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やはりガラケーはスマホより偉大だ! 別れを惜しむユーザーの“本音”大検証(上) (ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/139.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 5 月 29 日 08:43:05: igsppGRN/E9PQ
 

ガラケー生産中止の報に驚き、落胆したファンは少なくない。いまだ根強い人気を誇るガラケーの魅力とは、いったい何なのだろうか Photo:naka-Fotolia.com


やはりガラケーはスマホより偉大だ!別れを惜しむユーザーの“本音”大検証(上)
http://diamond.jp/articles/-/72320
2015年5月29日 有井太郎 ダイヤモンド・オンライン


4月下旬に列島を駆け巡った「ガラケー生産中止」の一報。スマホユーザーにとっては無関心なニュースだったかもしれないが、今も熱心にガラケーを使い続ける“ファン”の間では、次々にショックの声が上がっていった。その声は、日を追うごとに大きくなっている。スマホが隆盛を極める中、いったい彼らはなぜガラケーを使い続けるのか。改めてガラケーの歴史を振り返りながら、ファンにガラケーを愛する理由を聞いてみた。(取材・文/有井太郎、協力/プレスラボ)

■生産中止の報から膨らみ続けるガラケーファンの「悲痛な声」

 ついに、私もスマホを使わなければならないのか――。

 ゴールデンウイークが近づいた4月下旬、携帯電話の歴史において「分岐点」となるニュースが報じられた。ズバリ、“ガラケーの終焉”。従来型携帯、いわゆる「ガラケー」の生産を2017年以降に終了することが、日本経済新聞より伝えられたのである。

「ガラケー」とは、ガラパゴスケータイの略。日本独自の発展を遂げてきたことから、独自の生態系を持つ「ガラパゴス諸島」になぞらえて呼ばれるようになった。たとえば、ガラケー端末に内蔵されているOSは、国内メーカーが独自のものを開発してきたと言える。そしてそれは、ほとんど国内でしか流通できないものとなっていた。

 だが、その汎用性のなさがガラケーの命取りとなった。2007年のiPhone登場を皮切りに、世界のケータイ市場がスマホへと方向転換し出すと、日本だけでしか通用しないガラケーをつくることが、メーカーにとって負担になってきたのだ。結果、2017年以降のガラケー生産中止につながったのである。

 とはいえ、スマホが普及した現在でも、一途にガラケーを使い続ける“ファン”は多い。MM総研が発表した『2014年国内携帯電話端末出荷状況』によれば、全体におけるスマホ契約数の構成比は52.3%、ガラケーの別称である「フィーチャーフォン」は47.7%と、ほぼ半数ずつとなっているのである。

 さらに、昨年におけるフィーチャーフォンの出荷台数は、前年から5.7%増加。スマホが本格流通した2008年以降、フィーチャーフォンの出荷台数が前年を上回ったのは初めてのことで、昨年はスマホから“ガラケー回帰”の兆候さえあった。

■ガラケー回帰の兆候もあったのに……改めて振り返るその「偉大な歴史」

 これだけ根強い人気を誇るガラケーなのだから、生産中止となればショックを受ける人が多いのも想像に難くない。実際、ファンからはこんな声が聞こえた。

「スマホが流行したときから、いつかこの日が来ると思っていた。でも、最近は『ガラケーが再び注目されてる』というニュースも多くて、安心していたのに……。その矢先に生産中止の報道。街中のケータイショップを見るたびに、ちょっと気分が暗くなります」(30代女性/主婦)

「最近はスマホの話題ばかりだけど、私の周りはみんなガラケーを使っている。同年代でスマホ利用者はいません。スマホが必要だとも思わないし、ガラケーで満足しているので。もし本当にガラケーがなくなったとして、私や同世代の友人が一斉にスマホに買い換える姿が想像できない」(50代男性/製造業)

 確かに自分の周りを見回してみると、意外にもガラケーの愛好者は多い。この2つの嘆きも、ほんの一部に過ぎない。ということでここからは、ガラケーの歴史を振り返りつつ、それを愛するファンたちの声や、彼らがガラケーを愛する理由を紹介していきたい。

