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タカタ製だけじゃない。 経年劣化ですべてのエアバッグが危ない!?(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/15/hasan96/msg/403.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 5 月 12 日 08:00:05: igsppGRN/E9PQ
 

ことはタカタ製エアバッグだけの問題ではなくなりそうだ          photo Getty Images


タカタ製だけじゃない。経年劣化ですべてのエアバッグが危ない!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43275
2015年05月12日(火) 町田 徹「ニュースの深層」 現代ビジネス


不信に満ちた米議会の追及がとどまるところを知らず、自動車メーカーからの発注を失い続けているタカタ。

このエアバッグ世界シェア2位の会社が先週金曜日(8日)に発表した2015年3月期連結決算は、最終損益が同社史上最悪の赤字(295億円の赤字)になった。膨らみ続けたリコール(回収・無償修理)が響いたためで、年間の配当はこれまでの30円から0円と無配に転落する始末だ。

■エアバッグの経年劣化は深刻な問題

が、エアバッグ問題は、我々が考えていたよりもはるかに深刻らしい。というのは、様々な調査の結果、問題はタカタ製のエアバッグにとどまらないという事実が浮上してきたからだ。

すべてのエアバッグは、いざというときクッションのように膨らむように、火薬を使っている。水分、湿気に弱い火薬は経年劣化と無縁ではなく、製造から時間が経つとタカタ製で起きたような異常爆発や不作動のリスクが付き纏うというのである。

かつてのリコール隠し騒動の後遺症だろう。米国に限らず日本でも、行政は自動車のトラブルというと、「リコールの徹底」を究極の解決策ととらえがちだ。

しかし、エアバッグは、一度限りのリコールでは対応として不十分。経年劣化がリコール後も繰り返される以上、エアバッグの主要部品の定期交換ルール作りが必要だろう。

■ ホンダ池史彦会長が最初に指摘

実は、この火薬問題を、いち早く公の場で指摘したのは、ホンダの池史彦代表取締役会長だ。前月の上院に続いて下院が公聴会を開くなど、米議会でタカタ不信が燃え盛っていた昨年12月のことである。

日刊工業新聞によると、池氏は同月18日、完成車メーカーの業界団体である日本自動車工業会の会長として定例会見に臨み、「完成車メーカーで情報の共有が進んでいる」「自工会として何か音頭をとることは今のところ考えていない」などと状況を説明したうえで、「真の原因を踏まえ、薬剤の扱いや何年経ったら交換するかなどの議論が当然出てくる」と発言した。

池会長の指摘は、事故原因に関するコンセンサスがない段階で行われたものだ。タイミングとして早過ぎたということなのだろう。

日刊工業新聞が、発言を「経年劣化したエアバッグの交換に関する議論を進める必要があるとの認識を示した」「非公式な議論を始めたことを明らかにした」と、前のめりで報じたことも仇になった。

この結果、自工会は火消しに回った。広報室が「『調査の結果、経年劣化が一因であることとなった場合、今後の検討課題として議論が開始されることもある』との認識を示したということであり、自工会として、本件に関する議論を始めた事実は一切ありません」(広報室)と真っ向から否定のコメントを出す騒ぎになり、尻切れトンボになってしまったのだ。

■リスク対応せざるを得ない

だが、筆者が取材したところ、機は熟し、事態は変わり始めている。水面下ではあるが、事故原因として火薬問題の深刻さが関係者の間で広く認識されてきたのだ。

変化のきっかけになったのは、タカタが第3者による検証を依頼した欧州最大の応用研究機関「フラウンホーファー協会」の調査結果だ。

この調査結果は初期段階のもので、調査そのものはまだ継続中だが、タカタが使っている硝酸アンモニウムという火薬が、米国南部やマレーシアのような高温多湿の地域で長年使用され続けた結果、経年劣化が進み、設計上想定されたよりも威力の大きな爆発を誘発した可能性が高いと示唆している。

このため、ステアリングを破損したり、人体を傷付ける事態に繋がったというのである。自動車メーカー各社の調査でも、同様のリスクが確認されている模様だ。

深刻なのは、タカタ以外のエアバッグメーカーすべてが使っている硝酸グアニジンという火薬も、経年劣化と無縁でないことが明らかになりつつあることだ。

こちらの場合は、タカタ製のような異常爆発ではなく、不発、つまり爆発しないリスクがあるらしい。つまり、いざという時、エアバッグが膨らまず、人間を守るクッションの役割を果たさない懸念があるというのである。

