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原油価格がここまで急落した本当の理由 世界の石油地図が大激変!(週刊ダイヤモンド)
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/384.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 02 日 10:48:05: igsppGRN/E9PQ
 

原油価格がここまで急落した本当の理由 世界の石油地図が大激変!
http://diamond.jp/articles/-/66015
2015年2月2日 週刊ダイヤモンド


『週刊ダイヤモンド』2015年2月7日号の特集は、『世界を揺るがす原油安 超入門』。原油価格はなぜ、それほどまでに急降下したのか? 特集の中から抜粋してお送りします。



『週刊ダイヤモンド』2015年2月7日号の特集は、『世界を揺るがす原油安 超入門』


 昨年暮れの出来事だった。エネルギー関連会社の社長は、密輸されたとみられるナイジェリア産の原油を買わないかと、ある外国人ブローカーから持ち掛けられた。


 丁重にお断りしたそうだが、「欧州ではよくあるらしいけど、日本にまで来るとはね。それだけ原油が余っているわけだから、原油の価格が急落するのも仕方ないのかもね」。社長はボソリと言った。


 原油の価格が急落している。昨年半ばに1バレル100ドルを超えていた原油価格は、足元で40ドル台半ばと半値以下にまで落ち込んでしまった。



 原油価格はなぜ、それほどまでに急降下したのだろう。


 一つには世界的な需要鈍化がある。欧州の景気低迷に加え、中国をはじめとする新興国も景気の減速懸念が強まっている。


 国際通貨基金(IMF)が1月20日に発表した世界経済見通しでは、世界全体の成長率が3.5%となったが、昨年10月時点から0.3ポイント引き下げられた。ユーロ圏やロシア、中国で軒並み、景気が伸び悩んでいるためだという。


 ただし、油価下落の最大の要因は需要鈍化とは別にある。


 2010年ごろから米国で本格化したシェール革命(詳細は本誌特集31ページを参照)による大増産で、世界のエネルギー地図が完全に塗り替えられてしまったからだ。図1−2を見てもらいたい。米国のシェールオイル生産を示したグラフだが、10年足らずで生産量は10倍を超えているのがお分かりだろう。


 原油の純輸入国だった米国がいまや、産出国として世界一の座に躍り出るまでになったのだ。14年の非OPEC諸国による石油生産量は前年から、日量で180万バレルも増加。このうち、実に80%の140万バレルが米国における生産、つまりシェールオイルの増産によるものだという。シェールオイルの生産量は、日量でOPEC全体の生産量の15%に相当するまで膨らんでいる。


 それはまさに新たな市場の“創造”といえた。需要の伸びをはるかに上回って供給が伸びているわけだから、原油はだぶつき、価格が下がるのは当然だろう。


 さらに、産油国同士のカルテルの“崩壊”が原油価格の急落を決定付けた。


■OPECが減産見送りで事実上の崩壊


 シェールオイルの大増産で供給量が増えたとしても、中東を中心とした産油国12ヵ国でつくるOPECが生産調整で減産して、需給を調整すれば、価格の下落に歯止めをかけることはできた。


 しかし、そうはならなかった。昨年11月に行われたOPECの総会で、サウジアラビアの主導によって減産の見送りが決定したのだ。


 市場関係者はこれまでOPECに対して、油価急落時には緊急総会を開催し、価格維持のために減産に踏み切るとのイメージを持っていたが、「今回、OPECはその調整機能を自ら放棄したわけで、市場からの信頼を完全に失った」(総合商社の石油トレーダー)。


 その結果、原油相場の底が抜けてしまい、OPEC総会での減産見送り以降、原油価格は見る見る転がり落ちていった。


「事実上、OPECのカルテルは崩壊してしまった」(エネルギーアナリスト)


 減産が実現しなければ、価格の本格的な反転は難しいとみられる。しかし、OPECのパドリ事務局長はOPEC加盟国と非加盟国が減産を協議する可能性について、「目先にはそうした計画はない」と海外メディアで断言している。


