%インフレターゲットの実現、(2)そのためにあらゆる手段を駆使する(量的緩和の上限を設けない)、の2点で、完全に一致している。2%インフレ実現のための無限の量的金融緩和、が世界の標準になったことの意義は大きい。2%インフレターゲットに対する批判、量的金融緩和に対する批判(有効性の疑問と弊害)は依然大きいが、政策論としては、それはすでに決着した話である。どのような批判があろうと、米国、日本、欧州の各中央銀行は、政策目標を達成するまで、バランスシートを膨張させ続ける以外に選択肢はない。そして、リーマン・ショック後の米国経済回復は、辛抱強い量的金融緩和が着実に成功しつつあることを示している。

(4)「中央銀行革命(2%インフレ目標・青天井の量的緩和)」が引き起す株価革命

 QEが画期的であるのは、金融政策を相対化したことであろう。つまり2%インフレターゲットを絶対化し、そのためには何でもすると公言したこと、換言すれば金融緩和のレベルは2%インフレの実現可能性によって決まるということである。

 そして金融緩和量は直ちに株価に影響するのであるから、適正な株価水準は2%インフレ目標の達成状況に依存するということになる。つまり2%インフレ達成に整合的な量的金融緩和は、妥当な株価水準をも大きく引き上げるということである。量的金融緩和とともに株価も相対化されたと考えられる。2%インフレが実現するまで際限なく株価が上昇するということは、2%のインフレ目標に程遠い日本とユーロ圏は、今後の量的金融緩和は相当の規模となり、株価の天井も相当高いということになる。

 図表10は日米の株式時価総額の対GDP比を示したものだが、QEを徹底的に推し進めた米国が大きく上昇し日本とのかい離が広がっていることが分かる。それは株式のPBRの日米かい離にも表れている。QEで米国を後追いする日欧は、株式時価総額/GDP比やPBRにおいても米国にキャッチアップしていくのではないか。

 先進国の株高は、価値シフトという観点からも正当化できる。いま新たな産業革命により、労働生産性と資本生産性が大きく上昇している。それが労働余剰と資本余剰をもたらし、ビジネスを行うのに必要な労働コストと資本コストを低下させ、先進国企業に超過利潤をもたらしていると考えられる。先進国で企業による価値創造が高まっているのにそのコストが低下しているのであるから、企業価値とそれを体現する株価が上昇するのは当然と言える。

 経済学は富(価値)の創造は、労働と資本が生産過程に投入された時と考えるが、それは価値の源泉が労働と資本のみにあることを意味しない。あえて言えば、

(労働)+(資本)+(知恵)=(価値)

 つまり単独で存在しているだけでは無価値の労働と資本を結合させる知恵こそが、価値創造の源泉であり、知恵は企業に宿り、それは株価に体現されると考えられる。知恵のない人にとっては資本を1%以下のリターンしかない国債に投下するしかないが、知恵のある経営者(たとえば日本電産の永守社長)であれば企業買収によって5%いや10%の運用リターンを獲得できる。労働と資本を結合して超過利潤を生みだす知恵、そこにこそ価値が存在すると言える。とすれば産業革命と資本生産性の上昇がもたらした余剰資本が、リスクフリーの国債や預金に滞留しているのはおかしなことで、余剰資本は価値を増大させている株式に向かうことが当然の論理的帰結となる。

 国債から株式へと資金が移動し適切な資本配分が実現していけば、世界的に進行している際限ない長期金利の低下は終わる。それはFEDモデルの復元をもたらすことになろう。

 なお、なぜ「QEがいずれFEDモデルを復元させる」と考えるのかは、次回に分析したい。

(*)本記事は、武者リサーチのレポート「ストラテジーブレティン」より「第134号(2015年1月27日)」を転載したものです。

(*)投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、必ずご自身の判断でなさるようにお願いします。本記事の情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

 

欧州がギリシャの債務減免に応じられない理由

2015年01月28日(Wed) Financial Times

(2015年1月27日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 ギリシャの選挙で急進左派連合(SYRIZA)が勝った。だが、恐らく同じくらい驚くべきことに、この「極左」政党は、西側のエリート層の意見を味方に引き入れようとする戦いで大きな前進を遂げている。

 多くの主流派経済学者、政策立案者は、ギリシャ経済の状態に危機感を募らせるあまり、国内総生産(GDP)比175%に上るギリシャの公的債務を大幅に削減することが唯一の解決策だというSYRIZAの主張に同意するようになった。

「大幅な債務減免しかない」は本当か?

急進左派ツィプラス党首が首相に、欧州初の反緊縮政権 ギリシャ

1月26日、アテネの大統領官邸で首相の就任宣誓をする急進左派連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首〔AFPBB News

 「ギリシャの債務は適正規模に減らす必要がある」。英語圏のある上級政策立案者は、ダボスで筆者にこう言った。「ドイツ人は、自分たちが1950年代の債務減免で恩恵を受けたことを思い出すべきだ」

 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)の紙面上でも、複数のノーベル賞受賞者からの書簡や一部の寄稿が似たような主張を展開している。

 残念なことに、明示的なギリシャ債務削減は欧州で、解決する以上に多くの問題を生む。3つの主なマイナス効果が見込まれる。

 第1に、債務減免は欧州北部で政治的な反発を招き、極右政党と国家主義政党を強めることになる。

 第2に、極左政党と反資本主義政党が欧州南部で信用を獲得し、ギリシャと同じような債務削減と社会支出の大幅拡大を強く求めるだろう。支出拡大は市場の信頼崩壊につながるものだ。

 第3に、それがたとえ交渉によるデフォルト(債務不履行)だったとしても、ギリシャがデフォルトした場合に生じる欧州連合(EU)加盟国間の信頼の崩壊は、EUの結束を維持するのを難しくする。

欧州北部での政治的反発

 ドイツの容赦ないスタンスに集まる注目は、第2次世界大戦に関する感情的な問題を引き起こすが、ほぼすべてのギリシャの欧州債権者が似たような見解を持つという事実を覆い隠してしまう。

 フィンランドやオランダなどの政治家がギリシャ救済を訴えるのは非常に難しかった。こうした国の懐疑的な市民は、お金が返済されないかもしれないと見ているようだった(みんなバカだな!)。ここで、そうした不安が正しかったことが証明されたら、救済に反対した国家主義政党が得をする。

 フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ首相は、同国はギリシャに約10億ユーロ融資したと指摘する。これは政府の年間予算の2%足らずに相当する額だ。フィンランド――やはり深刻な景気後退に苦しんだ国――でこの融資の半分を帳消しにすることは、政治的に有害だ。恩恵を受ける可能性が高いのは、国家主義政党の「真のフィンランド人」だ。

 このパターンは他国でも繰り返され、恐らくフランスの国民戦線(FN)やオランダの自由党が受益者になるだろう。

 スウェーデン元首相のカール・ビルト氏は次のようにツイートして、欧州北部の反応がどんなものかを垣間見せた。「ギリシャのSYRIZAは、他のユーロ圏諸国の納税者がもっと多くのお金を払ってくれると約束することで選挙に勝った。いい根性だ」

