中国がデフレを「輸出」！？・・・悪影響を世界に与える＝中国メディア
http://news.searchina.net/id/1576775?page=1
2015-06-06 13:49　サーチナ

　中国ではかなり前から、生産能力の過剰が問題視されてきた。中央政府が主導して３日に発表した「２０１５年中国工業発展報告」も、２０１５年におけるリスクや問題点として生産能力の過剰やデフレを挙げた。２日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は中国における生産能力の過剰が世界経済を歪ませていると主張する論説記事を発表した。

　「２０１５年中国工業発展報告」は、中国の工業生産増加値が同年に７％前後の成長を示すだろうと予測。石油および化学工業では売上高が７％、機械工業では８％、医薬工業は１２％−１３％の伸びが見込まれるとした。自動車販売量も７％前後の伸びを見込んだ。

　同「報告」は一方で、「成長率の急速な落ち込み」、「生産能力の過剰」、「デフレ」、「利率の下落」、「イノベーション能力の不足」の５点を「引き続き、重点的に監視する必要がある」と警戒感を示した。

　中国では２０００年を過ぎたころから、さまざまな業界における「生産能力の過剰」が問題されてきた。中国メディアのＢＷＣＨＩＮＥＳＥは１３日付で、鉄鋼業について「すでに１０年以上が経過し、その間も何度も通達が出されたものの、淘汰されるべき産業の生産能力は逆に拡大した」と指摘。

　そのため、値引き競争が激化して製鉄会社の利益率は圧縮された。さらに、１４年は輸出量が前年比で５０％も増加した。経済情報サイトの生意社によると、１４年実績で鉄鋼生産が世界第８位の３４００万トンだったトルコでは、１５年１−３月の中国からの鉄鋼輸入が前年比２８４％増になるなど、深刻な影響が出ている。

　２日付ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国の製造業企業もさまざまな技術革新を行ってきたと指摘した上で、「安価な労働力が不足すれば技術で補う。労働者の消費力は伸びない」との現象が発生し、中国では内需の拡大ができていないと指摘。

　さらに、効率は悪いが生産能力は過剰であるため、安価な商品を大量に輸出することになったと指摘。結果として、世界にデフレを輸出していると批判した。

　中国では、地方政府が経営不振になった地元企業を「販売量の確保をする」などと、「強力な支援」を行う場合が珍しくない。そのため、短期的には雇用の確保などで社会の安定が保たれる面もあるが「企業や産業の淘汰による、過剰生産力の削減」という市場原理による是正が働きにくいという。（編集担当：如月隼人）（イメージ写真提供：ＣＮＳＰＨＯＴＯ）

コメント
1. 2015年6月06日 19:58:54 : v1gbxz7HNs 中国のせいでボッタクリできなくなったと喚いているだけに見えるが。 実際その通りなんだから。 最近も健康を口実にタバコを値上げしてボッタクリで儲けようと画策したのに中国は電子タバコを開発してタバコ離れを促し、ボッタクリの目論見が外れた。さすがは上に政策あれば下に対策ありという国だ。中国は世界の泥棒の敵であり、世界の消費者の友である。
2. 2015年6月07日 11:03:53 : sKDRHqJB5I 安い労働力を求めて中国で生産して儲ける企業、ユニクロや100円ショップその他。 それで中国が悪いと言っても通用せんわ。

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