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世界経済の回復を阻む意外な「真犯人」 景気が良くならない理由は案外単純だった(週刊東洋経済)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/441.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 07 日 21:47:05: igsppGRN/E9PQ
 

           世界経済回復の足かせとなっているのは?(Mazirama/PIXTA)


世界経済の回復を阻む意外な「真犯人」 景気が良くならない理由は案外単純だった
http://toyokeizai.net/articles/-/71639
2015年06月07日 ロバート・J・シラー :米イェール大学経済学部教授 東洋経済


米国の第32代大統領ルーズベルトは、大恐慌の真っただ中で就任演説を行い、「われわれが恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである」と訴えた。1933年3月当時、不況の具体的な原因があったわけではなく、問題は人々の心の中にあった。

今日もこれと同じことが起こっているのではないだろうか。2008年の世界金融危機からすでに7年が経つにもかかわらず、世界経済は多くの問題を抱えたままだ。

■恐怖心という重荷

恐怖心が原因で、個人は支出を差し控え、企業は投資を抑制している。その結果として景気が低迷し、人々は恐れたことが的中していると思い込み、さらに支出を控えるようになる。景気の沈滞がさらに悪化し、失望の悪循環が根付くようになる。すでに金融危機を脱したにもかかわらず、この危機が心理面に与えた悪循環から抜け出せないでいる。

グーグルで調べると、「フィードバックループ」(負の連鎖)という言葉が出版物の中に頻繁に現れ始めたのは、1930年代後半の大恐慌の頃で、主に電子機器に関連して使われていた。また1948年になると、偉大な社会学者のマートンが、「自己成就予言」と題する小論を書いて、「自己成就予言」という言い回しが広まった。マートンが典型例に挙げたのが、大恐慌だった。

しかし今や大恐慌の記憶は薄れつつあり、多くの人々は、今どきこんなことが起こりうるなどとは想像もしないだろう。そしてきっと、景気の低迷はフィードバックループよりもっと具体的な原因があって生じているに違いない、と考えているだろう。

しかしこれは間違いだ。金利が最低水準に張り付いているにもかかわらず、投資が急拡大していないことが、如実に示している。

たとえば新たな幹線道路建設の構想が政府にあるなら、今こそその時期だと判断すべきだ。仮に、幹線道路の建設に10億ドルかかり、無期限に通常の保守・修理が必要となり、毎年社会に生み出す予測純受益が2000万ドルだとすると、長期的な実質金利が3%では、採算が取れない。金利負担が便益を上回るからだ。しかし長期の実質金利が1%であれば、政府は資金を借り入れ、建設を実行すべきだ。これは健全な投資だと言える。

米国の30年インフレ連動国債利回りは、2000年に4%を上回っていたのが、今年5月4日には0.86%に下がっている。ほかの多くの国々も同様だ。

■「インスピレーション効果」の効力

1929年以降に米国が最も目覚ましい経済成長を経験したのは、1950年代と1960年代だ。当時の政府は、州間幹線道路システムに多額の資金を投じた。着手したのは1956年だった。いったん州間幹線道路システムが完成すると、人々は時速75マイル(約120キロメートル)で高速道路を走り、国土を縦横に移動して、商業の中心地との行き来ができるようになった。

今日の米国経済は相対的に堅調さを示している。その背景には、注目すべきインスピレーションを生み出している状況があるようだ。シェール革命は、一般的に米国で始まったと考えられているが、おかげでエネルギー価格が下がり、外国産石油への依存度が低下した。また、近年の通信技術の急速な進歩は、大部分をスマートフォンやタブレットのハードやソフトなどの技術革新に負っているが、これらの技術も米国が生み出した。

政府が支出を増やせば、景気をさらに刺激する可能性がある。世界中で複数の国々が政府資金による宇宙開発プログラムを打ち出し、大きなインスピレーション効果を生み出している。もちろん、先導したのは官僚ではなく科学者だ。

しかしこのようなプログラムには、資金の出所が政府か民間かを問わず、人々の心理に変化をもたらす力がある。人々はそこに、偉大な未来に向けての夢を託す。そしてインスピレーションには恐怖心を和らげる効果がある。恐怖心は、ルーズベルトの時代と同様に、今も経済発展にとっての大きな障害なのだ。

(週刊東洋経済2015年6月6日号)


 

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コメント
 
1. 2015年6月07日 22:36:12 : FAFEEPMUeU
不景気を憎んで人を憎まず
不景気の原因はあなたの心の中にあるのです
誰かを非難しては、いけません

2. 佐助 2015年6月07日 23:25:54 : YZ1JBFFO77mpI : EADAn2gPfQ
「真犯人」政府が無能・無知だから,そして戦争が景気回復させると妄想してしまう

1929〜32年に姿を現した第一次世界金融大恐慌は世界通貨のポンドからドルへの移行が根因。 2007〜10年ニ7スタートした第二次世界金融大恐慌は、ドル一極からユーロ・円(元)三極への移行が根因です。この対策を何時,どのようにしたのでしょうか?