 それまであるにはあったものの、携帯電話の開発が日本で加速したのは1990年代後半。最初は非カラーの液晶画面で販売した。また、1999年にはドコモが「iモード」を開始。電話だけでなく、メールで日常的な連絡を取る文化が発展していった。

 あるガラケーファンは、当時を振り返ってこんな思いを口にする。

「世間では当時、『ケータイなんていらない。余計なもの』という人も多くて、まさか10年後に“持ってて当たり前”になるなんて信じられなかった。なかでも私は、『ケータイなんて余計なもの』と思っていた1人で、だからこそ今のスマホに対しても『多機能のスマホなんていらない。余計なものだから、ガラケーで十分』と思っています」(40代女性/事務)

「個人的には、1990年代後半のガラケーが“理想”。それ以降は、色々な機能が付いて使いにくくなった気がします。というか、その機能を使わないと『使いこなせてない』と見られるようになって……。絵文字や着メロも出てきたけど、個人的には要らなかった。そんな自分だから、スマホに替える気は起きない」(40代男性/販売)

■ガラケー普及に一役買った「着メロ」 最大の魅力だった「折りたたみ式」

 1990年代後半から一気に流行したガラケー。その流行に一役買ったのが「着メロ」の登場だ。ヒット曲を着信音にする機能は、若い世代を中心に受け入れられた。

 着メロが話題になると、ヒット曲のメロディを有料で取り込めるサービスも登場。「先日、久々に実家に帰ったら、母親のガラケーから『桜坂(※2000年リリースの福山雅治のヒット曲)』の着メロが流れていて、懐かしい気持ちになった」(30代男性・出版)というコメントもあった。その一方で、自分でヒット曲のメロディを打ち込んで、着メロを“自作”する人もいた。

 ガラケーの普及から数年経つと、さらなる多機能化が加速。カラー画面はもちろんのこと、カメラの付いた携帯電話がリリースされ、今では誰もが知っている「写メ」という言葉が市民権を得ていった。

「カメラ付きケータイが出たとき、親に『そんな機能いらないだろ!』と散々否定されながらも、反抗して購入した。それが今になってみると、自分も昔の親と同じように、『アプリなんていらないだろ!』と頑なになっている。それでいまだにガラケーを使っている(笑)」(30代男性・商社)

 新たな機能が出るたびに「そんな機能いる?」と言われながらも、結局はその進化がユーザーの心を掴んでいったガラケー。そういったガラケーの急速な多機能化は、今になって思えば、皮肉にもスマホの流行を予見していた気がしてならない。

 90年代後半から多機能化が進む一方で、ガラケーの「形態」も変化していった。ガラケーの象徴とも言える“折りたたみ式”の登場である。「パカパカ」とも呼ばれる折りたたみ式ケータイは、2000年代に入るとガラケーのスタンダードとなった。

 スマホのほとんどは、折りたたみ式のガラケーとは全く異なる形態となっている。そのため、今もガラケーを愛するファンは、この形にメリットを感じているようだ。

「普段は閉じておいて、使うときだけパカッと開けるところがいい。それなら壊れにくそうだし、バッグに入れたときにボタンが反応して誤作動する心配もない。スマホはタッチパネルだから、何かに当たっただけで反応しそう(※スマホ未使用者の意見)」(50代女性/食品加工)

「スマホは電話というより、ネットを見るのに適した形をしていると思う。携帯電話としてベストの形をしているのは、折りたたみ式ケータイ。一度、人のスマホを借りて電話したことがあるけど、口からケータイまでが遠いし、耳に当ててもしっくりこない。どうも電話しにくかった」(40代男性/印刷)

 機能とは無関係とのところにある、「折りたたみ式」というガラケーの特徴。だが、これを理由にガラケー使用を続けているファンもいるのだ。

■果たして便利か不便か……。ボタンとタッチパネルの是非

 ガラケーの歴史から話は逸れるが、形態という意味では「スマホ=タッチパネル」「ガラケー=ボタン」という違いも大きい。当然、この違いを理由にガラケーを使用し続ける人もたくさんいる。