 これまでの常識が通用しなくなった“新世界”で、しばらくは混乱が続きそうだ。カルテルの「崩壊」と市場の「創造」によってもたらされた原油安は、さまざまな危機へと連鎖しながら、世界の政治と経済を混沌の渦へと巻き込んでいく。本誌特集では、その舞台裏をさまざまな角度から徹底検証する。


■超入門 世界一分かりやすい石油の常識



『週刊ダイヤモンド』2月7日号の第1特集は、「世界を揺るがす原油安 超入門」です。


 昨秋から原油価格の急落が話題となっています。ガソリン価格が過去最長の27週連続の値下がりとあって、週末、車で遠出する家族も増えそうです。


 その背景には、今、何かと話題の原油価格の急落があります。昨年6月に1バレル107ドルを付けた原油価格は、1月にはついに一時45ドルを割り込みました。わずか半年で半値以下にまで暴落するという異常な下げです。


 ガソリンの原料は原油。原料のコストが下がれば、当然、ガソリンの販売価格も値下がりします。


 同じようなありがたい現象は、今後、日本中で起きるかもしれません。なぜなら、原油はあらゆる化学製品のタネ。消費する原油のほぼ100%を輸入している日本にとって、原油価格下落は輸入コストの減少に直結します。その恩恵がさまざまな商品の販売価格に及ぶというわけです。


 食卓に並ぶ野菜や魚介類にも影響は及びます。農家のビニールハウスで使われる暖房機器や漁船の燃料は主に重油。産地から小売店までの輸送コストも、ガソリン価格下落で削減されるからです。


 販売価格の下落によって消費が刺激されれば、日本経済にはプラスです。この波が企業業績の回復、給料アップ、株価アップへとつながれば、景気回復の現実味が増します。


 ところが、足元では経済にマイナスの影響を及ぼすリスクが指摘されています。


 元凶は産油国の経済にあります。産油国は、原油輸出が国の財政の根幹。原油価格の下落は財政赤字に直結し、通貨は一斉に売られます。


 この現象が実際に見られたのが世界第2位の産油国であるロシア。同国通貨のルーブルが14年11月に急落したのです。


 そのマイナスの波は国境を越え、グローバルにつながった金融市場を通じて、産油国から新興国へと一瞬で伝播しました。さらに巡り巡って先進国、ひいては世界経済に甚大な影響を及ぼす可能性もあります。世界同時株安という事態になれば、日本も人ごとではなくなります。


 今、世界各国の経済にはプラスとマイナス両方の波が同時に押し寄せています。


 日本経済にとってはどうでしょう。「中長期的には間違いなくプラス」(嶋津洋樹・SMBC日興証券シニア債券エコノミスト)だが、「金融市場に混乱が起これば短期的にはマイナス」(丸山俊・BNPパリバ証券日本株チーフストラテジスト)との見立てが多いようです。少なくとも今年の夏ごろまで、両方の波に揺さぶられることになりそうです。どこまで下がるのか。反転タイミングはいつなのか。そして世界経済にはどんな影響が出るのか。世界一わかりやすい“原油学”をお届けします。


(『週刊ダイヤモンド』副編集長 山口圭介)



 

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コメント
 
01. 2015年2月02日 11:56:33 : FPF1yuDPeW
>OPECはその調整機能を自ら放棄したわけで、市場からの信頼を完全に失った
>カルテルの「崩壊」

世界の原油供給の4割もないOPECに過剰な期待を持ちすぎでないの?
そんなところが、カルテルなんてできるはずないじゃん。

自分が損して、加盟してない6割を喜ばせるだけ。アウトサイダーがいてはカルテルはできないのは常識。今までOPECが頑張ってきたのが非常識。
もし、カルテルやるなら、北海もロシアも米国も参加させて、全体利益が最大になるようにすべきでしょう。でも無理でしょうね。
他のものと同様に、市場に任せればいいんです。
シェールなどのコストのかかる方法が脱落して、やがて油価も落ち着くでしょう。
これが経済原則。