 EUの礎であるドイツの政治に対する影響も有害なものになるだろう。ここへ来て反ユーロの姿勢に移民への怒りを付け加えた「ドイツのための選択肢(AfD)」は間違いなく利益を得る。

 アンゲラ・メルケル首相の最大の功績の1つは、フランスやオーストリア、オランダに存在するような極右政党がドイツで台頭するのを防いだことだった。その功績が今、危うくなっている。

南欧などで極左政党が台頭する恐れ

 欧州の極左もSYRIZAに声援を送っている。債務の返済を拒み、緊縮を終わらせる簡単な方法があるという考えは、スペインやポルトガル、アイルランド、イタリアといった苦境にある国にとって極めて魅惑的に違いない。

 もしSYRIZAがギリシャ債務の削減に成功したら、スペインのポデモス党やアイルランドのシン・フェイン党、イタリアの「5つ星運動」などの政党が支持を獲得するだろう。

 だが、ユーロ圏全域――特にイタリアとスペイン――で債務デフォルトが相次ぐ見通しは、市場を怯えさせ、新たな金融危機が生じるリスクを高める。その結果、すべての人が苦しむことになる。ポデモスやSYRIZAの支持者を含めて、だ。

 極端な政治思想への漂流や金融パニックが起きなかったとしても、ギリシャのデフォルトは深刻なダメージをもたらすだろう。EUは、すべての加盟国が他国も互いに対する支払い責任を尊重し、欧州の法律を順守すると確信して初めて本当の意味で機能する。その考えが決定的に損なわれたら、将来の取り決めを交渉するのはほぼ不可能になる。

 一体どうすれば、ドイツやフィンランドの議会を説得し、欧州の新たな救済策を可決させることができるのか。また、相互の信頼が蒸発してしまったら、例えば銀行同盟のような大切な構想はどうすれば前進し得るのか。

ギリシャにできることはある

 こうした事情は、ギリシャがただ苦しみ続けるしかないことを意味するわけではない。ギリシャ債務の全体的な規模は怖いほど大きいが、完全なデフォルトに至らずにも、できることがある。

 ギリシャが債務に払っている利息はすでに削減され、延期されている。債務負担をさらに軽減するために、この「extend and pretend*1」政策を拡充することができるだろう。

 債務返済は、ギリシャ経済に一定の持続的成長が戻ってくるまで延期することができる。欧州中央銀行(ECB)の急進的な金融政策や原油安と並び、これはギリシャ経済に成長を取り戻す助けになるだろう。

 もちろん、またしても面倒なEUの妥協がなされることは、SYRIZAが口にしてきた債務削減と比べると、かなり刺激に欠ける。だが、あらゆる危険を考えると、退屈な妥協は妙に魅力的に見えてくる。

*1=融資の期限を延長し、問題がないふりをすること

By Gideon Rachman
http://jbpress.ismedia.jp/   

コメント
 
01. 2015年1月28日 14:23:12 : nJF6kGWndY

>「中央銀行革命(2%インフレ目標・青天井の量的緩和)」が引き起す株価革命

まだ、こういうことを恥ずかしくもなく言えるのは武者くらいだろうが

増えてくるようなら注意が必要だな


02. 2015年1月28日 23:24:00 : jXbiWWJBCA

信頼性の大切さ教えたスイス中銀、過度な信頼も禁物だが
ALEN MATTICH
2015 年 1 月 28 日 15:11 JST

中央銀行は大声ではっきり物言う必要がある。しかも機敏さも求められる。 Associated Press
 中央銀行の政策担当者とは、不愉快な立場にあるものだ。彼らの言葉を市場に信じてもらいたいのだが、現実に即した政策変更を加える柔軟性も必要としている。こうした葛藤ゆえに、市場から激しい抗議を受ける可能性がある。
 スイス国立銀行(中央銀行)が、対ユーロでのスイスフランの為替レートに設定した上限を長期的に維持すると改めて保証したのは、2週間前のことだった。
 スイス中銀のダンティーヌ副総裁は1月12日のインタビューで、為替レートの上限は中銀政策の礎だと語った。だがスイス中銀は、そのわずか3日後の15日にこの礎を取り払った。
 ダンティーヌ副総裁はこのインタビューについて、「わたしのインタビューに先立ち、フランの上限撤廃に関する観測記事が流れ、12日のフラン買いにつながっていた。わたしがインタビューをキャンセルしたり、上限に疑問を投げかけたりしていたならば、動きが猛烈に激しくなっていただろう」と語った。
 つまり、スイス中銀はこの数日の間に考えを変えた可能性がある。欧州中央銀行(ECB)が翌週の政策会合で量的緩和を打ち出すだろう、との思いがスイス中銀の中にあったのは間違いない。上限を維持していたならば、スイス中銀は既に膨張している中銀準備に加え、ユーロ圏の資産を大量に買い入れざるを得なくなっただろう。
 あるいは、既に上限撤廃の方向に動いていたけれども、準備が整う前にそれを認めるわけにはいかなかったのかもしれない。
 いずれにしても、スイス中銀としては、市場環境を変えずに新たな政策がその環境に適合できるよう、上限を撤廃するそのときまで政策を信じていて欲しかったのだ。
 中央銀行はどんな政策的な約束をする場合でも、その立場を完全に信頼してもらう必要がある。さもなければ、失敗は目に見えている。ゆえに中央銀行の大半の仕事は信頼に基づいているのだ。
 このことは、量的緩和のような非従来型の政策と特に関係が深い。こうした政策は普通、心理に影響を及ぼすことで効果を挙げるものだ。
 心理への働きかけは、必ずしも中央銀行が求めるほど強力な手段になると限らない。
 ECBは22日、1兆ユーロ超の資産買い入れ措置を打ち出した。買い入れを約束した規模が、投資家が期待していたものよりもはるかに大きかったので、当初は高揚感につながったが、その後は熱が冷めた。一つには、ECBがこれまで講じたさまざまな措置が、成長とインフレを生み出せずにきたためだろう。2011年末から2回に分けて行った1兆ユーロの長期資金供給オペ(LTRO)もその一つだ。
 日本銀行も同様に、かつてなく大規模な資産買い入れ措置を打ち出してきたが、それまでよりも効果は少なかった。これまでの失敗は、先行きの約束に対する信頼の薄さを意味している。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は、市場の信頼に関する問題には特に神経質になるだろうが、それは逆の意味でだ。投資家は、世の中が投資家にとって不都合な状態になるといつもFRBが投資家の利益を守るために動いてくれる、とFRBを信頼し過ぎるようになっている。FRBは、資産価格を金融政策の手段としてと同時に投資家の信頼度の尺度として用いている。このため、株式市場や社債市場の一部などで、バブルを生み出しているのは間違いない。
 投資家は楽観すべきでない、というFRBの警告は無視されている。なぜなら、どのような警告をしていたとしても、FRBは着実に市場に報いてきたからだ。だからこそ、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは、タカ派的論調を強める可能性が十分ある。だが、投資家が耳を傾けるかどうかは、全く別の問題だ。
関連記事
• スイス中銀のフラン上限撤廃をめぐる5つの疑問
• スイス中銀の政策変更、5つの問題点とは
• 波乱の欧州通貨 特集
http://jp.wsj.com/articles/SB12736489134639783367304580426761201874770 