「タッチパネルを使う勇気が湧かない。液晶画面を直接押す行為が信じられないし、壊れてしまいそう」(40代女性/主婦)


               ◇

やはりガラケーはスマホより偉大だ!別れを惜しむユーザーの“本音”大検証(下)
http://diamond.jp/articles/-/72375
2015年5月29日 有井太郎 ダイヤモンド・オンライン


「陽射しが強いと、液晶画面は見えにくくなる。自分はタブレットを持っているからわかるが、あれだけ画面が見にくい状況でタッチパネルを使うのは難しい。ボタン操作はそういう不自由さがないので、外でメールを打つときなどは圧倒的にガラケーが便利」(30代男性/営業)

 折りたたみ式という形に、従来からあるボタン操作。これらの形態を持ったガラケーは2000年を過ぎても進化し、成熟していった。だが、2007年にiPhoneが発売され、その後Android携帯が相次いでリリースされると、ガラケー一色だったケータイ市場は変化。特に若い世代では、スマホがスタンダードとなっていったのだった。

 2010年代に入ると、スマホはさらにユーザーへと定着していった。しかし、いまだにガラケー使用者が多いのは前述の通り。もちろん、その中には「新しい操作方法に馴染めないから」という40代以上の方も多いが、一方で20〜30代にも、ガラケーのファンは少なくない。

■ガラケーを使い続ける最大の理由はスマホの半額程度の料金

 そんな彼らから、「ガラケーを使い続ける理由」として最も多く挙げられたのは、料金面の違い。たとえばMM総研の調査『スマートフォン契約数およびユーザーの端末購入動向』(2013年12月)によると、スマホ利用者の月額利用料金(端末料金を除く)は6826円。それに対して、ガラケー利用者のそれは3746円とほぼ半額である。

 この違いは大きく、料金面のメリットを理由にガラケーを使い続ける人たちの声が寄せられた。

「仕事は家でのデスクワークがほとんど。つまり、いつでもインターネットはパソコンで見られるので、スマホでインターネットを見る必要はない。携帯電話は本当に『電話するときだけ使う』という状況。そうなると、料金が安いガラケーの方が断然いい」(30代/株トレーダー)

「使う内容はガラケーと変わらないのに、利用料金が大きく変わるのはもったいないですよね……。スマホにしても料金分の利用をできない気がして、可能な限りはガラケーを使おうと思っている。特に現状で不便はないので」(30代女性/主婦)

 確かに、「ガラケーで不満がない」という人にとっては、料金の上がるスマホを使う気は起きにくいかもしれない。

■スマホからの「出戻りも組」もなぜそこまでしてガラケーにこだわる?

 また、スマホ未経験の人たちにとっては、「バッテリーの違い」も不安要素となっている。

「会社の若手は、朝から晩までしょっちゅうスマホを充電している。話を聞いたら『スマホはそれが当たり前』といわれた。外出するにも、予備のバッテリーを持って行くらしい。自分のガラケーは2日おきくらいに充電すれば十分なので、スマホは大変だと思った。そしてその話を聞いてから、余計スマホが遠い存在に感じてしまった」(40代男性・教育関係)

「外で長時間イベントの運営をやることが多いため、バッテリーの減りが早いスマホは心配。途中で電池が切れたらまずいので……。それでガラケーを使い続けている」(20代男性/イベント企画)

 スマホを使ったことがないガラケーファンも、周囲の人の様子や噂を聞いて、スマホの情報は仕入れている様子。そしてその内容から、ガラケーへの愛着を一層強くしていると言える。

 ここまでは、スマホに見向きもしなかった“一途”なガラケーファンの声を紹介してきた。ただ、色々と話を聞くと、「ガラケーとスマホの併用」「スマホからガラケーへの出戻り」を経験した人もいる。

