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ギリシャのユーロ圏離脱、ＥＣＢに事態収拾能力＝ＩＭＦ調査局長
2015年 05月 28日 03:13 JST
［ベルリン ２７日 ロイター］ - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のオリビエ・ブランシャール調査局長は、ギリシャがユーロ圏を離脱したとしても、欧州中央銀行（ＥＣＢ）には事態を収拾する能力があるとの考えを示した。
同局長は独ハンデルスブラット紙のインタビューで、「われわれはギリシャ危機が他の国に拡大した場合の状況を分析したが、ＥＣＢには事態を収拾する能力があると判断した」と述べた。
ギリシャが実際にユーロ圏を離脱する可能性については、「現実のものにならないよう願っている」としながらも、「そうした事態になったとしても、ユーロ圏は崩壊しないと確信を持っている」と述べた。
そのうえで、一段の支援が必要になる可能性があるとしながらも、ギリシャ問題の解決を見出すことはできるとの見方を示した。
ただ、２０１５年の財政黒字の対国内総生産（ＧＤＰ）比率を３％に引き上げるとの目標については、「政治的、経済的な理由から、野心的過ぎると言わざるを得ない」と述べた。
ブランシャール局長のインタビューは２８日付の独ハンデルスブラット紙に掲載される。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2EB20150527
ギリシャが合意書策定表明、欧州側「希望的観測」と否定
2015年 05月 28日 04:17 JST
［アテネ ２７日 ロイター］ - ギリシャ政府は２７日、債権団と合意書策定に着手したと表明した。だが、欧州当局者らが直ちに「希望的観測」として否定する一幕があった。
新たな協議がこの日、ブリュッセルで始まった。ギリシャ当局者は、同国と債権団が実務レベルの合意書策定に着手し、賃金・年金削減中止、基礎的財政収支の黒字目標引き下げを求めるギリシャ側の主張に沿った形になると説明した。
しかし、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は、ギリシャ当局者の発言を否定。「実務レベルの合意を確実にするため、非常に集中して作業を進めている。まだその段階にない」と述べた。
債権団との交渉を率いるギリシャのツァカロトス外務副大臣は、フランクフルター・アルゲマイネ紙に、両者が現行の支援プログラム完了条件のほか、追加支援条件も協議していると語った。
同氏は、追加支援の最終決定は２週間以内に出ると見通した。
ギリシャのチプラス首相は記者団に、合意が近いとの見通しを重ねて表明。一方で、欧州連合（ＥＵ）と国際通貨基金（ＩＭＦ）の間で政策をめぐる不一致があり、一部の問題を引き起こしていると批判した。
同氏は「最終段階にあり、冷静さと決意が求められるのは明らかだ」と指摘。「（協議に）関わるのはわれわれだけでない。しばしば意見が一致しない３つの異なる機関を相手にしている」と漏らした。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2IF20150527
債権団との協議、主要点で意見まとまりつつある＝ギリシャ経済相
2015年 05月 28日 07:11 JST
［アテネ ２８日 ロイター］ - ギリシャのスタサキス経済相は２８日、テレビ番組に出演し、金融支援協議では債権団と主要点で意見がまとまりつつあるが、合意までにはまだ交渉が必要との考えを示した。
さらに「合意達成への道はひとつだ。さもなければ、われわれは未知の領域に入ることになる」と語り、現行案がうまくいかなかった場合の第二案は政府にないとの考えを示した。
一部の閣僚からは最近、金融支援なしにはギリシャが来月の国際通貨基金（ＩＭＦ）への支払いができなくなるとの指摘が出ている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2U120150527
ギリシャ支援協議、大きな進展ない＝独財務相
2015年 05月 28日 04:10 JST
［ベルリン ２７日 ロイター］ - ドイツのショイブレ財務相は２７日、ギリシャ支援協議について特に大きな進展は見られていないとし、ギリシャ当局者から前向きな発言が出たことに驚きを覚えていると述べた。
同財務相はＡＲＤテレビに対し、「ギリシャ側から前向きな発言が出ているが、（欧州連合など３機関で構成される）債権団とギリシャ政府との間の交渉にそれほど進展は見られていない」とし、「このため、合意が非常に近いとするギリシャ側の発言には驚いている」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2HX20150527
ＥＣＢ、ギリシャの銀行に対するＴビル保有規制緩和も＝関係筋