02. 2015年2月02日 11:58:06 : nJF6kGWndY

>今年の夏ごろまで、両方の波に揺さぶられることになりそうです。どこまで下がるのか。反転タイミングはいつなのか。そして世界経済にはどんな影響が出るのか。世界一わかりやすい“原油学”をお届けします。

ほとんど新しい情報がないが

単なる雑誌の宣伝か


03. 2015年2月02日 13:19:50 : EAkIk2fULU
一見サウジがアメリカを裏切ったように見えるけど、

ロシアの原油が売れてほしくないんだろな。シェールの破たんはアメリカ政府
がなんとかやりくりすると。ロシア経済というよりは、ロシアと他国との
関係が出来てほしくない。

しかし、シェールが本格的にこけだすと、アメリカ経済も危ない。けっこう
ギリギリのところでやってます、っていう感じかな。

なんとなく決着は見えてるんだけど・・・


04. 2015年2月02日 16:04:08 : S7YqJdlZ1k
 資源貧困の日本はシェールに飛びついた。これから住商はじめ軒並み特損計上の連発だろう。北海油田の減産に危機感を抱く英国もまた然り。ロイヤルダッジシェル、BPもやはり特損計上だ。
 シェールは一気に採掘ラッシュになったが、その原資は世界中から集めた投資資金。MBSインチキ詐欺証券とまったく同じ構図。これから投資した金融機関やら年金運用団体やらファンドやら が軒並み特損処理を計上するんだろうね。
 1年で60%以上採掘率が減少するなんて、とんでもない詐欺だろ。またしても日本人資産がジャンク債に泡と消えた ってことだね。

05. 2015年2月02日 16:07:13 : S7YqJdlZ1k
 ↑ だから急落なんて心配ないよ。30ドル台になったら一気に暴騰するさ。目ざとい投機マネーが原油暴落のチャンスを見逃すはずないよね。

06. 2015年2月02日 16:37:53 : 6uFgfWwteg
世界的な需要不足で原油有り余り。

その余波はアメリカでのシェールガス開発からの日本企業の撤退。
日本国内でも今年から可能だったメタンハイドレートの市場投入先送り。
こうした事象にもよく現れている。

また、日本国内では今年からトヨタの燃料電池関連特許の無償開示に象徴されるように水素エネルギー政策が加速される予定だったが、これもおそらく足踏み状態になる。

原発再稼働さえ当面、急ぐ事案では無くなったということだけは国民にとっては福音かもしれない。

日本国内では、原油価格やガソリン価格の大幅下落が「企業の」コストダウンに繋がりはしても、アメリカとは違って「個人」や「家計」消費の「全体的な」底上げにはつながらないだろう。


07. 2015年2月03日 00:58:02 : DKhwYBOUus
2008年末から09年初に33ドルまで下げたときは高値ピークから7ヶ月で底値、そこから底値探りに3ヶ月。

過去は繰り返すかもしれないなら、この2月に底値をつけるかも。

原油需要の減少による下げならこのリズムは崩れるが、投資家理由による下げなら資金の投入と回収のリズムによるものの可能性があるので本格的に切り返すのは5月かな。


08. 2015年2月03日 07:44:04 : I1dXExxYp2
密輸油を買いたたけるなら渡りに舟だ。何で買わん。

09. 2015年2月03日 11:04:47 : LhqxRQmDmc
>どこまで下がるのか。反転タイミングはいつなのか。そして世界経済にはどんな影響が出るのか。世界一わかりやすい“原油学”をお届けします。


いちばん知りたいようなことは書けずに「次号読んでね!」みたいな…
原油価格が急源したのは「需要が減ったから」てか?