 そんな彼らは、なぜガラケーを愛するのか。理由を以下に紹介したい。

「一度スマホに替えたのですが、使っていると突然フリーズしたり、強制シャットダウンされたり……。ガラケーではなかったことが起きました。でも、スマホ歴の長い友人に相談したら、『ああ、それはよくあるから仕方ないよ』と笑って終わり。その反応を見て、『私にスマホは向いてない』と思い、1年でガラケーに戻しました」(30代女性/営業)

「スマホを買ったばかりの頃、急いで取引先に電話しようとしたら、スマホがフリーズ……。また、大事な相手から電話がかかってきたときも、突然電話が切れて強制シャットダウンされていた。これは仕事に支障が出ると思い、電話用にガラケーを再購入。それでやっと安定した」(30代男性/営業)

「とにかく急ぎの用件があるときはガラケーがいい。スマホの場合、電池が少なくなると動きが遅くなって、イライラしてしまうことがあるので……。せっかちな自分にはガラケーが必要不可欠だと思って、2台持つようにした」(30代男性/IT系)

 一概には言えないが、確かにスマホを使っていると、フリーズや動作の遅さに悩まされるケースはある。筆者も、誰かから着信が来た瞬間にスマホがフリーズし、そのまま強制シャットダウンされた経験は数え切れない。しかも、再起動後にかけ直そうとしたら、先ほどの着信履歴が残っていないというミステリアスな状況に遭遇したことがある。

 もちろん、それらは機種によって異なるだろうし、今後解消されていくはず。とはいえ、人によっては「それならガラケーを使おう」となるのも致し方のないところだ。

■生産中止にホッとする人も?機を逸したガラケーファンの本音

 なお、ガラケーを使い続けるファンの中には、実は明確な理由を持たない人もいる。そんな彼らは、むしろ今回のニュースで胸をなで下ろしたと言う。

「スマホが出たばかりの頃、『そんなのいらない! ガラケーで十分!』と強く言ってしまったため、替えるタイミングを逃すことに……。そういう意味では、今回のニュースがいいきっかけになってホッとしている」(40代男性/出版)

「そろそろスマホにしようかと思っていたけど、操作も難しそうで、なんとなく勇気が出なかった。結局、そのままズルズルとガラケーを継続。でも、生産中止という話で覚悟ができた。来月にはケータイショップに行きたいと思う」(40代女性/教育関係)

 同じケータイとはいえ、スマホとガラケーでは“別物”と言えるほどの違いがある。そしてそれが、消極的なガラケーファンをつくっていた部分もありそうだ。

■ガラケーファンに残された望み 「ガラホ」の使い勝手はいかほどか?

 いずれにせよ、全国津々浦々にガラケーファンが多数存在するのは事実。そしてその多くは、心からガラケーの生産中止を嘆いている。今回のリサーチでも、ほとんどの人は真剣な顔つきでガラケーの魅力を語っていた。

 とはいえ、ガラケーファンにも希望はある。従来のガラケーは生産中止となっても、その代わりに「ガラホ」の開発が加速するのだ。ガラホとは、ガラケーの形をしたスマホのこと。折りたたみ式やボタン操作というガラケーの形は残しながらも、中のOSはスマホと同じアンドロイドが使われる。

 これならガラケーユーザーが操作に戸惑うことも少なくなるわけで、そこにガラケーの面影を感じることもできるはず。決して、ガラケーと今生の別れになってしまうわけではない。

 ただし、ガラケーファンに「ガラホ」のことを説明してみると、「スマホの要素が入っている」ということに不安を感じたり、「どっちにしても操作は複雑になる」とネガティブな意見が出てしまったり……。現時点では、まだ受け入れがたいようだ。

 ガラケーファンにとって、心が重くなる生産中止の報。もう一度考えたい。僕らにとって「ガラケー」とは、想像以上に偉大なツールだったのではないか。「ガラケー生産中止」は正しい選択だったのかを、メーカーはもう一度考えてみたほうがいいかもしれない。

 

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