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北京のショッピングモールのセール（Ｃ）ＡＰ
ＧＷ旅行は「中国」が穴場 人気回復のヒミツは“４つのお得”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158641
2015年4月4日 日刊ゲンダイ
今月末から、ゴールデンウイーク（ＧＷ）だ。海外に行くなら、今年は「中国」が穴場らしい。
旅行大手ＪＴＢは２日、ＧＷ（４月２５日〜５月５日）の旅行動向を発表。国内旅行人数は、昨年比３％増の２３３５万９０００人で、過去最高の一方、海外旅行は同０．４％減の５０万２０００人。飛び石連休で、遠出しにくく、テロが頻発するなど国際情勢の関係で、欧州旅行者が同９．８％減少したのが大きい。
だが、短期間で楽しめるアジアは人気だ。昨年７月「成田―ダナン線」などが就航したベトナムのほか、ＬＣＣの拡大でキャパシティーが広がった台湾、シンガポール、タイ、マレーシアも増加している。で、意外にも人気なのが中国。
ここ数年、日本人観光客の足が遠のいていたが、今年は前年比４．２％増。背景に、値ごろ感がある。
ひとつは、ＬＣＣの充実で格安航空券が増えたこと。「Ｙａｈｏｏ！トラベル」で検索すると、最安値で４月２４日・成田発―上海（３日以上、６日以内有効）の往復航空券料金が１万２０００円（２日現在）。ちょっと高くても、往復２万円台はザラ。
■５つ星ホテルはガラガラ
さらに注目すべきは、高級ブランドの大幅値下げだ。人民元に対してユーロ安・ドル安に加え、習近平国家主席の「倹約令」の影響が大きいという。富裕層が中国国内でのぜいたくを自粛し、高級品が売れなくなっているのだ。
「中国のセレブ客が国外に流れ、ブランド各社が引き留めに走っているのです。現地報道によると、『シャネル』は先月中旬から、定番バッグなどを２０％値下げしています。他に、高級時計『タグ・ホイヤー』が香港で最大４０％の値下げを発表。『パテック・フィリップ』も香港で値下げします」（現地在住ジャーナリスト）
お得なのは、買い物だけじゃない。旅行ライターの渡辺輝乃氏が言う。
「官僚、公務員に“質素”を求めたことで、中国の５つ星ホテルも、高級レストランもガラガラ。観光客を呼び込むために、破格の値段で提供しています。中高年の方に人気の高級漢方やお酒も手頃。安い値段で、豪華な旅ができると、世界から観光客が集まっています」
イスラム国のテロのリスクも少ない。ＧＷの時期なら、ＰＭ２．５の汚染のピークも過ぎる。ただ、地方都市は特に「シャドーバンキング」問題によるデモなど心配な面も。人だかりは避け、明るい時間に行動するのがポイントだ。
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