［東京　１９日　ロイター］ - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中としては４月２８日以来、３週間ぶりに２万円大台を回復した。前日の欧米株高や円安を好感し主要銘柄に買いが先行。好業績株や株主還元強化策を打ち出した銘柄への物色も続き、上値を試す展開となった。

２万円回復後は戻り待ちの売りが出て伸び悩んだものの、前場は高値引けとなった。

米株高、円安という良好な外部環境で投機的な先物買いも入り、日経平均は２万円に乗せたが、今週は２０日発表の１─３月国内総生産（ＧＤＰ）１次速報、２１─２２日の日銀金融政策決定会合など注目度の高いスケジュールが控えていることや、日本株は大型連休明けからの上昇ピッチが速いことなどから上値に慎重な姿勢もみられた。

市場では「重要イベントを控え目先は値固めになりそうだが、良好なファンダメンタルズや６月のコーポレートガバナンスコード施行を材料に海外勢が改めて日本株の買い進む公算が大きい。日経平均は予想ＰＥＲ１７倍の２万０８９０円付近が当面のメドになる」（岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏）との声が出ていた。

個別銘柄では、エレコム(6750.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅高。１８日に自社株買いと株式分割を発表。株主還元の姿勢が評価された。公開買い付けにより、自己保有株を除く発行済株式総数の１２．４１％にあたる２７５万株の自社株買いを実施する。また９月３０日現在の株主に対して、１０月１日付けで１対２の株式分割も行う。

東証１部の騰落数は、値上がり１２４９銘柄に対し、値下がりが５１５銘柄、変わらずが１１７銘柄だった。

日経平均.N225

前場終値 20036.49 +146.22

寄り付き 19977.14

安値／高値 19946.75─20036.49

東証出来高(万株) 131550

東証売買代金(億円) 13040.08

(河口浩一)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0O406Y20150519