03. 2015年1月29日 07:42:47 : jXbiWWJBCA

米国株式市場は大幅安、FRB景気判断上方修正受け
2015年 01月 29日 07:18 JST
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日の米国株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)声明で景気判断を上方修正したことを受け、急落して終了した。

FRBは今回のFOMC声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペースで拡大」から上方修正。年内に利上げを開始する姿勢を維持していることが示唆された。

ダウとS&P総合500種は1%を超えて下落。ただ、ナスダック総合は前日の取引終了後に好調な決算を発表したアップル(AAPL.O)が買われたことで、下げ幅は限定された。

ダウ工業株30種.DJIは195.84ドル(1.13%)安の1万7191.37ドル。

ナスダック総合指数.IXICは43.51ポイント(0.93%)安の4637.99。

S&P総合500種.SPXは27.39ポイント(1.35%)安の2002.16。

エネルギー関連株が全般に下落。 原油価格が大きく下げたほか、一部大手金融機関が原油先物について弱気の見通しを示したことが材料視された。

アリババ(BABA.N)の15%株を別会社に分離すると発表したヤフー(YHOO.O)は3.2%安。アリババも4.4%下げた。

半面、アップルは5.7%高。ボーイング (BA.N)もこの日発表の決算が市場予想を上回り、5.4%上昇した。

前日発表の決算で1株利益が市場予想を上回ったUSスチール(X.N)は10.9%急進した。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル).DJI

終値         17191.37(‐195.84)

前営業日終値    17387.21(‐291.49)

ナスダック総合.IXIC

終値         4637.99(‐43.51)

前営業日終値    4681.50(‐90.26)

S&P総合500種.SPX

終値         2002.16(‐27.39)

前営業日終値    2029.55(‐27.54)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12M020150128

FOMC、景気判断を上方修正:識者はこうみる
2015年 01月 29日 07:29 JST
[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は27─28日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペースで拡大」から上方修正した。

金融政策の正常化開始には「忍耐強い(patient)」アプローチが必要との姿勢をあらためて表明。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●9月利上げに向け「忍耐強い」を6月削除

<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏>

概ね予想通りの内容となった。FRBは波風を立てることを望んでいない。FRBが投資家を驚かせるようなことがあれば、タカ派的なサプライズではなく、ハト派的なサプライズとなる公算が大きく、FRBが注視する動向に「国際情勢」を加えたことはその良い例だろう。

FRBが9月に利上げを開始すると想定する。声明文の「忍耐強い」の文言を3、4月のFOMC声明でも維持し、6月に削除する可能性がある。7月の声明文でも同文言を使用せず、市場参加者が9月利上げに備えられるよう下地を整えていくと考える。

●6月利上げ開始が基調シナリオ

<ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの首席米国エコノミスト、ジム・オサリバン氏>

今回の声明で利上げ開始を決定するにあたり注視する要因として、前回も示された金融動向のほか、国際情勢も加えられたことが、ハト派的と受け止められている。国際情勢はFRBの動きを加速させるものではなく、むしろ遅延させる方向に働く。

FRBは今回の声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペース」から上方修正した一方、インフレをめぐっては逆の方向に動いた。

足し引きすると、6月に利上げを開始するということが基調的なシナリオとなる。こうしたなか、失業率がFRBにとり重要な指標となっている。失業率はFRBの予想を超えて低下している。

●エネルギー価格急落、低金利長期化の余地に

<フェデレーテッド・インベスターズの首席株式ストラテジスト、フィル・オーランド氏>

米連邦準備理事会(FRB)は、今年6月か9月までフェデラルファンド(FF)金利を変更しないとみられていた。ところが、最近の一部指標が軟調だったことで、(利上げ時期が)9月の可能性が高まったとする見方が出てきた。過去数日では、今年よりも来年と見込む向きも現れた。

FRBは、幾分改善し、好内容の指標を待ち望んでいる。国内総生産(GDP)速報値は、過去5四半期同様、とても良い内容となる必要がある。非農業部門雇用者数(の伸び)が引き続き20万人以上で、失業率も低下しなければならない。インフレ率が幾分上向くのをFRBは待望している。

エネルギー価格の急落で、FRBがより長期にわたって、(金利を)低めにするさらなる余地が生まれているのではないか。従って、エネルギー価格を動かす要因などをわれわれは注視しており、FRBもやや長くゼロ(金利)を維持する理由として挙げる可能性があると考える。

●ドル・海外リスク言及せず、年内利上げ変更なし

<ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の首席エコノミスト、ジョン・シルビア氏>

現状から変更はない。リスクはなお概ね均衡しており、ドルや海外のリスクに関して特に言及もなかった。依然として年内の利上げを見込む。もし利上げが2016年にずれ込むなら、ドルや海外情勢をもっと強調するだろう。こうした点に関して言及がないことは、連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定する上で、海外の要因よりも米国内の動向をより注視していることを示している。

●利上げ開始、年央より早まることない

<キー・プライベート・バンクの首席投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏>

米連邦準備理事会(FRB)は最近の経済に関する情報を踏まえ、年央もしくはそれ以降まで利上げ開始を待つ必要があると感じている。年央よりも早まることはない。「忍耐強い」アプローチとは、インフレ、および他の経済上の要因を踏まえ、FRBが利上げを急いでいないことを意味している。これは決して驚きではない。

今回の結果を受け、市場が大きく反応することはないだろう。経済は拡大しているが、歴史的な水準を下回るペースにとどまっていることが明確となっており、今後の経済動向がより重要となってくる。

●3月の声明文の微調整を注視

<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>

緩やかなペースで改善する米経済が、悪化する海外情勢の影響に直面する中、FRBは基本的に現状維持の決定に至った。市場が初回かつ小幅な利上げに備えられるよう、3月半ばのFOMCで発表される声明文が微調整されるか注視すべきだ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12GR20150128


FOMC、景気判断を上方修正:識者はこうみる
2015年 01月 29日 07:29 JST
[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は27─28日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペースで拡大」から上方修正した。

金融政策の正常化開始には「忍耐強い(patient)」アプローチが必要との姿勢をあらためて表明。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●9月利上げに向け「忍耐強い」を6月削除

<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏>

概ね予想通りの内容となった。FRBは波風を立てることを望んでいない。FRBが投資家を驚かせるようなことがあれば、タカ派的なサプライズではなく、ハト派的なサプライズとなる公算が大きく、FRBが注視する動向に「国際情勢」を加えたことはその良い例だろう。

FRBが9月に利上げを開始すると想定する。声明文の「忍耐強い」の文言を3、4月のFOMC声明でも維持し、6月に削除する可能性がある。7月の声明文でも同文言を使用せず、市場参加者が9月利上げに備えられるよう下地を整えていくと考える。