2015年 05月 28日 07:03 JST
［ロンドン ２８日 ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、ユーロ圏が対ギリシャ支援を実行することが明確になれば、ギリシャの銀行に対する同国短期証券（Ｔビル）の保有枠規制を緩める可能性がある。銀行筋が２７日、匿名を条件に明らかにした。
同筋は「（Ｔビルの）保有枠上限は（ユーロ圏の対ギリシャ）支払いのめどが立てば、引き上げられる可能性がある」と述べた。
ＥＣＢはこの件でコメントを避けた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2TJ20150527
ギリシャ国債利回り低下、合意近いとの観測で＝ユーロ圏市場
2015年 05月 28日 02:48 JST
［ロンドン ２７日 ロイター］ - ２７日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャ支援協議が合意に近づいているとの観測が出てきたことを受け、同国の国債利回りが低下した。
この日はギリシャ政府当局者がロイターに対し、同国とブリュッセルグループ（債権団）は実務者レベルでの合意書の作成に着手したと述べた。ただ、直後に欧州委員会のドムブロフスキス副委員長はこの発言を否定。他の関係者もギリシャ当局者の発言には根拠がないとの見方を示している。
ただ市場は素直に反応し、ギリシャの主要株価指数.ATGは３．５５％高で終了、１０年債GR10YT=TWEB利回りは一時７５ベーシスポイント（ｂｐ）低下の１１．２４％をつけた。
こうした動きにつられ、他の格付けの低いユーロ圏周辺国の国債利回りも低下。スペイン１０年債ES10YT=TWEBは１．８０％、イタリア１０年債IT10YT=TWEBは１．８５％と、ともに８─９ｂｐ低下した。
ＤＺ銀行のストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は、「正しい方向に向けた確実な動きが出ているもようで、市場はこれに反応している」と指摘。ただ「最終合意を歓迎するのは時期尚早と考えている」と述べた。
ただ、難航するギリシャ支援協議をめぐり何らかの期待が出てきたことで、ユーロ圏周辺国への波及懸念が緩和。ＲＢＳのストラテジスト、マイケル・ミケライデス氏は、「市場では合意は得られるとの見方が大勢となっている」としている。
独１０年債DE10YT=TWEB利回りは、３０年債入札が思わしくなかったことで、０．５５％と１ｂｐ上昇した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2C220150527
Ｇ７財務相、世界経済活性化に向け協議開始 ギリシャ問題も議題に
2015年 05月 28日 06:56 JST
［ドレスデン（ドイツ） ２７日 ロイター］ - ドイツのドレスデンで２７日から３日間の日程で開幕した主要７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議では、世界経済の再活性化のほか、中国の台頭などを中心に協議される。
ギリシャ支援協議は公式な議題には含まれていないものの、協議には上る見通しとなっており、開幕に先立ちロンドンを訪問した米国のルー財務長官はこの日、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合の影響を正確に予測することは不可能なため、欧州諸国に対し同国をめぐる債務問題で判断を誤らないよう呼びかけた。
ギリシャ問題をめぐってはこの日、ギリシャ政府当局者がロイターに対し、同国とブリュッセルグループ（債権団）は実務者レベルでの合意書の作成に着手したと述べたものの、直後に欧州委員会のドムブロフスキス副委員長が否定するなどの動きがあった。
今回のＧ７財務相会議では中国人民元をめぐる動きも主要議題となる。
人民元を国際通貨基金（ＩＭＦ）の特別引き出し権（ＳＤＲ）の構成通貨として採用することの是非について、欧州側は前向きな姿勢を表明する一方、日本と米国は慎重な立場を示している。
米国のルー財務長官はこの日、国際通貨基金（ＩＭＦ）が前日、中国人民元はもはや過小評価されていないとの見解を示したことについて、中国の為替政策が恒常的に変化したと判断するのは早過ぎると指摘。ＩＭＦが人民元を特別引き出し権（ＳＤＲ）の構成通貨として採用するかどうか、年内に決定できない可能性があるとの見方を示した。
フランスの当局者は、この件に関して今回のＧ７財務相会議では具合的な合意事項はないとの見方を示している。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OC2T920150527
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