■部品代に加え、工賃が嵩む可能性も

関係者によると、こうした事態の深刻さに気付いた国土交通省は、水面下で対策の検討を始めたという。今秋にも、審議会、研究会などの場を通じて、エアバッグを膨らませる基幹部品であるインフレーターの経年劣化に対応した定期交換ルール作りが行われる可能性が出てきている。

具体策としては、道路運送車両法に基づく自動車検査登録制度(車検)の際に、毎回ではないが、有料で火薬の入ったインフレーターの交換を行う制度作りが有力という。

インフレーターそのものは1000〜3000円程度だが、自動車の方はこれまでエアバッグを交換する前提で設計されていないので、車によっては工賃が嵩む可能性がある。

エアバッグは、引き続き、火薬や爆薬、もしくはそれらを使った火工品の製造、販売、貯蔵、使用などを厳しく規制する火薬類取締法の対象外とし、新たに規制対象に加えることはしないとみられる。

航空機の場合、エアバッグは火工品として同法の規制を受け、取扱者や保管場所を指定して認可を取得する必要がある。が、マイカーの部品の扱いとしては、煩雑になり過ぎるためだ。

考えてみれば怖い話だが、湿気に弱く、経年劣化が避けられないエアバッグをメンテナンスフリーの部品と信じて、整備せずにマイカーに乗り続けるのはあまりにも危険なことだったと言わざるを得ない。まさに、知らぬが仏だったのである。


 

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コメント
 
01. 2015年5月12日 16:45:19 : yUDqv3T4uU
もうシートベルトだけでよくはないか。
異常動作で事故になった例がどれだけあることかわからない。

02. 2015年5月12日 17:33:30 : 9mxqzsU1Og
エアバッグに仕込まれた火薬が長年のうちに変質していき、予期せぬ爆発を起こすのではないかと言う懸念は、実は早くから自動車メーカーの技術部門は把握していたのである。以前、アメリカのクライスラーがエアバッグに反対していたことを書いたが、アイアコッカ会長が技術部門から報告を受けたらしい。それで当初は反対していたが、そうしているうちに連邦政府が交通事故死を減らすためにエアバッグ搭載を義務化してしまったところに問題があるようだ。

自動車メーカーは、自分たちのつくった製品に対し最後まで責任をもたねばならない。ユーザーによって使われ方は千差万別。短い使用期間で廃車になる自動車もあれば、メーカーが想定する以上に使われる場合もある。特に自動車なしでは生活できない大陸国家だと、驚くほど古い自動車を見かける。例えばこれ。

1977 Chrysler 770 Regal 318 V8
https://www.youtube.com/watch?v=byYq_rK6dOw

●オーストラリアで現地生産されていたクライスラー318ステーションワゴンです。同社はアメリカの親会社の経営危機で、1980年に三菱商事と三菱自工に売却して撤退しました。継承した三菱自工のオーストラリア現地生産会社も、現在は閉鎖されています。この時代の自動車でも、まだ使われているんですよ。

実は自動車は、昔の方が構造が単純なので、部品を確保すれば現在でも動かせます。環境規制や燃料消費減少を目的に、1960年代からエンジンの吸気系を気化器(キャブレター)から燃料噴射(インジェクション)に転換する動きが始まり、今では自動車はおろか、バイクにも広まりつつあります。しかし、この燃料噴射装置をコントロールするコンピューターの基盤が、経年変化を起こします。基盤焼けや、部品の劣化が起きる。修繕ではなく交換となりますが、交換部品が供給されなくなったら、その自動車は動かせなくなります。

電子化が進んでいなかった時代の自動車は、何とかなります。戦前のフォードT型でも動かせる。オーストラリアのクリスマスイベントに登場した、1925年型フォードT型を紹介します。

My 1925 Ford Model T - at Carols in the Park, Taree NSW
https://www.youtube.com/watch?v=MzCnFpV31Dg
●8:45に注目。サンタさん乗せて本当に走っています。しかも以外と速い !

電子部品のなかった時代の自動車は、今でも部品を確保できたら現役です。フォードとかクライスラーが、エアバッグに消極的だったのも、分かる気がします。

ところで日本発のエアバッグ搭載車は、1980年代のホンダ・初代レジェンドです。ホンダがエアバッグを最初に採用したのは、ホンダ車のユーザーが「新型」好きで、同社の自動車を早く乗り換える傾向があったから可能だったのでしょう。


03. 2015年5月13日 18:48:07 : C3lq0gpU9A

  エアバッグ:車内爆弾 のようなもの、撤去してしまえ!


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