●6月利上げ開始が基調シナリオ

<ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの首席米国エコノミスト、ジム・オサリバン氏>

今回の声明で利上げ開始を決定するにあたり注視する要因として、前回も示された金融動向のほか、国際情勢も加えられたことが、ハト派的と受け止められている。国際情勢はFRBの動きを加速させるものではなく、むしろ遅延させる方向に働く。

FRBは今回の声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペース」から上方修正した一方、インフレをめぐっては逆の方向に動いた。

足し引きすると、6月に利上げを開始するということが基調的なシナリオとなる。こうしたなか、失業率がFRBにとり重要な指標となっている。失業率はFRBの予想を超えて低下している。

●エネルギー価格急落、低金利長期化の余地に

<フェデレーテッド・インベスターズの首席株式ストラテジスト、フィル・オーランド氏>

米連邦準備理事会(FRB)は、今年6月か9月までフェデラルファンド(FF)金利を変更しないとみられていた。ところが、最近の一部指標が軟調だったことで、(利上げ時期が)9月の可能性が高まったとする見方が出てきた。過去数日では、今年よりも来年と見込む向きも現れた。

FRBは、幾分改善し、好内容の指標を待ち望んでいる。国内総生産(GDP)速報値は、過去5四半期同様、とても良い内容となる必要がある。非農業部門雇用者数(の伸び)が引き続き20万人以上で、失業率も低下しなければならない。インフレ率が幾分上向くのをFRBは待望している。

エネルギー価格の急落で、FRBがより長期にわたって、(金利を)低めにするさらなる余地が生まれているのではないか。従って、エネルギー価格を動かす要因などをわれわれは注視しており、FRBもやや長くゼロ(金利)を維持する理由として挙げる可能性があると考える。

●ドル・海外リスク言及せず、年内利上げ変更なし

<ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の首席エコノミスト、ジョン・シルビア氏>

現状から変更はない。リスクはなお概ね均衡しており、ドルや海外のリスクに関して特に言及もなかった。依然として年内の利上げを見込む。もし利上げが2016年にずれ込むなら、ドルや海外情勢をもっと強調するだろう。こうした点に関して言及がないことは、連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定する上で、海外の要因よりも米国内の動向をより注視していることを示している。

●利上げ開始、年央より早まることない

<キー・プライベート・バンクの首席投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏>

米連邦準備理事会(FRB)は最近の経済に関する情報を踏まえ、年央もしくはそれ以降まで利上げ開始を待つ必要があると感じている。年央よりも早まることはない。「忍耐強い」アプローチとは、インフレ、および他の経済上の要因を踏まえ、FRBが利上げを急いでいないことを意味している。これは決して驚きではない。

今回の結果を受け、市場が大きく反応することはないだろう。経済は拡大しているが、歴史的な水準を下回るペースにとどまっていることが明確となっており、今後の経済動向がより重要となってくる。

●3月の声明文の微調整を注視

<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>

緩やかなペースで改善する米経済が、悪化する海外情勢の影響に直面する中、FRBは基本的に現状維持の決定に至った。市場が初回かつ小幅な利上げに備えられるよう、3月半ばのFOMCで発表される声明文が微調整されるか注視すべきだ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12GR20150128


ドル上昇、FOMCが景気判断を上方修正=NY市場
2015年 01月 29日 07:17 JST
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロやスイスフランなどの主要通貨に対して上昇した。ただ円に対しては値を下げた。

米連邦準備理事会(FRB)は27─28日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、景気判断を「経済活動はしっかりとしたペースで拡大している」とした。前回の「緩やかなペースで拡大」から上場修正となり、ドルが買われた。

ユーロ/ドルEUR=EBSは終盤の取引で0.82%安の1.12865ドルに下落。ギリシャで反緊縮政策を掲げるチプラス新政権が、2400億ユーロの資金支援策をめぐりEUや国際通貨基金(IMF)などとの対立姿勢を強めていることも、ユーロの押し下げ要因になった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは、直近0.56%高の94.551。一方ドル/円JPY=は、米株安と米金利低下で終盤0.26%安の117.54円となっている。

ドル/円   NY時間午後4時   117.45/47

始値   117.81/82

前営業日終値   117.86/88

ユーロ/ドル NY時間午後4時 1.1291/92

始値   1.1351/52

前営業日終値   1.1379/81
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12NR20150128


米FOMC声明全文
2015年 01月 29日 07:03 JST
[ワシントン 28日 ロイター] - 昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動がしっかりしたペースで拡大している(has been expanding at a solid pace)ことを示唆している。

労働市場の状況は力強い雇用の増加(strong job gains)と失業率の低下を伴って、さらに改善した。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が引き続き消えつつあることを示唆している。最近のエネルギー価格の下落が家計の購買力を押し上げ(boosted household purchasing power)、家計支出は緩やかに伸びている。企業の設備投資も拡大しているが、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率はエネルギー価格の下落を大きく反映して、委員会の長期的な目標をさらに下回った(further below the Committee’s longer-run objective)。将来のインフレを示す市場ベースの指標はここ数カ月で大幅に低下(declined substantially)したが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に引き続き向う(continuing to move toward )と予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定していると引き続きみている。インフレ率は短期的にはさらに低下する(decline further in the near term)と予想されるが、委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギー価格下落による一時的な影響やその他の要因が消えれば、インフレ率は中期的に(over the medium term)徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢(financial and international developments)の解釈を含む幅広い情報を考慮する。こうした要因の評価を基に、委員会は金融政策の運営姿勢の正常化開始において忍耐強くいられる(can be patient)と判断する。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展が、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなるだろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、チャールズ・エバンス、スタンレー・フィッシャー、ジェフリー・ラッカー、デニス・ロックハート、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロとジョン・ウィリアムズの各委員。

<12月16─17日>

10月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が緩やかなペースで拡大(expanding at a moderate pace)していることを示唆している。労働市場の状況は確実な雇用の増加と失業率の低下を伴って、さらに改善した。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が引き続き消えつつあること(continues to diminish)を示唆している。家計支出は緩やかに伸びており、企業の設備投資も拡大しているが、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率はエネルギー価格の下落の影響もあって、委員会の長期的な目標をやや下回り続けている。将来のインフレを示す市場ベースの指標はさらにやや低下したが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみている。委員会は、労働市場がさらに改善し、エネルギー価格下落による一時的な影響やその他の要因(transitory effects of lower energy prices and other factors)が消えれば、インフレ率は徐々に2%に向かって上昇すると予測する。委員会は引き続きインフレ率の動向を監視する。

最大雇用と物価安定に向けて続く進展を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。こうした要因の評価を基に、委員会は金融政策の運営姿勢の正常化開始において忍耐強くいられる(can be patient)と判断する。委員会はこのガイダンスが、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け、長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、ゼロから0.25%としているFF金利の目標誘導レンジを資産購入が10月に終了した後も相当な期間維持することが適切になるだろうとした前回の声明と合致する(consistent with its previous statement)とみている。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展について、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなるだろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会は保有する政府機関債とエージェンシー発行モーゲージ債(MBS)の償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、ロレッタ・メスター、ジェローム・パウエルとダニエル・タルーロの各委員。

