★阿修羅♪ > 経世済民93 > 460.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
雑感。ギリシャ問題の再燃(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/460.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 06 日 23:49:05: igsppGRN/E9PQ
 

雑感。ギリシャ問題の再燃
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52684358.html
2015年02月06日 在野のアナリスト


あまり大きく報じられませんが、イスラエルのネタニヤフ首相が解散、総選挙を表明しています。安倍首相の中東歴訪で、軍事関連も含めて外交をしたのですが、この解散、総選挙では左派連合が有利とされています。左派連合政権が誕生すれば、強硬派のネタニヤフ政権より軍事予算も削られるはずなので、日本の兵器輸出、もしくは共同開発なども頓挫するかもしれません。

元々、安倍政権では日本の兵器輸出に前向きですが、輸出できる相手がいません。米露の横流し品や、今では中国製もあるかもしれませんが、紛争地域は貧乏であり、高い兵器を買う予算がないのです。しかもどちらか一方に肩入れすると、外交関係をおかしくするかもしれず、また反米勢力に渡れば米国から何を言われるか分かりません。米露の軍事産業は強いので、イスラエルぐらいが輸出先として浮上しますが、その政権交代になれば事実上、兵器輸出は不可能となります。左派連合には、極右政党も参加する見込みなので、帰趨は読めませんが、世界でも数少ないシンパシーを感じる首相が、これでまた一人消えることが、安倍氏にとってショックなのかもしれません。

ギリシャ問題が再燃しています。チプラス政権が誕生し、反緊縮路線をうちだすと、ECBはギリシャ国債を担保とする特例措置による融資を解除、代わって緊急流動性支援枠として600億€を設定しました。これにより昨日は20%まで上昇した短期債利回りも、17%台へともどしていますが、まだまだ高い水準にあることは否めません。そもそもこの支援枠は、2週間ごとに報告が求められるなど、極めて使いにくいものであり、かつ抱えたギリシャ国債のデフォルト懸念もあって、ギリシャ金融機関にも波及しています。金融不安が国の信用まで落とす、その悪循環に陥りかけており、態度を変えないチプラス政権とともに、まだ情勢は流動的といえるのでしょう。

ユーロも対円では2円近く、1日で動いてしまう状態です。ギリシャがデフォルトになっても経済規模からみて影響はない、とされますが、今は反EUの流れに直結します。しかも、今は超緩和状態であり、金融の肥大化がポジションの拡大を促している。今は経済規模よりも、そうしたポジションのまき戻しによる変動が、更なる問題を引き起こします。帰趨は見えませんが、欧州でも続々と行われる選挙、そこで反EU勢力がどこまで伸張するか? その影響も懸念されます。

今年、欧州ばかりでなく豪国も政権の支持率が低迷し、危機的水準にあります。日米でもマクロの経済指標がパッとしませんが、ミクロが好調で株価は堅調です。しかし世界的にみるとマクロも、ミクロも悪いところが多く、政治不安に直結しているのです。ヨルダンがISILへの空爆を再開しましたが、パイロット殺害でヨルダン政府に向く批判を、ISILへと向けるためには戦争という泥沼に陥るかもしれずとも、攻撃するしかありません。今、世界はこうした政治リスク、批判、不満を外向きにする。こうしたリスクが一段と高まっている状況といえます。

米国の1月雇用統計が発表され、非農業部門の雇用が25.7万人増と、市場予想を上回りました。時間当たり賃金も上昇と、これ以上ない数字です。しかし労働時間は横ばいですし、残業時間は微減です。仕事が増えている感じはないのに、雇用と賃金が増えている。ややこうした動きに首を傾げるところです。U6失業率が小幅に上がっていることからみても、実はあまり職の質は改善していないのかもしれません。米国のミクロも、一部では家電小売大手が連邦破産法を申請するなど、米国内向けだけのところは苦境に陥っています。マクロとミクロの差、とともに浮かび上がる、何かすっきりしない状態。ゴルディロックとも言われますが、ちょうどいいけれど、なぜこの水準にいるのか? を正確に知っておかないと、次の変動の波がどこで起きるかは予測できない、ということかもしれませんね。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年2月07日 12:26:48 : 6uFgfWwteg
ギリシャに関しては、さっそくS&Pが今朝「格下げ」してきたようだ。
ハゲタカやハイエナのような連中にはしばらくはメシのタネだろう。

しかし、このギリシャ問題にも必ず落とし所がある。
早ければ、QE開始前の今月中にも解決をみるのではないか。

「債務減免」については、法的根拠のあることだから
ある程度の負債軽減措置がとられるだろう。
(アメリカだってQE中はデフォルトするする詐欺で日本や中国に債権放棄を迫って
国民には内緒で政府間交渉でかなりの債務を減らしてもらってるという公にはできない事実があるw)
だが、「緊縮財政」については他のユーロ構成国もドイツですら緊縮財政下にあるし、
今後のECB版QE中には緊縮財政継続となるほかはない。

この妥協案でギリシャ政府も国民を納得させるしかない。
ギリシャのデフォルトもユーロ圏離脱もない
今回のG20でアメリカが、そのように仲裁して手打ちだ。


02. 2015年2月07日 18:06:18 : G0Cjt25dhQ

あいも変わらずノータリンコメント。



[32削除理由]:削除人:言葉使い


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民93掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民93掲示板  
次へ