金融商品と原材料の値上がりを放置しながら、消費者の所得は増やさないまま、生産工場を海外に移転すれば、どうなるか? その答えは、国内市場が縮小するため、消費者物価のインフレは発生することができない。そしてエコノミストの目には、バブルの膨張が頂点に近づく足音は、匂いはしても聞こえない。

2006年と2015年のTPP、包括関税引下げ交渉は行き詰まり、二国間の交渉に中心が移った。これは第一次世界信用大恐慌前後と同じ状況に突入したことを意味する。そして国民に特に弱者に我慢を強制するだけで、金持ちのかまどの煙しか気にする様子がない。

2006年までに、米国金融指導者は、ノーベル経済学者のファンドの破産や架空エネルギー売買会社エンロンの破綻が自国と世界に波及しないように、どうやら強制的に架空のデリバティブ契約は手打ちにし、破産取立てを遅延させることに成功した。これは世界信用収縮恐慌の対策ではありません。その結果、米国の株式市場のバブル波及範囲は限定され、世界への波及が阻止された。この信頼感の獲得によって、米国株式市場は、世界の投機資金を再び集中させることに成功しただけなのです。

信頼感などが永遠につづいたためしはない。バブルは、信頼感を崩壊させる事件を連続させる。そのため、世界で膨張する巨大なドルのマグマは、地震や火山の爆発のように、出口を求めて徘徊する。しかも2008年のリーマンショックで生き残った企業も、既存店の売上や国内販売の売上高の低下を解消できないまま、経済指数三分の一以下という長期不況に突入しなければならない。

そして「日本の商品の世界的優位性」の法則によって,悲観論にならない。そしてアベノミクス株価により古今未曽有のパニックは先送りされているのです。だが第二次世界金融大恐慌は収束していません。これから本番を迎えます。すなわちドル一極からユーロ・円(元)三極への移行がスムーズに多極化されていないからです。基軸通貨が完全に多極化になるまで,第二次世界金融大恐慌は沈静化しません。

第二次世界金融大恐慌や世界経済全体に波及するバブルの発生なんて、想像することができない! 確かに、バブル的匂いはするが、いずれの国も、前回のバブルの体験から、賢くなっているハズだ。万が一破裂しても、その影響は限定され、景気は軟着陸できるに違いない。そう、世界のエコノミストたちがそう考えるのも無理はない。

第二次世界金融大恐慌のスタートが、2007〜10年に不可避だったのは、人間がバブルに巻き込まれ財産を失うのも、ムズムズ(機会損失)の心理法則に支配されるためだ。

日本は銀行の取り付け騒ぎの発生は不可避となる。そして銀行・証券・かわせの一時閉鎖が発生する。今回は前回米国で発生した平等感のユートピアを現出させません。そして日本は背かで一番経済の回復が遅れます。

世界の通貨はキンの束縛から開放され、膨張を加速した。その膨張は、地球の内部で底動するマグマに似ている。巨大なドルのマグマは出口を求め、地震や火山爆発のごとき突発的な災害に、人類を巻き込むことを不可避にする。

しかも「日本の商品の世界的優位性」の法則によって,産業革命に乗り遅れた日本の大企業の消失劇を体現できる。次々と消失するでしょう。だが産業革命のエンジンレスに成功した巨大な産業が出現します。自動車産業だけではありません。

日本と中国は、溜め込んだドルで、一杯買込んでいる米国国債を解約し、キンを買う度胸はないと断言できる。だが、キンを原価百分の一の自国の紙切れで買いまくると、インフレが起きデフレを解消できる、というエコノミストのアト学説を真に受けてキン買いを断行し、自国通貨を世界通貨の一極にすることはありうる。

こうして景気が回復しない「ジレンマ」に平和憲法を変えて核武装し、世界の憲兵の仲間入りをしたいという流れが、いまや政治と経済の指導者の多数派となったこと非常に残念だ。この平和法制は実は戦争法案で,戦争したくてウズウズしているのが安倍軍国後継政権である,世界通貨ポンドもドルも、戦争によって、その凋落を加速させた。それなのに、どうして、戦争が金融大恐慌から脱出る早道だという妄想を捨てられないのか!世界金融恐慌の打撃を軽減し、経済指数の早期上昇を可能にするのは戦争しかないと安倍軍国政権は妄想してしまうのです。

ポンドやドルは、その世界通貨の地位を守るため、世界の憲兵として、全世界の戦争と紛争に介入し、無益な殺傷にカネをバラ撒けたのは、自国通貨が世界通貨だったからである。


3. 2015年6月08日 12:25:17 : EP3N27j9ts
経済というものは、思っただけでいくらでも成長するものかね?
それが経済専門誌の主張かね? そんな経済なら専門家も学者も要らないよ。y20521721

4. 2015年6月08日 15:55:32 : 0AMxDcibGQ
なにこのクソ洗脳記事w

5. 2015年6月08日 21:28:20 : Q2oM2mxzx6
不況生む 騙し・八百長 恐怖心

6. 2015年6月08日 22:03:03 : KBmb0JngBg
フィードバックループ=負の連鎖 だって?(笑)

7. 2015年6月09日 23:21:03 : ZHvgVi2JbI
1. 2015年6月07日 22:36:12 : FAFEEPMUeU
不景気を憎んで人を憎まず
不景気の原因はあなたの心の中にあるのです
誰かを非難しては、いけません >

「金融緩和という」不景気作成者が
原因はお前の中に

正解
原因は金融緩和発のマイナス金利である。


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