反対したのは以下の3人。リチャード・フィッシャー委員は、委員会は金融政策の正常化の開始について忍耐強くあるべきだが、一方で、10月以来の米国の経済動向の改善は、FF金利の引き上げが適切になる日を、委員の大半が予想しているよりも前倒しした(has moved forward)と確信している。ナラヤナ・コチャラコタ委員は、低インフレが続き、長期的なインフレ期待を示す市場ベースの指標も低下している中、委員会の決定は2%のインフレ目標の信頼性に対して、必要以上の下振れリスク(undue downside risk)をもたらすと考えた。チャールズ・プロッサー委員は、声明において時間の経過の重要性をフォワードガイダンスの鍵となる要素として強く打ち出すべきではないとし、経済状況が改善していることを考えると、現行のフォワードガイダンスが前回の声明に合致するとは強調すべきでないと異議を唱えた。

<10月28━29日>

9月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大していることを示唆している。労働市場の状況は確実な雇用の増加(solid job gains)と失業率の低下を伴って、さらにいくらか改善した(improved somewhat further)。総じて、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足(significant underutilization of labor resources)が徐々に消えつつある(gradually diminishing)ことを示唆している。家計支出は緩やかに伸びて(rising moderately)おり、企業の設備投資も拡大している(advancing)が、住宅部門の回復は遅いままだ。インフレ率は委員会の長期的な目標をやや下回り続けている(running below somewhat)。将来のインフレを示す市場ベースの指標はやや低下したが、調査に基づいた(survey-based)長期的なインフレ期待の指標は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大し、労働市場の状況とインフレ率は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみている。エネルギー価格の下落やその他の要因によって、物価は短期的には抑制されるとみられるが、委員会はインフレ率が目標の2%を恒常的に下回り続ける可能性はことし初めからはやや減少した(diminished somewhat since early this year)と判断している。

委員会は、現行の資産購入プログラムの開始以降、労働市場の見通しが著しく改善したと判断する。加えて、委員会は物価安定の下で雇用の最大化に向けて続いている進展を支えるだけの基調的な力強さ(sufficient underlying strength)が、より広範な経済に存在すると判断している。これにより、委員会は今月で資産購入プログラムを終了することを決定した。委員会は保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有を相当な水準(sizable level)で維持するこの政策は、金融環境を緩和的に保つ上で役立つはずだ。

最大雇用と物価安定に向けて続く改善を支えるため、委員会は本日、現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジが適切であるとの見解を再確認した。この目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するか決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。委員会はこうした要因の評価を基に、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け、長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、ゼロから0.25%としているFF金利の目標誘導レンジを資産購入が今月終了した後も相当な期間(for a considerable time)維持することが適切になるだろうと予測している。しかし、今後入手する情報が、委員会が掲げる雇用とインフレ率の目標に向けた進展が、委員会の現在の予測よりも早いと示唆するならば、FF金利の目標誘導レンジの引き上げは現在想定されているよりも早くなる(occur sooner)だろう。反対に、進展が予測よりも遅れるようならば目標誘導レンジの引き上げは想定されているよりも遅くなるだろう。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と合致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面(for some time)、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、リチャード・フィッシャー、ロレッタ・メスター、チャールズ・プロッサー、ジェローム・パウエルとダニエル・タルーロの各委員。反対したのはナラヤナ・コチャラコタ委員で、インフレ率の見通しが引き続き低迷(continued sluggishness)し、市場ベースの長期的なインフレ期待も最近は低下していることを考慮すれば、委員会は少なくとも1─2年先のインフレ率の見通しが2%に戻るまでは現行のFF金利の目標誘導レンジを維持すると約束し、資産購入プログラムを現状のレベルで続けるべきだと考えた。

<9月17日>

7月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大していることを示唆している。総じて労働市場の状況はさらにいくらか改善した(improved somewhat further)。しかし、失業率にはほとんど変化がなく(little changed)、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が著しいこと(significant underutilization of labor resources)を示唆している。家計支出は緩やかに伸びている(rising moderately)ようであり、企業の設備投資も拡大している(advancing)が、住宅部門の回復は遅いままだ。財政政策は経済成長を抑制しているが、その度合いは小さくなってきている。インフレ率は委員会の長期的な目標を下回っている(running below somewhat)。長期的なインフレ期待は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大し、労働市場の状況とインフレ率は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみており、インフレ率が目標の2%を恒常的に下回り続ける可能性はことし初めからはやや減った(diminished somewhat since early this year)と判断している。

委員会は、労働市場で続く状況改善を支えるのに十分な基調的な力強さ(sufficient underlying strength)が、より広範な経済に存在すると判断している。現行の資産購入プログラムを開始して以降に起きた最大雇用への進展の積み重ねや労働市場の状況についての見通し改善を考慮して、委員会は資産購入ペースを慎重にさらに減速(a further measured reduction)すると決めた。10月から委員会は、エージェンシー発行モーゲージ債(MBS)については、これまでの月100億ドルから50億ドルに、米長期国債は月150億ドルから100億ドルに追加購入のペースを落とす。委員会は保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有が相当な規模に及び、依然として増え続けていることは、長期金利に対して引き下げ圧力をかけ、住宅ローン市場を支え、より広範な金融環境を一段と緩和する上で役立つ。そのことはより力強い景気回復を進めるとともに、インフレ率が時間とともに二大債務に最も一致した水準となることを促すはずだ。

委員会は今後数カ月の間に入ってくる経済や金融の動向に関する情報を注意深く見守るとともに、物価安定の下で労働市場の見通しが大幅に改善するまで米国債とMBSの購入を継続し、必要に応じて他の政策手段を行使する。もし入ってくる情報が、労働市場の改善が進みインフレ率も長期的目標に向かって戻るという委員会の見通しを広範に裏付けるならば、次回の会合で委員会は現行の資産購入プログラムを終了するだろう。しかしながら、資産購入にあらかじめ定められた道筋(preset course)はない。購入ペースに関する決定は、委員会の労働市場とインフレの見通しのほか、購入に伴って見込まれる効果とコストの評価にも左右される。

最大雇用と物価安定に向けて続く改善を支えるため、委員会は本日、極めて緩和的な金融政策の運営姿勢が適切であるとの見方を再確認した。現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するかを決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。委員会はこうした要因の評価を基に、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、現行のFF金利の目標誘導レンジを資産購入の終了後も相当な期間(for a considerable time)維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と一致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面(for some time)、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、ナラヤナ・コチャラコタ、ロレッタ・メスター、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロの各委員。

反対したのはリチャード・フィッシャーとチャールズ・プロッサーの各委員。フィッシャー委員は、実体経済は力強さを増し続け、労働資源の活用や全体的な物価安定に関する見通しが改善し、金融市場の過剰の兆しが続いていることから、委員会が提示する指針が示唆しているよりも早期の金融緩和縮小が適切だ(warrant an earlier reduction)と確信。プロッサー委員は、現行のFF金利の誘導目標を「資産購入の終了後も相当な期間」維持することが適切になると予測する指針について、このような表現は時間によって規定されていることを示すものであって、委員会の目標に向かってこれまで実現してきた経済の著しい進展を反映していないと異議を唱えた。

