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欧州の長いバカンスの効用 長時間労働と短い休暇は、必ずしも生産拡大につながらない
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/365.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 05 日 12:16:01: tW6yLih8JvEfw
 

欧州の長いバカンスの効用
長時間労働と短い休暇は、必ずしも生産拡大につながらない
2015.6.5(金) Financial Times
(2015年6月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

もう心は夏のバカンス(写真はスペインのコスタブラバ (c) Can Stock Photo)
 6月に入った今、欧州各地のオフィスワーカーは当然、夏休みに思いを巡らせている。

 フランスでは、夏季休暇は「les grandes vacances(大バカンス)」として知られている。

 フランス人労働者にとっては年間2カ月の休暇が標準であることを考えると、それも意外ではないはずだ。

 フランス人は手厚い年間休暇手当を享受するだけでなく、企業は年間休暇のうち12日を1度に連続で与えることを法的に義務づけられている。

フランス電力公社の驚きの長期休暇

 フランス電力公社(EDF)では、大勢のスタッフがそれ以上に大規模な休暇を得ている。2000年に導入された週35時間労働制の結果として、また、EDFのスタッフの多くが週間所定労働時間を超えて働いていたために、多くの人が埋め合わせとして年間10週間の休暇を得ることになった。

 EDFは今、この慣行を抑制しようとしており、3万人の従業員に対し、休暇の日数を27日間に減らす見返りに一時金支給ないし昇給を提案している。

 EDFの過度に甘やかされた労働者の例はフランス全体の病の兆候と見なしたくもなる。労働市場の改革が進められているが、正社員はまだ、他の労働者に認められていないさまざまな手厚い恩恵を受けている。これは雇用主が正社員の採用をあれほど渋る理由の1つだ。

 有期雇用契約は今、過去最高水準に達しており、新規採用者の80%を占めている。

フランス人労働者は怠け者か?

 幾分皮肉なことに、欧州連合(EU)統計局によると、フランス人労働者の生産性が欧州最高の部類に入り、ドイツや英国の水準を上回っているのは、企業が新たに人員を採用するよりは、むしろ省力化プロセスに投資することを選ぶためだ。

 だが、フランス人は我々より多くの余暇を楽しんでいるという認識は、全く間違っている。

 実際の労働時間で見た経済協力開発機構(OECD)の国別ランキングによると、フランスの労働者は平均してドイツの労働者より年間100時間多く働いており、ドイツの年間平均1400時間に対し、フランスは1500時間に上っている。

 確かに、両国――そして、その他欧州諸国の大半――はこの指標でOECDの加盟国ランキングの下位を占めている。つまり、比較的長い休暇を取ることは、単なるフランスの現象ではなく、欧州全土の現象だということだ。

 実際、旅行予約大手エクスペディアは「vacation deprivation(休暇不足)」という見事なネーミングの調査を手掛けており、この調査は欧州の人々が全く苦しんでいないことを示している。

大バカンスの取得は生産性にプラス

 欧州の人が毎年取る平均28日間の休暇は世界平均より12%多い。有給休暇と有給公休日に対する法的権利を与えているOECD加盟国のうち、上位12カ国は欧州の国だ。オーストリアが合計35日の有給休暇を与えているのに対し、日本はわずか10日、米国に至ってはゼロだ。

 もしかしたら、欧州の人たちの贅沢な休暇手当は、この地域が世界の競争力ランキングで後れを取りつつあるもう1つの理由なのかもしれない。

 だが、学術的な研究は、もっと多くの大バカンスを取ることは実際、生産性にとって良いということを示している。

 2011年に国際労働機関(ILO)によってまとめられた調査では、大半とは言わないまでも多くの米国の産業で、より短い労働時間がより高い時間当たり生産性と関連していることが分かった。

 1950年以降の年間労働時間の増加が時間当たりの生産性と関係した度合いを調べたOECD加盟国18カ国(大半が欧州の国)の分析では、一定の労働時間増加に対する生産性の反応度は常にマイナスだった。

 年間労働時間が1925時間の節目を突破すると、労働時間が1%増えるごとに生産性が1%近く低下することが調査で分かった。

EDFと逆のアプローチを取る日本企業

 日本の労働市場は欧州の大部分と同じ課題をたくさん抱えている。具体的には、生産年齢人口が減少しており、そのギャップを埋める移民が十分にいないという問題だ。

 その日本では、企業は人材を呼び込むことを期待してEDFと正反対の方法を採用している。例えば、商社の伊藤忠商事と衣料品チェーン「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは短時間勤務制を導入しており、政府は労働者が最低でも年間5日は有給休暇を取ることを義務づける法案を提出した。

