ＥＵにとっての交渉の成功とは、ギリシャ現政権が近いうちに崩壊し親ＥＵ政権ができることなのに。

デフォルトしようが、しまいが、借金返済の道筋がどうのこうのなんてえのは小さい、小さい、現政権が存続してしまえば、交渉の失敗というもんです。

結局のところ、ユーロ圏に残留し、ＥＵの政策に追随していただく、そのような交渉になっている。

遅かれ早かれ、超絶修辞学を用いて、ウクライナの債務は減免という筋書きであろうから、そのときにギリシャは自分もそうなれるようにと、すべてを決定せずに進行させようとしているであろう。

ちなみに交渉の当事者から、はずれたギリシャの財務大臣は交渉相手より英語が堪能であるのが交渉相手から忌避された理由だとご本人がいっている。

交渉が決裂しようものならば、それは、トルコ、ギリシャ、マケドニア、セルビア、半刈りへとロシア産天然ガスのルート完成が早まるだけであろう。

ギリシャのパイプライン建設に手付金をロシアが払うというドイツの誤報が誤報でなくなる、そのような事態に達するのは目に見えている。

このパイプライン計画に併行して、中国のシルクロード計画も進行してしまえば、地中海に面する北側諸国の経済が安定化する、これはまことに困ったことであろう。