<7月30日>

6月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が4━6月期に盛り返した(rebounded)ことを示している。労働市場の状況は改善し(improved)、失業率は一段と下がった(declined further)。しかし、広範な労働市場の指標は労働資源の活用不足が著しいこと(significant underutilization of labor resources)を示唆している。家計支出は緩やかに伸びている(rising moderately)ようであり、企業の設備投資も拡大している(advancing)が、住宅部門の回復は遅いままだ。財政政策は経済成長を抑制しているが、その度合いは小さくなってきている。インフレ率は委員会の長期的な目標にやや近づいた(moved somewhat closer)。長期的なインフレ期待は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和によって経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大し、労働市場の状況とインフレ率は委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済活動の見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみており、インフレ率が目標の2%を恒常的に下回り続ける可能性はやや減った(declined somewhat)と判断している。

委員会は、労働市場で続く状況改善を支えるのに十分な基調的な力強さ(sufficient underlying strength)が、より広範な経済に存在すると判断している。現行の資産購入プログラムを開始して以降に起きた最大雇用への進展の積み重ねや労働市場の状況についての見通し改善を考慮して、委員会は資産購入ペースを慎重にさらに減速(a further measured reduction)すると決めた。8月から委員会は、エージェンシー発行モーゲージ債(MBS)については、これまでの月150億ドルから100億ドルに、米長期国債は月200億ドルから150億ドルに追加購入のペースを落とす。委員会は保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。委員会による長期証券の保有が相当な規模に及び、依然として増え続けていることは、長期金利に対して引き下げ圧力をかけ、住宅ローン市場を支え、より広範な金融環境を一段と緩和する上で役立つ。そのことはより力強い景気回復を進めるとともに、インフレ率が時間とともに二大債務に最も一致した水準となることを促すはずだ。

委員会は今後数カ月の間に入ってくる経済や金融の動向に関する情報を注意深く見守るとともに、物価安定の下で労働市場の見通しが大幅に改善するまで米国債とMBSの購入を継続し、必要に応じて他の政策手段を行使する。もし入ってくる情報が、労働市場の改善が進みインフレ率も長期的目標に向かって戻るという委員会の見通しを広範に裏付けるならば、今後の会合で委員会は慎重な足取りでさらに(in further measured steps)購入ペースを落とすだろう。しかしながら、資産購入にあらかじめ定められた道筋(preset course)はない。購入ペースに関する決定は、委員会の労働市場とインフレの見通しのほか、購入に伴って見込まれる効果とコストの評価にも左右される。

最大雇用と物価安定に向けて続く改善を支えるため、委員会は本日、極めて緩和的な金融政策の運営姿勢が適切であるとの見方を再確認した。現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するかを決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。委員会はこうした要因の評価を基に、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、現行のFF金利の目標誘導レンジを資産購入の終了後も相当な期間(for a considerable time)維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と一致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面(for some time)、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、リチャード・フィッシャー、ナラヤナ・コチャラコタ、ロレッタ・メスター、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロの各委員。

反対したのはチャールズ・プロッサー委員で、現行のFF金利の誘導目標を「資産購入の終了後も相当な期間」維持することが適切になると予測する指針について異議を唱えた。このような表現は時間によって規定されていることを示すものであって、委員会の目標に向かってこれまで実現してきた経済の著しい進展を反映していないと述べた。

<6月18日>

4月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に入手した情報は、経済活動が最近盛り返した(rebounded)ことを示している。労働市場の指標は概して一層の改善(further improvement)を示した。失業率はさらに下がったとはいえ(though lower)、高止まりしている。家計支出は緩やかに伸びている(rising moderately)ようであり、企業の設備投資も再び拡大した(resumed its advance)が、住宅部門の回復は遅いままだった。財政政策が経済成長を抑制しているが、その度合いは小さくなってきている。インフレ率は委員会の長期的な目標を下回っているが、長期的なインフレ期待は引き続き安定している。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和で経済活動が緩やかなペース(at a moderate pace)で拡大し、労働市場の状況はゆっくりと改善し続け、委員会が二大責務と合致していると判断する状態に向かうと予測している。委員会は経済見通しと労働市場にとってのリスクはほぼ安定しているとみている。

委員会はインフレ率が目標の2%を恒常的に下回っていることが経済成長にとってリスクになり得ると認識しており、中期的にはインフレ率が目標に向かって戻るという根拠を求めて物価上昇の動向を注意深く見守っている。

委員会は、労働市場で続く状況改善を支えるのに十分な基調的な力強さ(sufficient underlying strength)が、より広範な経済に存在すると判断している。現行の資産購入プログラム開始以降に起きた最大雇用への進展の積み重ねや労働市場状況の見通し改善を考慮して、委員会は資産購入ペースを慎重にさらに減速(a further measured reduction)すると決めた。

7月から委員会は、エージェンシー発行モーゲージ債(MBS)については、これまでの月200億ドルから150億ドルに、米長期国債は月250億ドルから200億ドルに追加購入のペースを落とす。

委員会は保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持する。

委員会による長期証券の保有が相当な規模に及び、依然として増え続けていることは、長期金利に対して引き下げ圧力をかけ、住宅ローン市場を支え、より広範な金融環境を一段と緩和する上で役立つ。そのことはより力強い景気回復を進めるとともに、インフレが時間とともに二大債務に最も一致した水準となることを促すはずだ。

委員会は今後数カ月の間に入ってくる経済や金融の動向に関する情報を注意深く見守るとともに、物価安定の下で労働市場の見通しが大幅に改善するまで米国債とMBSの購入を継続し、必要に応じてほかの政策手段を行使する。

もし入ってくる情報が、労働市場の改善が進みインフレ率も長期的目標に向かって戻るという見通しを広範に裏付けるならば、今後の会合で委員会は慎重な足取りでさらに(in further measured steps)購入ペースを落とすだろう。

しかしながら、資産購入にあらかじめ定められた道筋(preset course)はない。購入ペースに関する決定は、委員会の労働市場とインフレの見通しのほか、購入に伴って予測される効率とコストの評価にも左右される。

最大雇用と物価安定に向けて続く改善を支えるために極めて緩和的な金融政策の運営姿勢が適切であるとの見方を委員会は本日、再確認した。現行のゼロから0.25%というフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジをどのくらいの期間維持するかを決めるに当たって、委員会は最大雇用とインフレ率2%の目標に向けた進展について実績と予測の両方を評価する。

この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融の動向を示すデータを含む幅広い情報を考慮する。委員会はこうした要因の評価を基に、特にインフレ率の予測が2%の長期目標を下回り続け長期的なインフレ期待も十分に抑制されたままであるならば、現行のFF金利の目標誘導レンジを資産購入の終了後も相当な期間(for a considerable time)維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。

委員会が政策緩和を解除すると決める時には、最大雇用と2%のインフレという長期目標と一致するバランスの取れた方策を取る。委員会は、雇用とインフレが責務に合致する水準に近づいた後も、経済状況は当面(for some time)、FF金利の誘導目標を委員会が長期的に正常とみなす水準を下回るレベルに維持することを正当化すると現在想定している。