 欧州の企業は日本の問題を抱えたいと思うかもしれない。日本では、ビルの電気を消すことで職員が午後10時以降働くことをやめさせようとした厚生労働省の取り組みが無残にも失敗し、10月には代わりに夜遅くの残業を全面的に禁じるルールが導入される。

 だが、生産性の向上は、労働者の勤務時間を延長した結果でもなければ、労働者がコートダジュールやコスタブラバで過ごす年間の週数を減らした結果でもないのだ。

By Sarah Gordon
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43959  

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コメント
 
1. 2015年6月05日 12:22:59 : nJF6kGWndY

>多くの米国の産業で、より短い労働時間がより高い時間当たり生産性

ここで注意すべきなのは

長い休暇が、生産性を高めるのではなく、高賃金で優秀だから長い休暇を取れる可能性だ


つまり高額報酬で、労働生産性が高い、優秀な労働者ほど、より労働時間を短くできる傾向があることによる偽相関かどうかも調べる必要がある


2. 2015年6月05日 12:46:46 : xPxTPEij1M
まぁ日本人はやる気や成果を時間で計って、その時間になにをしたかと言うことに目を向けることが極めて少ない。

長時間なのに生産性が低いというのは日本人の努力や成果に対する意識の問題が
根本にあると思う。
子供の頃から何時間勉強したかを評価され、その日に何をやったかはあまり目を向けられない
環境で育っているのだから致し方のないことかもしれんが。


3. 2015年6月05日 12:55:28 : LPpaU0qYeM
01>そんなことはない
サルとエビをくっつけるような話はやめた方がいい。
日本は生産性よりも仕事についている時間を重視し、仕事以外考えさせないように牧畜してきたのだ。
時短などしたら、余分なことを考え政治にまで文句を今以上に言うようになる。
働かせ積めにさせて、何も考えない羊を願っているのだ。

そういった根本の政策がすべてを決めていることに気づかないと


4. 2015年6月05日 13:15:14 : nJF6kGWndY

>>03 そんなことはない

何が?

ちゃんと読んでからコメントした方がいい


>時短などしたら、余分なことを考え政治にまで文句を今以上に言うようになる

金と時間、どちらを重視するかは本人の問題だが、

若くて高学歴ほど、金より時間重視が増えている 

http://www.j-cast.com/kaisha/2015/06/03236616.html
ついに新入社員の半数を超えた 「残業代いらないんで、早く帰ります!」派
2015/6/ 3 18:15

西日本シティ銀行グループのコンサルティング会社「NCBリサーチ&コンサルティング」(福岡市)が、「2015年度 九州・山口地区の新入社員意識調査アンケート」の結果を発表した(15年5月22日)。
残業代いらないから帰らせて〜
残業代いらないから帰らせて〜
「給料と残業に対するあなたの考え方はどちらですか」という設問で、「給料は少なくても、残業がない方がよい」が50.7%と、「残業は多くても、給料が多い方がよい」の49.3%をわずかながら上回った。「給料は少なくても〜」の割合は12年の調査開始以来年々増えていたが、半数を超えたのは初となる。
最終学歴別でみると、専門学校卒、高校卒は「残業は多くても〜」の割合が高く(それぞれ56.2%、63.6%)、大学院卒、大学卒、短大卒が「給料は少なくても〜」の割合が高い(74.0%、58.8%、51.9%)という結果だった。
調査は15年4月、同社の新入社員公開セミナー及び企業内研修の参加者1528人を対象に実施。1500人から回答を得た。



5. 2015年6月05日 13:22:24 : nJF6kGWndY

>>03 働かせ積めにさせて、何も考えない羊を願っているのだ。

おまけに、昔の自民党時代の労働基準法の改正のせいで、日本の一人当たり労働時間は減り続け、今は、米国以下だw


http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3100.html
1990年代に、労働時間が横ばい、ないし拡大した米国に対し、日本は時短が進み、日米が逆転した点が目立っている。その後もパートターマー比率の拡大などにより日本の労働時間が縮小したため日米格差は広がった。

