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写真はイメージ（Ｃ）日刊ゲンダイ
増税分は節約で取り戻せ 「８％奪還作戦」こんなにあった！
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157877
2015年3月10日 日刊ゲンダイ
運輸大手に勤務するＳさん（５６）は、近ごろ、後輩たちの行動力をちょっと羨ましく思っている。Ｓさんの部署がある３階フロアには同僚７０人余りが机を並べる。そこで昨年４月の消費増税以降、社員の間で“節約生活”が流行中なのだ。
「４０歳前後の既婚社員３〜４人で始めて暮れには２０人余りに。オトクな情報を持ち寄って節約に励んでいます。“８％奪還作戦”とか言って、楽しそう。私も参加しようかと思ってます」
実は昨年、Ｓさんは役職定年を迎え、部下ナシの担当部長となった。年収は２割ほど下がったという。８％奪還作戦に参加するのは、この影響が大きい様子だ。
後輩たちがどんなことをやっているのか、Ｓさんが言うには――。
（１）弁当デー
毎週、月曜日を「弁当デー」として独身者もマイ弁当を持ってくる。昼メシは会議室で一緒に。外食では最低８００円程度かかるため、「昼メシ代が週の５分の１は浮く」（３０代妻帯者）そうだ。秋以降、定着してきて、女性も含め１０人ほどが実行中。
（２）１００円ビール
３０代独身社員が、銀座のベトナム料理店で発見した。「４の付く日がビール１杯１００円です。普通の店のほぼ２杯分の料金で１０杯飲めます。安いでしょ〜」（独身社員）
先月は仲間うちで２回利用したとか。ビールだけはペケだが、Ｓさんが通う茅場町の居酒屋より２割は安く上がりそう。帰りの一杯ならお得な“晩酌セット”や時間限定でビールが安くなる店も多い。探してみよう。
（３）ＡＴＭ手数料ゼロ
４０代の課長が言い出しっぺ。彼は妻から「時間外手数料はバカバカしいから昼休みに下ろして。１回１０８円、先月は３回もあったわ。１年間で３９００円近く。ウチの貯金の利子なんて数回で吹っ飛んじゃう」と怒鳴られたらしい。
今では「クセが付きました。今年は時間外はゼロ回です」（４０代課長）と胸を張る。すでに全員に浸透している。
（４）格安床屋
Ｓさんと同期の専任部長Ｍ氏が実行中。いわく「いままで４３２０円のチェーン店に行ってたけど、給料も下がったんでね。去年からカットとシャンプーで２０００円の店に。カットだけの１０分１０００円店も考えたけど……。ヒゲは毎日自分で剃ってます」。
同店はモーニングサービスで通常３５００円が２０００円に。約４３％引きはお得感アリ。
ちなみに、前出の課長の妻（４０）は、東西線沿線にある自宅近くで“母と子で行くと子供料金が無料”になる美容院を見つけて通い始めた。小５の娘がタダでカットしてもらえると大喜びだ。
（５）クレジットカードの整理
目的は年会費の削減。メンバーは軒並み「残り１〜２枚に整理した」（３９歳の独身社員）そうで、Ｓさんも昨年暮れにこっそり実行済み。
「４枚のカードのうち、よく使うのは交通系の１枚だけ。銀行系は年に１、２回程度。ほかの２枚をやめることで、それぞれ１３１２円払っていた年会費がゼロになりました」（Ｓさん）
合計２６２４円が浮く計算。すぐにも取り組みたい項目だろう。
このほかにも、携帯電話の付随サービス、ネット系の自動車保険、飛行機や新幹線の早割など検討材料は山とある。家計のためにも実行あるのみだ。
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