オッサン達がこういう雑誌を読んで満足してるのか?
日本の未来は暗い


10. 2015年2月03日 18:05:00 : 1F2t2bEuu6
人体にも悪いし

ロック系脱出には、自動車の動力のエタノール化なんだよな

それには遺伝子組換え穀物の大量生産が1番だ

遺伝子組換え穀物を食わねばならないと

思い込んでる化石脳

こいつらが健康被害とロックフェラー帝国化を支えている


11. 2015年2月03日 18:13:46 : 1F2t2bEuu6
ロックフェラーやロスチャイルドの優れているところ

日本人に真似のできないところ

分かるかなw

分かんねえだろうなw

国家主義だもんねえ日本は基本


12. 2015年2月03日 18:17:18 : 1F2t2bEuu6
俺は反ロックフェラーだ

しかし、これだけは言える

デビッドロックフェラーは偉人だ

男の中の男だよ

何がって

彼は

これだけの帝国を1代限りで世襲させまいとしている

日本のつまらん中小経営者ども

デビッドさんの爪の垢でも煎じて飲め


13. 2015年2月03日 18:24:09 : 1F2t2bEuu6
この世で最も醜いもの

それは世襲だ

よく言えば愛という名の甘やかしだ

世襲の家族から組織への脱皮・変形した姿が学閥だ

つまり日本政府だよ

TPPで壊滅させねばならない

日本と在日朝鮮人の特権だ


14. 2015年2月03日 21:44:24 : bNBSehxMDg
石油があと40年で枯渇する。
ここ100年ほど信じられてきたこの神話が崩壊したのだろう。

そのうち地球温暖化の神話も崩壊するだろう。昨今の寒波に大雪。
誰もが口をそろえていることが正しいわけではない。


15. 2015年2月03日 23:34:10 : v8dKGa6Xz6
日本の福島の原発事故を見て、アメリカは、シェールガスに一気に舵を切った。
原発は次々、廃炉になっているし、原発関連の教育が消えた。

16. 2015年2月04日 21:34:39 : ny7FqYCV1k
全ては米国債と金融勢との確執からきている。
マイナス金利を嫌う金融勢力が米国債離れで、投機マネーをシェールや、新興国や、油産国に散らした。それに打撃を与え、米国債に還流させるとというのが原油暴落の意味するところだ。
日銀のマイナス金利で力を得た米国債勢が原油物に
サプライズアッタックをかけ金融株を暴落させる事で米市場を株離れに誘導、
米国債物「米国債、住宅株、住宅債、REIT」等で占拠させ金融勢を締め出す事が狙いにある。
ここ二日の原油価格暴騰、日銀金利上昇で米国債が下落、これが金融勢に追い風となり今日、日米で株価が急騰した。
住宅で火傷させられ、更に罰則を課され、住宅不良融資を拒む金融勢と0金利でさせたい米国債勢が市場で戦っている、とかく両者確執の大筋はこうだ。



17. 2015年2月05日 22:22:40 : 01JUjPKVpw
昨日のアメリカ株急騰は、金融株主導だ、だが「住宅株、住宅債、REIT」に抱きつかれているな、之では株式市場は正常化しない。
不動産卒業で成長株主導とならねばマーケット経済の復活は無い。



18. 2015年2月05日 22:43:10 : FZ5pxh905m
 シェールガスっていつまでもつのかね。
無理して増産してもすぐに枯渇してしまうんなら
あまり騒ぐことも無いのではないか。


19. 2015年2月05日 23:01:56 : mPOS5zDgq2
アメリカでリタイアメント向けのREITが急騰している.
0金利で投資先が無くて、こんな物に金が集まる。
0金利政策失敗の最たるものでは?


20. 2015年2月05日 23:59:19 : Ww99RxRvUo
アメリカでリタイアメント向けのREITが急騰している.>

これで成長株がわりを食う。


21. 2015年2月06日 01:06:02 : LjMCkTbcIQ
私はFED=金融とおもっていましたが
対立している訳ですか?
銀行に不動産はお荷物、縁切りを望んでいる?
と、いう事ですね!
銀行誹謗が凄かったがFRBが流したとなると、合点がいく。


22. 2015年6月08日 02:03:39 : WakWSd4ncI

匿名党ブログとてんこもり野郎ヲチスレ

>石油を牛耳っているのはエ下劣サマナ


エ下劣一人負け
http://ameblo.jp/tenkomoriwotisure/entry-11952587494.html

乱打戦
http://ameblo.jp/tenkomoriwotisure/entry-11937948457.html


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