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日本株失速の引き金になった米耐久財受注(会社四季報オンライン)
http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/841.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 01 日 23:20:05: igsppGRN/E9PQ
 

日本株失速の引き金になった米耐久財受注
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150401-00064861-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 4月1日(水)19時1分配信


 日経平均株価は2万円の大台回復を目前にしながら失速しました。きっかけの一つは米耐久財受注が振るわなかったことでした。

 3月25日に発表された2月の耐久財受注額は前月比1.4%減と、事前の予想(平均は0.4%程度の上昇)に反して大幅に減少したことから、同日の米ニューヨークダウが292ドル安と急落しました。これを受けて26日の日経平均は275円安、翌27日も185円安と下げが続きました。28日は反発に転じましたが、29日には再び軟化。同日の終値は1万9206円です。

 耐久財受注に対する反応が大きくなった理由は、この指標が米国の景気、時に製造業の生産や設備投資の先行きを示す特性を持っているからです。「耐久財」とは耐久年数3年以上の資本財や消費財のことで、この統計では機械、電気機器、自動車、航空機など幅広い商品を含みます。

 調査対象が全米の製造業約4000社と、この種の経済指標としては多いのも特徴の一つです。米商務省が毎月の新規受注、受注残高、出荷、在庫の状況を調査し、翌月下旬に速報値を発表。そのうち新規受注が「耐久財受注」として最も重要視されています。

 一般的には、耐久財はメーカーが受注してから生産を開始するものが多く、そのうち機械などの資本財は設備投資としてカウントされます。つまり、受注が増えればやがて先行きの生産や設備投資が増えることを示しているのです。

 特に現在の米国では景気の先行きに対して関心が一段と高まっている時期だけに、2月の耐久財受注が大幅減少となったのは市場に予想以上のインパクトを与えました。

 実は2月の結果だけでなく、最近の耐久財受注は伸び悩み傾向が続いています。1月は前月比2.0%増と堅調でしたが、速報値の2.8%からは下方修正されました。その前にさかのぼると2014年12月は前月比3.7%減少、11月も同2.2%減少と、マイナス基調が続いています。

 ただ、この前月比の推移はグラフにすると(上グラフ)、変化が分かりにくいのが難点です。これは耐久財受注に限らず、多くの経済指標にいえることなのですが、前月比というのは上下のブレが大きくなる場合が多々あります。

 たとえば、ある月に大きく増加すると、次の月は前月比では大幅な減少になりがちです。このため、トレンドを的確につかむには前年同月比を併用したり、元の数字自体をグラフにしたりすることが有効です。

■ 日本の機械受注に似た統計

 そこで耐久財受注額の推移をグラフにしてみました(左グラフ)。これで見ても、ここ数カ月は伸び悩み傾向にあることがわかると思います。こうした中で、14年7月だけ突出しているのが目につきます。これは航空機の受注によるものです。航空機は1機受注すれば金額はケタ外れに大きくなるため、このような現象がときどき起こります。

 このため、変動の大きい航空機を除き、かつ民間の設備投資動向を把握するという側面から、「航空機を除く非国防資本財」という項目が注目されています。耐久財受注額全体の3分の1程度を占めるもので、その推移をグラフで見るとトレンドがより把握しやすくなります。これを見ても受注がやや減少傾向にあることがわかります。6カ月連続の減少です。

 このうち、1〜2月は大寒波や主要港湾でのストなどの影響が出たという特殊要因もありますが、総合的にみると設備投資の先行きは必ずしも強くないといえそうです。

 ちなみに、日本では内閣府の発表している機械受注が、米耐久財受注に比較的似た統計です。この連載で以前に取り上げたように機械受注はやはり設備投資の数カ月先の動向を示す先行指標として重視されており、同時にブレが大きくなりがちという“短所”も似ています。したがって日本の機械受注もこうした点を頭に入れたうえで上手に活用するといいでしょう。

 米国では他の経済指標でも、最近はやや弱い数字が出ています。ニューヨークダウなどの株価の上値がここへきて重くなっているのも、こうしたことが背景にあるからです。ただ、一方では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを遅らせる要因にもなります。イエレンFRB議長は利上げを急がない姿勢を明確にしており、当面の株価を下支えしています。

 強弱感が入り混じった米国経済の先行きからますます目が離せなくなっています。その中で耐久財受注の注目度は今後、一段と高まりそうです。

 ※岡田 晃
おかだ・あきら●経済評論家。日本経済新聞に入社。産業部記者、編集委員などを経てテレビ東京経済部長、テレビ東京アメリカ社長など歴任。人気番組「ワールドビジネスサテライト」のプロデューサー、コメンテーターも担当。現在は大阪経済大学客員教授。ストックボイスのメインキャスターも務める。わかりやすい解説に定評。著書に「やさしい『経済ニュース』の読み方」(三笠書房刊)。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

 

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