 なお、欧州では日米と比べると労働時間の短い国が多いが、なお短縮化傾向の国と横ばいに転じた国とがある。かつて最も労働時間の少なかったスウェーデンは今では日米に次ぐ労働時間となっている。今ではパートターマーの多いオランダの労働時間が最短となっている(図録3200参照)。

 韓国は一般のOECD諸国と比較するとなお労働時間はかなり長い。ただし、急速に短縮化の傾向にはある。

 OECDの加盟国ではないが最近OECDのデータベースでもたびたび登場するようになったロシアについては、ヨーロッパの中では最も長い労働時間となっている。

 1990年代における日本の労働時間の短縮に関しては労働基準法の改正の影響が大きい。世界からの働きすぎという批判を受け、1987年の新前川レポートが労働時間1800時間を国際的に公約してから、88年には法定労働週を48時間から40時間へ短縮する改正労働基準法が制定され(当面46時間)、さらに93年に40時間への実際のシフトが決まり、97年には猶予措置を与えられていた中小企業等についても猶予期間が切れた。こうした流れの中で、1990年代に、週休2日制が普及し、おりからの長期不況も時短の点からは幸いし国際的に見て「働きすぎ」でない労働時間が実現したのである。


6. 2015年6月05日 13:42:47 : 1ngw2OuUP6
高度な仕事ができる高賃金の労働者が労働時間が短いというのは、単に会社勤務の時間が短いだけで、実際は違う。ソフトやハードの設計などの高度な頭脳労働者の頭脳は寝ている間も食事中も勤務時間の延長のように無意識に働いてる。

7. 2015年6月05日 14:27:19 : 21N4csU6OS
なんか日本が少ない労働時間で働いているって本当?

8. 2015年6月05日 15:18:16 : nJF6kGWndY

2極化だな

いわゆる企業のコア労働力である中高年男性正社員の労働時間は、それほど減っていないが

その労働者に占める割合は、どんどん低下しているから、全体として急激に減り続けたというわけだ


9. 2015年6月05日 15:23:45 : nJF6kGWndY

例えば、これがわかり易いか

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg2/koyo/131031/item2.pdf
年間の休日数は21日増加
⇒雇用者平均でみれば、年・月・週当たりでは確実に短縮

▼フルタイムの週当たり労働時間:
1980年代と2000年代はほぼ同じ
⇒ 1980年代のピーク時よりも長くなったわけではない

▼しかし、週休二日制の普及により、週の中での時間配分
はこの数十年で大きく変化

⇒平日に労働時間がしわ寄せ。
⇒一方、睡眠時間は趨勢的に減少している。
1976→2011年 男性:4.47時間減 女性:3.05時間減

▼日米比較:フルタイム雇用者の労働時間は依然として日本の方が長い
⇒時間当たりの生産性も低い


10. 2015年6月05日 16:11:50 : xPxTPEij1M
パートタイマーの比率が増えて平均労働時間が短縮したと言うことは、
労働時間が減って生活に余裕ができたわけではなく、むしろ生活に余裕がなくなってきたわけで。

11. 2015年6月05日 17:35:32 : nJF6kGWndY

だから少子高齢化が進む中で、益々、労働生産性を高め、実質賃金を上昇させることが重要になるわけだ


12. 2015年6月05日 18:25:21 : 6Yoke2P6Ls
日本がドイツやフランスより収入が同じ程度で休暇が日本の方がはるかに少ないのであれば

日本の方が貧しいことは間違いない、物質的なものだけでなく精神的にも。


13. 2015年6月05日 21:14:54 : VDlpJ8VSx6
投稿者の頭は化石?相も変わらず 経済=サプライサイドの理論 なんだね
なぜ、先進国の多くがデフレに悩んでいるの?

14. 2015年6月05日 23:25:03 : kUCiaQQhuA
>長い休暇が、生産性を高めるのではなく、高賃金で優秀だから長い休暇を取れる可能性だ

フランスでは低賃金の一般労働者が長い休暇をとってるんだけど。


15. 2015年6月10日 22:30:36 : jXbiWWJBCA

未だに理解していない人が多いが、既にデフレではない

高付加価値産業の創出によって、通貨価値を高め、交易条件を改善することだけではなく、より内需産業を効率化し必要な財サービスの生産性を高めることが重要

http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/530.html
低所得者層の増大と格差拡大は、今後さらに加速する 生活必需品の物価上昇が続く背景(Business Journal)


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