政策決定の投票で賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、リチャード・フィッシャー、ナラヤナ・コチャラコタ、ロレッタ・メスター、チャールズ・プロッサー、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロの各委員。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12HE20150128


04. 2015年1月29日 07:47:27 : jXbiWWJBCA

米FOMCが景気判断を上方修正、利上げに「忍耐強い」姿勢維持
2015年 01月 29日 07:34 JST
[ワシントン 28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は、27─28日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、「力強い雇用の増加(strong job gains)」とともに「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」との認識を表明し、景気判断を上方修正した。

年内利上げに向けた軌道上にあるというシグナルをあらためて送った。

利上げ決定に「忍耐強くいられる(can be patient)」とあらためて表明する一方、一部のインフレ指標が低下していることも認めた。

<景気判断を上方修正>

FRBは米経済の先行きに強気の認識を示したほか、エネルギーを起因とするインフレの弱さはいずれ解消されるとの見方を維持した。

IHSグローバル・インサイトの金融経済ディレクター、ポール・エデルスタイン氏は「FOMCは実際、現在の米経済情勢および先行きの見通しについて、100%強気だと言える」との見方を示した。

FRBは今回の声明で、欧州やアジアの景気減速についてはおおむね言及を避け、利上げ時期を決定するにあたっては「金融動向や国際情勢(financial and international developments)」を考慮するとした。世界の市場について言及するのは2013年1月以来初めてだ。

声明は「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大している」と指摘。前回声明の「緩やかな(moderate)ペースで拡大」から上方修正した。労働市場の状況についても「力強い雇用の増加(strong job gains)と失業率の低下を伴って、さらに改善した」と指摘した。

市場では、今回の声明文のなかに「国際情勢」への言及があったことや、FRBがインフレの弱さを認めたことが一部で意識され、米長期債の利回りは低下した。ドルは、通貨バスケットに対して上昇した。

FRBは前回12月のFOMC声明で、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持するとしていた文言を修正し、利上げ決定には「忍耐強い」アプローチが必要との表現を採用。これについて、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持することが適切としたそれまでの声明と合致する(consistent)と説明していた。

ただ、今回の声明では以前のガイダンスに関する言及は削除された。

物価動向については、インフレはFRBが目標とする2%を一段と下回る水準に低下したとの認識を表明。さらに、「将来のインフレを示す市場ベースの指標はここ数カ月で大幅に低下(declined substantially)した」との認識を示した。

今回のFOMC声明に対し反対票を投じたメンバーはなく、全会一致で決定された。

欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で国債買い入れ型の量的緩和実施を決定するなど、FRBの政策スタンスの方向性は他の主要中銀と大きく異なり、ドルが他の主要通貨に対し上昇する要因となっている。

ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)のエコノミスト、ジョン・シルビア氏は、「FRBが2016年まで利上げ開始を先延ばしにしようとしている場合、ドル相場と国際情勢に関してより多くの言及があって然るべきだ」としている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L12OD20150128


FOMC:利上げに際して「辛抱強くなれる」、景気判断引き上げ

  (ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)は27、28両日開催した定例会合後に声明を発表し、利上げに際して「辛抱強くなれる」との姿勢を維持した。インフレ率がさらに低下すると予想しながらも、景気と労働市場の判断は引き上げた。
声明は「経済活動は着実なペースで拡大を続けている」と指摘。「労働市場の状況は一層改善した」との判断を示した。
インフレ率については「短期的には一層の低下が見込まれる」としながらも、エネルギー価格下落の一時的な影響がなくなるのに伴い「中期的に2%に向けて徐々に上昇する」との見通しを明らかにした。
米金融当局者は実施されれば、2006年6月以降で初めてとなる利上げ時期を探る中、強弱まちまちの経済状況に直面している。予想外に改善している労働市場は早期の引き締めを後押しする一方、原油安や世界的な景気減速を受けた低インフレは利上げ先送りの根拠となっている。
FOMCは低金利をどのくらい長く維持するかを決定する上で、「国際情勢に関するデータ」を考慮するとし、世界的なリスクを認めている。   
FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2008年12月以降、ゼロ近辺で維持している。
今回の会合では議決権を有するメンバー10人全員が声明を支持、昨年6月以降で初めての全会一致となった。
原題:Fed Stays Patient Amid ‘Strong’ Job Gains, Low Inflation (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jeff Kearns jkearns3@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net; Alister Bull abull7@bloomberg.net
更新日時: 2015/01/29 05:51 JST
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NIWIJQ6VDKHW01.html


05. 2015年1月29日 07:58:49 : jXbiWWJBCA

【第10回】 2015年1月29日 野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
意味のない量的緩和で日本を追う欧州中銀  ユーロ安・円高が進む可能性が高い
1月22日、欧州中央銀行(ECB)が初の量的金融緩和を決定した。 
以下では、量的金融緩和によって、(1)ユーロの対ドル相場を下落させる効果があること。(2)ユーロの対円相場も下落させる(円高になる)可能性もあることを指摘しよう。 これを受けて、日米欧の株価が上昇した。ユーロ圏の経済状況が好転するとの期待による。果たしてそうした効果が生じるのだろうか? 
ECBの資産残高を
12年水準まで戻す
今回の決定の内容は、つぎのとおりだ。国債を含めて少なくとも1兆1000億ユーロ(約148兆円)の資産を購入する。ドラギ総裁によると、月600億ユーロ(約8兆円)の資産購入を行なう。これは、事前に市場で予想されていた500億ユーロを上回るものだ。追加購入分の80%は域内の各国中央銀行の責任で行なわれ、損失の発生に対しては各国中銀が負担する。 
緩和の実施期間は当面2016年9月までとしたが、物価上昇率目標2%の達成が見通せるまでは期間以降も緩和を続けるとした。 
この決定を受けて、日米欧の株価が上昇した。日本では、日経平均株価が1万7500円を回復し、今年初めて昨年末終値(1万7450円)を上回った。 
ECBの資産残高のこれまでの推移は、 図表1のとおりだ。12年には3兆ユーロ程度あったが、その後減少し、14年には2兆ユーロ程度になっていた。ECBの今回の決定は、これを12年頃の水準まで戻すことが目的だ。

なお、この間の日銀総資産とFRB総資産の推移は、 図表2と図表3に示すとおりだ。13年の初めに比べると、最近時点の日銀の総資産は約1.8倍に、FRB総資産は約1.3倍に増加している。このように、これまでの数年間、日米の中央銀行とECBとでは、総資産が対称的な動きを示していたわけである。


物価下落が引き金
今回の決定は、2014年12月に、ユーロ圏の消費者物価指数が、前年同月比0.2%下落とマイナスに転じたことに促されたと言われる。 
 図表4に見るように、インフレ率は12年頃は2%程度だったが、その後ユーロの増価に伴い、低下していた。

ECBは今回の緩和措置によって、つぎの3つの経路を通じて消費者物価指数の引き上げを狙っていると言われる。 
(1)実体経済活動の活発化
(2)株価の値上がり
(3)ユーロの減価
これらのうち、(1)や(2)が実現するかどうかは疑問である。 
しかし、(3)が生じることは、ほぼ間違いないと思われる。 
実際、スイス中央銀行が15日、スイスフランの対ユーロ増価を抑える無制限介入政策を放棄したのも、ECBの量的緩和実施が確実と予測されたためだ。そうなれば無制限介入に無理があると判断されたのである。 
ただし、原油価格が下落しているため、原油以外の輸入価格が上昇したとしても、消費物価上昇率がプラスに転じるかどうかは分からない。この点は、日本と同じ状況だ。 
また、仮に物価上昇率がプラスになったとしても、それによってユーロ圏が抱えている実体経済の問題が解決されるわけではない。ECBは、日本銀行が犯したのと同じ道を歩もうとしているわけだ。 
以下では、為替レートの問題に絞って検討を行なおう。 
ドルに対するユーロ安が
今後も進行する可能性は高い
金融緩和が通貨を減価させるメカニズムとして教科書に書いてあるのは、「マネーストックが増加してマネーに対する需給が緩和し、金利が低下して資本流出を招き、通貨が減価する」というものだ。 
しかし、ここ数年の量的緩和は、日本でもアメリカでも、マネーストックを顕著には増加させていない。それにもかかわらず金利は低下している。これは、教科書的なメカニズムではなく、中央銀行が国債市場で大量の国債を購入することの直接的な結果と考えられる。それが金利を低下させて通貨の減価を引き起しているのだ。 
このことから、「中央銀行のバランスシートが拡大すれば通貨が減価する」という考えが為替市場で支配的になってきた。 
実際、 図表1、図表2、図表3に示す中央銀行資産の推移と、図表5に示す為替レートの推移を見ると、中央銀行の資産の変化と為替レートの変動が強く相関していることが分かる。

ユーロの対ドルレートを見ると、2012年8月頃には1ユーロ=1.2ドル程度であったが、ECBの資産減少とFRBの資産増加に伴ってユーロが増価し、14年4月頃には、1ユーロ=1.38ドル程度になった。 
ECBが今後資産を拡大していくことで、この関係が大きく変わる。FRBが金融緩和を終了したので、今後はFRBの資産は増えない。したがって、ドルに対してユーロが下落することになる。 
ユーロの下落は、すでに生じている。すなわち、14年5月頃には1ユーロ=1.4ドル程度にまでなっていたユーロの対ドル相場は、最近では1.15ドル台にまで下落している。これは、13年以来の安値圏だ。 
こうしたことから、16年末までに、02年以来の「パリティ」(1ユーロ=1ドル)が実現するとの見通しもある。この半年間の動きからしても、また米欧金融政策の動きからしても、それはありうる事態だと思われる。 
ただし、ここでつぎの点に注意する必要がある。それは、マーケットはすでに以上で述べた条件変化を読み込み、為替レートに反映させてしまっている可能性が強いことだ。為替市場においては、現時点で利用可能な情報は、すべて価格に反映されていると考えるのが自然だ。そうだとすれば、今後のユーロレートは、現時点では得られない情報(例えば、ギリシャの情勢)などによってしか動かないということになる。 
なお、ユーロ圏での物価上昇率が低下したのは、これまでドルに対してユーロが増価したためだ(日本における10〜12年頃の状況と同じである)。すでに述べたように、今後ユーロがドルに対して減価すれば、その状態は変わるだろう。 
円高ユーロ安になる可能性が強い
ユーロ・円相場については、どうであろうか? 
 図表6に示すこれまでの推移を見ると、つぎのとおりだ。
リーマンショック前には1ユーロ=160円を超えていたユーロ相場は、リーマンショック以後継続的に低下し、12年夏には1ユーロ=100円を割り込む水準まで円高・ユーロ安になっていた。 
しかし、そこをボトムとしてユーロは増価し、2013年12月には1ユーロ=140円を超える水準まで円安・ユーロ高が進んだ。これは、最初はECBの資産の減少と、13年以降は日銀の資産増加とも相関している。 
しかし、14年12月に1ユーロ=150円近くまでになっていたユーロの対円相場は、その後急激に下がった。1月15日のスイス中銀の決定の影響と言われることがあるのだが、下落は12月初めから生じていたことに注意が必要である。 

最近のレートは1ユーロ=136円程度だ。13年11月頃の水準にまで戻ったことになる。ただし、現在のところは、対ドルのような大幅なユーロ安にはなっていない。 
しかし、ユーロが対ドルで大きく下落すると、円に対しても下落する可能性がある。 
仮に1ユーロ=1ドルが実現すれば、1ドル=130円なら1ユーロ=130円になるし、1ドル=120円なら1ユーロ=120円になる。1ユーロ=120円というのは、13年1月月頃の水準だ。 
つまり、円がドルに対して今後大幅に円安にならないかぎり、円ユーロレートはかなりの円高にならざるをえないのである。 
為替レートの将来を予測するのは原理的に不可能なのだが、仮に「中央銀行のバランスシートが拡大すれば通貨が減価する」という考えに従えば、つぎのようになる。 では、どちらが実現するか? 
前述のように、ECBの資産拡大ペースは、月600億ユーロだ。これは、年0.72兆ユーロに相当する。現在の資産総額は、2.19兆ユーロなので、これが、1年後には2.91兆ユーロと1.33倍になる。仮にその後も継続すれば、2年後には3.63兆ユーロと1.66倍になる。 
他方で日銀は、14年10月31日に開いた金融政策決定会合において、マネタリーベースの年間増加額を約80兆円とし、中長期国債の買い入れペースを年約80兆円にするとした。仮にそれに等しいペースで総資産が増大するとすれば、現在300兆円である総資産残高は、1年後には380兆円と1.27倍になり、2年後には460兆円と1.53倍になる。 
このように、ECBの拡大ペースは日銀のそれを上回る。したがって、円高ユーロ安になる。 
ただし、対ドル相場について述べたように、こうした情報はすでに市場に織り込み済みかもしれない。前述した12月初めからのユーロ安は、そうしたメカニズムで生じた可能性もある。 
日銀が追加緩和をすればこの関係は変わる。しかし、国内の国債市場はすでに飽和状態なので、第2次追加緩和は難しいだろう。 
スイス中銀の決定の際には、ユーロ安・円高が生じ、日本の株価下落をもたらした。同じことが今後起こる可能性がある。 
ところが、日本の株式市場は、そうした事態を考えていないようである。ECBの量的緩和のニュースを受けてソニーの株価は上昇した。同社は欧州事業の比率が高いため、ユーロ圏の景気回復期待が買いにつながったとされる。しかし、そうなるかどうか、疑問だ。今回の措置は、欧州に対する輸出の採算を悪化させる効果のほうが大きいだろう。そうなれば、欧州関連銘柄を中心に日本の株価を下げる要因になる可能性がある。 
「現時点で利用可能な情報はすべて価格に正しく反映する」というのが、効率的市場の条件だ。日本の株式市場を果たして効率的市場と見なしてよいかどうか、大いに疑問だと言わざるをえない。
http://diamond.jp/articles/-/65847

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